37 / 40
ラブシチュエーション
腹黒賢樹とおっとりべっぴんはんの紅葉の場合~賢樹の一目惚れ編
しおりを挟む
栂尾紅葉は、京都の北西、神護寺のある『三尾』……『高雄』『栂尾』『槇尾』の近くにある、小さなお寺の住職の娘二人の長女である。
10才下に妹の銀杏がいる。
ちなみに、『高雄』は古くは『高尾』と書いた。
『栂尾』も『栂ノ尾』、『槇尾』も『槇ノ尾』と書くことも多い。
話は戻して、進学先は京の街の学校で、紅葉はあまり気にしていなかったのだが、進学校だったらしい。
親に受けるといい、そして特待生を狙った。
紅葉の家は、京都の街で有名な大きなお寺さんではない。
地域の人が集まり、代々のご先祖さんに祈りを捧げる小さいお寺。
進学も親は、
「かめへん。どこにでも行きなはれ」
と言ってくれたのだが、やはり、進学先などは両親や檀家さんに喜んでほしかった。
ビックリしたのが、中学までは地域の学校だったが、高校に進学すると、家から歩いて20分そしてバスに地下鉄を乗り継いで通学すること。
最初は通学をと思ったものだが、時間がかかるのとバスが困る。
京都はバスや地下鉄、電車がとても普及していても、困るのは、
「あて……どの路線に乗りましたらかめへんのやろ……」
紅葉は背が低く、143センチである。
童顔でたれ目、そして方向音痴。
その為に母が頼ったのは、母の姉が嫁いだ菓子舗『まつのお』。
「すんまへん……おにいはん、おねえはん」
「かまやしまへん、な?だんはん」
「あぁ。うちの嵐山は卒業したばっかりや。ここからお通い。あぁ、嵐山?」
姿を見せたのは、従兄の嵐山である。
「おにいはんお久しゅう。紅葉どす」
「あぁ。久しぶりやな。元気そうや。どこに行かはったん?」
無表情に近い嵐山も、可愛い従妹には微笑む。
「おにいはんの進学した学校どす。あの、おにいはんお知り合いはいはるんでっか?」
「えっ……」
黙り込む。
普段から物静かな従兄なので、のんびりとした紅葉は待つ。
「……うん、生徒会長が、賀茂はんのぼんや。あても知っとる。何ぞあったら、あての名前を出し」
「賀茂はんの……上賀茂はんの……どすか?」
「いや、下鴨はんの方のぼんや。賀茂賢樹ていう。二年生に妹はんの櫻子はんがおる」
「櫻子はんどすか?聞いたことありますわ。えろうべっぴんはんな方やてお聞きしましたわ。知ってはるんどすか?」
「……賢樹の方は知り合いや。似とるようで似てはらへん……」
「そうなんどすか……」
ほのぼのとした紅葉に、嵐山は、
「あては仕事があるさかいに」
と出ていった。
「もう……本当に愛想のない子であきまへんわ。もう少しなぁ……」
とぼやく伯母に、
「おにいはんは優しいどす。あては大好きどす」
「嫁に来なはれや」
「おにいはんにご迷惑どす……それにあてはお寺の……」
伯母と母はため息をつく。
銀杏はまだ小さいが、紅葉は責任感が強い。
それが心配なのである。
入学式に行った紅葉は、両親となぜか伯父伯母と嵐山が着いてきてくれた。
ちょっとうれしいと思いつつ、アナウンスで、
『生徒会長、賀茂賢樹くん』
の声に、周囲の女の子はざわめいた。
いや、なぜかキャーキャー言っている。
現れたのは、端正な、整った顔の学生服の青年。
黒い髪は真っ直ぐで癖がなく、瞳も漆黒。
横の子たちが、言っているのは、
『閉ざしている唇が笑顔になれば、良いのに~!』
『本当! テレビのアイドル並みかも……?』
『ここには入れて良かったぁ! 一年は先輩見られるもの!』
アイドルって何?
