――Web媒体でしたが、どう思いました?
私は紙媒体が好きで、雑誌のように毎回連載が載っている号が買えないのはちょっと寂しいかなと思いましたが、ただ地方だと書店も少なくコンビニにも入っていない雑誌も多いので、かえってWebで読めるとスマホを見せればいいので読みやすいかなと。実際連載開始したあと親のケータイをスマホに機種変して連載を見せました。それから親は毎回読んでは感想くれます(笑)。地方は、雑誌だとなかなか探すのも買い続けるのも難しい場合が多いので、それを見ていても今はWeb、というかスマホで読める方が読みやすいのだなと時代の移り変わりを実感しています。
――「THE NEW GATE」ですが、ファンタジーとバトルが多めの作品ですがどうですか?
私は、先ほども言いましたが、オリジナルの作品世界全体を構築するいわゆるプロットとネームをまとめるのが苦手で、それよりもすでにある世界設定の中で、いかにその世界のビジュアル設定をよく表現するか、描くかを考える方が好きなんです。だから「THE NEW GATE」は設定がしっかりした作品で、想像力が広がって作画に気合が入ります。ファンタジーと現代風の衣装を織り交ぜて色々な絵を描けるのがうれしいですね。バトルに関しては、実はちょっと苦手だったので、作画するにあたって、アクションのポーズが載っている本と剣術の本などを買って常に勉強しています。やはり、立ち居振る舞いに説得力がないとつまらなくなってしまいますから。まあ、まだまだ修行中なのですが(笑)
――描く上で注意している点などありますか?
そうですね、小説は言葉を重ねることで面白さを出しますが、漫画は文字が多いと読まれなくなるので、説明過多、でも不足にもならないようにバランスに注意することや、読者層に合わないような子供っぽい少年誌風の絵柄にならないように気をつけています。女性キャラの好感度も大事にしていますよ。美人で、可愛く、セクシー(笑)。それとバトルシーンなどのシリアスな回と日常のほのぼのギャグ回のメリハリをしっかりつけて描くことも注意しています。幸い主人公のシンが、シリアスとほのぼの&ギャグの両方を描けるメリハリのきいた性格なので描いていて楽しいですね。
――周りの反応などはいかがですか?
毎回、連載が公開されると私のツイッターに感想をいただいたり、コミックスが出た時には「買いました!」という嬉しいツイートをしてくださったりと反応が雑誌より早い気がしますね。たまにタイムラインを見逃すときがあるのが申し訳ないですが、それだけ多くの方に支持されている作品でもあるので、長く続けていきたいと思っています。アプリゲームもリリースされることですし!
――アプリゲームは、ちょうどこのインタビューが掲載される前日にリリース予定ですね! まだまだ続く作品ですのでぜひ今後ともお付き合いいただけますと幸いです! それでは、次回は実際に漫画を描くときのスケジュールや作業工程などをお聞きしたいと思いますので宜しくお願いいたします。
こちらこそ、宜しくお願いいたします!
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