10 / 68
始まりは多分お別れという意味なのですわ。
はぁぁ……もう二度と会いたくないもんだ……ちぃちゃん目線
しおりを挟む
「あとは任せて」
と言い残し、心底楽しげに笑って出て行った師匠。
方向音痴の師匠を親族の元に連れて行くために、父さんが急いで追いかける。
「兄さんは大丈夫? 風疹」
「大丈夫に決まってるだろう?」
「はぁぁ……」
父さんから手渡されたルナは、また熱が上がったのか、ぐったりと俺にくっついている。
一度、寝かせようとしたのだが、俺にしがみつき首を振り、ひんひんと弱々しく泣く姿に、毛布を巻いて抱き上げている。
額には『スライムヒエヒエ』……これもルナの作ったものだ。
ある時、とある研究、実験をしていたところ、出来上がったネバネバが、冷やしても柔らかく、皮膚かぶれもないということがわかり、保冷剤、熱冷ましとして商品化されたものだった。
ちなみにこの『スライムヒエヒエ』の原料は、本物のスライムではなく、ある地域にごく普通に生えている雑草を乾燥させ、粉末にしたものを水で練ったもの。
しかも、その地域はレクの国スティアナやこの国の南部で有名な、刈っても刈っても生えてきて、根っこも結構深く土に侵食していて、役に立たない雑草だったらしい。
それを加工するだけで氷枕代わりや保冷剤としても使えるということで、レクは涙を流してよろこび、ぜひ雑草だからいくらでも使ってくれと頼んだらしい。
すると数日後、
「はい! 『スライムヒエヒエ』の権利を、レクちゃんに譲渡しますという書類なのですわ! これで領地の皆さんのお仕事と収入になりますわ! この国の南部やスティアナ公国が、元気になって欲しいのです!」
「えぇぇ? な、何言ってるの? これ、本当にルナが持っていたら、ものすごい収入になるんだよ?」
「わたくし、作りたいものを考えるのは好きですが、領地の収益とか、還元方法とか考えるの苦手ですの! それに、本当は宝石とかを買い漁ったり、意味もない買い物をしたりして無駄にするより、次の研究のためのお金だけで十分なのです! おじいさまが研究費は確保してくださるそうなので、これはレクちゃんの公国にさしあげます! それにヒエヒエは、使い終わったらゴミにするのではなく、土に混ぜると肥料になるみたいです! そちらは時間も土地も足りなくて、実験結果がでていないのです! それを進めるので、一緒に研究してくださいね?」
とあっさり言われ、これで本当にいいのか? これは本当に巨万の富になるはずだ! それなのに、叔父とはいえ自分にあっさり渡すなんて、大丈夫なのか? と、周囲……アンディール以外……に相談した。
周囲は、ルナが成長するまで預かって、そのあと正式に権利を譲ってもらうか、契約するといいと宥め、レクはルナと隣接するファルト領と共同で、肥料となるか試験を開始した。
最近になって本当に肥料になり、僅かだが混ぜると保水効果もあることがわかったという。
しかも元々草、自然に戻っていくため、後々の影響もない。
本当に、こんなものまで作り上げるルナはよくできた子だ。
こんないい子に、あいつらは……あぁ、何度言っても理解できない馬鹿だったな。
少し汗ばんでいる小さな頭を優しく撫で、
「……もう、アンディールたちが去るまで、ルナが元気になって正式に娘になるまで、俺は有給使い切りたいと思います!」
兄さんの前もあって、丁寧語で宣言する。
すると兄さんは呆れた口調で、
「お前は阿呆か? 何かあった時に有給は必要だ。ギリギリまで残しておけ。それより育児休暇があるだろう。あれは未就学の幼児の親なら取れる」
「えっと、すでに千夏と風深の分とってます!」
「自分の娘になるんだったら、ルナの分も申請したら取れるはずだぞ」
「あ……それ、無理かも」
レクが恐る恐る手を挙げる。
「どういうことだ?」
「えっと、前に、遊ぶための休暇をとりたがってた馬鹿アンディールが、『あ、そうだ! 子供が病気になったって休暇もらおう!』って言ってました! その時は子供二人の分はすでにとってるからダメって、許可降りなかったはずなのに休んでたから、絶対ルナが病気になったって嘘の申請してると思います!」
「……悪知恵が働く奴め!」
吐き捨てる。
すると、腕の中でルナがぐずった。
慌ててよしよしと背中を撫でる。
「ごめんごめん。パパが悪かった。大丈夫だよ、おやすみ」
「……ふえっ……」
スンスンと鼻を鳴らし、うわぁ……指しゃぶりをしている。
えっ? 歯の形が悪くなるからやめさせろ?
