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第2章〜承
おとといの晩睡眠導入剤を過剰服用した。
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もういい……。
そのまま寝ちまえ……。
それよりも記憶が全部消えればいい。
あぁ、でも、ハムスターたちがかわいそうだ……餌を多めにあげておいて水をいっぱいにして、エアコンをつけておいてあげよう……。
薬は、あぁ、これくらいなら一度に飲める。
よく妹が喉に引っかかるとぼやいていたが、50錠くらいなら水なしでも大丈夫。
まぁ、変な味がするから水は一杯飲むけどね。
あぁ、なんでだろうなぁ……眠れない。
それに、食べまくる。
髪の毛を引っこ抜く……ついでに昔は教科書を食べる。
今は取り上げられたけど、ハーブオイルを飲んだ。
氷も食べる。
……こんなことはやめたいのに、ストレスがたまると、始める。
最近はハーブオイルは取り上げられたので、安物の天然石を飴のように口に入れて飲み込むことにした。
味はしないがひんやりとしていてホッとする。
でも、暖かくなって飲み込むと、物足りなくなって手が伸びる。
ツイッターで、
『自分は貧乏だからバカなんだ』
とあったが、貧乏でも金持ちでも馬鹿は馬鹿だ。
その中でも、みんなが心配するのが分かっていても、現実に疲れ果て、死ねもしないのに薬を飲む私は一番愚かで馬鹿だ。
自分の空想上の自分を……高みを目指し、その目標に到達できない自分を責め、家族に相談しても意味はないのに……。
目を開けると、ひどいめまいと、口が動かない。
通常の半分以下の速度で話す。
喧嘩をした妹にである。
「もう、ねえちゃんはぁ……ひなのこと~口挟まないからぁぁ……もう、良いよ~。どうせ、約束も守ってくれないしぃ……後ろで暴れてるってことはぁぁ……実家でしょう?帰ればぁ?……もう二度とくちはさまないからねぇ……ありがとう」
『その喋り方どしたん?』
「薬飲んだんだよ……関係ないじゃん……。ひなに」
電話を切り、泣きながら横になった。
もう外にも出たくない……。
電話もいらない……。
私が消えてしまえば良かった。
そのまま寝ちまえ……。
それよりも記憶が全部消えればいい。
あぁ、でも、ハムスターたちがかわいそうだ……餌を多めにあげておいて水をいっぱいにして、エアコンをつけておいてあげよう……。
薬は、あぁ、これくらいなら一度に飲める。
よく妹が喉に引っかかるとぼやいていたが、50錠くらいなら水なしでも大丈夫。
まぁ、変な味がするから水は一杯飲むけどね。
あぁ、なんでだろうなぁ……眠れない。
それに、食べまくる。
髪の毛を引っこ抜く……ついでに昔は教科書を食べる。
今は取り上げられたけど、ハーブオイルを飲んだ。
氷も食べる。
……こんなことはやめたいのに、ストレスがたまると、始める。
最近はハーブオイルは取り上げられたので、安物の天然石を飴のように口に入れて飲み込むことにした。
味はしないがひんやりとしていてホッとする。
でも、暖かくなって飲み込むと、物足りなくなって手が伸びる。
ツイッターで、
『自分は貧乏だからバカなんだ』
とあったが、貧乏でも金持ちでも馬鹿は馬鹿だ。
その中でも、みんなが心配するのが分かっていても、現実に疲れ果て、死ねもしないのに薬を飲む私は一番愚かで馬鹿だ。
自分の空想上の自分を……高みを目指し、その目標に到達できない自分を責め、家族に相談しても意味はないのに……。
目を開けると、ひどいめまいと、口が動かない。
通常の半分以下の速度で話す。
喧嘩をした妹にである。
「もう、ねえちゃんはぁ……ひなのこと~口挟まないからぁぁ……もう、良いよ~。どうせ、約束も守ってくれないしぃ……後ろで暴れてるってことはぁぁ……実家でしょう?帰ればぁ?……もう二度とくちはさまないからねぇ……ありがとう」
『その喋り方どしたん?』
「薬飲んだんだよ……関係ないじゃん……。ひなに」
電話を切り、泣きながら横になった。
もう外にも出たくない……。
電話もいらない……。
私が消えてしまえば良かった。
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