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右手に重ねられた手。杏さんの柔らかい手とは違う、ごつごつとした手。それでも同じように温かさがそこにあった。
「ちゃんと話し合おう。そうじゃないと、また」
その先を口にするのは憚られたのか、お父さんは口を真一文字に結んで私を見つめている。胸の靄は晴れないけれど、とりあえず動こう。ここでこうしていても何も始まらない。
「お父さん」
「うん」
「お母さんとちゃんと話すから、一緒に聞いてくれる?」
「ああ、もちろん」
細めていた目を見開き、嬉しそうに微笑んでくれた。杏さん以外の笑顔でも勇気はもらえる。この歳でこんなことを学ぶくらい、私は未熟だったんだ。杏さんまで、まだまだだ。
車外へ出ると暑さと熱気でさらに気力が狩られる。ほとんど頂点に近い位置で見下ろす太陽から逃げるよう、駆け足で玄関へ向かった。車の鍵を締めたお父さんが横に来てから、一応持っていたうちの鍵を鍵穴へ差し込む。これを使う日がまた来るなんて思ってもみなかった。
かちりと軽い音。けれどもこの重いドアを開けるのは容易くない。この扉一枚挟んだ向こうにいる。きっと顔を見合せた瞬間に――。
「あら、帰ってたの?」
背後から聞こえた声に、二人で振り返った。夏の日差しを浴びてうんざりとした表情で立つお母さん。手にビニール袋を持ち、額には汗が浮かんでいる。私を見る目は変わらない。
「そんな所にいられたら邪魔なんだけど」
「出てたんだね。買い物?」
お父さんが優しく声をかけた。
「ちょっとね。ほらどいて、早く冷蔵庫に仕舞わなきゃ」
半歩横にずれたお父さんと私との間に空いた小さなスペース。そこに割り込むようにお母さんが体を入れ、そのままうちへ入ってしまった。汗ばんだ背中が廊下の奥へ消えた。まるで私をいないものと扱っているよう。
こうなることは多少予想していた。今までずっと避けてきたのだから、一筋縄じゃあいかないよね。
「ちょっと父さんも手伝って」
廊下の奥、台所からお母さんが呼んでいる。
「え、ああ」
反射的に台所へ向かったお父さんを追った。
「はい卵。あとめんつゆね。適当に入れて」
テーブルに買ってきたものを広げて整理するお母さん。こちらに背を向けて振り返ろうとはしない。
「ねえ」
「お昼何がいい? 父さんのリクエストは?」
「ねえってば」
「暑いからそうめんにする? それともレンチンできる冷うどんにするとか」
「聞いてってば」
「夕飯にするのもいいわよね」
「聞いてよ!」
お父さんの体は跳ねた。けれどもお母さんはひどく汗ばんだ背中を見せるだけで言葉もリアクションもない。私の声はもう、その耳にすら届かないのだろうか。
「母さん。僕からも頼む。杏の話を聞いてやってくれないか」
「何を今更……話すことなんてないでしょ」
「あるよ。話さないといけないことが」
「そんなの後でいいでしょ。まずは冷蔵庫に」
「仁美(ひとみ)!」
久しく耳にしなかったお父さんの叫び。それと仁美という名前。お父さんの口からお母さんの名前を聞くなんて、恐らく初めてだ。
「このままじゃあ駄目なんだ。ちゃんと話を聞いてくれ。そうしないと僕ら、本当に終わってしまう」
「終わるって、そんな、大袈裟な」
そう口にするも、お母さんの表情から余裕は消えていた。私とお父さんを交互に見ながら、胸元に両手を添えている。
「……先に居間で待ってて。これだけ冷蔵庫に仕舞ってから行く」
諦めたようにぶらりと垂れ下がった手。いまだお母さんとは目が合っていない。私もお母さんも意図的に目をそらし続けている。ちゃんと向き合うと決めたはずなのに、私はどこまで弱いのだろう。
先に居間へと歩きだしたお父さんを追う。とぼとぼと廊下を進む。うちの廊下はこんなにも暗く長かったっけ。燦燦と照りつける外と大違い。まるでうちだけ通夜のような雰囲気に包まれていた。