いいじゃないか少しくらい。可愛いんだから!
少しだけ揺すって、眠りに導いていたら、兄さんが絶対零度の声で、
「それ、虚偽申告、国庫横領だと思うんだが、報告するか……?」
「してください! じゃないとルナの看病ができません!」
「それに罪が増えたところで、死刑にはならないんだからいいでしょう?」
あぁ、温厚なレクも、悪辣そのものといった顔になる。
まぁ、レクの最愛のふぅちゃんをいじめて悲しませたんだ。
この程度で済むならいいだろう。
それにレクの息子のマルセルは、20歳になっていないというのに、国を乗っ取っていた反逆者を倒すためにゲリラ部隊に潜入している。
時々南方の警備隊や騎士団の面々が見かけるらしいが、金髪だった髪も真っ白で顔つきも変わってしまい、全身傷だらけで、昔の可愛らしさは影を顰めてしまっているらしい。
何度も死にかけたようだし、当然生きるために武器を振るい、敵に手をかけることもあっただろう。
もうすぐ、戻ってくる……戻って欲しい、そう信じ願っている。
話は戻るが、アンディールたちにマルセルのゲリラ部隊に入って、そこまでしろと言っているわけでもないしな。
「で、レク。そういえば、マルセルは元気なのか?」
「師匠に聞いた方が早いと思うけど、元気らしいよ。はぁぁ……早く捕獲されないかな……孫のラインが可哀想だよ」
「30になってすぐ、じいちゃんだったもんな……だけど孫は可愛いだろう?」
「ラインは可愛いよ~もう、3歳! 可愛いんだ! 一応、ラインローズだからローズって呼びたいのに、嫌です! ボクはラインなのです! だって! あんなに可愛いのに、ボクっていうのが可愛すぎるんだよ~! あ、グランディア名は凛音っていうんだって!」
レクの孫娘は、病弱だがとても賢い。
ルナとも話が通じるらしいから、かなりの天才児だ。
「そっかそっか……じゃぁ、レクじいちゃん。ルナを養女に迎えるの、書類に名前頼む!」
「レクじいちゃん言うな! ちぃだって、いつかはじいちゃんだろう!」
「じいちゃんより、じーじって呼ばれたいな……でも、まずはルナにパパと呼ばれたい! 父さんと呼ぶのはちょっと、ルナには辛いだろうからな。日向夏はママって呼ばれたいと思う!」
そうだ、まずはそっちが最優先だ!
あぁ、パパとよんでくれるだろうか?
……ちぃちゃんも嬉しいが、やっぱりパパ希望だ!
