――最終回は担当さんも交え、「ゲート」制作の舞台裏をお伺いできればと思います。第3回でも伺ったようにオリジナル要素を加えるなど、原作の柳内先生と竿尾先生の間には相当な信頼関係があるように思いますが、そのあたりはいかがですか?
竿尾柳内さんとは自分が東京に来るたびにお会いしています。先日も自衛隊の観閲式で会って、その次の日にも焼肉に行って。
――普通に友達ですね(笑)
担当新しいキャラクター設定を見せてもらう際、端っこに「柳内さん確認済みです」って書いてあったりしますからね(笑)
竿尾柳内さん自身からも「お任せします」って言われたり(笑)
――素晴らしい信頼関係じゃないですか!
担当柳内さんからは好きにしていいですよって言われていますけど、竿尾さんの入れるオリジナル要素が、原作に描かれているエピソードの裏で何があったかを補完するような形になっているので、そこはさすがだな、と思います。とにかく原作をすごく読み込んでくださっているので、編集としてのチェックも基本的には最小限の軌道修正だけで問題ありませんし。
――柳内先生とのやりとりで記憶に残っていることはありますか?
竿尾シーン全体の絵のコピーを見せた時に「これだよ、これ!」みたいな感じで言われたことがありましたね。
――柳内先生のまさに想像していたものだったんでしょうね!
竿尾逆にまるまる削ったページとかもありますが。
――それはどういう理由で削ったんですか?
竿尾話の流れを切ってしまうので、原作2巻の国際会議のシーンは削りました。
担当会話劇の中でも、漫画として盛り上がらないところはわりと切ってますよね。
竿尾漫画だと長セリフは読み飛ばされがちですし、全部セリフを入れようとするとコマが細かくなっちゃうんですよ。
――話は変わりますが、アルファポリスからの依頼がWeb媒体だったことについてはどう思いましたか?
竿尾「コンビニDMZ plus!」もWeb媒体で描いていましたし、特には……「仕事だ!」という感じでしたね。自分は他のことに関してもあまり深く考えないので、むしろ後から「やっちゃったなー」と思うことが多いんですけど。あ、これは「ゲート」に関しての話じゃないですよ(笑)!
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