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転生者の少女の章
私は転生者です。
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私のお店は、前世風にいえば雑貨屋さん。
リボンを中心に、文房具やちょっとした身の回りのもの。
櫛とか石鹸、タオル、小瓶に入れた飴とかもあったりする。
元々は近所の人の作ってたリボンなどを預かって売る、そして売れたら預かり賃をいただいて、残りを支払うという、前世で言うハンドメイドショップのような形態を取るお店だったらしい。
今も、リボンとかはその当時からの形態も残っているけど、ほとんどは問屋を介して仕入れるようになっている。
カズールはシェールドでも別荘の多い高級住宅街だけど、中心から一歩裏に入れば昔ながらのリボンや織物の職人街。
貴族や他の町の商店に卸す注文以外は、新しい柄の練習や、昔の人の遺したリボンを丁寧に修復したり、それを丁寧に復元したりする。
ちょっと織りを間違ったとか、貴族の紋章といった特別注文品以外は、習作を家に置いて置けないからと気軽にうちに置きに来る。
私は両親が、私が読み書きができ店を切り盛りできるようになった2年前……15歳の時に、
『ナオミ、私たちはちょーっと冒険の旅に……グハッ!』
『何、馬鹿なこと言ってんのよ! お店に置く、珍しいものを探しに行くのよ!』
と言い合いながら出て行ってしまった。
父さんが元々旅人を夢見ていた、元騎士の自由人。
母さんがこの街の生まれで、このお店の持ち主。
この街で知り合い、結ばれたのだという。
母さんは、本当はもう少しこの街にいて、私が成長してからと思っていたのに、父さんが耐えられなかったらしい。
今では隣の大陸か、この国のどこかに買い付けという旅に出ている。
ところで、家の前の道を南東に突き抜けると河がある。
二つの川が交わった三角州の崖みたいになっていて、昔は盗賊が住んでいたらしい。
200年ほど前に先先代カズール伯爵によって制圧され、その後そこには重厚な壁に囲まれた建物ができ、前世で言う寄宿舎付き専門学校みたいになっている。
騎士の館と呼ばれるそこは、中学生くらいから高校生くらいの子供たちがシェールド中から集まって、共同生活しながら基本的なマナーを教わり、剣などの武器、防具の扱い方だけでなく、前世で言う初等中等教育を教わる。
それに、すごいのは貴族の子も一般の子も差別なく暮らすために、毎月カズール伯爵家からこの国でも大金の部類になる、2ルード(1ルードが、前世の10万円くらい)を支給される。
そして、寮は二人部屋。
制服、訓練着は支給、食事は給食。
そのかわり、実家からはお金を貰わない、入学後3ヶ月は実家からの手紙は渡さない(帰郷したくならないように)、居館からの外出は申請制、外出時は制服着用。
使いすぎないよう、ナイトバンクをそれぞれ登録し口座を持つ。
お金の貸し借りはなし。
もし、そんな事実があったら、即退校処分になる。
昔、騎士の館でいろいろ問題があって、最近館長になったカズール伯爵の御親族の方が、そういうルールを決めたそうだ。
そうだというのもこの前、館長ではないが、新しい教官夫妻だという人が挨拶に来られた。
この国では珍しい、黒髪黒い瞳のその教官夫婦は、可愛い子供さんを二人連れていた。
4歳くらいか、くりくりとしたまんまるの目のお姉ちゃんと、まだ走れるようになっていないツインテールの妹。
「こんにちは。私は今度正式に騎士の館の教官として赴任します、ハヤト・グランディアと申します」
「妻のチエです。娘のヒュウカとツキホです」
「はじめまして。ひゅうちゃんとつきちゃんです」
「でしゅ」
シェールドでは、基本握手、ハグ。
でも、一家は丁寧に頭を下げた。
まるで前世の日本のようだ。
「はじめまして。私はナオミです。ここは雑貨屋です。リボンとかちょっとした文房具、お菓子も扱っています。あ、そうだ! ちょっと待ってくださいね!」
思い出し、2階の私の部屋に向かう。
前にたくさん作って、余ったからと近所のおばさんが置いて帰ったぬいぐるみが、いくつかあったのを思い出したのだ。
大きい子は小さいツキちゃんには抱っこできないだろうけれど、あのサイズならと思ったのだ。
戻り、二人の前に屈むと、まんまるのパラプルをデフォルメしたぬいぐるみを渡す。
「あ、あの……」
