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Take a Sudden Turn ~急転直下
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「おい、じゃあそんな身分なのに一人で俺なんかのところに来たのか?」
リュウセイが驚いて怒鳴ると、ユキナはきょとん、とした。
「あぁ、まぁね。 でも護衛とかいらないよ?」
「どうして?」
すると彼女はにんまりと笑った。
「あたしが一族で一番強いんだもん」
「なんだって?」
彼が聞き返すとユキナはまたお菓子を齧りながら言う。
「一族の当主候補筆頭っていうのはそういう事なのよ。 それに、跡目争いって言ってもさすがに殺すの殺されるのってほど物騒な話はないから」
そして彼女は一度言葉を切ると少し遠い目をした。
「ある意味ね、あたしもあなたと同じなの」
「どういう意味だ?」
リュウセイが訝し気に聞くとユキナは少し寂しそうな顔になった。
「あたしは鳥取から来たんじゃないよ。 もともと東京に住んでたから、お祖母ちゃんからそっちに一族の『はぐれ』がいるって聞いて会いに行こうと思ったのが最初。 こんな跡目争いとかにならなかったらこうしてあたしも鳥取に呼び出される事はなかったよ……。 おかげで学校もやめなくちゃいけなくなって。 友達とも別れなくちゃいけなくなって……」
そこまで言うと彼女の大きな瞳から涙が溢れた。
「そうか……お前もつらかったんだな……」
リュウセイが言って彼女の頭をそっと優しく触ると、ユキナは号泣を始めた。
つまり彼女もほんの少し前までは『人間』として普通に学校に行って普通の女の子として暮らしていたんだな、と思うとリュウセイの自分の今までの生活なんてどうでもいい事のような気がした。
彼女くらいの年齢での学校の友達やそういう何気ない普段の生活がどれほど大きなものだったか、それがわかるくらいには彼は大人だったからだ。
「ご両親は?」
彼女が少し落ち着くのを待って、彼はそう聞いてみた。
「うん、二人は先にもう鳥取に行ってる」
「そうか」
リュウセイが答えたその瞬間、彼らの車の右横を真っ黒なアメリカンタイプのオートバイが掠めるように猛スピードで追い抜いていった。
「あっぶねぇなぁ……」
リュウセイはそう文句を言いながら、次の瞬間ギョッとした。
そのライダーが一瞬こちらを見たような気がしたのだ。
そして真っ黒なスモークのシールドをしているのにも関わらずその瞳が真っ赤に輝いて、少し笑ったような気がした。
そんな物が見えるはずはないのに。
なんとなく彼は背筋が寒くなるような気がした。
……何かがおかしい。
そぅ思うのだが、なぜそう思うのか、それが何なのか、それすらはっきりとはわからない。
ただただ胸にもやもやとした気持ち悪さのような物を感じる。
はっきりいえば、嫌悪感である。
するとユキナが爪を噛みながら怒ったような声で言った。
「あいつ……。 こんなところまで何をしに来たのよ!」
リュウセイは驚いて彼女に聞いた。
「知り合いなのか?」
すると彼女は完全に怒った顔で怒鳴った。
「あいつよ! コハク!!」
「コハク??」
彼女はプンプンと擬音が出そうな顔で吐き捨てるように言った。
「あたしが結婚させられそうになってるイトコよ!!」
そして心配そうな様子になった。
「ねぇリュウセイ。 もしかしたらアイツなにかをあなたにしてくるかも知れない。 なるべくあたしが守るけど……でも気を付けて」
「あ、ああ……わかった」
とはいえ、そのバイクは遥か前方に消えていったので、今すぐはどうということもないだろう、とリュウセイは思いながらも心配そうなユキナに笑いかけた。
「頼りにしてるよ、お姫様」
彼女は苦笑して、それから申し訳なさそうな顔になった。
「……ごめんね。 あたしと一緒にいるって事は……こういう事なの」
「いいさ。 何かしらあるだろうとは覚悟してたしな」