フローリングの廊下から居間の畳に足を踏み入れる。柔らかな触感と懐かしいい草の香りに包まれながら腰を下ろした。同じように隣に腰掛けたお父さんはエアコンを動かした後、じっと前を見つめている。何も言わない。障子の向こうから聞こえるせみの声だけが和室に響く。
「おまたせ」
振り返る。お母さんがお盆を手に和室へと入ってきた。テーブルの真ん中に置かれたお盆には麦茶の入ったコップが三つ。まるで家庭訪問のよう。この緊張感は比にならないけれど。
「ほら、飲んで。家の中でも熱中症になるっていうし」
そっと差し出された麦茶。恐る恐るコップを手にし、一気に飲み干した。けれども喉の渇きは変わらない。
「それで、どうしたの」
私たちが飲み干したタイミングで、先に口火を切ったのはお母さんだった。どうしたの。そんなのここにいる全員がわかり切っているのに。
「警察から聞いたと思うけど杏が――」
「お父さん待って」
割り込み、お父さんを見た。このままだと全てを委ねてしまいそう。それでは駄目。ちゃんと私の足で歩かなきゃ。
「私から話したいの」
「……ああ。邪魔してごめん」
「ううん。えっと、お母さん」
私たちのやり取りをじっと見ていた目。私が視線を向けた途端に畳へと逃げてしまった。話したいことがあり過ぎる。いまだに頭の中は整理できていないけれど、とりあえず。
「心配かけて、ごめんなさい」
両手を膝に置いて、テーブルに額が付くギリギリまで頭を下げる。ずっと当たり障りなく、真正面を避け続けた私の姿はどう映っているのだろう。親として、どう見えるのだろう。
「杏」
しばらくの沈黙の後、頭上にお母さんの声が降ってきた。顔を上げていいのかわからない。
「どうして帰ってきたの」
その鋭さはまるで武器のよう。後頭部を貫いてそのままテーブルへ。一本の槍が突き刺さったように頭も体も動かせなかった。
「うちが嫌で出ていったんでしょう。それならそのまま出ていってよかったのに。帰って来て、何がしたいの」
「謝りたかったの」
「それで、終わり?」
「ううん」
言葉と視線の刺さる頭を無理やり持ち上げた。やっと母さんと目が合う。瞳の奥に何かがいる。私へのわずらわしさか、苛立ちか、嫌悪感か。
真っ暗な瞳には確かに負の感情のようなものが渦巻いている。けれど、それだけじゃない。何か、別のものもそこにいる。
「やり直したい。今まで内緒にしていたこととか、話したいこと全部話したいの。それで、それで」
「やめて」
お母さんがテーブルに手を突き立ち上がる。こちらに目をやることなく背中を向けた。
「そんなのもう聞きたくない」
蚊の鳴くような声でそう告げ、居間から出ていってしまった。私もお父さんも止めることなく、いや、止められなかった。お母さん立ち上がる瞬間、初めて見た潤んだ目に喉まで出かかった言葉は霧散してしまった。
「無理、なのかな」
「大丈夫だと思うよ」
ちらとお父さんに目をやると、なぜか口元を綻ばせていた。
「本当に?」
「うん。杏も見ただろ? 母さんが泣くところ」
「見たけど、それが?」
「母さんは滅多に泣かない。いや違うか。何か決心した時だけ泣くんだ」
「決心?」
お父さんが力強く頷いた。
「一度目は僕がプロポーズをした時、二度目は杏が生まれて仁美が母親になった日。そして今日、また仁美が泣いた。その意味がいいものだって僕は信じてる」
お母さんが出ていった障子の先を見つめるお父さん。その目に宿ったものを見てしまった。まだ、諦めてなんかいない。これからだと目が訴えている。
ここからの旅路はきっと簡単じゃない。何度もぶつかるしお互いに傷付けあうのだろう。けれど赤の他人だった杏さんとも分かり合えたのだからお母さんとも、きっと。
ずっと聞こえていた蝉の声に耳を傾け、背後の窓ガラスへ目を向けた。深い青と綿あめのような入道雲。夏はまだ始まったばかり。歩きだすには、ちょうどいい季節だ。
