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孔明さんの不本意ありまくりの出廬が近づいてます。
黒ひげ危機一髪……ではなく怒り爆発!のようです。
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激怒した益徳は、美玲と元直と共に、彩霞の元々の屋敷をすぐさま売り払う準備を始めた。
元直の助言で売り払う先……買い取って貰う先を、現在の雲長の嫁の実家と、襄陽の豪商、黄承彦に限定したのである。
そして現れたのは、益徳が数年前、夜中黄承彦の屋敷を訪れた際に追い払った、警備の長を装っていた小柄ではあるが、落ち着き払った……しかし威厳と迫力をもった男と、その横に並んだのは明るい稲穂色の髪と瞳の美貌の細身の青年。
続いてやってきたのは、娘を漢寿亭侯の嫁にやり孫を儲けた上に、前妻を追い出させて満足げな小者。
しかも、黄承彦たち親子が立ち待っているというのに、だらしない格好で座り、美貌だが異国情緒あふれる青年を穢らわしそうに見つめている。
その様子を元直と共に物陰で見ていた益徳は、ちらっと元直を見、姿を現す。
「遅れて本当に申し訳ない。実は縁があって預かっている、二人の女人が体調を崩し、医者を呼んでいたものでな」
「女ごときと、商談を天秤にかけるとは 商売を何たるものと……」
言いかけた新谷の豪商と言うには小者の韋家の当主に、
「黙れ! お前ごときに謝ろうとしてねぇ! お、私は、こちら……黄承彦殿に挨拶をしようとしたのだ!」
と、戦場に向いていると良く言われる怒声を浴びせる。
「しかも、お前……誰が席につけと命じたか? 名を名乗らず席に着けるのは、この新谷では兄ぃ……劉皇叔のみ、お前は自分が劉皇叔と思い上がっているのか! 立て! てめぇの娘が、俺の元の義兄の嫁だと言っても、お前ごときに頭を下げるいわれはねぇ!」
「ひ、ひぃぃ……!」
飛び上がるように立ち上がった男を蔑むように見ると、益徳と元直は黄承彦親子に頭を下げる。
「わざわざ襄陽から来て戴いたと言うのに、立たせたまま長時間も待たせてしまい、本当に申し訳ない。改めまして、初めてお目にかかります。私は張益徳と申します。本来ならそちらに直々に伺い、お願いするのが筋ではありましたが、預かっている実の弟のように可愛がって戴いた女人と、その方が娘のように可愛がる娘が体調を崩し……それだけならまだしも、元の義兄が警備の者や侍女に乱暴を働いた上に、乱入し、怯えた令嬢が恐怖のあまりに、髪飾りで喉を突こうとしたのです……」
今までは……特に黄承彦は前回会った時の散々な印象でしか見れなかったのだが、益徳の言葉に、彼の誠実さを感じ取り見直す。
「本当は今回のこの話は、元々私の元の義兄、漢寿亭侯の関雲長どのの正妻だった姉が、妾に落とされた事に始まります。側室を娶り嫡子を生んだ為、娘しか生まなかった姉を貶めたのです。しかし、家は元々姉が購入したもので、調度、侍女等の働き手も全て姉が手配したものです。しかし身を落とされた姉は、その立場に置かれるのが当然耐えられず、自分の家であるその屋敷を売り、金を作り、妾と言う身分から逃れたいと、これ以上の辱しめは受けたくないと、私の元に助けて欲しいと来てくれたのです。全てを売る為に、前の夫である漢寿亭侯殿を追い出そうとしたのですが、期限の昨晩迄に出ませんでしたので、姉に頼まれ、急ではありますが、即座に売るのと、元夫を追い出すのをお願いすることに……」
「な、何だと? あの屋敷は、うちの娘の嫁ぎ先! 妾が勝手に売るとは、何様だ!」
「てめぇには、話してねぇ……」
益徳は、低い声で脅しつけるように言い放つと、思い出したように席を示す。
