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一章
四話
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「そこの天使に付きまとう虫もさっさと席につけ。抱き潰すぞ」
「ぶふっ」
おめでとう結翔。よく俺の処女がどうのとか言ってるけど、君が卒業出来るようだね。ざまぁ。
「虫を抱くとか······先生の性癖ヤバすぎ」
「公衆の面前で猥談しまくるお前程じゃねえ。つか、んなことはどうでも良い」
お顔真っ青な結翔は居ないものとするらしい。担任が扉に向かって『こい』と、声をかける。
「きゃっ! なにあれ」
「未確認、生····命·······体·····?」
「なんかチリチリしててキモイんですけど」
俺も同感だわ。ひょこっと扉から見えるのは海苔を巻きまくった丸いおにぎり。又は突然変異で巨大化した毬藻。妖怪百科事典に載っていても違和感なし。
「おら、自己紹介しろ」
「おう! 分かったぞ!!!」
うっっさ。普通に出す声量じゃない。耳を塞ぐ生徒を無視してさらに大きな声で自己紹介が始まる。
「俺の名前は朝比奈太陽! ちょっと偽名だけど宜しくな! 友達100人作るのが目標だ!」
偽名をカミングアウトするって意味ないじゃん。しかも友達100人とか、小学生までにしてくれ。
「だそうだ~。あまり詮索すると大人の事情で大変なことになるぞ~」
「「(関わるの辞めとこ)」」
クラス全員意見一致だ。まず見た目とか声のボリュームが凄い。しかも偽名で訳ありとかもう絶望的すぎる。死んでも関わりたくない。
「よし、空いてる席は心湊の隣だな。あの天使みてーな奴の隣がお前の席だ」
ちょっとクソホスト? なんてことしてくれるんだ。脳内小学生毬藻に天使とか言ったら絶対興味持たれるだろうが。
「天使! このクラスには天使が居るのか!?」
「あぁ······まずいまずい」
キョロキョロと毬藻が俺を探し出した。
「あいつだ」
「あぁぁああ!!! 天使だ!!!」
やめろやめろこっち来んな。担任が指差すからバレてしまった。
クラスメイトよ。早く近づいてくる毬藻に足を引っ掛けてくれ。王道どうした。俺の願いも虚しく、あっという間に毬藻は目前まで来てしまう。
「ぶふっ」
おめでとう結翔。よく俺の処女がどうのとか言ってるけど、君が卒業出来るようだね。ざまぁ。
「虫を抱くとか······先生の性癖ヤバすぎ」
「公衆の面前で猥談しまくるお前程じゃねえ。つか、んなことはどうでも良い」
お顔真っ青な結翔は居ないものとするらしい。担任が扉に向かって『こい』と、声をかける。
「きゃっ! なにあれ」
「未確認、生····命·······体·····?」
「なんかチリチリしててキモイんですけど」
俺も同感だわ。ひょこっと扉から見えるのは海苔を巻きまくった丸いおにぎり。又は突然変異で巨大化した毬藻。妖怪百科事典に載っていても違和感なし。
「おら、自己紹介しろ」
「おう! 分かったぞ!!!」
うっっさ。普通に出す声量じゃない。耳を塞ぐ生徒を無視してさらに大きな声で自己紹介が始まる。
「俺の名前は朝比奈太陽! ちょっと偽名だけど宜しくな! 友達100人作るのが目標だ!」
偽名をカミングアウトするって意味ないじゃん。しかも友達100人とか、小学生までにしてくれ。
「だそうだ~。あまり詮索すると大人の事情で大変なことになるぞ~」
「「(関わるの辞めとこ)」」
クラス全員意見一致だ。まず見た目とか声のボリュームが凄い。しかも偽名で訳ありとかもう絶望的すぎる。死んでも関わりたくない。
「よし、空いてる席は心湊の隣だな。あの天使みてーな奴の隣がお前の席だ」
ちょっとクソホスト? なんてことしてくれるんだ。脳内小学生毬藻に天使とか言ったら絶対興味持たれるだろうが。
「天使! このクラスには天使が居るのか!?」
「あぁ······まずいまずい」
キョロキョロと毬藻が俺を探し出した。
「あいつだ」
「あぁぁああ!!! 天使だ!!!」
やめろやめろこっち来んな。担任が指差すからバレてしまった。
クラスメイトよ。早く近づいてくる毬藻に足を引っ掛けてくれ。王道どうした。俺の願いも虚しく、あっという間に毬藻は目前まで来てしまう。
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