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最近、自分の小説のことで悩みが深い……珍名探しのオタクとは私のことだ。

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 最近小説を書く時、ものすごく悩む時がある。

 私の出身地には当たり前にある苗字を小説の登場人物の苗字に使おうとしたら、珍名であることが多いと言うか度々ある。

 例をとると、丹生雅臣にゅうまさおみの丹生は、昔働いていた時の先輩や、ある議員さんの苗字をもじっただけなのに、後で調べると、

【丹生……『にゅう』、もしくは『にお』とも読む珍名。〇〇県の~地域に多い。】

 えっ?
 嘘や!
 だって、普通にあるのに!

今更変えられんと、見ないフリをした。



 今度は河野こうのさん。
 こちらは、珍名ではないものの、河野かわのとも読む。

 河野家こうのけは、元々、伊予国に勢力を誇った越智家おちけの分家で、平安時代末期から元寇げんこうに活躍、戦国時代に至るまで勢力を誇った。
 同じく分家には、村上水軍を率いる村上家、三島……大三島にある大山祇神社おおやまづみじんじゃの神職の家系、大祝家おおほうりけなどがある。



 そして、同級生の苗字をパクった、曽我部家そがべけ……こちらも、長宗我部元親ちょうそかべもとちかの末裔。
 宇都宮うつのみやも、愛媛県にその分家があったから。
 橘(たちばな)と言う名前は、地域の立花や苗字で残っている。
 橘氏の荘園の一つがこちらの地域にあり、地名や苗字に残っているのだ。



 もっと失敗したのは父に怒られたのだが、父の高校の先輩に当たる方から年賀状を頂いていて、粋な苗字だなぁと、ある短編に出したところ、勘違い甚だしい、恥ずかしい思いをした。

 その方の苗字は、『帽子』さんと言う。
 そのまま『ぼうし』と読む。
 地域にある名前だし、私は、明治維新後の名前だと思い込んでいたが、父に、

「アホ。烏帽子えぼしからや。歴史ある苗字ぞ」

と言われて、ガーン! とした。
 そっか、烏帽子からそうなったのか、もっと勉強しようと思った。



 他には、同級生に御手洗みたらいさんもあったし、普通に使っていた。
 小鳥遊たかなしさんは素敵だなぁと、他に粟飯原あいばらさん、粟井原あいばらさんは当て字だったのだが、本当にあるとは思わなかった……。
 靫原ゆぎはらさんもびっくりした。



 結構、苗字の珍しさに鈍いのは、自分の苗字を説明するたびに、

「あぁ、何で私はこんな苗字なの? 説明しにくいし、画数が多いし、三文字名字なんだろう……」

と嘆くことが多いからだ。
 私の苗字は何度も言うが、学校の国語教師ですら、

「……えっと、何て読めばいいのかしら、初めて見る苗字だわ」

と言われ、出席簿にはふりがなが必ずついていた。
 印鑑も絶対売っていないので、昔は彫って貰うのに2週間かかっていた位だ。

 この間認印用の印鑑を作った時、あまびえちゃんのイラストに苗字を入れようとしたが、やっぱり漢字の画数が多くダメで、ひらがなは四文字だが何とか入れて貰った。

 人口20人、減少中の苗字を名乗るのは結構大変だ。



 最近兄一家が、子供達が笑われて可哀想だから、兄嫁の実家の姓を名乗りたいと言い出した。
 兄嫁が四人姉妹の長女だったこともある。
 可哀想って、兄嫁がうちの姓を名乗るのが当然、兄が長男だからと言ったのに今更である。
 それに、兄嫁の実家で二世帯住宅を建てて住んでるんだから、それで我慢してくれと思う。
 うちの姓は、兄の子供達が最後で絶えてしまう。
 笑われるなら、自分の家の歴史を調べて黙らせるがいい。
 私はそれをした。
 そんなに嫌なら、最初から兄嫁の姓を名乗ればよかったのだ。
 そうすれば私だって、こんなにストレス溜めなかった。

 嫁小姑問題は、昔は小姑が強かったが、無神経な兄嫁や兄貴によって、私は早く死にたい時がある。
 でも、可愛いテディベアの今後が気になり、死ぬのをやめたいと思う。



 誰がやるか……。
 毎回家に来るたび、テディベアが消えている。
 今度消えたら訴えるつもりである。



 所で、普通に印鑑が売っている苗字に生まれたかった。
 結婚したら姓は変わるが、小さい頃からいじめとか、精神的にやられていたし、借金は返せなかった。
 結婚相手より友達が欲しかった。



 梅雨の時期と病気が収束したら、友人に会いたいな。
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