「あのね? ひゅうちゃん、ツキちゃん。この子達はね? この国の原っぱに住む、パラプルって言う生き物そっくりのぬいぐるみなの。近所のおばさんがたくさん作っちゃったってくれたんだけど、お姉ちゃん三つももらえないから、もらってくれる?」
「えっ? いいの?」
ひゅうちゃんはぱっと目を輝かせたが、すぐにお母さんを見る。
すごい、お利口な子だ。
手を出す前に、親に確認するなんて……。
「あ、新しいものなのよ? 実は、私もぬいぐるみ大好きだけど、たくさん置いておけないから、もらってくれないかな? 色違い」
「あの……」
「あ、大丈夫です。ここのお店は、手作りのものも置いていて、よく売れ残りなんかも別のおばあちゃんがくれるんです。このリボンもそうだったんですよ」
私の赤色の髪を結ぶリボンを示す。
「でも、さっきも飴をいただいたり、クッキーを……」
「あ、向こうのおばさんでしょう? あそこのクッキーは可愛いですよね。食べた?」
「うん! おいしかった!」
可愛いなぁ……ひゅうちゃんはハキハキした子で、ツキちゃんはちょっと恥ずかしがり屋さんのようだ。
私にも弟か妹がいたら、こんなに可愛かったのだろうか……。
「この地域は職人の街で、おじいちゃん、おばあちゃんが多いんですよ。ここから向こう……別荘街は子供が多いんですけど、こっちは私くらいです。近所の幼なじみとかは王都に行ってるので、きっと二人を見て、おじいちゃんたちも嬉しいでしょうね」
「ママ……」
ひゅうちゃんはおねだりというか、お母さんにギュッとしがみつく。
「あの、いただいていいですか? 日向夏と月歩に買ってあげると約束していたんですよ」
お父さんがそっと言う。
「はい。どうぞ。ピンクとクリームとどっちがいいかな?」
「ひゅうちゃん、菜の花色!」
「桃色……」
「あら、お花の名前。素敵ね」
ひゅうちゃんは自分のを受け取る前に、ピンクを妹に渡している。
「ありがとう。ナオミお姉ちゃん」
「あいがちょ」
「いいえ、どういたしまして」
お互いのぬいぐるみを見せ合いこして、仲良しだなぁ……。
ツキちゃんがお父さんにも見せてる。
すっごく可愛い。
そんな娘の頭を撫でながら、
「ありがとうございます」
「こちらこそ。あ、お二人は騎士の館の教官先生なんですね!」
「あ、私が理数系の教官です。知慧が保健福祉士と寮母なんです。私たちは館に住むので、何かありましたら、伯爵邸にいる叔父に連絡していただけるとありがたいです」
「おじさまですか?」
「あ、私の母は、先代カズール伯爵の異母妹で、叔父がシエラシールです」
私は聞き慣れないが、そういえば……。
「あ、私は生まれていないのですが、お母さんが言ってました。シエラシールさまっていう若様が、時々遊びに来ていたって。ものすごく方向音痴で、道に迷ったって言っては、迎えにきたお父さんと出会ったのは若様のおかげだって」
「あ、はい、叔父は方向音痴です……」
「なんかお父さんが、あまりにも豪快な迷いっぷりに、毎回どこに行ったかわからなくて、この街全体さがしまわってたとか……」
「叔父がお世話になりました」
「いいんですよ。シエラさまはこの街の誇りです。カズール伯爵家は私たちの宝です。その親族である先生たちも、家族同然。いつでも遊びに来てください」
そう。
この街はカズール家と騎士団を誇りに思ってる。
騎士の館も自慢。
別荘地が増えて、街が寂れていくことを心配していたこの町の住人は、騎士の館ができることを歓迎した。
元々騎士のなり手は多いけれど、騎士のなんたるかをきちんと勉強していない堕落したバカ(お父さん曰く)がいて、自分が暴力を振るうのが楽しくて、一般の人を傷つけたりするようなクズがいたんだって。
館でみっちり常識や武器のなんたるか、マナーだけでなく、数学、言語学を学んでいればもし騎士になれなかったとしても、知識があれば文官や、父さんのように冒険者、商売をしたいなら商人のお店に就職することもできる。
男の子でも女の子でも差はない。
「あの……あなたのお父さんは……」
「アルファリドル・マイアズ……です。多分、シエラさまには白騎士団のレッドドラゴンっていえばわかります」
「レッドドラゴン……」
「小さいのに凶暴……それに父は赤髪だったんです」
苦笑する。
それからは打ち解けてしばらく話をし、もし緊急事態で生徒たちのノートなどが足りないときはここで買えばいいこと、荷物も預かることも確認した。
「ナオミお姉ちゃん、またね!」
「お姉ちゃん、あいがちょ!」
ひゅうちゃんはママと手を繋ぎ、ツキちゃんはパパに抱っこしてもらって、バイバイと手を振ってくれた。
「バイバイ、またきてね! 先生も奥さんも」
