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和解③ (葵ver)
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美咲に見送られて家へ帰った。
家へ帰ると母がもう帰っていた。
「ただいま。」
「おかえりー!早かったねー!」
「うん、まあ。今日ね、美咲のお母さんと話して来たよ。」
「そうなの?ちゃんと話せた?」
「うん。」
「可愛らしい人でしょ。」
「うん!美咲に似てたね。いつ知り合ったの?」
「私のね、高校の後輩なんだよね!」
「へー!そうなんだ!」
「その時からすごく可愛らしくてさ!真面目な子でお父さんもよく褒めてたよ!」
「お母さんって、お父さんのことあんまり話さなかったじゃん。」
「そうだねー。」
「恨んだりとかしなかったの?」
「んー。そりゃ当時はブチ切れたけどすごく謝られたし、養育費とかいらないって言ってんのに未だに振り込んでくんの。」
「そーなんだ。」
「そ、だからさ。何不自由なく葵達のこと育てられてこんな良い子達が育ってくれたら、恨んでるのとかバカらしくて。」
「そっかあ。でも私あんまり良い子じゃないかも。」
「え!うそ!?あんた何やったの!?犯罪だけはダメだからね!」
「あはは!それは無いよ!でもお母さんが思ってるほど良い子に育ってないかもって…。」
「はぁ….。ごめんごめん。言い方が悪かった。私はあんた達が元気に育ってくれるだけで幸せだから。子供はもれなく全員良い子よ。ありがとね、元気に育ってくれて。」
すると、お母さんが私の頭ぐしゃぐしゃっとする。
なんだか、それが久しぶりですごく嬉しくなった。
ここ最近大人ぶってみてもやっぱりまだまだ子供なんだと実感する。
美咲とのこと、いつかちゃんと話したい。
驚かせちゃうと思うけどきっとわかってもらえる。
「ありがと、お母さん。」
家へ帰ると母がもう帰っていた。
「ただいま。」
「おかえりー!早かったねー!」
「うん、まあ。今日ね、美咲のお母さんと話して来たよ。」
「そうなの?ちゃんと話せた?」
「うん。」
「可愛らしい人でしょ。」
「うん!美咲に似てたね。いつ知り合ったの?」
「私のね、高校の後輩なんだよね!」
「へー!そうなんだ!」
「その時からすごく可愛らしくてさ!真面目な子でお父さんもよく褒めてたよ!」
「お母さんって、お父さんのことあんまり話さなかったじゃん。」
「そうだねー。」
「恨んだりとかしなかったの?」
「んー。そりゃ当時はブチ切れたけどすごく謝られたし、養育費とかいらないって言ってんのに未だに振り込んでくんの。」
「そーなんだ。」
「そ、だからさ。何不自由なく葵達のこと育てられてこんな良い子達が育ってくれたら、恨んでるのとかバカらしくて。」
「そっかあ。でも私あんまり良い子じゃないかも。」
「え!うそ!?あんた何やったの!?犯罪だけはダメだからね!」
「あはは!それは無いよ!でもお母さんが思ってるほど良い子に育ってないかもって…。」
「はぁ….。ごめんごめん。言い方が悪かった。私はあんた達が元気に育ってくれるだけで幸せだから。子供はもれなく全員良い子よ。ありがとね、元気に育ってくれて。」
すると、お母さんが私の頭ぐしゃぐしゃっとする。
なんだか、それが久しぶりですごく嬉しくなった。
ここ最近大人ぶってみてもやっぱりまだまだ子供なんだと実感する。
美咲とのこと、いつかちゃんと話したい。
驚かせちゃうと思うけどきっとわかってもらえる。
「ありがと、お母さん。」
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