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36話:突然なラブストーリー
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いつものように学校へ登校したが、やけに騒がしかった。抗議をしている大人がいたのでその顔をよく見ると教育委員会へ抗議に行った時に前宮が殴り飛ばした職員がいる。
「あいつら暇人だなぁ。何を言いに来たことやら…。ほっといてそのまま行こうか。まゆっちもそろそろしたら練習の時間だし…」
「そうしよう。これ以上不運な事に巻き込むわけにはいかないからね」
山本は練習場へ走る。男子もいつものように練習をしてるところを確認して女子も負けじと熱く練習した。
「1、2、3、4…」
声を出して練習をしていた時、大きな銃声が聞こえた。周りを確認出来なかったがキョロキョロと見ると、そこには鶴海を庇って守った大山の姿があった。
腹部を貫通しており、出血していた。
「大山君!?何があってどうしてこうなった?返事してよ!大山君」
「まゆっち…私から説明するね。別々で練習をした時に、男子はもう終わっていてそのままそれぞれの教室へ戻ろうとしてたの。ここからは三國が説明してくれたことをそのまま話すけど学校の屋上から光るものがあったらしくて、その銃口が鶴海さんを狙ってたみたい。三國が叫んで大山君が鶴海さんを守るべく庇ったってこと。もしもそのまま庇ってなかったらおそらく心臓を貫かれて鶴海さんは死んでた」
守山の説明を聞いて山本の顔は青ざめる。
狙われていた鶴海は胸を押さえて過呼吸になっていた。しかし、救急車を呼んだものも同伴できる人がいなかった。なぜなら無断で休んで前宮のお見舞いに行ったりしたからだ。不安な中、山本は教室へ戻りホームルームが終わった後前宮に話す。
「なるほどね…。確かに動けないな。って窓見てみろよ、あれ鶴海さんじゃないか?何かあったのかな」
前宮が指を指す先には、荷物を持って走る鶴海の姿が目に映る。それだけ大山が心配なのだと一同はそう思った。鶴海は大山の運ばれたと思われる夜日高度医療センターへと向かう。
到着した時は、息も上がっており足もボロボロの中無理をしていた。
「大山君…どこにいる?ちゃんと謝らないといけない時に…」
案内所へ確認して指示された場所へと向かう。部屋に入ると目を開けてスマホゲームを楽しんでいた大山がいた。
「大山君大丈夫なの?傷跡もひどいかもしれないが、腹部の痛みどう?」
「痛かったけど盲腸よりマシだな。てか、何だよお前心配で来たのか。女子の応援団に行ってやりなよ?鶴海がいないと出来ないこと沢山あるだろ?」
心配をよそに大山は応援団の心配をする。
話をしているとまた客が来た。
「先輩大丈夫ですか?午前授業だったので練習の前に来ました!」
三國幸治郎が姿を現す。
しかし大山は追い出す素振りを見せた後、三國は警備員によって摘み出された。
「いいの?副団長にそんなことして…」
「良いんだよ。こんな機会ないからな…、三國はあいつなりに責任があるはずだから全うしてもらわないとね」
大山と鶴海というメンツの中、2人は前宮と山本の話をした。
「前宮のやつも事故でやられたり、血を吐いてやられるという負の連鎖続きながらも山本を守ってるから良い奴だな」
「それはめっちゃ分かる!私も守れる彼氏作りたいな…」
ふとした発言の鶴海に大山もさりげない告白をした。
「…言葉の事、好きだぞ」
「え?マジ?私も好きだった…」
あっけない両思い。大山は応援団最後の演舞に終わった後告白するつもりだったと説明した。そんな鶴海も同じ考えでいたとのこと。
2人はなぜかお互いの手を握る。
「1年目思い出すね…。大山君がここまで昇進するなんて思ってもなかったしさ」
「そんな鶴海もやるじゃん。厳しい女子応援団で耐えてる姿見てると俺ももっと頑張らないといけないって思ってここまで上り詰めたからね」
話をしてるうちに時間は午後5時を回ろうとした時、前宮と山本が見舞いに来た。
「お?来たか。カップル2組完成ってか?」
「カップル?もしかして鶴海さんと大山君がカップルになったの?」
流石の山本も驚いた。前宮は冗談混じりなことを話した。
「これからは家族ぐるみってとこだな。誠也も鶴海さんの事守れよ!そんな鶴海さんも誠也の事頼んだぞ」
2組の若きカップルは笑いに包まれる。大山の打たれた腹部の痛みを忘れるほどに…。
入院期間も短いものだったので、お見舞いに来た3人は胸を撫で下ろした。鶴海と別れた後は2人きりでいつもの帰路を進んだ。
「この車椅子生活も慣れてきたね。そのおかげで腕の筋力上がってきたよ」
「まゆっちの筋力上がったら僕も上げないとね…。まゆっちをお姫様抱っこしてスクワットっ!てね」
脳筋な発言に山本は笑った。しかし、鶴海を狙った狙撃は一体誰の仕業なのか2人は考えていたが考えるほどに謎が深まるばかり。
特に、前宮にとっては下村充によって事故に遭い車椅子生活となっていたのでこの後が予測しづらいと思った。しかし山本はそれよりもマスゲームのことを気にしている。