「ありがとうございます、ナオミさん」
この日、騎士の館の館長一家と仲良くなったのだった。
リボンを中心に、文房具やちょっとした身の回りのもの。
櫛とか石鹸、タオル、小瓶に入れた飴とかもあったりする。
元々は近所の人の作ってたリボンなどを預かって売る、そして売れたら預かり賃をいただいて、残りを支払うという、前世で言うハンドメイドショップのような形態を取るお店だったらしい。
今も、リボンとかはその当時からの形態も残っているけど、ほとんどは問屋を介して仕入れるようになっている。
カズールはシェールドでも別荘の多い高級住宅街だけど、中心から一歩裏に入れば昔ながらのリボンや織物の職人街。
貴族や他の町の商店に卸す注文以外は、新しい柄の練習や、昔の人の遺したリボンを丁寧に修復したり、それを丁寧に復元したりする。
ちょっと織りを間違ったとか、貴族の紋章といった特別注文品以外は、習作を家に置いて置けないからと気軽にうちに置きに来る。
私は両親が、私が読み書きができ店を切り盛りできるようになった2年前……15歳の時に、
『ナオミ、私たちはちょーっと冒険の旅に……グハッ!』
『何、馬鹿なこと言ってんのよ! お店に置く、珍しいものを探しに行くのよ!』
と言い合いながら出て行ってしまった。
父さんが元々旅人を夢見ていた、元騎士の自由人。
母さんがこの街の生まれで、このお店の持ち主。
この街で知り合い、結ばれたのだという。
母さんは、本当はもう少しこの街にいて、私が成長してからと思っていたのに、父さんが耐えられなかったらしい。
今では隣の大陸か、この国のどこかに買い付けという旅に出ている。
ところで、家の前の道を南東に突き抜けると河がある。
二つの川が交わった三角州の崖みたいになっていて、昔は盗賊が住んでいたらしい。
200年ほど前に先先代カズール伯爵によって制圧され、その後そこには重厚な壁に囲まれた建物ができ、前世で言う寄宿舎付き専門学校みたいになっている。
騎士の館と呼ばれるそこは、中学生くらいから高校生くらいの子供たちがシェールド中から集まって、共同生活しながら基本的なマナーを教わり、剣などの武器、防具の扱い方だけでなく、前世で言う初等中等教育を教わる。
それに、すごいのは貴族の子も一般の子も差別なく暮らすために、毎月カズール伯爵家からこの国でも大金の部類になる、2ルード(1ルードが、前世の10万円くらい)を支給される。
そして、寮は二人部屋。
制服、訓練着は支給、食事は給食。
そのかわり、実家からはお金を貰わない、入学後3ヶ月は実家からの手紙は渡さない(帰郷したくならないように)、居館からの外出は申請制、外出時は制服着用。
使いすぎないよう、ナイトバンクをそれぞれ登録し口座を持つ。
お金の貸し借りはなし。
もし、そんな事実があったら、即退校処分になる。
昔、騎士の館でいろいろ問題があって、最近館長になったカズール伯爵の御親族の方が、そういうルールを決めたそうだ。
そうだというのもこの前、館長ではないが、新しい教官夫妻だという人が挨拶に来られた。
この国では珍しい、黒髪黒い瞳のその教官夫婦は、可愛い子供さんを二人連れていた。
4歳くらいか、くりくりとしたまんまるの目のお姉ちゃんと、まだ走れるようになっていないツインテールの妹。
「こんにちは。私は今度正式に騎士の館の教官として赴任します、ハヤト・グランディアと申します」
「妻のチエです。娘のヒュウカとツキホです」
「はじめまして。ひゅうちゃんとつきちゃんです」
「でしゅ」
シェールドでは、基本握手、ハグ。
でも、一家は丁寧に頭を下げた。
まるで前世の日本のようだ。
「はじめまして。私はナオミです。ここは雑貨屋です。リボンとかちょっとした文房具、お菓子も扱っています。あ、そうだ! ちょっと待ってくださいね!」
思い出し、2階の私の部屋に向かう。
前にたくさん作って、余ったからと近所のおばさんが置いて帰ったぬいぐるみが、いくつかあったのを思い出したのだ。
大きい子は小さいツキちゃんには抱っこできないだろうけれど、あのサイズならと思ったのだ。
戻り、二人の前に屈むと、まんまるのパラプルをデフォルメしたぬいぐるみを渡す。
「あ、あの……」
「あのね? ひゅうちゃん、ツキちゃん。この子達はね? この国の原っぱに住む、パラプルって言う生き物そっくりのぬいぐるみなの。近所のおばさんがたくさん作っちゃったってくれたんだけど、お姉ちゃん三つももらえないから、もらってくれる?」
「えっ? いいの?」
ひゅうちゃんはぱっと目を輝かせたが、すぐにお母さんを見る。