「申し訳ない。話に夢中になって、失礼なことを……お座り戴けませんか? 少々長い話となります」
「解りました。月英……」
「失礼致します」
二人は腰を下ろす。
「私の席は……」
「そこに座れや」
益徳は、空いている場所を顎で示す。
「な、何で、この私が、こんな混血と並んで……」
「なら黙って立ってろよ」
冷たく言い放つと、黄承彦とその息子月英に向き直る。
「お願いしたいのは、姉の住まいに居座る、漢寿亭侯の家族を追い出すのと、家に仕えていた使用人の全員解雇。そして、女性物の装飾品は、全て姉の物です。姉は……」
「あんな女! 董仲穎と呂奉先の間を裂き、自分の体を用いて戦乱を招いた悪女……下賤な女ではないか!」
「ほぉ? で、曹孟徳のところから逃げる時に、見栄はって曹孟徳から貰った金を全て置いて、貧乏暮らしになりそうだった兄貴の為に、屋敷と最低限どころか、金遣いの荒い亭主と馬鹿な娘の為に、やりくりをし長年嫁として陰ながら支えた姉貴に言う言葉か? お前の娘が今身に付けてるのは、姉貴が揃えた装飾一式! てめぇの娘は姉貴の金で身を飾ってんだよ!」
「……な……!」
絶句する韋家の当主に、益徳は、
「だからな? お前の娘の嫁ぎ先は、元々家計は火の車。それを長年支えてきたのはお前が見下す姉貴だ! その姉貴が愛想つかしたんだよ! そりゃぁそうだよな? 亭主は屋敷を追い出し、あそこの四阿を少し広くした離れに追い払い、装飾品は全て取り上げ、監視をつけ、侍女もつけねぇ。亭主だった男の新しい嫁って言うお前の娘は、毎日毎日姉貴の食事に毒を入れ、取り上げた姉貴の装飾一式をこれ見よがしにつけて見せては、離れに息子を抱いて会いに言ってたそうじゃねぇか? 『夫の愛情が薄れると言うのは、辛いですわね? ……私はその点、尽くすつもりですわ。ご安心下さいませ』ってな。尽くすなら、金とかも出すんだろうなぁ……頑張れや? 見て解るとおり、あの人はキラキラ派手な格好を好むんだ。金かかるぜぇ?」
青ざめる韋家の当主に、
「あぁ、安心しろ。お前の娘の嫁ぎ先は安泰だ。金遣いの荒い婿と娘が、ほぼ無一文でそっちに転がり込むしかねぇ。そして、姉貴が雇っていたのにその恩を忘れた、お前の娘に忠実な侍女たちもそっちに行くな~? 解雇するなよ? そんなことしてみろ、お前の娘が何をしでかしたのか、周囲にばれるぜ?」
あはははは……
嘲笑する益徳に、韋家の当主は椅子を降り、這うようにして近づく。
「張将軍! お、お願いします、何とか! 何とか!」
「出来るか、ボケ! てめぇの婿と嫁の仕出かしたことを、どうして俺が何とかしてやらねぇといけねぇんだ? てめぇと娘夫婦の問題だろうが。そっちでやれ!」
「あ、貴方様は、雲長様の……」
「ん? あぁ、昔な? 俺は、基本的に姉貴の味方なんだ。それに、長年苦しくても辛くても笑顔でずっと支えてきた姉貴を妾に貶め、殺そうとまでする嫁を放置した……そういう奴に会いたくもねぇし、義弟とも呼ばれたくねぇな!」
はっ、
吐き捨てる。
「と言う訳だ、遣いには言っておいただろう? あの値段で、あの屋敷売ってやる。可愛い娘に孫の為にも買うよな~? ご当主どの」
「そ、それは……」
「買う気がねぇなら、来るな! てめぇ、俺をただの田舎の馬鹿と思うなよ! これでも、一応は田舎じゃそこそこ名のある肉屋のガキだ! 読み書き計算、ある程度やってんだよ。元々体動かす方が好きだから、家飛び出したけどな! でも、常識的に解るだろ? 長年連れ添った嫁を、妾に落とした? それが長年尽くした嫁に対するやり方か? 俺は認めねぇ……ついでに元直を騙し琉璃を追い詰め、『臥龍』『鳳雛』を得ようと進言する『白眉』なんて許さねぇ!」
机を叩き怒鳴る。
「韋家の……てめぇ、今すぐ自分の娘夫婦を連れて帰れよ。買わねえんだろ? だったら、家の中身は全て、そのままにしてだ。何をしてる、早くしやがれ!」
