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〜8歳〜

17話

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 俺は所詮、ただのモブなので、お友達の件は丁重にお断りした。

 その代わり、うちの坊ちゃんと仲良くしてくださいと、不躾ながらお願いする。

「レイン様は、ご友人というものを一度もお作りになった事が無いんです······。このままでは、一人ぼっちに······シクシク」

「そ、そうだったんだね······。レイン君が良かったら、僕が友達になるよ」

「俺も、クロード、お前とは嫌だが、レインとやらとは仲良くしてやる」

「ありがとうございます!」

 良かった。これでレイン様がぼっちにならずに済みます。

 ゲーム通りなら、学園に入ると取り巻きが出来るのですが、王子様方が居れば、心配無用でしょう。

 色々お話していたら、公爵様の執務室に着いたので、頭を下げる。

「では、俺はここで失礼致します」

「え、一緒に来ないの?」

「申し訳ございません。俺はレイン様の従者なので、お側で仕えていたいんです」

「お前、主の事しか考えてないな······」

「ありがとうございます!」

「褒めてねぇ!」

 俺にとっては最上の褒め言葉なのですが······。お二人が執務室に入るのを見届けて、俺はレイン様の元へ向かった。
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