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2人の関係② 香澄と美咲 (美咲ver)
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テストが無事に終わってまた部活が再開した。
今日テスト結果が張り出されてとてもホッとした。
「ちょっと美咲。」
香澄ちゃんにこっそり呼び出された。
「どうしたの?」
「おめでとう?だよね?」
「え?」
「葵先輩と!」
私は葵先輩と付き合ってることはまだ誰にも言っていない。
でも、香澄ちゃんにはちゃんと伝えたいと思っていた。
先輩とは基本的には内緒にするけど言いたい人には言っていいよって感じだったので少し落ち着いたらちゃんと言おうと思っていた。
「うん。言うの遅くなってごめんね。ちゃんと言おうと思ってたんだけど。」
「いーよ!そんなこと!おめでとう、美咲!!」
香澄ちゃんは満面の笑みでまるで自分のことのように喜んでくれていた。
「香澄ちゃんなんでわかったの?先輩から聞いた?」
「え?いや、見ればわかるって言うか。お互い意識しすぎだし相談受けてた身からしたらすぐわかるよ!」
「え、うそ!?結構頑張って意識しないようにしてるのに…。」
「全然出来てないよ!ていうか、美咲はともかく葵先輩まで意識しちゃってるのがもう外から見たら可愛くて可愛くてー。」
なんだかとても恥ずかしくなった。
「みんなにバレるかな?」
「どーだろー。仲良いなーとは思うけど付き合ってるとかは流石に思わないんじゃないかな。葵先輩のことだし上手にしてくれそうだけどね。」
「そうかなー。」
「あ、でも、先輩なんか最近緩んでるからなー。時間の問題かも。」
「どうしよ…。」
「バレたらまずい?」
「やばいでしょ!部内で付き合ってるとか色々気遣わしちゃうし、学校中にバレたら先輩のファンに刺し殺されるよ!」
「あっははは!確かにそれはそうだ!」
私は真剣に悩んでいるのに香澄ちゃんは呑気そうだった。
「でも、幸せそうで何よりだよ!」
「え、あ、うん。ありがとう。」
そうなんだ。私は今とても幸せなんだ。
幸せすぎて怖くなる。
私達の関係は普通じゃ無いから。
いつ爆発するかわからない爆弾を抱えているようなものだ。
それを先輩が知らないのだから時々罪悪感で胸がいっぱいになる。
「美咲?」
「あ、はい!」
「なんかあったら相談しなよ?」
私の不安を感じたかのように香澄ちゃんが声をかけて来た。本当にすごい。
葵先輩が嫉妬しちゃったのが今考えればすごくわかる。
「ありがとう。香澄ちゃんってホントに優しいね。」
「そう?美咲の方が優しいと思うけど。」
「そんなことないよ!」
「いや、私は友達のために好きな人しばけないよ!」
「あ、あれは…。つい感情的になっちゃって…。」
「ありがとね、美咲!」
「こちらこそだよ!香澄ちゃん!」
本当に幸せだ。
どうかこの幸せが少しでも長く続きますように。
今日テスト結果が張り出されてとてもホッとした。
「ちょっと美咲。」
香澄ちゃんにこっそり呼び出された。
「どうしたの?」
「おめでとう?だよね?」
「え?」
「葵先輩と!」
私は葵先輩と付き合ってることはまだ誰にも言っていない。
でも、香澄ちゃんにはちゃんと伝えたいと思っていた。
先輩とは基本的には内緒にするけど言いたい人には言っていいよって感じだったので少し落ち着いたらちゃんと言おうと思っていた。
「うん。言うの遅くなってごめんね。ちゃんと言おうと思ってたんだけど。」
「いーよ!そんなこと!おめでとう、美咲!!」
香澄ちゃんは満面の笑みでまるで自分のことのように喜んでくれていた。
「香澄ちゃんなんでわかったの?先輩から聞いた?」
「え?いや、見ればわかるって言うか。お互い意識しすぎだし相談受けてた身からしたらすぐわかるよ!」
「え、うそ!?結構頑張って意識しないようにしてるのに…。」
「全然出来てないよ!ていうか、美咲はともかく葵先輩まで意識しちゃってるのがもう外から見たら可愛くて可愛くてー。」
なんだかとても恥ずかしくなった。
「みんなにバレるかな?」
「どーだろー。仲良いなーとは思うけど付き合ってるとかは流石に思わないんじゃないかな。葵先輩のことだし上手にしてくれそうだけどね。」
「そうかなー。」
「あ、でも、先輩なんか最近緩んでるからなー。時間の問題かも。」
「どうしよ…。」
「バレたらまずい?」
「やばいでしょ!部内で付き合ってるとか色々気遣わしちゃうし、学校中にバレたら先輩のファンに刺し殺されるよ!」
「あっははは!確かにそれはそうだ!」
私は真剣に悩んでいるのに香澄ちゃんは呑気そうだった。
「でも、幸せそうで何よりだよ!」
「え、あ、うん。ありがとう。」
そうなんだ。私は今とても幸せなんだ。
幸せすぎて怖くなる。
私達の関係は普通じゃ無いから。
いつ爆発するかわからない爆弾を抱えているようなものだ。
それを先輩が知らないのだから時々罪悪感で胸がいっぱいになる。
「美咲?」
「あ、はい!」
「なんかあったら相談しなよ?」
私の不安を感じたかのように香澄ちゃんが声をかけて来た。本当にすごい。
葵先輩が嫉妬しちゃったのが今考えればすごくわかる。
「ありがとう。香澄ちゃんってホントに優しいね。」
「そう?美咲の方が優しいと思うけど。」
「そんなことないよ!」
「いや、私は友達のために好きな人しばけないよ!」
「あ、あれは…。つい感情的になっちゃって…。」
「ありがとね、美咲!」
「こちらこそだよ!香澄ちゃん!」
本当に幸せだ。
どうかこの幸せが少しでも長く続きますように。
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