すごい、お利口な子だ。
手を出す前に、親に確認するなんて……。
「あ、新しいものなのよ? 実は、私もぬいぐるみ大好きだけど、たくさん置いておけないから、もらってくれないかな? 色違い」
「あの……」
「あ、大丈夫です。ここのお店は、手作りのものも置いていて、よく売れ残りなんかも別のおばあちゃんがくれるんです。このリボンもそうだったんですよ」
私の赤色の髪を結ぶリボンを示す。
「でも、さっきも飴をいただいたり、クッキーを……」
「あ、向こうのおばさんでしょう? あそこのクッキーは可愛いですよね。食べた?」
「うん! おいしかった!」
可愛いなぁ……ひゅうちゃんはハキハキした子で、ツキちゃんはちょっと恥ずかしがり屋さんのようだ。
私にも弟か妹がいたら、こんなに可愛かったのだろうか……。
「この地域は職人の街で、おじいちゃん、おばあちゃんが多いんですよ。ここから向こう……別荘街は子供が多いんですけど、こっちは私くらいです。近所の幼なじみとかは王都に行ってるので、きっと二人を見て、おじいちゃんたちも嬉しいでしょうね」
「ママ……」
ひゅうちゃんはおねだりというか、お母さんにギュッとしがみつく。
「あの、いただいていいですか? 日向夏と月歩に買ってあげると約束していたんですよ」
お父さんがそっと言う。
「はい。どうぞ。ピンクとクリームとどっちがいいかな?」
「ひゅうちゃん、菜の花色!」
「桃色……」
「あら、お花の名前。素敵ね」
ひゅうちゃんは自分のを受け取る前に、ピンクを妹に渡している。
「ありがとう。ナオミお姉ちゃん」
「あいがちょ」
「いいえ、どういたしまして」
お互いのぬいぐるみを見せ合いこして、仲良しだなぁ……。
ツキちゃんがお父さんにも見せてる。
すっごく可愛い。
そんな娘の頭を撫でながら、
「ありがとうございます」
「こちらこそ。あ、お二人は騎士の館の教官先生なんですね!」
「あ、私が理数系の教官です。知慧が保健福祉士と寮母なんです。私たちは館に住むので、何かありましたら、伯爵邸にいる叔父に連絡していただけるとありがたいです」
「おじさまですか?」
「あ、私の母は、先代カズール伯爵の異母妹で、叔父がシエラシールです」
私は聞き慣れないが、そういえば……。
「あ、私は生まれていないのですが、お母さんが言ってました。シエラシールさまっていう若様が、時々遊びに来ていたって。ものすごく方向音痴で、道に迷ったって言っては、迎えにきたお父さんと出会ったのは若様のおかげだって」
「あ、はい、叔父は方向音痴です……」
「なんかお父さんが、あまりにも豪快な迷いっぷりに、毎回どこに行ったかわからなくて、この街全体さがしまわってたとか……」
「叔父がお世話になりました」
「いいんですよ。シエラさまはこの街の誇りです。カズール伯爵家は私たちの宝です。その親族である先生たちも、家族同然。いつでも遊びに来てください」
そう。
この街はカズール家と騎士団を誇りに思ってる。
騎士の館も自慢。
別荘地が増えて、街が寂れていくことを心配していたこの町の住人は、騎士の館ができることを歓迎した。
元々騎士のなり手は多いけれど、騎士のなんたるかをきちんと勉強していない堕落したバカ(お父さん曰く)がいて、自分が暴力を振るうのが楽しくて、一般の人を傷つけたりするようなクズがいたんだって。
館でみっちり常識や武器のなんたるか、マナーだけでなく、数学、言語学を学んでいればもし騎士になれなかったとしても、知識があれば文官や、父さんのように冒険者、商売をしたいなら商人のお店に就職することもできる。
男の子でも女の子でも差はない。
「あの……あなたのお父さんは……」
「アルファリドル・マイアズ……です。多分、シエラさまには白騎士団のレッドドラゴンっていえばわかります」
「レッドドラゴン……」
「小さいのに凶暴……それに父は赤髪だったんです」
苦笑する。
それからは打ち解けてしばらく話をし、もし緊急事態で生徒たちのノートなどが足りないときはここで買えばいいこと、荷物も預かることも確認した。
「ナオミお姉ちゃん、またね!」
「お姉ちゃん、あいがちょ!」
ひゅうちゃんはママと手を繋ぎ、ツキちゃんはパパに抱っこしてもらって、バイバイと手を振ってくれた。
「バイバイ、またきてね! 先生も奥さんも」
「ありがとうございます、ナオミさん」
この日、騎士の館の館長一家と仲良くなったのだった。
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