65 / 72
ポーション監修編
第127話 最高の時間
しおりを挟む
更新ペースが遅くすみません……!
とあるお客さん視点の話となります。
--------------------------------------
シェフの気まぐれ料理。
つい先日『グルメの家』のメニュー表に誕生したそれは、客達の間で大きな話題を呼んでいた。
特に全メニューを知り尽くす常連客への影響は大きく、多くの者が通う回数を増やすきっかけとなる。
そしてその中の一人――職業:覆面調査員のグリルも、気まぐれ料理の登場に心を躍らせていた。
「ふぅ……間に合ったか」
閉店の約一時間前。
急ぎ足で『グルメの家』に向かったグリルは、入口の扉を見てホッと息を吐いた。
案内終了の看板はまだ出ていない。
仕事が押したため別の店に行くことも考えたが、来てみて良かったと自分を褒める。
(ここに来るのも、もう何度目だっけな……)
行列が進むのを待ちながら、ふとそんなことを思うグリル。
新店フェス参加の可否を判断する審査任務で訪れて以来、数日に一度は必ず訪れている。
特に、テイクアウトメニューの販売が始まってからは、店内で食べる時間がなくても寄れるのでさらに来店の機会が増えた。
(で、今度は『シェフの気まぐれ料理』と来た。ますます通う回数が増えるな……)
グリルは頬を緩めて、今日のメニューについて考える。
気まぐれ料理が始まって以降、今日で四度目の来店となるが、その内容は日毎に全く違っていた。
一度目はトンカツ。
二度目は肉じゃが。
三度目はチョコレートプリン。
トンカツのようにメイン級メニューの場合もあれば、サイドメニュー的な小皿料理の場合もある。
そして重要なのは、そのどれもが絶品だということ。
試作的な意味合いもあるということだが、そうは思えないクオリティの高さに驚かされる。
中でも初日に出された『トンカツ』の出来は素晴らしく、すぐさまレギュラーメニュー化が決まったほどだ。
そんなこんなで今日のメニューを楽しみにしていると、入店の順番が回ってくる。
「あ、グリルさん。いらっしゃいませ!」
「ああ」
店員のカフィに案内されて、席に座るグリル。
客として来店する際は特に変装していないため、すっかり店員から認識されていた。
「ご注文はお決まりですか?」
「そうだな……シェフの気まぐれの内容を聞いても?」
「はい。本日のシェフの気まぐれは『バターチキンカレー』となります」
「バターチキンカレー?」
グリルはカフィの言葉を復唱する。
(カレーというのはあのカレーか?)
メインメニューの一つであり、常連客のファンも多い『兎肉カレー』。
自身が審査に関わった新店フェスで生まれたメニューということもあって、グリルも時折注文している逸品だ。
「どんなメニューなんだ?」
グリルが尋ねると、カフィはすらすらと説明してくれる。
バターチキンカレーというのはグリルが思った通り、既存メニューのカレーと同じグループの料理。
ただ、カレールウにはかなりの違いがあり、ご飯ではなくナンと呼ばれるパンと一緒に食べる。
「パンってことは……テイクアウトメニューの『カレーパン』的な感じか?」
パンと聞いてそう思ったが、カレーパンとは全くの別物なのだという。
面白そうだと思ったグリルは、迷わずバターチキンカレーを注文した。
(さてと、果たしてどんなカレーなのか……)
想像を膨らませつつ、料理の到着を待つグリル。
初見の驚きを楽しむため、あえて他のテーブルの料理は見ていない。
食前酒として頼んだ特製カクテルを飲んでいると、トレイを持ったカフィがやって来た。
「お待たせしました! バターチキンカレーです!」
「おお! これが……!」
テーブルに置かれた料理に、グリルは感嘆の声を漏らす。
それはたしかに、兎肉カレーともカレーパンとも別物だった。
まずルウの色からして全然違う。
兎肉カレーやカレーパンのルウは少し暗めの茶色だが、こちらのルウはそれに比べてやけに色が明るい。
赤味や黄色味のようなものが感じられ、完全に別種のルウなのだと一目でわかる。
それに何より、ルウと一緒に食べるパン――ナンの存在感がとてつもない。
縦長の三角形という不思議な形と、白色ベースに点々と付いた焦げ目。
グリルの想像を超えた、インパクト抜群のビジュアルである。
(面白い。じゃあさっそく……)
グリルはスプーンを手に取り、軽く咳払いをする。
職業病なのか、初めての料理を食べる時はなんとなくかしこまった気持ちになるのだ。
ルウを掬ったグリルは、スプーンをゆっくりと口に運ぶ。
(……っ!!? なんだこのまろやかさは!!!?)