ユキナはため息をつくと、イーって顔をしながら叫んだ。
「だからアイツ嫌いなの! こういうとこが! ……ストーカーかっていうのよ! こんなところまで来て!」
「そりゃまた……ずいぶん嫌われたもんだな、そのコハクってヤツも」
「だってアイツにあたし小さい頃めちゃくちゃいじめられたのよ! 何をどうやったらあんな奴が好きになれるのよ!」
「でもこんなとこまで追いかけてくるってのは向こうはお前の事好きなんじゃないのか?」
リュウセイが尋ねるとユキナはものすごくぶすっとした顔になってから、真顔になると冷たくこう言った。
「どうかしらね? アイツが欲しいのはあたしじゃなくて……次期当主の夫っていう地位じゃないかな……」
「もうさ、ユキナは当主の権利とか放棄して他の人に任せる! とかってできないのか?」
彼の言葉にユキナは苦笑した。
「できるならとっくにやってるよぅ。 あたしだって別に当主になんかなりたくないもん」
「そりゃそうか……」
そんな話をしているうちに彼らは東名高速下り線の由比パーキングエリアへと到着した。
ユキナは車から飛び出すように下りると駐車場スペース脇の手すりへと走っていって嬉しそうな声を上げた。
「すっごい! 海キレイだよ! 風気持ちいい!! ……リュウセイも来なよ~!!」
彼女が普段通りの無邪気な様子なのを見て、リュウセイは安心を覚えるとともに思わず笑顔になった。
「ほら、あそこの展望台に登ってみたらもっとよく見えるぞ?」
「ホント?! じゃあ行こうよ! 展望台!」
彼女はうれしそうにそう言って、リュウセイの腕に自分の手を絡めるようにして展望台の入り口まで彼を引っ張っていった。
テトラポットの並ぶコンクリートの壁の下に見える海を眺めながらユキナは嬉しそうにはしゃいでいる。
その姿を見ているとリュウセイは何かもやもやした気持ちを忘れてしまいそうになった。
ユキナは周りを見回して、少し不満そうな顔になった。
「……ねぇ、ここって食堂とか売店とか何にもないの?」
「ああ、ここは下り線にはないんだよなぁ。 ほら、反対側の上り線の方には食堂があるだろ?」
彼が中央分離帯の向こうを指差すと、彼女は大きな目をさらに見開いてそちらを眺めてからさらに不満そうな顔になった。
「あぁ~! ホントだ! ナニソレ! ……ひどくない?」
「そのかわり、こっちの展望台からは富士山と海はよく見えるぜ?」
彼の言葉にユキナはニッと笑った。
「じゃあ、仕方ないから景色だけでも堪能するか!」
「姫様の思し召しのままに」
リュウセイが芝居がかった様子で言うと彼女は嬉しそうに笑って彼の腕にしがみついた。
その刹那、リュウセイはものすごい気持ち悪さを感じてふらついた。
そして地面に膝をついて、まるで従者が控えるかのように頭を下げた。
「あはははは! 大した事ありませんね! ……ユキナ様、本当にそんな程度の方と結婚するおつもりですか?」
そう声がしたと思うと、黒づくめで片手にヘルメットを持った銀髪の青年が立って、笑っていた。
「コハク! あんたなんのつもり?! ……まだ覚醒したての人に鬼気をぶつけるなんて!」
ユキナが怒りで瞳を真っ赤に輝かせながら叫んだ。
コハクは口を押えて笑いをこらえるようにした。
「いえ……ユキナ様が連れてくるような方だからどれほどすごい力をお持ちなのかと思いましてね……。 だが、これは……」
彼は言いながら、おかしそうに吹き出して大笑いを始めた。
ユキナは鬼気迫るくらいの真顔になって彼を睨みつけるとこう命じた。
「コハク……控えなさい」
するとコハクの顔が真っ青になり、だらだらと脂汗を流しながら、リュウセイと同じように膝をついて、恭しく頭を下げた。
「コハク……これ以上の手出しをするなら……このあたしが許さないわよ?」
ユキナの気迫に飲まれて、彼はしどろもどろで叫んだ。
「も、申し訳ございません!! で、出すぎた真似をしました!!」
「あなたはとっとと本家にお帰りなさい。 この方は立派な本家の血筋です。 おばあ様の調査でも間違いありません。 それに、このあたしが保証するわ!」
