53 / 100
デレデレ新婚夫婦のあまあまな日々……これでいいんだ!多分。
この時代の江東地域の言語が、日本の漢字の音読みの元祖です。
しおりを挟む
穏やかに時は流れる。
孔明はゆっくりと、元通りの穏やかな生活を取り戻し、その合間に琉璃に読み書き、言語を教えていく。
漢の領土は形骸化しているとはいえ、広大である。
地域によって言語の雰囲気も、話し方も違う。
現に孔明が生まれ育った徐州と現在住んでいる荊州とでは話し方も違うし、使われている文字も微妙に違う。
北方の長安や洛陽に遊学に行った子瑜にも聞いたが、やはり洛陽と今住んでいる江東は全く違う言葉遣いらしい。
そして、琉璃は漢の国の一応北東部に位置する徐州よりまだ北の地域の言葉遣い……しかも、かなり訛っている。
というより、共にいた人がかなり酷い言葉遣いをしていたか、琉璃を周囲が無視していた為、言葉を繰り返すうちに間違った言葉遣いになったらしい。
現に困るのは、琉璃は大人しい時は何ともないのだが、腹が立ったり、納得がいかないことが起きると……仕草が荒くなり、攻撃性が増し、孔明や月英、均でも口にしないような罵声や何処かの酒呑みのオッサンような罵りを発したりすること……そして。
「琉璃? どうしたの? お友達になったって言ってたでしょう? どうして喧嘩したの?」
「……」
俯き黙り込む。
両手で2つ拳を作り、それが骨が浮き上がる程握り締めている。
琉璃がこの格好をする時は、相手側がかなり、琉璃を怒らせたという証拠である。
「何も言わなきゃ解らないよ? 琉璃? どうして殴りあいしたの?」
顔をあげた琉璃が、必死に訴える。
しかし、それは今住んでいる荊州の言葉ではない。
「あっちのが全然解っとらんのよ! 旦那様んこと、ウチみたいなん、役に立たんチビガキを嫁にしたんはいなげな、くるとるってゆうんよ。そんだけやのうて月英兄様や均兄様、それに玉音姉様のことを、きちがいとかゆうんで? おかしかろ? どこがおかしいんよ? おかしないやんか。何度聞いてもいなげなわい、きちがいどもや、そんなんばっかし言うんやもん。やけん、ウチは許せんかったんよっ!」
怒りが収まっていないのか、キッと眉尻を吊り上げるが、すぐにへにゃっと表情を崩し、上目使いで孔明を見る。
「ウチの方が悪いん? 旦那様。琉璃我慢しとったんよ。ずっと、ずーっと我慢しとったんやもん。やけど、我慢ならんかったんよ。そいでもいかんの?」
「……っ」
嫁のうるうる目に、グッとつまる孔明の横で、
「おらっ、琉璃を説教中だろうが、ちゃんと仕事しろ! 孔明」
と、月英が口を挟む。
「お前、あんだけ説教しなきゃいけない。嫁が凶暴になったら困るって言ってただろうが。それに、琉璃……お前、兄様の女性としてのたしなみ教室! 成果が出てねえじゃねえか! 折角このオレが言葉遣いに仕草、孔明をたらしこむ技も伝授してやったというのに! 色気がまだ足りない分、可愛らしさと上目使いを多用しろと言っただろう? もっとやれ」
「……月英、最後のは要りません」
変な方向に義妹を応援する月英に、孔明は睨む。
「変なことを教えないで下さい。この家では、真っ当に普通の嫁として……」
「何を言ってる。お前の嫁として読み書き習ってる時点で、普通な訳あるか! 普通の娘など、読み書き習わせるより、家事一般……家を切り盛りすることを学ばされるんだよ。それに、地方ごとの発音とか……普通は教えないぞ? ついでに商人の息子のオレでも、琉璃の今の言語は解らないぞ? どこの地域の言葉遣いだ?」
「……えっと、この辺りでしょうね。大元のは。で、所々、こっちやあっちの方の言葉が混じってます」
壁に吊るした地図を指で示す。
「結構直したので訛ることはないんですが、地域語は残りますからね。琉璃は癇癪を起こすと、そちらの言葉になると。ちなみに先の言葉は『あちらの方が全く解っていないのよ! 旦那様のことを、私みたいな小さい子供を嫁にして、おかしい、奇妙だって! 月英兄様や均兄様、玉音姉様のことも……だから私は怒っていて許さないの』と『私の方が悪いの? 旦那様。琉璃は我慢したのよ。ずっとずっと我慢したんだから……それでも駄目なの?』ですよ。荊州の言葉に直すと優しくなるんですけどね……琉璃は結構我慢強いですし、私が琉璃と一緒に近所の子供に教えてますからね……好奇の目にさらされて我慢できなかったのでしょう」
「そんなんやないの! 旦那様を馬鹿にするんやもん! 許さへんもん! いややの! 絶対いやや!」
わぁぁぁん……
もう、我慢できなかったのか、わんわんと泣きじゃくる琉璃によしよしと頭を撫でる。