グリルが受けた第一印象は、圧倒的なルウのまろやかさ。
溶けていくようなクリーミーな味が、心地よい余韻として口内に広がる。
(それにこのスパイス感、兎肉カレーのものとはまた違う……)
注目すべきは、その抜群のまろやかさだけではない。
優しくも深みのあるスパイス感、わずかに感じられる酸味、自然で品のある甘味……それら全てがまろやかなルウと混ざり合い、兎肉カレーとは別方面の驚異的美味さを生み出している。
まるでスプーン一杯のルウだとは信じがたいほどの旨味の密度だ。
(このパン……ナンだったか? も食べてみよう)
グリルは一度スプーンを置くと、ナンを手でちぎって食べてみる。
(美味い! それに軽くて食べやすい!!)
小麦の繊細な風味がしっかりと活きた生地は、ほんのりと甘く単体でも十分に味わい深い。
続けて、ルウを付けた二口目を食べたグリルは、そのあまりの美味しさに目を見開く。
(それぞれ単体でも美味いが……合わさるとさらに天上の美味さだ!!!)
それから先はとにかく夢中で食べ続けた。
付け合わせの野菜も素晴らしく、酸味と辛味が食欲を引き立てる。
『グルメの家』での食事はいつもそうだが、気付いた時にはもう終わっているのだ。
空になったプレートを前に幸せな息を吐き、グリルは素晴らしい時間の余韻に浸る。
「ふぅ……」
「お皿お下げしますね!」
「ああ、ありがとう。それと追加注文なんだが――」
皿を下げに来たカフィに、グリルはミルクジェラートと紅茶を注文する。
素晴らしい食事の後には、素晴らしいデザートが欠かせない。
その日の気分に合わせた締めのデザートを頼むことも、『グルメの家』での楽しみの一つである。
新たな料理に出会えた喜びとデザートへの楽しみを胸に、また明日にでも来ようと誓うグリルであった。
とあるお客さん視点の話となります。
--------------------------------------
シェフの気まぐれ料理。
つい先日『グルメの家』のメニュー表に誕生したそれは、客達の間で大きな話題を呼んでいた。
特に全メニューを知り尽くす常連客への影響は大きく、多くの者が通う回数を増やすきっかけとなる。
そしてその中の一人――職業:覆面調査員のグリルも、気まぐれ料理の登場に心を躍らせていた。
「ふぅ……間に合ったか」
閉店の約一時間前。
急ぎ足で『グルメの家』に向かったグリルは、入口の扉を見てホッと息を吐いた。
案内終了の看板はまだ出ていない。
仕事が押したため別の店に行くことも考えたが、来てみて良かったと自分を褒める。
(ここに来るのも、もう何度目だっけな……)
行列が進むのを待ちながら、ふとそんなことを思うグリル。
新店フェス参加の可否を判断する審査任務で訪れて以来、数日に一度は必ず訪れている。
特に、テイクアウトメニューの販売が始まってからは、店内で食べる時間がなくても寄れるのでさらに来店の機会が増えた。
(で、今度は『シェフの気まぐれ料理』と来た。ますます通う回数が増えるな……)
グリルは頬を緩めて、今日のメニューについて考える。
気まぐれ料理が始まって以降、今日で四度目の来店となるが、その内容は日毎に全く違っていた。
一度目はトンカツ。
二度目は肉じゃが。
三度目はチョコレートプリン。
トンカツのようにメイン級メニューの場合もあれば、サイドメニュー的な小皿料理の場合もある。
そして重要なのは、そのどれもが絶品だということ。
試作的な意味合いもあるということだが、そうは思えないクオリティの高さに驚かされる。
中でも初日に出された『トンカツ』の出来は素晴らしく、すぐさまレギュラーメニュー化が決まったほどだ。
そんなこんなで今日のメニューを楽しみにしていると、入店の順番が回ってくる。
「あ、グリルさん。いらっしゃいませ!」
「ああ」
店員のカフィに案内されて、席に座るグリル。
客として来店する際は特に変装していないため、すっかり店員から認識されていた。
「ご注文はお決まりですか?」
「そうだな……シェフの気まぐれの内容を聞いても?」
「はい。本日のシェフの気まぐれは『バターチキンカレー』となります」
「バターチキンカレー?」
グリルはカフィの言葉を復唱する。
(カレーというのはあのカレーか?)
メインメニューの一つであり、常連客のファンも多い『兎肉カレー』。
自身が審査に関わった新店フェスで生まれたメニューということもあって、グリルも時折注文している逸品だ。
「どんなメニューなんだ?」
グリルが尋ねると、カフィはすらすらと説明してくれる。
バターチキンカレーというのはグリルが思った通り、既存メニューのカレーと同じグループの料理。
ただ、カレールウにはかなりの違いがあり、ご飯ではなくナンと呼ばれるパンと一緒に食べる。
「パンってことは……テイクアウトメニューの『カレーパン』的な感じか?」
パンと聞いてそう思ったが、カレーパンとは全くの別物なのだという。
面白そうだと思ったグリルは、迷わずバターチキンカレーを注文した。
(さてと、果たしてどんなカレーなのか……)
想像を膨らませつつ、料理の到着を待つグリル。
初見の驚きを楽しむため、あえて他のテーブルの料理は見ていない。
食前酒として頼んだ特製カクテルを飲んでいると、トレイを持ったカフィがやって来た。
「お待たせしました! バターチキンカレーです!」
「おお! これが……!」
テーブルに置かれた料理に、グリルは感嘆の声を漏らす。
それはたしかに、兎肉カレーともカレーパンとも別物だった。
まずルウの色からして全然違う。
兎肉カレーやカレーパンのルウは少し暗めの茶色だが、こちらのルウはそれに比べてやけに色が明るい。
赤味や黄色味のようなものが感じられ、完全に別種のルウなのだと一目でわかる。
それに何より、ルウと一緒に食べるパン――ナンの存在感がとてつもない。
縦長の三角形という不思議な形と、白色ベースに点々と付いた焦げ目。
グリルの想像を超えた、インパクト抜群のビジュアルである。
(面白い。じゃあさっそく……)
グリルはスプーンを手に取り、軽く咳払いをする。
職業病なのか、初めての料理を食べる時はなんとなくかしこまった気持ちになるのだ。
ルウを掬ったグリルは、スプーンをゆっくりと口に運ぶ。
(……っ!!? なんだこのまろやかさは!!!?)
グリルが受けた第一印象は、圧倒的なルウのまろやかさ。
溶けていくようなクリーミーな味が、心地よい余韻として口内に広がる。
(それにこのスパイス感、兎肉カレーのものとはまた違う……)
注目すべきは、その抜群のまろやかさだけではない。
優しくも深みのあるスパイス感、わずかに感じられる酸味、自然で品のある甘味……それら全てがまろやかなルウと混ざり合い、兎肉カレーとは別方面の驚異的美味さを生み出している。
まるでスプーン一杯のルウだとは信じがたいほどの旨味の密度だ。
(このパン……ナンだったか? も食べてみよう)
グリルは一度スプーンを置くと、ナンを手でちぎって食べてみる。
(美味い! それに軽くて食べやすい!!)
小麦の繊細な風味がしっかりと活きた生地は、ほんのりと甘く単体でも十分に味わい深い。
続けて、ルウを付けた二口目を食べたグリルは、そのあまりの美味しさに目を見開く。
(それぞれ単体でも美味いが……合わさるとさらに天上の美味さだ!!!)
それから先はとにかく夢中で食べ続けた。
付け合わせの野菜も素晴らしく、酸味と辛味が食欲を引き立てる。
『グルメの家』での食事はいつもそうだが、気付いた時にはもう終わっているのだ。
空になったプレートを前に幸せな息を吐き、グリルは素晴らしい時間の余韻に浸る。
「ふぅ……」
「お皿お下げしますね!」
「ああ、ありがとう。それと追加注文なんだが――」
皿を下げに来たカフィに、グリルはミルクジェラートと紅茶を注文する。
素晴らしい食事の後には、素晴らしいデザートが欠かせない。
その日の気分に合わせた締めのデザートを頼むことも、『グルメの家』での楽しみの一つである。
新たな料理に出会えた喜びとデザートへの楽しみを胸に、また明日にでも来ようと誓うグリルであった。
9
お気に入りに追加
3,134
あなたにおすすめの小説
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。