彼女がそうきっぱりと言うとコハクは頭を下げたまま、じりじりと下がって、慌ててヘルメットをかぶるとバイクで遠ざかっていった。
リュウセイが驚いて怒鳴ると、ユキナはきょとん、とした。
「あぁ、まぁね。 でも護衛とかいらないよ?」
「どうして?」
すると彼女はにんまりと笑った。
「あたしが一族で一番強いんだもん」
「なんだって?」
彼が聞き返すとユキナはまたお菓子を齧りながら言う。
「一族の当主候補筆頭っていうのはそういう事なのよ。 それに、跡目争いって言ってもさすがに殺すの殺されるのってほど物騒な話はないから」
そして彼女は一度言葉を切ると少し遠い目をした。
「ある意味ね、あたしもあなたと同じなの」
「どういう意味だ?」
リュウセイが訝し気に聞くとユキナは少し寂しそうな顔になった。
「あたしは鳥取から来たんじゃないよ。 もともと東京に住んでたから、お祖母ちゃんからそっちに一族の『はぐれ』がいるって聞いて会いに行こうと思ったのが最初。 こんな跡目争いとかにならなかったらこうしてあたしも鳥取に呼び出される事はなかったよ……。 おかげで学校もやめなくちゃいけなくなって。 友達とも別れなくちゃいけなくなって……」
そこまで言うと彼女の大きな瞳から涙が溢れた。
「そうか……お前もつらかったんだな……」
リュウセイが言って彼女の頭をそっと優しく触ると、ユキナは号泣を始めた。
つまり彼女もほんの少し前までは『人間』として普通に学校に行って普通の女の子として暮らしていたんだな、と思うとリュウセイの自分の今までの生活なんてどうでもいい事のような気がした。
彼女くらいの年齢での学校の友達やそういう何気ない普段の生活がどれほど大きなものだったか、それがわかるくらいには彼は大人だったからだ。
「ご両親は?」
彼女が少し落ち着くのを待って、彼はそう聞いてみた。
「うん、二人は先にもう鳥取に行ってる」
「そうか」
リュウセイが答えたその瞬間、彼らの車の右横を真っ黒なアメリカンタイプのオートバイが掠めるように猛スピードで追い抜いていった。
「あっぶねぇなぁ……」
リュウセイはそう文句を言いながら、次の瞬間ギョッとした。
そのライダーが一瞬こちらを見たような気がしたのだ。
そして真っ黒なスモークのシールドをしているのにも関わらずその瞳が真っ赤に輝いて、少し笑ったような気がした。
そんな物が見えるはずはないのに。
なんとなく彼は背筋が寒くなるような気がした。
……何かがおかしい。
そぅ思うのだが、なぜそう思うのか、それが何なのか、それすらはっきりとはわからない。
ただただ胸にもやもやとした気持ち悪さのような物を感じる。
はっきりいえば、嫌悪感である。
するとユキナが爪を噛みながら怒ったような声で言った。
「あいつ……。 こんなところまで何をしに来たのよ!」
リュウセイは驚いて彼女に聞いた。
「知り合いなのか?」
すると彼女は完全に怒った顔で怒鳴った。
「あいつよ! コハク!!」
「コハク??」
彼女はプンプンと擬音が出そうな顔で吐き捨てるように言った。
「あたしが結婚させられそうになってるイトコよ!!」
そして心配そうな様子になった。
「ねぇリュウセイ。 もしかしたらアイツなにかをあなたにしてくるかも知れない。 なるべくあたしが守るけど……でも気を付けて」
「あ、ああ……わかった」
とはいえ、そのバイクは遥か前方に消えていったので、今すぐはどうということもないだろう、とリュウセイは思いながらも心配そうなユキナに笑いかけた。
「頼りにしてるよ、お姫様」
彼女は苦笑して、それから申し訳なさそうな顔になった。
「……ごめんね。 あたしと一緒にいるって事は……こういう事なの」
「いいさ。 何かしらあるだろうとは覚悟してたしな」
ユキナはため息をつくと、イーって顔をしながら叫んだ。
「だからアイツ嫌いなの! こういうとこが! ……ストーカーかっていうのよ! こんなところまで来て!」