「ちゃんと話し合おう。そうじゃないと、また」
その先を口にするのは憚られたのか、お父さんは口を真一文字に結んで私を見つめている。胸の靄は晴れないけれど、とりあえず動こう。ここでこうしていても何も始まらない。
「お父さん」
「うん」
「お母さんとちゃんと話すから、一緒に聞いてくれる?」
「ああ、もちろん」
細めていた目を見開き、嬉しそうに微笑んでくれた。杏さん以外の笑顔でも勇気はもらえる。この歳でこんなことを学ぶくらい、私は未熟だったんだ。杏さんまで、まだまだだ。
車外へ出ると暑さと熱気でさらに気力が狩られる。ほとんど頂点に近い位置で見下ろす太陽から逃げるよう、駆け足で玄関へ向かった。車の鍵を締めたお父さんが横に来てから、一応持っていたうちの鍵を鍵穴へ差し込む。これを使う日がまた来るなんて思ってもみなかった。
かちりと軽い音。けれどもこの重いドアを開けるのは容易くない。この扉一枚挟んだ向こうにいる。きっと顔を見合せた瞬間に――。
「あら、帰ってたの?」
背後から聞こえた声に、二人で振り返った。夏の日差しを浴びてうんざりとした表情で立つお母さん。手にビニール袋を持ち、額には汗が浮かんでいる。私を見る目は変わらない。
「そんな所にいられたら邪魔なんだけど」
「出てたんだね。買い物?」
お父さんが優しく声をかけた。
「ちょっとね。ほらどいて、早く冷蔵庫に仕舞わなきゃ」
半歩横にずれたお父さんと私との間に空いた小さなスペース。そこに割り込むようにお母さんが体を入れ、そのままうちへ入ってしまった。汗ばんだ背中が廊下の奥へ消えた。まるで私をいないものと扱っているよう。
こうなることは多少予想していた。今までずっと避けてきたのだから、一筋縄じゃあいかないよね。
「ちょっと父さんも手伝って」
廊下の奥、台所からお母さんが呼んでいる。
「え、ああ」
反射的に台所へ向かったお父さんを追った。
「はい卵。あとめんつゆね。適当に入れて」
テーブルに買ってきたものを広げて整理するお母さん。こちらに背を向けて振り返ろうとはしない。
「ねえ」
「お昼何がいい? 父さんのリクエストは?」
「ねえってば」
「暑いからそうめんにする? それともレンチンできる冷うどんにするとか」
「聞いてってば」
「夕飯にするのもいいわよね」
「聞いてよ!」
お父さんの体は跳ねた。けれどもお母さんはひどく汗ばんだ背中を見せるだけで言葉もリアクションもない。私の声はもう、その耳にすら届かないのだろうか。
「母さん。僕からも頼む。杏の話を聞いてやってくれないか」
「何を今更……話すことなんてないでしょ」
「あるよ。話さないといけないことが」
「そんなの後でいいでしょ。まずは冷蔵庫に」
「仁美(ひとみ)!」
久しく耳にしなかったお父さんの叫び。それと仁美という名前。お父さんの口からお母さんの名前を聞くなんて、恐らく初めてだ。
「このままじゃあ駄目なんだ。ちゃんと話を聞いてくれ。そうしないと僕ら、本当に終わってしまう」
「終わるって、そんな、大袈裟な」
そう口にするも、お母さんの表情から余裕は消えていた。私とお父さんを交互に見ながら、胸元に両手を添えている。
「……先に居間で待ってて。これだけ冷蔵庫に仕舞ってから行く」
諦めたようにぶらりと垂れ下がった手。いまだお母さんとは目が合っていない。私もお母さんも意図的に目をそらし続けている。ちゃんと向き合うと決めたはずなのに、私はどこまで弱いのだろう。
先に居間へと歩きだしたお父さんを追う。とぼとぼと廊下を進む。うちの廊下はこんなにも暗く長かったっけ。燦燦と照りつける外と大違い。まるでうちだけ通夜のような雰囲気に包まれていた。