「私たちのマスゲーム復活するみたいだけど参加しないでおこうかな。その時涼太くんの横にいても良い?」
「大丈夫だよ。2人で話しながら鑑賞しよう」
ラブラブカップルな前宮と山本は、いつもよりもハートが目に見えてしまうほどの愛し合いだった。
「あいつら暇人だなぁ。何を言いに来たことやら…。ほっといてそのまま行こうか。まゆっちもそろそろしたら練習の時間だし…」
「そうしよう。これ以上不運な事に巻き込むわけにはいかないからね」
山本は練習場へ走る。男子もいつものように練習をしてるところを確認して女子も負けじと熱く練習した。
「1、2、3、4…」
声を出して練習をしていた時、大きな銃声が聞こえた。周りを確認出来なかったがキョロキョロと見ると、そこには鶴海を庇って守った大山の姿があった。
腹部を貫通しており、出血していた。
「大山君!?何があってどうしてこうなった?返事してよ!大山君」
「まゆっち…私から説明するね。別々で練習をした時に、男子はもう終わっていてそのままそれぞれの教室へ戻ろうとしてたの。ここからは三國が説明してくれたことをそのまま話すけど学校の屋上から光るものがあったらしくて、その銃口が鶴海さんを狙ってたみたい。三國が叫んで大山君が鶴海さんを守るべく庇ったってこと。もしもそのまま庇ってなかったらおそらく心臓を貫かれて鶴海さんは死んでた」
守山の説明を聞いて山本の顔は青ざめる。
狙われていた鶴海は胸を押さえて過呼吸になっていた。しかし、救急車を呼んだものも同伴できる人がいなかった。なぜなら無断で休んで前宮のお見舞いに行ったりしたからだ。不安な中、山本は教室へ戻りホームルームが終わった後前宮に話す。
「なるほどね…。確かに動けないな。って窓見てみろよ、あれ鶴海さんじゃないか?何かあったのかな」
前宮が指を指す先には、荷物を持って走る鶴海の姿が目に映る。それだけ大山が心配なのだと一同はそう思った。鶴海は大山の運ばれたと思われる夜日高度医療センターへと向かう。
到着した時は、息も上がっており足もボロボロの中無理をしていた。
「大山君…どこにいる?ちゃんと謝らないといけない時に…」
案内所へ確認して指示された場所へと向かう。部屋に入ると目を開けてスマホゲームを楽しんでいた大山がいた。
「大山君大丈夫なの?傷跡もひどいかもしれないが、腹部の痛みどう?」
「痛かったけど盲腸よりマシだな。てか、何だよお前心配で来たのか。女子の応援団に行ってやりなよ?鶴海がいないと出来ないこと沢山あるだろ?」
心配をよそに大山は応援団の心配をする。
話をしているとまた客が来た。
「先輩大丈夫ですか?午前授業だったので練習の前に来ました!」
三國幸治郎が姿を現す。
しかし大山は追い出す素振りを見せた後、三國は警備員によって摘み出された。
「いいの?副団長にそんなことして…」
「良いんだよ。こんな機会ないからな…、三國はあいつなりに責任があるはずだから全うしてもらわないとね」
大山と鶴海というメンツの中、2人は前宮と山本の話をした。
「前宮のやつも事故でやられたり、血を吐いてやられるという負の連鎖続きながらも山本を守ってるから良い奴だな」
「それはめっちゃ分かる!私も守れる彼氏作りたいな…」
ふとした発言の鶴海に大山もさりげない告白をした。
「…言葉の事、好きだぞ」
「え?マジ?私も好きだった…」
あっけない両思い。大山は応援団最後の演舞に終わった後告白するつもりだったと説明した。そんな鶴海も同じ考えでいたとのこと。
2人はなぜかお互いの手を握る。
「1年目思い出すね…。大山君がここまで昇進するなんて思ってもなかったしさ」
「そんな鶴海もやるじゃん。厳しい女子応援団で耐えてる姿見てると俺ももっと頑張らないといけないって思ってここまで上り詰めたからね」
話をしてるうちに時間は午後5時を回ろうとした時、前宮と山本が見舞いに来た。
「お?来たか。カップル2組完成ってか?」
「カップル?もしかして鶴海さんと大山君がカップルになったの?」
流石の山本も驚いた。前宮は冗談混じりなことを話した。
「これからは家族ぐるみってとこだな。誠也も鶴海さんの事守れよ!そんな鶴海さんも誠也の事頼んだぞ」
2組の若きカップルは笑いに包まれる。大山の打たれた腹部の痛みを忘れるほどに…。
入院期間も短いものだったので、お見舞いに来た3人は胸を撫で下ろした。鶴海と別れた後は2人きりでいつもの帰路を進んだ。
「この車椅子生活も慣れてきたね。そのおかげで腕の筋力上がってきたよ」
「まゆっちの筋力上がったら僕も上げないとね…。まゆっちをお姫様抱っこしてスクワットっ!てね」
脳筋な発言に山本は笑った。しかし、鶴海を狙った狙撃は一体誰の仕業なのか2人は考えていたが考えるほどに謎が深まるばかり。
特に、前宮にとっては下村充によって事故に遭い車椅子生活となっていたのでこの後が予測しづらいと思った。しかし山本はそれよりもマスゲームのことを気にしている。
「私たちのマスゲーム復活するみたいだけど参加しないでおこうかな。その時涼太くんの横にいても良い?」
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