紅葉はキョトンとする。
紅葉の家はテレビ番組はニュースと教育番組と、古典演芸である。
首をかしげていると、壇上の賢樹と目があった。
とても嫌そうな、うるさいとでも言いたそうな表情をしていたが、首をかしげている紅葉と目が合い、一瞬見られたと言いたげな表情になり、そして唇が動いた。
『内緒』
キョロキョロとし、自分が言われたのかと恐る恐る指で示し、反対側に再びこてんと首を倒す。
唇が少し持ち上がり小さく頷くと、賢樹は、持っていた歓迎の挨拶文を読み上げる。
その間、櫻子は兄の視線をたどり、キャァキャァと言う一団の外に、華奢でお人形のように可愛らしい少女を発見する。
「あの子は何処の子ですやろ……」
呟いても、同級生も、あのうさんくさい兄が好きと言う変人が多い。
聞いていないのを承知で呟いているのは、
「将来はべっぴんはんや! お友達にならなあきまへんわ」
と誓っているからで、それを実は遠くから、未来の夫の嵐山が見ているとは思っていなかった。
長い入学式の終盤、
『入学生の挨拶。1年、栂尾紅葉さん』
「は、はい!」
あたふたと立ち上がる。
入学生の挨拶は、入学試験にトップで合格した生徒である。
周囲の注目が集まる。
その中をテテテっと早足で向かいかけて、滑って転ぶ。
「ぷっ……何?あの子」
「なんや、あれ」
失笑や嘲笑の中近づくのは、
「大丈夫? 栂尾さん」
「あ、すんまへん! すんまへん! あて……」
「焦らないで、はい。落ち着いて」
手を取り、立ち上がらせてくれた相手に、頭を下げる。
「ほんにありがとうさんでございます。えと……生徒会長の賀茂先輩。ほんにすんまへん」
ペコペコと謝り続ける少女に、これはとそのまま手を繋いで壇上に登っていく。
「はい、頑張って」
「へぇ、ありがとうさんで……」
「はい、マイクがあるから」
「えと……」
マイクの位置と賢樹を見上げ、
「マイクの高さが、あいまへん……どないしまひょ……」
手を伸ばしマイクを引き寄せようとするもののダメで、ぴょこぴょこ跳び跳ねても無理の為、途方にくれる。
ぶっ!
後で吹き出すのは賢樹である。
「ひ、ひどうおます……意地悪や……」
「あぁ、ゴメンゴメン!……か、かいらしいなぁおもて、ちょおおまちや」
マイクをとると、はいと紅葉の口許に持っていく。
「マイクを持っておくさかいに……」
紅葉は、一度丁寧に頭を下げると、書面を読み始めた。
ゆったりとした、おっとりとしたしゃべり方は京美人らしく、そして15才だけにまだまだ幼く、いとけない。
「今はあても受験に実家に……あるさかいに……何年かしたら……」
呟いた。
「何年かしたら……見てもらえるようになったら……」
この後、久しぶりに会った先輩である嵐山を取っ捕まえ、
「先輩、入学式に来られるなんて、恋人でもおられるんどすか?」
「ち、違う! あての従妹が入学したんや」
「従妹はんでっか?」
「母の妹の娘なんや……栂尾紅葉言うて……」
目を見開く。
「先輩に似とらんで、良かったですなぁ……」
「……あてはおとうはん、紅葉はおかあはんの血や……」
「いやぁ……あははは……つい。すんまへんなぁ、先輩」
「あても、あてに似た紅葉はみとうないわ」
首をすくめる。
「まぁ……紅葉はあの性格や……よろしゅう頼むさかいに……。あての家に住むよってに……地下鉄とバスだけはまちごうたらあかんよって……」
「先輩の家にでっか?」
「名字の通り栂尾の辺りが実家で、通うのは不便や言うて住むんや」
「へぇ……」
嵐山を見上げる。
「先輩はあの子を嫁にしはるんでっか?」
「あても紅葉も兄弟以上の感情はあらへん。それに、紅葉はお寺はんの娘で、婿を迎える言うとった」
「なっ!」
嵐山は背の低い後輩を見下ろすと、気がつかない振りでため息をつく。
「紅葉の両親のおいはんもおばはんも、そこまで紅葉に追い詰めることは言うとりはせぇへん。でも、大きいお寺はんやあらへん、地域のお寺はんや。跡取りがおらんと、あかんよってな……。紅葉には銀杏いう、妹がおるさかいに、まだかまへんやろと思とるのに、本人は……」
「結婚相手探してはるんどすか!」
「いや、まだ15や。したいようにすればええて言うたら、ここに入ったさかいに、ぼんやりしてはるし、あてはおらんさかいに、頼むわ……」
「あてをそう簡単に使うんでっか?」
目を丸くし、
「賀茂を使えるとはおもとらへん。気を付けてくれはらへんかってことや……いややったら、他に頼む」
「……わかりまひた。あてがおるあいだは、何とかしますさかいに……」
「おおきに……」
ごつい嵐山が小さく頭を下げて立ち去っていくのを、ため息をつきつつ見送った。
そして、
「……負けた」
呟いたのだった。
10才下に妹の銀杏がいる。
ちなみに、『高雄』は古くは『高尾』と書いた。
『栂尾』も『栂ノ尾』、『槇尾』も『槇ノ尾』と書くことも多い。
話は戻して、進学先は京の街の学校で、紅葉はあまり気にしていなかったのだが、進学校だったらしい。
親に受けるといい、そして特待生を狙った。