「ありがとう、琉璃は優しいね」
「な、何で怒らへんのよ! 旦那様、バカにされとんのに! うちはいやや! 絶対許さへんもん! いややもん!」
がばっと抱きつき、泣き続ける琉璃の背中をトントン叩く。
「私は大丈夫。だから、琉璃は笑ってて……大丈夫。私には琉璃に月英に、皆がいる。それだけで十分だよ」
「琉璃ばっかり……やもん。旦那様にわろてほしいんやもん。そやけん、頑張っとんのに……」
しゃくりあげる琉璃に、
「琉璃が来てから、確実によく笑ってるけどね。私は。ねぇ? 月英」
「そうだな、よく笑ってるぞ。琉璃のこと、よくのろけてるし、琉璃が可愛い格好をすると思い出し笑いしてて、逆に気味悪いな」
「失礼な! 琉璃の可愛い可愛い格好を思い出して何が悪いんです! この家の癒しですよ! ……玉音どのも男装だし、月英は華奢だからまだましだけど、いい加減均の女装は……」
「……同じくオレもそう思う……」
遠い目をする孔明と月英。
が、すぐに孔明は我に返り、腕の中の琉璃を見る。
「だからね? 今の間は、私は20過ぎてて琉璃はまだ10になっていないけれど、琉璃が10年後には皆も何も言わなくなるよ? 大丈夫。今の間のおふざけだって笑い飛ばしておきなさい。ね?」
「……はい、旦那様。そうします」
「でも、琉璃のその言葉は、可愛いからまた癇癪を起こした時に聞いてみたいな~?」
「……けっ。またノロケかよ。この馬鹿義弟め」
月英は孔明の頭を叩く。
……孔明は、忘れていた。
幸せな時は、いつも突然消え去ることを……。
幸せに浸り、溺れすぎていたことを……。
孔明はゆっくりと、元通りの穏やかな生活を取り戻し、その合間に琉璃に読み書き、言語を教えていく。
漢の領土は形骸化しているとはいえ、広大である。
地域によって言語の雰囲気も、話し方も違う。
現に孔明が生まれ育った徐州と現在住んでいる荊州とでは話し方も違うし、使われている文字も微妙に違う。
北方の長安や洛陽に遊学に行った子瑜にも聞いたが、やはり洛陽と今住んでいる江東は全く違う言葉遣いらしい。
そして、琉璃は漢の国の一応北東部に位置する徐州よりまだ北の地域の言葉遣い……しかも、かなり訛っている。
というより、共にいた人がかなり酷い言葉遣いをしていたか、琉璃を周囲が無視していた為、言葉を繰り返すうちに間違った言葉遣いになったらしい。
現に困るのは、琉璃は大人しい時は何ともないのだが、腹が立ったり、納得がいかないことが起きると……仕草が荒くなり、攻撃性が増し、孔明や月英、均でも口にしないような罵声や何処かの酒呑みのオッサンような罵りを発したりすること……そして。
「琉璃? どうしたの? お友達になったって言ってたでしょう? どうして喧嘩したの?」
「……」
俯き黙り込む。
両手で2つ拳を作り、それが骨が浮き上がる程握り締めている。
琉璃がこの格好をする時は、相手側がかなり、琉璃を怒らせたという証拠である。
「何も言わなきゃ解らないよ? 琉璃? どうして殴りあいしたの?」
顔をあげた琉璃が、必死に訴える。
しかし、それは今住んでいる荊州の言葉ではない。
「あっちのが全然解っとらんのよ! 旦那様んこと、ウチみたいなん、役に立たんチビガキを嫁にしたんはいなげな、くるとるってゆうんよ。そんだけやのうて月英兄様や均兄様、それに玉音姉様のことを、きちがいとかゆうんで? おかしかろ? どこがおかしいんよ? おかしないやんか。何度聞いてもいなげなわい、きちがいどもや、そんなんばっかし言うんやもん。やけん、ウチは許せんかったんよっ!」
怒りが収まっていないのか、キッと眉尻を吊り上げるが、すぐにへにゃっと表情を崩し、上目使いで孔明を見る。
「ウチの方が悪いん? 旦那様。琉璃我慢しとったんよ。ずっと、ずーっと我慢しとったんやもん。やけど、我慢ならんかったんよ。そいでもいかんの?」
「……っ」
嫁のうるうる目に、グッとつまる孔明の横で、
「おらっ、琉璃を説教中だろうが、ちゃんと仕事しろ! 孔明」
と、月英が口を挟む。
「お前、あんだけ説教しなきゃいけない。嫁が凶暴になったら困るって言ってただろうが。それに、琉璃……お前、兄様の女性としてのたしなみ教室! 成果が出てねえじゃねえか! 折角このオレが言葉遣いに仕草、孔明をたらしこむ技も伝授してやったというのに! 色気がまだ足りない分、可愛らしさと上目使いを多用しろと言っただろう? もっとやれ」
「……月英、最後のは要りません」
変な方向に義妹を応援する月英に、孔明は睨む。
「変なことを教えないで下さい。この家では、真っ当に普通の嫁として……」
