悪役令息と主人公

白鳩 唯斗

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1章

小説の世界

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 王家の血筋は太古の昔、魔王を討ち滅ぼしたとされる勇者ロイドの子孫。

 タイトルにもある通り、第二王子である主人公も勇者の血を継いでいる。

 主人公のレイドは、歴代最高と噂される程の魔力を持って生まれた。

 しかし、膨大な魔力に母体が耐えきれず、レイドを産んだ後、王妃は亡くなってしまう。

 最愛の人を失った国王は悲しみ、レイドが殺した、と我が子を恨む事によって精神を保った。

 幽閉されたレイドは9歳になるまでの時間を殆どを一人で過ごし、稀に聞こえる化け物の噂に胸を痛めた。

 なんせ、その噂の化け物が自分自身のことだったのだ。

 小さな子供が、家族を殺した化け物扱いをされたら辛いのは当然だろう。

 レイドは耳を塞ぎ、誰とも関わることなく一人孤独に過ごした。

 しかし、そんなレイドにも9歳になると転機が訪れる。

 国王に命じられて、フォレスト公爵家で過ごす事になるのだ。

 フォレスト公爵には一人の息子が居た。その息子の名はミカエル・フォレスト。レイドと同等、もしくはそれ以上の魔力を持ったキャラで、悪役であり魔王でもある。

 主人公を虐めて、最終的には殺される、悪役。

 そんなキャラに転生したのがこの僕だ。
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