紅葉の家は、京都の街で有名な大きなお寺さんではない。
地域の人が集まり、代々のご先祖さんに祈りを捧げる小さいお寺。
進学も親は、
「かめへん。どこにでも行きなはれ」
と言ってくれたのだが、やはり、進学先などは両親や檀家さんに喜んでほしかった。
ビックリしたのが、中学までは地域の学校だったが、高校に進学すると、家から歩いて20分そしてバスに地下鉄を乗り継いで通学すること。
最初は通学をと思ったものだが、時間がかかるのとバスが困る。
京都はバスや地下鉄、電車がとても普及していても、困るのは、
「あて……どの路線に乗りましたらかめへんのやろ……」
紅葉は背が低く、143センチである。
童顔でたれ目、そして方向音痴。
その為に母が頼ったのは、母の姉が嫁いだ菓子舗『まつのお』。
「すんまへん……おにいはん、おねえはん」
「かまやしまへん、な?だんはん」
「あぁ。うちの嵐山は卒業したばっかりや。ここからお通い。あぁ、嵐山?」
姿を見せたのは、従兄の嵐山である。
「おにいはんお久しゅう。紅葉どす」
「あぁ。久しぶりやな。元気そうや。どこに行かはったん?」
無表情に近い嵐山も、可愛い従妹には微笑む。
「おにいはんの進学した学校どす。あの、おにいはんお知り合いはいはるんでっか?」
「えっ……」
黙り込む。
普段から物静かな従兄なので、のんびりとした紅葉は待つ。
「……うん、生徒会長が、賀茂はんのぼんや。あても知っとる。何ぞあったら、あての名前を出し」
「賀茂はんの……上賀茂はんの……どすか?」
「いや、下鴨はんの方のぼんや。賀茂賢樹ていう。二年生に妹はんの櫻子はんがおる」
「櫻子はんどすか?聞いたことありますわ。えろうべっぴんはんな方やてお聞きしましたわ。知ってはるんどすか?」
「……賢樹の方は知り合いや。似とるようで似てはらへん……」
「そうなんどすか……」
ほのぼのとした紅葉に、嵐山は、
「あては仕事があるさかいに」
と出ていった。
「もう……本当に愛想のない子であきまへんわ。もう少しなぁ……」
とぼやく伯母に、
「おにいはんは優しいどす。あては大好きどす」
「嫁に来なはれや」
「おにいはんにご迷惑どす……それにあてはお寺の……」
伯母と母はため息をつく。
銀杏はまだ小さいが、紅葉は責任感が強い。
それが心配なのである。
入学式に行った紅葉は、両親となぜか伯父伯母と嵐山が着いてきてくれた。
ちょっとうれしいと思いつつ、アナウンスで、
『生徒会長、賀茂賢樹くん』
の声に、周囲の女の子はざわめいた。
いや、なぜかキャーキャー言っている。
現れたのは、端正な、整った顔の学生服の青年。
黒い髪は真っ直ぐで癖がなく、瞳も漆黒。
横の子たちが、言っているのは、
『閉ざしている唇が笑顔になれば、良いのに~!』
『本当! テレビのアイドル並みかも……?』
『ここには入れて良かったぁ! 一年は先輩見られるもの!』
アイドルって何?
紅葉はキョトンとする。
紅葉の家はテレビ番組はニュースと教育番組と、古典演芸である。
首をかしげていると、壇上の賢樹と目があった。
とても嫌そうな、うるさいとでも言いたそうな表情をしていたが、首をかしげている紅葉と目が合い、一瞬見られたと言いたげな表情になり、そして唇が動いた。
『内緒』
キョロキョロとし、自分が言われたのかと恐る恐る指で示し、反対側に再びこてんと首を倒す。
唇が少し持ち上がり小さく頷くと、賢樹は、持っていた歓迎の挨拶文を読み上げる。
その間、櫻子は兄の視線をたどり、キャァキャァと言う一団の外に、華奢でお人形のように可愛らしい少女を発見する。
「あの子は何処の子ですやろ……」
呟いても、同級生も、あのうさんくさい兄が好きと言う変人が多い。
聞いていないのを承知で呟いているのは、
「将来はべっぴんはんや! お友達にならなあきまへんわ」
と誓っているからで、それを実は遠くから、未来の夫の嵐山が見ているとは思っていなかった。
長い入学式の終盤、
『入学生の挨拶。1年、栂尾紅葉さん』
「は、はい!」
あたふたと立ち上がる。
入学生の挨拶は、入学試験にトップで合格した生徒である。
周囲の注目が集まる。
その中をテテテっと早足で向かいかけて、滑って転ぶ。
「ぷっ……何?あの子」
「なんや、あれ」
失笑や嘲笑の中近づくのは、
「大丈夫? 栂尾さん」
「あ、すんまへん! すんまへん! あて……」
「焦らないで、はい。落ち着いて」
手を取り、立ち上がらせてくれた相手に、頭を下げる。
「ほんにありがとうさんでございます。えと……生徒会長の賀茂先輩。ほんにすんまへん」
ペコペコと謝り続ける少女に、これはとそのまま手を繋いで壇上に登っていく。
「はい、頑張って」
「へぇ、ありがとうさんで……」
「はい、マイクがあるから」
「えと……」
マイクの位置と賢樹を見上げ、
「マイクの高さが、あいまへん……どないしまひょ……」
手を伸ばしマイクを引き寄せようとするもののダメで、ぴょこぴょこ跳び跳ねても無理の為、途方にくれる。
ぶっ!
