20 / 69
インターハイ予選①(葵ver)
しおりを挟むインターハイ予選決勝。
体育祭が終わった約2週間後インターハイ予選が始まっていた。
私たちの学校は順調に勝っていき決勝までコマを進めた。
というかこの学校では県予選で優勝以外はありえない。あってはならない。
だがしかし、私は最近イマイチ調子が上がらない。
多分誰も私の調子が悪いことに気づかない程度だと思う。
それに対し、香澄の調子は多分めっちゃ良いと思う。当の本人は気付いていないが私にはわかる。
その予感は当たっていて決勝のこの舞台で香澄は素晴らしい活躍をした。
そして私たちは危なげなく勝利した。
試合が終わると香澄が目をキラキラさせて「今日の試合もすごかったです!お疲れ様です!」と言ってきた。
もちろん他のみんなも似たようなことを言ってきたが香澄の言葉は特に頭に残る。
「ありがとねー。でも、香澄のが頑張ってたんじゃない?」
「いやいや!それは葵先輩がいるからで!だから、全部葵先輩のおかげです!」
「そんなことないよ。実力だよ。」
「だったらそれも全部葵先輩のおかげです!」
これは多分香澄のただの本心だ。しかし、私の心にドロドロしたものが溜まっていく。
いつまで経っても汚れない香澄の心に対し私の心はどんどん汚れていく…。
それでもやめられない私は本当にどうしようも無い人間だと思う。
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる