漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 6ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
竿尾悟先生

わたしの履歴書

第4回 これが「ゲート」の制作秘話? 担当編集との打ち明け話

こだわりから生まれる、修正の嵐!

――他に担当さんの記憶に残るエピソードはありますか?

担当

絵柄については初期の頃、試行錯誤がありましたよね。

竿尾

確かに、それまであまり描いたことのないキャラや世界が多かったので……。連載開始当初、ネットでは大丈夫か大丈夫かって言われていたんですよ。ロゥリィが可愛くないって(笑)

――そんなことはないと思いますけど(笑)。自分の絵柄で描いたことのないキャラやジャンルがしっくりくるまで、少し時間がかかったのかもしれないですね。

竿尾

今までああいう、スレンダーなタイプのキャラは描いてきませんでしたから。

担当

わりと肉感的なキャラが多かったと思います。

竿尾

柳内さんから、レレイもテュカも細身でってお話をいただいていたのもありましたしね。

担当

そういえば、2〜3話くらいまではテュカの顔のラインはどうかって聞かれたこともありました。結構ギリギリまで悩まれていて。

――こだわるのも、キャラクターへの愛があるからこそですね。

担当

こだわりと言えば、第3回のインタビューでネームから下描きの際に絵を変えることがあると竿尾さんが仰ってましたけど、下描きからペン入れでさらに変えることもありますよ。

――すごいですね!

担当

原稿を拝見した時に下描きから変わっていると「こう来たかー」と思いますね。もちろん良くなっているんで問題ありませんし、こだわりがある分、手を抜く方ではないとわかっていますから安心してお任せできる感じですが(笑)

竿尾

後から見直してみると気になっちゃうんですよね。

――第2回のインタビューでも単行本収録時にかなり修正を入れられると伺っていましたが、連載時からすでに修正の嵐が吹き荒れているんですね(笑)

竿尾

2巻のペルシアさんも単行本で全部、顔を描き直しましたね。

担当

直しましたね! 鼻筋のあたりが、もうちょっと人間寄りに描かれていたので、もっと毛を足した感じにしたんですよね。

――ペルシアさんの顔にホワイトをかけて描き足すような形で修正したんですか?

竿尾

いえ、顔の部分を切り抜いて新しい顔を貼り直しました(笑)

ペルシアさんの修正前、修正後。どちらも可愛いけれど、修正後は確かにネコ度がアップ!

――本当にすごい手間をかけているんですね……! 想像するだけで気が遠くなりそうです(笑)

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