フローリングの廊下から居間の畳に足を踏み入れる。柔らかな触感と懐かしいい草の香りに包まれながら腰を下ろした。同じように隣に腰掛けたお父さんはエアコンを動かした後、じっと前を見つめている。何も言わない。障子の向こうから聞こえるせみの声だけが和室に響く。
「おまたせ」
振り返る。お母さんがお盆を手に和室へと入ってきた。テーブルの真ん中に置かれたお盆には麦茶の入ったコップが三つ。まるで家庭訪問のよう。この緊張感は比にならないけれど。
「ほら、飲んで。家の中でも熱中症になるっていうし」
そっと差し出された麦茶。恐る恐るコップを手にし、一気に飲み干した。けれども喉の渇きは変わらない。
「それで、どうしたの」
私たちが飲み干したタイミングで、先に口火を切ったのはお母さんだった。どうしたの。そんなのここにいる全員がわかり切っているのに。
「警察から聞いたと思うけど杏が――」
「お父さん待って」
割り込み、お父さんを見た。このままだと全てを委ねてしまいそう。それでは駄目。ちゃんと私の足で歩かなきゃ。
「私から話したいの」
「……ああ。邪魔してごめん」
「ううん。えっと、お母さん」
私たちのやり取りをじっと見ていた目。私が視線を向けた途端に畳へと逃げてしまった。話したいことがあり過ぎる。いまだに頭の中は整理できていないけれど、とりあえず。
「心配かけて、ごめんなさい」
両手を膝に置いて、テーブルに額が付くギリギリまで頭を下げる。ずっと当たり障りなく、真正面を避け続けた私の姿はどう映っているのだろう。親として、どう見えるのだろう。
「杏」
しばらくの沈黙の後、頭上にお母さんの声が降ってきた。顔を上げていいのかわからない。
「どうして帰ってきたの」
その鋭さはまるで武器のよう。後頭部を貫いてそのままテーブルへ。一本の槍が突き刺さったように頭も体も動かせなかった。
「うちが嫌で出ていったんでしょう。それならそのまま出ていってよかったのに。帰って来て、何がしたいの」
「謝りたかったの」
「それで、終わり?」
「ううん」
言葉と視線の刺さる頭を無理やり持ち上げた。やっと母さんと目が合う。瞳の奥に何かがいる。私へのわずらわしさか、苛立ちか、嫌悪感か。
真っ暗な瞳には確かに負の感情のようなものが渦巻いている。けれど、それだけじゃない。何か、別のものもそこにいる。
「やり直したい。今まで内緒にしていたこととか、話したいこと全部話したいの。それで、それで」
「やめて」
お母さんがテーブルに手を突き立ち上がる。こちらに目をやることなく背中を向けた。
「そんなのもう聞きたくない」
蚊の鳴くような声でそう告げ、居間から出ていってしまった。私もお父さんも止めることなく、いや、止められなかった。お母さん立ち上がる瞬間、初めて見た潤んだ目に喉まで出かかった言葉は霧散してしまった。
「無理、なのかな」
「大丈夫だと思うよ」
ちらとお父さんに目をやると、なぜか口元を綻ばせていた。
「本当に?」
「うん。杏も見ただろ? 母さんが泣くところ」
「見たけど、それが?」
「母さんは滅多に泣かない。いや違うか。何か決心した時だけ泣くんだ」
「決心?」
お父さんが力強く頷いた。
「一度目は僕がプロポーズをした時、二度目は杏が生まれて仁美が母親になった日。そして今日、また仁美が泣いた。その意味がいいものだって僕は信じてる」
お母さんが出ていった障子の先を見つめるお父さん。その目に宿ったものを見てしまった。まだ、諦めてなんかいない。これからだと目が訴えている。
ここからの旅路はきっと簡単じゃない。何度もぶつかるしお互いに傷付けあうのだろう。けれど赤の他人だった杏さんとも分かり合えたのだからお母さんとも、きっと。
ずっと聞こえていた蝉の声に耳を傾け、背後の窓ガラスへ目を向けた。深い青と綿あめのような入道雲。夏はまだ始まったばかり。歩きだすには、ちょうどいい季節だ。
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