ただの悪役令息の従者です

白鳩 唯斗

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〜8歳〜

9話

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 色々考えていたら、次の日になっていた。今日は、王子様達が来る日だ。

 もしかしたら、今日がレイン様の初恋デーになるかもしれない。

 その瞬間を、是非スマホで録画したい! のに、この世界には無いんですよ······。

「おはようございますレイン様! 早く起きないと昨日みたいに抱っこで──」

「起きたから辞めろッ!」

「非常に残念です······」

 毎日、レイン様を起こすのは俺の仕事だった。うちの坊ちゃん、寝起きが悪くて、凄く不評だったんです。

 でも、俺に任せてからは寝起きが良くなったと好評で、公爵様直々に頼まれました。

「本日は、第一王子殿下と、従者の公子様が訪問されるご予定です」

「第一王子殿下と従者······?」

「はい、レイン様と同い年との事ですよ。ご友人を作るチャンスですね!」

「ッ!? と、友達······ハッ! べ、別にそんなの要らないッ!」

「はぁ······今日も推しが尊い」

 本当は、寂し過ぎて猫に話し掛けている事も知っているのですが、知らないふりをしましょう。尊いがすぎる。
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