「何を言ってる。お前の嫁として読み書き習ってる時点で、普通な訳あるか! 普通の娘など、読み書き習わせるより、家事一般……家を切り盛りすることを学ばされるんだよ。それに、地方ごとの発音とか……普通は教えないぞ? ついでに商人の息子のオレでも、琉璃の今の言語は解らないぞ? どこの地域の言葉遣いだ?」
「……えっと、この辺りでしょうね。大元のは。で、所々、こっちやあっちの方の言葉が混じってます」
壁に吊るした地図を指で示す。
「結構直したので訛ることはないんですが、地域語は残りますからね。琉璃は癇癪を起こすと、そちらの言葉になると。ちなみに先の言葉は『あちらの方が全く解っていないのよ! 旦那様のことを、私みたいな小さい子供を嫁にして、おかしい、奇妙だって! 月英兄様や均兄様、玉音姉様のことも……だから私は怒っていて許さないの』と『私の方が悪いの? 旦那様。琉璃は我慢したのよ。ずっとずっと我慢したんだから……それでも駄目なの?』ですよ。荊州の言葉に直すと優しくなるんですけどね……琉璃は結構我慢強いですし、私が琉璃と一緒に近所の子供に教えてますからね……好奇の目にさらされて我慢できなかったのでしょう」
「そんなんやないの! 旦那様を馬鹿にするんやもん! 許さへんもん! いややの! 絶対いやや!」
わぁぁぁん……
もう、我慢できなかったのか、わんわんと泣きじゃくる琉璃によしよしと頭を撫でる。
「ありがとう、琉璃は優しいね」
「な、何で怒らへんのよ! 旦那様、バカにされとんのに! うちはいやや! 絶対許さへんもん! いややもん!」
がばっと抱きつき、泣き続ける琉璃の背中をトントン叩く。
「私は大丈夫。だから、琉璃は笑ってて……大丈夫。私には琉璃に月英に、皆がいる。それだけで十分だよ」
「琉璃ばっかり……やもん。旦那様にわろてほしいんやもん。そやけん、頑張っとんのに……」
しゃくりあげる琉璃に、
「琉璃が来てから、確実によく笑ってるけどね。私は。ねぇ? 月英」
「そうだな、よく笑ってるぞ。琉璃のこと、よくのろけてるし、琉璃が可愛い格好をすると思い出し笑いしてて、逆に気味悪いな」
「失礼な! 琉璃の可愛い可愛い格好を思い出して何が悪いんです! この家の癒しですよ! ……玉音どのも男装だし、月英は華奢だからまだましだけど、いい加減均の女装は……」
「……同じくオレもそう思う……」
遠い目をする孔明と月英。
が、すぐに孔明は我に返り、腕の中の琉璃を見る。
「だからね? 今の間は、私は20過ぎてて琉璃はまだ10になっていないけれど、琉璃が10年後には皆も何も言わなくなるよ? 大丈夫。今の間のおふざけだって笑い飛ばしておきなさい。ね?」
「……はい、旦那様。そうします」
「でも、琉璃のその言葉は、可愛いからまた癇癪を起こした時に聞いてみたいな~?」
「……けっ。またノロケかよ。この馬鹿義弟め」
月英は孔明の頭を叩く。
……孔明は、忘れていた。
幸せな時は、いつも突然消え去ることを……。
幸せに浸り、溺れすぎていたことを……。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

往々にして咲かせよ櫻
笹木餅子
歴史・時代
その将と相対した者はその容姿に見惚れ刀を落とすという。
端整な顔立ちに真っ直ぐな刀身の煌めき。眉目秀麗、容姿端麗という言葉のために生まれてきたような男である。
その姿に見惚れた数秒。その者は花散る如く命を落とすという。そして返り血がまるで桜の花びらのようであることから、戦場では『血桜の咲之丞』と呼ばれた。
王になりたかった男【不老不死伝説と明智光秀】
野松 彦秋
歴史・時代
妻木煕子(ツマキヒロコ)は親が決めた許嫁明智十兵衛(後の光秀)と10年ぶりに会い、目を疑う。
子供の時、自分よりかなり年上であった筈の従兄(十兵衛)の容姿は、10年前と同じであった。
見た目は自分と同じぐらいの歳に見えるのである。
過去の思い出を思い出しながら会話をするが、何処か嚙み合わない。
ヒロコの中に一つの疑惑が生まれる。今自分の前にいる男は、自分が知っている十兵衛なのか?
十兵衛に知られない様に、彼の行動を監視し、調べる中で彼女は驚きの真実を知る。
真実を知った上で、彼女が取った行動、決断で二人の人生が動き出す。
若き日の明智光秀とその妻煕子との馴れ初めからはじまり、二人三脚で戦乱の世を駆け巡る。
天下の裏切り者明智光秀と徐福伝説、八百比丘尼の伝説を繋ぐ物語。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる