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三章
四十一話
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「何このベッド、めっちゃ触り心地良い」
俺のベッドも中々だけど負けず劣らずだわ。モフモフベッドを触りながら周囲を確認する。結翔が指示したのか?幸い電気はつけっぱだった。
「········なるほど」
適当にあった書類の内容を見る限りここは風紀室の中にある仮眠室っぽいな。とりあえず人が居ないことを確認して服を脱ぐ。
「目立った外傷は無し、か」
睡姦されて運ばれて来た可能性も考えてたけどそれは無さそうだな。もしそうだったら一族郎党皆殺しにしてやる。
「はぁ·········今何時」
俺一回寝たら数時間は寝るタイプだし、夕方くらいにはなってる気がする。スマホを取り出して画面をつけると17時39分と表示されていた。
「は? そろそろ帰らないとヤバいじゃん」
暗闇の中を一人で歩くとか発狂するわ。スマホをしまって駆け足で部屋を出た瞬間、俺は思わず固まった。
「あぁあああ! 仕事多過ぎてもう無理です!」
「ちょ、抵抗しないでください! 後四時間もすれば終わるでしょう!?」
「完全に残業じゃないっすか! 高校生なのにブラック過ぎます!」
「仕方ないでしょ! 新歓のせいで忙しいんですから!」
「·················は?」
一体こいつらは何をしてるんだ。敬語の方が煩い方を押し倒してるわ。
「「あ、」」
「·····················」
──ニコッ
こういうのは関わらないのが一番だ。こっちを見て唖然としてる二人を無視してそのまま扉に向かう。
「ハッ! 待ってください! 語弊があるっす!!!」
──ガシッ
「チッ、気安く触んな虫けら」
「ッ!? 俺が、虫けら?」
お前以外に誰が居るんだよ。さっさと足から手を離せ。
俺のベッドも中々だけど負けず劣らずだわ。モフモフベッドを触りながら周囲を確認する。結翔が指示したのか?幸い電気はつけっぱだった。
「········なるほど」
適当にあった書類の内容を見る限りここは風紀室の中にある仮眠室っぽいな。とりあえず人が居ないことを確認して服を脱ぐ。
「目立った外傷は無し、か」
睡姦されて運ばれて来た可能性も考えてたけどそれは無さそうだな。もしそうだったら一族郎党皆殺しにしてやる。
「はぁ·········今何時」
俺一回寝たら数時間は寝るタイプだし、夕方くらいにはなってる気がする。スマホを取り出して画面をつけると17時39分と表示されていた。
「は? そろそろ帰らないとヤバいじゃん」
暗闇の中を一人で歩くとか発狂するわ。スマホをしまって駆け足で部屋を出た瞬間、俺は思わず固まった。
「あぁあああ! 仕事多過ぎてもう無理です!」
「ちょ、抵抗しないでください! 後四時間もすれば終わるでしょう!?」
「完全に残業じゃないっすか! 高校生なのにブラック過ぎます!」
「仕方ないでしょ! 新歓のせいで忙しいんですから!」
「·················は?」
一体こいつらは何をしてるんだ。敬語の方が煩い方を押し倒してるわ。
「「あ、」」
「·····················」
──ニコッ
こういうのは関わらないのが一番だ。こっちを見て唖然としてる二人を無視してそのまま扉に向かう。
「ハッ! 待ってください! 語弊があるっす!!!」
──ガシッ
「チッ、気安く触んな虫けら」
「ッ!? 俺が、虫けら?」
お前以外に誰が居るんだよ。さっさと足から手を離せ。
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