14 / 32
異世界転生!?
仲間①-3
しおりを挟む
「ゆず!もう大丈夫なの!?」
「うん。っていうか、何?
何で痴女庇う展開になってるわけ?」
眠っている間に一変した状況に、譲が眉を顰めた。
譲を見て竦みあがるフィンの代わりに手短に事の次第を説明する。
「…話はわかったけど、何の役に立つの。」
尋ねる譲の視線は相変わらず冷たい。
「この世界の事に詳しいし、
やる気があるだけで充分凄いっていうか…。」
しどろもどろではあるが、雛乃に引き退る気配は無い。
「……わかったよ。で?何するつもりだったの。」
「洗濯物と、廊下や教室を明るくしたいのと、お風呂入れてあげたくて。」
「は?」
譲は絶句。
フィンは大喜びだった。
「それ、すっっごく嬉しいです!勇者様!
こんな世界になってしまって、
お風呂なんてもう二度と入れないと思ってたから!」
雛乃のおせっかいスキルが思いっ切り発動してしまっている事態に、二の句が継げない譲。
その奥、今は火が消えてただ倒れている2人と氷漬けの男のオブジェがある方向から、薄汚い布やぼろ切れの塊がヨロヨロと向かって来ていた。
毛布は何汚れかわからない汚れでところどころ毛束が固まっているし、包帯と思しき紐状のものが塊の其処彼処から飛び出している。
「シーツ、持って来ました。」
声でコレットだと理解した。
フィンが手柄を取られた事に気付いて不満気な表情をするが、その顔に気付いたのは譲だけだった。
「ありがとうコレット!」
「なら私、反対側に行ってくる!」
言うなりフィンが駆け出して行った。
気絶している2人を柱に縛っていた譲が尋ねる。
「一応、あの女を仲間に入れるって事で合ってる?」
「うーん、悪い子って程でも無いのかもだし。」
「いい子は美人局しない。」
ゆずの即答に「うっ」と、言葉に詰まる雛乃。
「はぁ…。でもまぁ協力者無しよりは、
捨て駒でも有った方がマシか。」
「酷い!」
ツッコんでいると、突然雛乃のポケットからタラララッタッター!と音楽がして、半透明のプレートが表示された。
プレートには文字が記されている。
『フィンが仲間になった!』
フィン(Female)16歳
Level: 2 Job: ファイター
HP 800 MP 300
攻撃力 150
防御力 160
回避率 0.03%
装備武器 ぼろ切れナックル
装備防具 麻の服
アクセサリー 無し
必殺技 無し
次のLevelまであと320の経験値が必要です。
「うん。っていうか、何?
何で痴女庇う展開になってるわけ?」
眠っている間に一変した状況に、譲が眉を顰めた。
譲を見て竦みあがるフィンの代わりに手短に事の次第を説明する。
「…話はわかったけど、何の役に立つの。」
尋ねる譲の視線は相変わらず冷たい。
「この世界の事に詳しいし、
やる気があるだけで充分凄いっていうか…。」
しどろもどろではあるが、雛乃に引き退る気配は無い。
「……わかったよ。で?何するつもりだったの。」
「洗濯物と、廊下や教室を明るくしたいのと、お風呂入れてあげたくて。」
「は?」
譲は絶句。
フィンは大喜びだった。
「それ、すっっごく嬉しいです!勇者様!
こんな世界になってしまって、
お風呂なんてもう二度と入れないと思ってたから!」
雛乃のおせっかいスキルが思いっ切り発動してしまっている事態に、二の句が継げない譲。
その奥、今は火が消えてただ倒れている2人と氷漬けの男のオブジェがある方向から、薄汚い布やぼろ切れの塊がヨロヨロと向かって来ていた。
毛布は何汚れかわからない汚れでところどころ毛束が固まっているし、包帯と思しき紐状のものが塊の其処彼処から飛び出している。
「シーツ、持って来ました。」
声でコレットだと理解した。
フィンが手柄を取られた事に気付いて不満気な表情をするが、その顔に気付いたのは譲だけだった。
「ありがとうコレット!」
「なら私、反対側に行ってくる!」
言うなりフィンが駆け出して行った。
気絶している2人を柱に縛っていた譲が尋ねる。
「一応、あの女を仲間に入れるって事で合ってる?」
「うーん、悪い子って程でも無いのかもだし。」
「いい子は美人局しない。」
ゆずの即答に「うっ」と、言葉に詰まる雛乃。
「はぁ…。でもまぁ協力者無しよりは、
捨て駒でも有った方がマシか。」
「酷い!」
ツッコんでいると、突然雛乃のポケットからタラララッタッター!と音楽がして、半透明のプレートが表示された。
プレートには文字が記されている。
『フィンが仲間になった!』
フィン(Female)16歳
Level: 2 Job: ファイター
HP 800 MP 300
攻撃力 150
防御力 160
回避率 0.03%
装備武器 ぼろ切れナックル
装備防具 麻の服
アクセサリー 無し
必殺技 無し
次のLevelまであと320の経験値が必要です。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる