2 / 2
2
しおりを挟む
悪霊を払う方法を考えていたら、いつの間にか授業が終わっていた。
昼食を摂るためにクラスメイト達は食堂に向かっている。そして、今日も俺は一人教室に残されそうだった。
「一緒に食堂行こうぜ!」
「あー、おっけー。ちょいまち」
「俺も一緒に行く~。てか先に便所行かね?」
「···············」
と、思っていたら、数人のグループが残っていたみたいだ。
俺も混ざれるチャンスかもしれない。とりあえず聞き耳を立てることにした。
「いやぁ、なんか最近トイレで不良クラスの先輩がレイプしてるって噂だぞ······」
「うっわ、マジか。まだ花子さんが出てきた方がマシだわ」
「イケメンなら願ったり叶ったりだ。むしろセフレになりたい」
「·············」
──トイレで、先輩が、噂、花子さんが、願ったり叶ったり、フレになりたい······? 凄く気になる······!
支離滅裂過ぎて意味が分からないけど。でも、トイレと花子さんと言ったら七不思議。姉さんが見ていたアニメでは、願いを叶えてくれる怪異って言ってた気がする。
「ヒッ······あ、暁人様がこっちを睨んでるぞっ」
「や、やばい。あの迫力はただ事じゃないよ······」
「ぼ、僕達の声が煩かったんじゃないのか? とりあえず早く逃げようッ」
「ちょ、置いてくなよっ!」
──バタバタ
「あ、行っちゃった······」
眉をひそめて考え事をしていたら、いつの間にか一人ぼっちになっていた。
──はぁ······友達欲しい。
結局、今日も持参した弁当を一人で食べる事にした。食堂に行くと俺を見た皆が悲鳴を上げるから。
昼食を摂るためにクラスメイト達は食堂に向かっている。そして、今日も俺は一人教室に残されそうだった。
「一緒に食堂行こうぜ!」
「あー、おっけー。ちょいまち」
「俺も一緒に行く~。てか先に便所行かね?」
「···············」
と、思っていたら、数人のグループが残っていたみたいだ。
俺も混ざれるチャンスかもしれない。とりあえず聞き耳を立てることにした。
「いやぁ、なんか最近トイレで不良クラスの先輩がレイプしてるって噂だぞ······」
「うっわ、マジか。まだ花子さんが出てきた方がマシだわ」
「イケメンなら願ったり叶ったりだ。むしろセフレになりたい」
「·············」
──トイレで、先輩が、噂、花子さんが、願ったり叶ったり、フレになりたい······? 凄く気になる······!
支離滅裂過ぎて意味が分からないけど。でも、トイレと花子さんと言ったら七不思議。姉さんが見ていたアニメでは、願いを叶えてくれる怪異って言ってた気がする。
「ヒッ······あ、暁人様がこっちを睨んでるぞっ」
「や、やばい。あの迫力はただ事じゃないよ······」
「ぼ、僕達の声が煩かったんじゃないのか? とりあえず早く逃げようッ」
「ちょ、置いてくなよっ!」
──バタバタ
「あ、行っちゃった······」
眉をひそめて考え事をしていたら、いつの間にか一人ぼっちになっていた。
──はぁ······友達欲しい。
結局、今日も持参した弁当を一人で食べる事にした。食堂に行くと俺を見た皆が悲鳴を上げるから。
71
お気に入りに追加
90
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説

無自覚な
ネオン
BL
小さい頃に母が再婚した相手には連れ子がいた。
1つ上の義兄と1つ下の義弟、どちらも幼いながらに
イケメンで運動もでき勉強もできる完璧な義兄弟だった。
それに比べて僕は周りの同級生や1つ下の義弟よりも小さくて
いじめられやすく、母に教えられた料理や裁縫以外
何をやっても平凡だった。
そんな僕も花の高校2年生、1年生の頃と変わらず平和に過ごしてる
それに比べて義兄弟達は学校で知らない人はいない
そんな存在にまで上り積めていた。
こんな僕でも優しくしてくれる義兄と
僕のことを嫌ってる義弟。
でも最近みんなの様子が変で困ってます
無自覚美少年主人公が義兄弟や周りに愛される話です。

いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな?
そして今日も何故かオレの服が脱げそうです?
そんなある日、義弟の親友と出会って…。

皇帝の立役者
白鳩 唯斗
BL
実の弟に毒を盛られた。
「全てあなた達が悪いんですよ」
ローウェル皇室第一子、ミハエル・ローウェルが死に際に聞いた言葉だった。
その意味を考える間もなく、意識を手放したミハエルだったが・・・。
目を開けると、数年前に回帰していた。



真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。


俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
気が向いた時などでも良いので、是非続きが読みたいですᴗ ᴗ͈✨︎