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部活終わり (葵ver) ※R18

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インターハイが明け、練習が再開した。
1つ大きな試合が終わってみんな少し緩んでいるようだった。

練習前には必ずキャプテンと副キャプテンの3人で今日の練習の話をする。

「とりあえずはこんな感じでいいか。」
と私が話をまとめた。

「そだねー、試合終わったばかりだし張り切りすぎてもねー」

「清水もこんな感じでいい?」
とえりかが尋ねた。

「はい!いいと思います!」

「よし!じゃー、集合かけるね!」

そう言って練習に入った。
なんだかんだでバスケをしている時間は好きだ。
バスケに集中するだけであまり考え事をしないですむ。

私は練習終わりに顧問に今後の方針やらなんやらの話で呼び出された。

この顧問は時々語りだすと長くなるからめんどくさい。
今日も途中で語り出して帰りが遅くなってしまった。
すると、練習が終わった後の体育館からボールの音がした。

行ってみると香澄が練習をしていた。
私はそれを見てよくわからない感情が溢れ出して理性を抑えられなくなった。

普通に練習をしていただけならそこまで何も思わなかったはずだ。
しかし、香澄がまた私の真似をしてシュートをしていたのだ。

私は香澄の近付き、後ろからシュートを打とうとしていた右手を掴んだ。

「やめろって言ったよね?」

私は真顔で香澄に言い放った。

「す、すみません!!私、普段の練習とかでは絶対にしないでおこうと思ったんですけど…。その…これをするととても落ち着いて…だから…。勝手にこんなことして本当にすみませんでした。」

香澄が少し怯えた目で必死に謝っている。
それでも私からはどんどん笑顔が消えていく。

「落ち着くってなに…。」

「いや、その…。これをすると葵先輩が近くにいてくれる気がして…。」

「今の距離じゃ不安?」

「そんなことは無いです!ただ、なんか…これはおまじないみたいなもので…。」
 
「じゃあ、それやめて。」

「すみません!2度としません!」

ドンッ

香澄をそのままコートの中で押し倒した。

「いっ…た…」
堅いコートに押し倒したので少し痛がっている香澄に構わずキスをした。

「っん…あの…せんぱい……」

「なに?」

「その…。ここではやらないですよね…?」

「嫌?」

「嫌っていうかその…誰か来るかも…」

「もう誰もいないよ。」

「いや…でも…っんん…はっ……んあ…まって…せん…ぱい…はっ…ん…」

無理やりキスをして香澄の服の中に手を入れる。

「あっ…まって……せんぱっ…い……んあっ…やだ…こんな…とこっ…っん…あっ…ん…」

「いや?こんなに濡れてるのに?」
そう言いながら香澄の下の所を軽く触る。

「………。」
香澄が泣きそうな目を逸らす。
私はその香澄の中へ入れて指を動かした。

「っんあ……あっ…はっ…あんっ…せん…ぱいっ…あっ…んっ…」

香澄と目があった。
すると、香澄が微笑んで私の首に手を回した。
思わず私は一旦手を止めた。

「はぁ…はぁ…あおい…せんぱ…い…。好きにしてください…。」
息を切らして泣きそうになりながらそんなことを言ってきた。

「………ごめん。」

そう言って香澄が達するまで手を動かした。

少し落ち着いて2人で部室に戻った。

「あの…。葵先輩…。勝手にあんなことしてすみませんでした。」

「謝るのは私の方だよ。ごめんね。」

「いやいや!元はと言えば私のせいなので…。」

もうあの怯えた表情はなくて、いつもの笑顔に戻っていた。
その香澄に優しくキスをして抱きしめた。

「ありがとう。香澄…」

(そのままでいてくれて…)

「あ、はい。こちらこそいつもありがとうございます!」

顔が見れない。
でも多分いつもと変わらない笑顔でいてくれているんだと思う。





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