「ひ、ひぃぃぃ……」
韋家の当主は飛び上がり部屋を出ていく。
その様子を、4人はただ冷たく見送ったのだった。
元直の助言で売り払う先……買い取って貰う先を、現在の雲長の嫁の実家と、襄陽の豪商、黄承彦に限定したのである。
そして現れたのは、益徳が数年前、夜中黄承彦の屋敷を訪れた際に追い払った、警備の長を装っていた小柄ではあるが、落ち着き払った……しかし威厳と迫力をもった男と、その横に並んだのは明るい稲穂色の髪と瞳の美貌の細身の青年。
続いてやってきたのは、娘を漢寿亭侯の嫁にやり孫を儲けた上に、前妻を追い出させて満足げな小者。
しかも、黄承彦たち親子が立ち待っているというのに、だらしない格好で座り、美貌だが異国情緒あふれる青年を穢らわしそうに見つめている。
その様子を元直と共に物陰で見ていた益徳は、ちらっと元直を見、姿を現す。
「遅れて本当に申し訳ない。実は縁があって預かっている、二人の女人が体調を崩し、医者を呼んでいたものでな」
「女ごときと、商談を天秤にかけるとは 商売を何たるものと……」
言いかけた新谷の豪商と言うには小者の韋家の当主に、
「黙れ! お前ごときに謝ろうとしてねぇ! お、私は、こちら……黄承彦殿に挨拶をしようとしたのだ!」
と、戦場に向いていると良く言われる怒声を浴びせる。
「しかも、お前……誰が席につけと命じたか? 名を名乗らず席に着けるのは、この新谷では兄ぃ……劉皇叔のみ、お前は自分が劉皇叔と思い上がっているのか! 立て! てめぇの娘が、俺の元の義兄の嫁だと言っても、お前ごときに頭を下げるいわれはねぇ!」
「ひ、ひぃぃ……!」
飛び上がるように立ち上がった男を蔑むように見ると、益徳と元直は黄承彦親子に頭を下げる。
「わざわざ襄陽から来て戴いたと言うのに、立たせたまま長時間も待たせてしまい、本当に申し訳ない。改めまして、初めてお目にかかります。私は張益徳と申します。本来ならそちらに直々に伺い、お願いするのが筋ではありましたが、預かっている実の弟のように可愛がって戴いた女人と、その方が娘のように可愛がる娘が体調を崩し……それだけならまだしも、元の義兄が警備の者や侍女に乱暴を働いた上に、乱入し、怯えた令嬢が恐怖のあまりに、髪飾りで喉を突こうとしたのです……」
今までは……特に黄承彦は前回会った時の散々な印象でしか見れなかったのだが、益徳の言葉に、彼の誠実さを感じ取り見直す。
「本当は今回のこの話は、元々私の元の義兄、漢寿亭侯の関雲長どのの正妻だった姉が、妾に落とされた事に始まります。側室を娶り嫡子を生んだ為、娘しか生まなかった姉を貶めたのです。しかし、家は元々姉が購入したもので、調度、侍女等の働き手も全て姉が手配したものです。しかし身を落とされた姉は、その立場に置かれるのが当然耐えられず、自分の家であるその屋敷を売り、金を作り、妾と言う身分から逃れたいと、これ以上の辱しめは受けたくないと、私の元に助けて欲しいと来てくれたのです。全てを売る為に、前の夫である漢寿亭侯殿を追い出そうとしたのですが、期限の昨晩迄に出ませんでしたので、姉に頼まれ、急ではありますが、即座に売るのと、元夫を追い出すのをお願いすることに……」
「な、何だと? あの屋敷は、うちの娘の嫁ぎ先! 妾が勝手に売るとは、何様だ!」
「てめぇには、話してねぇ……」
益徳は、低い声で脅しつけるように言い放つと、思い出したように席を示す。
「申し訳ない。話に夢中になって、失礼なことを……お座り戴けませんか? 少々長い話となります」
「解りました。月英……」
「失礼致します」
二人は腰を下ろす。
「私の席は……」
「そこに座れや」
益徳は、空いている場所を顎で示す。
「な、何で、この私が、こんな混血と並んで……」