と言い残し、心底楽しげに笑って出て行った師匠。
方向音痴の師匠を親族の元に連れて行くために、父さんが急いで追いかける。
「兄さんは大丈夫? 風疹」
「大丈夫に決まってるだろう?」
「はぁぁ……」
父さんから手渡されたルナは、また熱が上がったのか、ぐったりと俺にくっついている。
一度、寝かせようとしたのだが、俺にしがみつき首を振り、ひんひんと弱々しく泣く姿に、毛布を巻いて抱き上げている。
額には『スライムヒエヒエ』……これもルナの作ったものだ。
ある時、とある研究、実験をしていたところ、出来上がったネバネバが、冷やしても柔らかく、皮膚かぶれもないということがわかり、保冷剤、熱冷ましとして商品化されたものだった。
ちなみにこの『スライムヒエヒエ』の原料は、本物のスライムではなく、ある地域にごく普通に生えている雑草を乾燥させ、粉末にしたものを水で練ったもの。
しかも、その地域はレクの国スティアナやこの国の南部で有名な、刈っても刈っても生えてきて、根っこも結構深く土に侵食していて、役に立たない雑草だったらしい。
それを加工するだけで氷枕代わりや保冷剤としても使えるということで、レクは涙を流してよろこび、ぜひ雑草だからいくらでも使ってくれと頼んだらしい。
すると数日後、
「はい! 『スライムヒエヒエ』の権利を、レクちゃんに譲渡しますという書類なのですわ! これで領地の皆さんのお仕事と収入になりますわ! この国の南部やスティアナ公国が、元気になって欲しいのです!」
「えぇぇ? な、何言ってるの? これ、本当にルナが持っていたら、ものすごい収入になるんだよ?」
「わたくし、作りたいものを考えるのは好きですが、領地の収益とか、還元方法とか考えるの苦手ですの! それに、本当は宝石とかを買い漁ったり、意味もない買い物をしたりして無駄にするより、次の研究のためのお金だけで十分なのです! おじいさまが研究費は確保してくださるそうなので、これはレクちゃんの公国にさしあげます! それにヒエヒエは、使い終わったらゴミにするのではなく、土に混ぜると肥料になるみたいです! そちらは時間も土地も足りなくて、実験結果がでていないのです! それを進めるので、一緒に研究してくださいね?」
とあっさり言われ、これで本当にいいのか? これは本当に巨万の富になるはずだ! それなのに、叔父とはいえ自分にあっさり渡すなんて、大丈夫なのか? と、周囲……アンディール以外……に相談した。
周囲は、ルナが成長するまで預かって、そのあと正式に権利を譲ってもらうか、契約するといいと宥め、レクはルナと隣接するファルト領と共同で、肥料となるか試験を開始した。
最近になって本当に肥料になり、僅かだが混ぜると保水効果もあることがわかったという。
しかも元々草、自然に戻っていくため、後々の影響もない。
本当に、こんなものまで作り上げるルナはよくできた子だ。
こんないい子に、あいつらは……あぁ、何度言っても理解できない馬鹿だったな。
少し汗ばんでいる小さな頭を優しく撫で、
「……もう、アンディールたちが去るまで、ルナが元気になって正式に娘になるまで、俺は有給使い切りたいと思います!」
兄さんの前もあって、丁寧語で宣言する。
すると兄さんは呆れた口調で、
「お前は阿呆か? 何かあった時に有給は必要だ。ギリギリまで残しておけ。それより育児休暇があるだろう。あれは未就学の幼児の親なら取れる」
「えっと、すでに千夏と風深の分とってます!」
「自分の娘になるんだったら、ルナの分も申請したら取れるはずだぞ」
「あ……それ、無理かも」
レクが恐る恐る手を挙げる。
「どういうことだ?」
「えっと、前に、遊ぶための休暇をとりたがってた馬鹿アンディールが、『あ、そうだ! 子供が病気になったって休暇もらおう!』って言ってました! その時は子供二人の分はすでにとってるからダメって、許可降りなかったはずなのに休んでたから、絶対ルナが病気になったって嘘の申請してると思います!」
「……悪知恵が働く奴め!」
吐き捨てる。
すると、腕の中でルナがぐずった。
慌ててよしよしと背中を撫でる。
「ごめんごめん。パパが悪かった。大丈夫だよ、おやすみ」
「……ふえっ……」
スンスンと鼻を鳴らし、うわぁ……指しゃぶりをしている。
えっ? 歯の形が悪くなるからやめさせろ?
いいじゃないか少しくらい。可愛いんだから!
