――さて3回目は、作画の工程をお聞きします! 作画に使っているソフトは液晶タブレット「Cintiq Companion 2」いわゆる液タブ使用とのこと。前回、机に向かって仕事するのは苦手だとおっしゃってましたが、普段どんなところで描いているのですか?
はい、リビングのソファーで描いています。犬ケージの横が私の定位置です。まず、ソファーに座って、膝に板付きクッションを載せて安定感を確保、そして最後に液タブを置いて作業します。たまに座椅子でも描きますが、その時は体育座り状態で描いています(笑)。机は使いません。
――えーっ!! そんな体勢で描いていたんですか? 身体いたくなりませんか? 腰とか大丈夫ですか??
全く問題なく。休憩も取ってますし。ただ身体は大丈夫なんですが、別の問題が…。集中し過ぎてペンが走り、いつの間にか6時間経っていて息子の迎えの時間だ! と、あわてて家を出る、なんてことをやらかすこともあるので、そっちの方を注意しています。
――はあー、すごい集中力なのですね。それではペンの太さの設定や、良く使うデジタルトーンなどを教えていただけますか?
ブラシは、デジタル作画をしている先輩からいただいたものを使わせていただいています。…ので、実はよくわかっておらず、若干変えたくらいであとは、そのまま使用しています。ブラシサイズは2.00、筆圧は5段階で4と、変えたのはそれだけかと。
――ご自身で、作成、調節はしないのですか?
私は、あるものを最大限に使いこなすようにしています。……すみません、面倒くさがりなだけです。ですが、今の設定はアナログ感が出ていて重宝しています。
――筆を選ばずと言った感じですかね(笑)
そのようにしておいてください(笑)。そしてトーンですが、基本は40Lと60L、画面に変化がほしいときに濃淡グラデーション、たまに柄(砂など)というのが基本です。色々なトーンを多用するとキリがないし、私の絵柄では画面がグレーっぽくなりすぎて読みにくくなってしまうので避けています。重ね貼りはモアレに注意しつつやりますが、ドットで目がチカチカするので最低限にしています(笑)。シンプルに尚且つ効果的に陰影を表現できるように心がけてるんです。60Lの10%は、主に人物の影などに、それ以外は%を変えて色付けするイメージで貼ります。UPの時や手前に大きくある構図などには影に40Lかそれ以下のものを使用するなど、ドットの大きさや濃淡で表現をするようにしています。
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