後で吹き出すのは賢樹である。
「ひ、ひどうおます……意地悪や……」
「あぁ、ゴメンゴメン!……か、かいらしいなぁおもて、ちょおおまちや」
マイクをとると、はいと紅葉の口許に持っていく。
「マイクを持っておくさかいに……」
紅葉は、一度丁寧に頭を下げると、書面を読み始めた。
ゆったりとした、おっとりとしたしゃべり方は京美人らしく、そして15才だけにまだまだ幼く、いとけない。
「今はあても受験に実家に……あるさかいに……何年かしたら……」
呟いた。
「何年かしたら……見てもらえるようになったら……」
この後、久しぶりに会った先輩である嵐山を取っ捕まえ、
「先輩、入学式に来られるなんて、恋人でもおられるんどすか?」
「ち、違う! あての従妹が入学したんや」
「従妹はんでっか?」
「母の妹の娘なんや……栂尾紅葉言うて……」
目を見開く。
「先輩に似とらんで、良かったですなぁ……」
「……あてはおとうはん、紅葉はおかあはんの血や……」
「いやぁ……あははは……つい。すんまへんなぁ、先輩」
「あても、あてに似た紅葉はみとうないわ」
首をすくめる。
「まぁ……紅葉はあの性格や……よろしゅう頼むさかいに……。あての家に住むよってに……地下鉄とバスだけはまちごうたらあかんよって……」
「先輩の家にでっか?」
「名字の通り栂尾の辺りが実家で、通うのは不便や言うて住むんや」
「へぇ……」
嵐山を見上げる。
「先輩はあの子を嫁にしはるんでっか?」
「あても紅葉も兄弟以上の感情はあらへん。それに、紅葉はお寺はんの娘で、婿を迎える言うとった」
「なっ!」
嵐山は背の低い後輩を見下ろすと、気がつかない振りでため息をつく。
「紅葉の両親のおいはんもおばはんも、そこまで紅葉に追い詰めることは言うとりはせぇへん。でも、大きいお寺はんやあらへん、地域のお寺はんや。跡取りがおらんと、あかんよってな……。紅葉には銀杏いう、妹がおるさかいに、まだかまへんやろと思とるのに、本人は……」
「結婚相手探してはるんどすか!」
「いや、まだ15や。したいようにすればええて言うたら、ここに入ったさかいに、ぼんやりしてはるし、あてはおらんさかいに、頼むわ……」
「あてをそう簡単に使うんでっか?」
目を丸くし、
「賀茂を使えるとはおもとらへん。気を付けてくれはらへんかってことや……いややったら、他に頼む」
「……わかりまひた。あてがおるあいだは、何とかしますさかいに……」
「おおきに……」
ごつい嵐山が小さく頭を下げて立ち去っていくのを、ため息をつきつつ見送った。
そして、
「……負けた」
呟いたのだった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


4人の王子に囲まれて
*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。
4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって……
4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー!
鈴木結衣(Yui Suzuki)
高1 156cm 39kg
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。
母の再婚によって4人の義兄ができる。
矢神 琉生(Ryusei yagami)
26歳 178cm
結衣の義兄の長男。
面倒見がよく優しい。
近くのクリニックの先生をしている。
矢神 秀(Shu yagami)
24歳 172cm
結衣の義兄の次男。
優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。
結衣と大雅が通うS高の数学教師。
矢神 瑛斗(Eito yagami)
22歳 177cm
結衣の義兄の三男。
優しいけどちょっぴりSな一面も!?
今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。
矢神 大雅(Taiga yagami)
高3 182cm
結衣の義兄の四男。
学校からも目をつけられているヤンキー。
結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。
*注 医療の知識等はございません。
ご了承くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる