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二章
三十八話
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「心湊! これ買っていいか!?」
「好きにして」
なんで一々俺に聞くんだよ。勝手に買えばいいだろ。人気の無い店の中をアイスを持った毬藻が駆け回る。
客観的に見たら妖怪が徘徊してるようにしか見えないわ。夜中に遭遇したら絶叫物だぞ。
「········妖怪毬藻小僧」
「あははっ。天使ちゃんセンスあるね」
──ゴソッ
笑ってる暇があるならあいつを止めてこい。てかちゃっかりコンドーム入れんな。買う時気まずいの俺だぞ。カゴの中を指さしながら睨みつける。
「本当に"今"必要なんだろうな?」
恥ずかしいから俺に買わせるとかだったらぶっ叩くぞ。
「え、天使ちゃん知らないの? 男同士でもゴムは必要なんだよ?」
「そのくらい知ってるわボケ」
生々しい話すんな気持ち悪い。
「もしかして天使ちゃんって処女じゃ無いの?」
「·············知るか。それより差し入れ何が良い」
お前と猥談する為に来たわけじゃないんだよ。毬藻を置いて食料品売り場を見る。
「んー、天使ちゃんの手作りだったら皆喜ぶんじゃ無いかな?」
「そんな面倒臭いことする訳ないだろ」
お腹空いたなら食堂行けよ。
「今度俺だけに作ってくれたら嬉しいな」
「無理」
なんで俺が作らないといけないんだ。自炊しろ自炊。寮長にカゴを渡して適当にお菓子を放り込んでいく。
「あ、心湊! これも買ってくれ!」
「カゴ入れといて」
「おう!」
はぁ······なんでこんなに大声出すんだ。嫌がらせなのか? 客が居なくてほんと良かったわ。騒音で訴えられるぞ。
「好きにして」
なんで一々俺に聞くんだよ。勝手に買えばいいだろ。人気の無い店の中をアイスを持った毬藻が駆け回る。
客観的に見たら妖怪が徘徊してるようにしか見えないわ。夜中に遭遇したら絶叫物だぞ。
「········妖怪毬藻小僧」
「あははっ。天使ちゃんセンスあるね」
──ゴソッ
笑ってる暇があるならあいつを止めてこい。てかちゃっかりコンドーム入れんな。買う時気まずいの俺だぞ。カゴの中を指さしながら睨みつける。
「本当に"今"必要なんだろうな?」
恥ずかしいから俺に買わせるとかだったらぶっ叩くぞ。
「え、天使ちゃん知らないの? 男同士でもゴムは必要なんだよ?」
「そのくらい知ってるわボケ」
生々しい話すんな気持ち悪い。
「もしかして天使ちゃんって処女じゃ無いの?」
「·············知るか。それより差し入れ何が良い」
お前と猥談する為に来たわけじゃないんだよ。毬藻を置いて食料品売り場を見る。
「んー、天使ちゃんの手作りだったら皆喜ぶんじゃ無いかな?」
「そんな面倒臭いことする訳ないだろ」
お腹空いたなら食堂行けよ。
「今度俺だけに作ってくれたら嬉しいな」
「無理」
なんで俺が作らないといけないんだ。自炊しろ自炊。寮長にカゴを渡して適当にお菓子を放り込んでいく。
「あ、心湊! これも買ってくれ!」
「カゴ入れといて」
「おう!」
はぁ······なんでこんなに大声出すんだ。嫌がらせなのか? 客が居なくてほんと良かったわ。騒音で訴えられるぞ。
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