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最近、我が家にエリオットが来た〜エリオットが来た〜。
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私は、シュタイフ社のテディベアオタクなので、毛色や毛の長さ、顔立ちや耳の位置、そして左耳のタグの色だけで、有名なレプリカのベアか、名前は分からなくても、この年代に作られたものだなと、ある程度分かるようになった。
オタクよりマニアと呼んでください……嘘です。
つい最近、レプリカの『ベビーアルフォンゾ』……になるのかな?
約33cmのアルフォンゾより、小さいのが15cmのが売られている。
でも、私が縁があってお迎えしたのは、20cm強の子。
レプリカなのは間違いない。
しかも足の裏に、アルフォンゾをオークションで購入したイアン・パウト(Ian Pout)氏のサイン入りである……多分本物。
それに、アルフォンゾの着物は有名だ。
『千と千尋の神隠し』の千の服に似ている感じがする。
オレンジ色の、アルフォンゾの最初の持ち主の皇女の生まれ故郷の民族衣装である。
なので、そのもふもふと言うよりツンツンとした毛並みがそっくりな、テディベアをネット上で見て、タグ確認しないまま、即、
『こんにちは!譲ってください!』
十万はテディベアにも消えていく。
今年はシュタイフ社ではないものの、サンアロー社のレプリカのテディガール、シュタイフ社とイアン氏との提携したミニアルフォンゾとご縁があって、テンションが高かった。
ヴィンテージのオープンマウスベア(口を開けたクマ)や、イエスノーベア(首を振ったり頷いたりする機械内蔵ベア)を探そうと思っていたところ、ネットフリマで新しく入ったニューフェイスに硬直した。
「あれ? この青い子……見たことあるけど、この大きさの子、家にいないよね?」
青いベアは、まず、水色の黄タグの同じベアが三体いる。
青緑の初音ミクベアは二体いる。
後は、シュタイフ社の会員になった時に貰えるミニチュアで……、
「あぁぁ! あのミニチュアベアと一緒。もしかして、もしかして~!」
タグは見えなかった。
でも、一目惚れというか、青色は一番大好きな色だもの、
欲しい欲しい欲しい!
絶対この子だ!
とお願いした。
届いてすぐ、陶器のメダルなどには何も分かることはなかったが、耳についた白いタグに黒文字。
紙のタグはドイツ語だが、1908年と、6体作られたうちの一体と言うようなことが、初歩のドイツ語しか分からない人間だが、なんとなく分かった。
「この子、デッドストックのベア『エリオット』のレプリカですよね。ひと目見て分かりました!探していた子の一体です。ありがとうございます!」
とメッセージを送ると、
「えっ?よくお分かりですね!」
「テディベアが縁でドイツ語を少しずつ勉強しているんです。紙タグのドイツ語を自分なりに訳したら、年代といくつかの単語で、あの深紅のアルフォンゾと同じ時期に作られたエリオットだと思ったので」
「ドイツ語まで勉強してるんですか!」
と驚かれた。
いやぁ……英語よりドイツ語の方がシュタイフ社のこと勉強出来そうと思って、とも言えず、
「ありがとうございました。エリオット大切にしますね」
わーいと、友人の子供さんの着ていた着ぐるみロンパースを着せる。
だって、毛が汚れるとか、叫びますわよ。
「私の子供~」
私の人生はテディベアと共にあるのだろう。
でもしばらく、ネットを覗かないようにしようと思った。
オタクよりマニアと呼んでください……嘘です。
つい最近、レプリカの『ベビーアルフォンゾ』……になるのかな?
約33cmのアルフォンゾより、小さいのが15cmのが売られている。
でも、私が縁があってお迎えしたのは、20cm強の子。
レプリカなのは間違いない。
しかも足の裏に、アルフォンゾをオークションで購入したイアン・パウト(Ian Pout)氏のサイン入りである……多分本物。
それに、アルフォンゾの着物は有名だ。
『千と千尋の神隠し』の千の服に似ている感じがする。
オレンジ色の、アルフォンゾの最初の持ち主の皇女の生まれ故郷の民族衣装である。
なので、そのもふもふと言うよりツンツンとした毛並みがそっくりな、テディベアをネット上で見て、タグ確認しないまま、即、
『こんにちは!譲ってください!』
十万はテディベアにも消えていく。
今年はシュタイフ社ではないものの、サンアロー社のレプリカのテディガール、シュタイフ社とイアン氏との提携したミニアルフォンゾとご縁があって、テンションが高かった。
ヴィンテージのオープンマウスベア(口を開けたクマ)や、イエスノーベア(首を振ったり頷いたりする機械内蔵ベア)を探そうと思っていたところ、ネットフリマで新しく入ったニューフェイスに硬直した。
「あれ? この青い子……見たことあるけど、この大きさの子、家にいないよね?」
青いベアは、まず、水色の黄タグの同じベアが三体いる。
青緑の初音ミクベアは二体いる。
後は、シュタイフ社の会員になった時に貰えるミニチュアで……、
「あぁぁ! あのミニチュアベアと一緒。もしかして、もしかして~!」
タグは見えなかった。
でも、一目惚れというか、青色は一番大好きな色だもの、
欲しい欲しい欲しい!
絶対この子だ!
とお願いした。
届いてすぐ、陶器のメダルなどには何も分かることはなかったが、耳についた白いタグに黒文字。
紙のタグはドイツ語だが、1908年と、6体作られたうちの一体と言うようなことが、初歩のドイツ語しか分からない人間だが、なんとなく分かった。
「この子、デッドストックのベア『エリオット』のレプリカですよね。ひと目見て分かりました!探していた子の一体です。ありがとうございます!」
とメッセージを送ると、
「えっ?よくお分かりですね!」
「テディベアが縁でドイツ語を少しずつ勉強しているんです。紙タグのドイツ語を自分なりに訳したら、年代といくつかの単語で、あの深紅のアルフォンゾと同じ時期に作られたエリオットだと思ったので」
「ドイツ語まで勉強してるんですか!」
と驚かれた。
いやぁ……英語よりドイツ語の方がシュタイフ社のこと勉強出来そうと思って、とも言えず、
「ありがとうございました。エリオット大切にしますね」
わーいと、友人の子供さんの着ていた着ぐるみロンパースを着せる。
だって、毛が汚れるとか、叫びますわよ。
「私の子供~」
私の人生はテディベアと共にあるのだろう。
でもしばらく、ネットを覗かないようにしようと思った。
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