――他に担当さんの記憶に残るエピソードはありますか?
担当絵柄については初期の頃、試行錯誤がありましたよね。
竿尾確かに、それまであまり描いたことのないキャラや世界が多かったので……。連載開始当初、ネットでは大丈夫か大丈夫かって言われていたんですよ。ロゥリィが可愛くないって(笑)
――そんなことはないと思いますけど(笑)。自分の絵柄で描いたことのないキャラやジャンルがしっくりくるまで、少し時間がかかったのかもしれないですね。
竿尾今までああいう、スレンダーなタイプのキャラは描いてきませんでしたから。
担当わりと肉感的なキャラが多かったと思います。
竿尾柳内さんから、レレイもテュカも細身でってお話をいただいていたのもありましたしね。
担当そういえば、2〜3話くらいまではテュカの顔のラインはどうかって聞かれたこともありました。結構ギリギリまで悩まれていて。
――こだわるのも、キャラクターへの愛があるからこそですね。
担当こだわりと言えば、第3回のインタビューでネームから下描きの際に絵を変えることがあると竿尾さんが仰ってましたけど、下描きからペン入れでさらに変えることもありますよ。
――すごいですね!
担当原稿を拝見した時に下描きから変わっていると「こう来たかー」と思いますね。もちろん良くなっているんで問題ありませんし、こだわりがある分、手を抜く方ではないとわかっていますから安心してお任せできる感じですが(笑)
竿尾後から見直してみると気になっちゃうんですよね。
――第2回のインタビューでも単行本収録時にかなり修正を入れられると伺っていましたが、連載時からすでに修正の嵐が吹き荒れているんですね(笑)
竿尾2巻のペルシアさんも単行本で全部、顔を描き直しましたね。
担当直しましたね! 鼻筋のあたりが、もうちょっと人間寄りに描かれていたので、もっと毛を足した感じにしたんですよね。
――ペルシアさんの顔にホワイトをかけて描き足すような形で修正したんですか?
竿尾いえ、顔の部分を切り抜いて新しい顔を貼り直しました(笑)
――本当にすごい手間をかけているんですね……! 想像するだけで気が遠くなりそうです(笑)
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