少しだけ揺すって、眠りに導いていたら、兄さんが絶対零度の声で、
「それ、虚偽申告、国庫横領だと思うんだが、報告するか……?」
「してください! じゃないとルナの看病ができません!」
「それに罪が増えたところで、死刑にはならないんだからいいでしょう?」
あぁ、温厚なレクも、悪辣そのものといった顔になる。
まぁ、レクの最愛のふぅちゃんをいじめて悲しませたんだ。
この程度で済むならいいだろう。
それにレクの息子のマルセルは、20歳になっていないというのに、国を乗っ取っていた反逆者を倒すためにゲリラ部隊に潜入している。
時々南方の警備隊や騎士団の面々が見かけるらしいが、金髪だった髪も真っ白で顔つきも変わってしまい、全身傷だらけで、昔の可愛らしさは影を顰めてしまっているらしい。
何度も死にかけたようだし、当然生きるために武器を振るい、敵に手をかけることもあっただろう。
もうすぐ、戻ってくる……戻って欲しい、そう信じ願っている。
話は戻るが、アンディールたちにマルセルのゲリラ部隊に入って、そこまでしろと言っているわけでもないしな。
「で、レク。そういえば、マルセルは元気なのか?」
「師匠に聞いた方が早いと思うけど、元気らしいよ。はぁぁ……早く捕獲されないかな……孫のラインが可哀想だよ」
「30になってすぐ、じいちゃんだったもんな……だけど孫は可愛いだろう?」
「ラインは可愛いよ~もう、3歳! 可愛いんだ! 一応、ラインローズだからローズって呼びたいのに、嫌です! ボクはラインなのです! だって! あんなに可愛いのに、ボクっていうのが可愛すぎるんだよ~! あ、グランディア名は凛音っていうんだって!」
レクの孫娘は、病弱だがとても賢い。
ルナとも話が通じるらしいから、かなりの天才児だ。
「そっかそっか……じゃぁ、レクじいちゃん。ルナを養女に迎えるの、書類に名前頼む!」
「レクじいちゃん言うな! ちぃだって、いつかはじいちゃんだろう!」
「じいちゃんより、じーじって呼ばれたいな……でも、まずはルナにパパと呼ばれたい! 父さんと呼ぶのはちょっと、ルナには辛いだろうからな。日向夏はママって呼ばれたいと思う!」
そうだ、まずはそっちが最優先だ!
あぁ、パパとよんでくれるだろうか?
……ちぃちゃんも嬉しいが、やっぱりパパ希望だ!
0
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
【12/29にて公開終了】愛するつもりなぞないんでしょうから
真朱
恋愛
この国の姫は公爵令息と婚約していたが、隣国との和睦のため、一転して隣国の王子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・ディアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
※なんちゃって異世界です。なんでもあり、ご都合主義をご容赦ください。
※新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
※ざまあのお話ではありません。軽い読み物とご理解いただけると幸いです。
※コミカライズにより12/29にて公開を終了させていただきます。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜
秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
えっ「可愛いだけの無能な妹」って私のことですか?~自業自得で追放されたお姉様が戻ってきました。この人ぜんぜん反省してないんですけど~
村咲
恋愛
ずっと、国のために尽くしてきた。聖女として、王太子の婚約者として、ただ一人でこの国にはびこる瘴気を浄化してきた。
だけど国の人々も婚約者も、私ではなく妹を選んだ。瘴気を浄化する力もない、可愛いだけの無能な妹を。
私がいなくなればこの国は瘴気に覆いつくされ、荒れ果てた不毛の地となるとも知らず。
……と思い込む、国外追放されたお姉様が戻ってきた。
しかも、なにを血迷ったか隣国の皇子なんてものまで引き連れて。
えっ、私が王太子殿下や国の人たちを誘惑した? 嘘でお姉様の悪評を立てた?
いやいや、悪評が立ったのも追放されたのも、全部あなたの自業自得ですからね?
彼を追いかける事に疲れたので、諦める事にしました
Karamimi
恋愛
貴族学院2年、伯爵令嬢のアンリには、大好きな人がいる。それは1学年上の侯爵令息、エディソン様だ。そんな彼に振り向いて欲しくて、必死に努力してきたけれど、一向に振り向いてくれない。
どれどころか、最近では迷惑そうにあしらわれる始末。さらに同じ侯爵令嬢、ネリア様との婚約も、近々結ぶとの噂も…
これはもうダメね、ここらが潮時なのかもしれない…
そんな思いから彼を諦める事を決意したのだが…
5万文字ちょっとの短めのお話で、テンポも早めです。
よろしくお願いしますm(__)m
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる