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第一部 第二章
三十一話
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数日後、俺の元へ招待状が届いた。
差出人はカディエゴ公爵家。
一人息子であるエミリオの成人パーティーへ、"魔術庁長官"である俺に手紙を送ってきた。
ハイデルト帝国では、15歳で大人と同等の扱いを受け、18歳から法的に成人だ。
成人を迎えると後継者として認められ、帝国法の元、地位と権利が保証される。
つまり、成人パーティーはただの祝い事では無く、対外的に後継者をアピールする重要な場だ。
手紙を届けに来た執事長に確認したが、皇帝や他の皇族への招待状は来なかったようだ。
皇室への不満を示すには、一番正しいやり方だ。
本当なら、俺も招待したくなかったがはずだが、どうして俺だけに届いたのだろうか。
「皇帝陛下は何と?」
「第二皇子殿下が起こした不祥事の始末をつけろと仰っていました」
「・・・・・・下がれ」
つまり、皇帝は俺にカディエゴ公爵家と皇室を取り持つ、架け橋になることを望んでいるのか。
もしも失敗すれば、俺の命は無いだろう。
俺に拒否権など無いので、直ぐに参加する旨を書いた手紙をカディエゴ公爵家に送った。
数日後、俺の元へ招待状が届いた。
差出人はカディエゴ公爵家。
一人息子であるエミリオの成人パーティーへ、"魔術庁長官"である俺に手紙を送ってきた。
ハイデルト帝国では、15歳で大人と同等の扱いを受け、18歳から法的に成人だ。
成人を迎えると後継者として認められ、帝国法の元、地位と権利が保証される。
つまり、成人パーティーはただの祝い事では無く、対外的に後継者をアピールする重要な場だ。
手紙を届けに来た執事長に確認したが、皇帝や他の皇族への招待状は来なかったようだ。
皇室への不満を示すには、一番正しいやり方だ。
本当なら、俺も招待したくなかったがはずだが、どうして俺だけに届いたのだろうか。
「皇帝陛下は何と?」
「第二皇子殿下が起こした不祥事の始末をつけろと仰っていました」
「・・・・・・下がれ」
つまり、皇帝は俺にカディエゴ公爵家と皇室を取り持つ、架け橋になることを望んでいるのか。
もしも失敗すれば、俺の命は無いだろう。
俺に拒否権など無いので、直ぐに参加する旨を書いた手紙をカディエゴ公爵家に送った。
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