「なら黙って立ってろよ」
冷たく言い放つと、黄承彦とその息子月英に向き直る。
「お願いしたいのは、姉の住まいに居座る、漢寿亭侯の家族を追い出すのと、家に仕えていた使用人の全員解雇。そして、女性物の装飾品は、全て姉の物です。姉は……」
「あんな女! 董仲穎と呂奉先の間を裂き、自分の体を用いて戦乱を招いた悪女……下賤な女ではないか!」
「ほぉ? で、曹孟徳のところから逃げる時に、見栄はって曹孟徳から貰った金を全て置いて、貧乏暮らしになりそうだった兄貴の為に、屋敷と最低限どころか、金遣いの荒い亭主と馬鹿な娘の為に、やりくりをし長年嫁として陰ながら支えた姉貴に言う言葉か? お前の娘が今身に付けてるのは、姉貴が揃えた装飾一式! てめぇの娘は姉貴の金で身を飾ってんだよ!」
「……な……!」
絶句する韋家の当主に、益徳は、
「だからな? お前の娘の嫁ぎ先は、元々家計は火の車。それを長年支えてきたのはお前が見下す姉貴だ! その姉貴が愛想つかしたんだよ! そりゃぁそうだよな? 亭主は屋敷を追い出し、あそこの四阿を少し広くした離れに追い払い、装飾品は全て取り上げ、監視をつけ、侍女もつけねぇ。亭主だった男の新しい嫁って言うお前の娘は、毎日毎日姉貴の食事に毒を入れ、取り上げた姉貴の装飾一式をこれ見よがしにつけて見せては、離れに息子を抱いて会いに言ってたそうじゃねぇか? 『夫の愛情が薄れると言うのは、辛いですわね? ……私はその点、尽くすつもりですわ。ご安心下さいませ』ってな。尽くすなら、金とかも出すんだろうなぁ……頑張れや? 見て解るとおり、あの人はキラキラ派手な格好を好むんだ。金かかるぜぇ?」
青ざめる韋家の当主に、
「あぁ、安心しろ。お前の娘の嫁ぎ先は安泰だ。金遣いの荒い婿と娘が、ほぼ無一文でそっちに転がり込むしかねぇ。そして、姉貴が雇っていたのにその恩を忘れた、お前の娘に忠実な侍女たちもそっちに行くな~? 解雇するなよ? そんなことしてみろ、お前の娘が何をしでかしたのか、周囲にばれるぜ?」
あはははは……
嘲笑する益徳に、韋家の当主は椅子を降り、這うようにして近づく。
「張将軍! お、お願いします、何とか! 何とか!」
「出来るか、ボケ! てめぇの婿と嫁の仕出かしたことを、どうして俺が何とかしてやらねぇといけねぇんだ? てめぇと娘夫婦の問題だろうが。そっちでやれ!」
「あ、貴方様は、雲長様の……」
「ん? あぁ、昔な? 俺は、基本的に姉貴の味方なんだ。それに、長年苦しくても辛くても笑顔でずっと支えてきた姉貴を妾に貶め、殺そうとまでする嫁を放置した……そういう奴に会いたくもねぇし、義弟とも呼ばれたくねぇな!」
はっ、
吐き捨てる。
「と言う訳だ、遣いには言っておいただろう? あの値段で、あの屋敷売ってやる。可愛い娘に孫の為にも買うよな~? ご当主どの」
「そ、それは……」
「買う気がねぇなら、来るな! てめぇ、俺をただの田舎の馬鹿と思うなよ! これでも、一応は田舎じゃそこそこ名のある肉屋のガキだ! 読み書き計算、ある程度やってんだよ。元々体動かす方が好きだから、家飛び出したけどな! でも、常識的に解るだろ? 長年連れ添った嫁を、妾に落とした? それが長年尽くした嫁に対するやり方か? 俺は認めねぇ……ついでに元直を騙し琉璃を追い詰め、『臥龍』『鳳雛』を得ようと進言する『白眉』なんて許さねぇ!」
机を叩き怒鳴る。
「韋家の……てめぇ、今すぐ自分の娘夫婦を連れて帰れよ。買わねえんだろ? だったら、家の中身は全て、そのままにしてだ。何をしてる、早くしやがれ!」
「ひ、ひぃぃぃ……」
韋家の当主は飛び上がり部屋を出ていく。
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