「そりゃまた……ずいぶん嫌われたもんだな、そのコハクってヤツも」
「だってアイツにあたし小さい頃めちゃくちゃいじめられたのよ! 何をどうやったらあんな奴が好きになれるのよ!」
「でもこんなとこまで追いかけてくるってのは向こうはお前の事好きなんじゃないのか?」
リュウセイが尋ねるとユキナはものすごくぶすっとした顔になってから、真顔になると冷たくこう言った。
「どうかしらね? アイツが欲しいのはあたしじゃなくて……次期当主の夫っていう地位じゃないかな……」
「もうさ、ユキナは当主の権利とか放棄して他の人に任せる! とかってできないのか?」
彼の言葉にユキナは苦笑した。
「できるならとっくにやってるよぅ。 あたしだって別に当主になんかなりたくないもん」
「そりゃそうか……」
そんな話をしているうちに彼らは東名高速下り線の由比パーキングエリアへと到着した。
ユキナは車から飛び出すように下りると駐車場スペース脇の手すりへと走っていって嬉しそうな声を上げた。
「すっごい! 海キレイだよ! 風気持ちいい!! ……リュウセイも来なよ~!!」
彼女が普段通りの無邪気な様子なのを見て、リュウセイは安心を覚えるとともに思わず笑顔になった。
「ほら、あそこの展望台に登ってみたらもっとよく見えるぞ?」
「ホント?! じゃあ行こうよ! 展望台!」
彼女はうれしそうにそう言って、リュウセイの腕に自分の手を絡めるようにして展望台の入り口まで彼を引っ張っていった。
テトラポットの並ぶコンクリートの壁の下に見える海を眺めながらユキナは嬉しそうにはしゃいでいる。
その姿を見ているとリュウセイは何かもやもやした気持ちを忘れてしまいそうになった。
ユキナは周りを見回して、少し不満そうな顔になった。
「……ねぇ、ここって食堂とか売店とか何にもないの?」
「ああ、ここは下り線にはないんだよなぁ。 ほら、反対側の上り線の方には食堂があるだろ?」
彼が中央分離帯の向こうを指差すと、彼女は大きな目をさらに見開いてそちらを眺めてからさらに不満そうな顔になった。
「あぁ~! ホントだ! ナニソレ! ……ひどくない?」
「そのかわり、こっちの展望台からは富士山と海はよく見えるぜ?」
彼の言葉にユキナはニッと笑った。
「じゃあ、仕方ないから景色だけでも堪能するか!」
「姫様の思し召しのままに」
リュウセイが芝居がかった様子で言うと彼女は嬉しそうに笑って彼の腕にしがみついた。
その刹那、リュウセイはものすごい気持ち悪さを感じてふらついた。
そして地面に膝をついて、まるで従者が控えるかのように頭を下げた。
「あはははは! 大した事ありませんね! ……ユキナ様、本当にそんな程度の方と結婚するおつもりですか?」
そう声がしたと思うと、黒づくめで片手にヘルメットを持った銀髪の青年が立って、笑っていた。
「コハク! あんたなんのつもり?! ……まだ覚醒したての人に鬼気をぶつけるなんて!」
ユキナが怒りで瞳を真っ赤に輝かせながら叫んだ。
コハクは口を押えて笑いをこらえるようにした。
「いえ……ユキナ様が連れてくるような方だからどれほどすごい力をお持ちなのかと思いましてね……。 だが、これは……」
彼は言いながら、おかしそうに吹き出して大笑いを始めた。
ユキナは鬼気迫るくらいの真顔になって彼を睨みつけるとこう命じた。
「コハク……控えなさい」
するとコハクの顔が真っ青になり、だらだらと脂汗を流しながら、リュウセイと同じように膝をついて、恭しく頭を下げた。
「コハク……これ以上の手出しをするなら……このあたしが許さないわよ?」
ユキナの気迫に飲まれて、彼はしどろもどろで叫んだ。
「も、申し訳ございません!! で、出すぎた真似をしました!!」
「あなたはとっとと本家にお帰りなさい。 この方は立派な本家の血筋です。 おばあ様の調査でも間違いありません。 それに、このあたしが保証するわ!」
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