今回のメインテーマは、実際の原稿から作業の過程を紐解いていくことですが、その前にお2人の使用されているタブレットやペンなどの道具周りについてお聞かせいただけますでしょうか?
彩帆はい、よろしくお願いします。
マナカよろしくお願いします。
担当まずは第2回の作業場写真にも登場したペンタブについてお聞きします! 「わたしの履歴書」にも書いてある通り、使用されているのはワコムの「Cintiq」とのことですが、こちらはお揃いで使っておられるのでしょうか?
彩帆はい。同じものを使っています。
マナカなんでも2つ買うので、かかる費用も二倍ですね!(笑)
担当確かに(笑)。液タブとは結構長いお付き合いなんですか?
彩帆今使っているのは2代目で、「Cintiq13HD」の今のバージョンが出てすぐに買い換えたんです。以前使っていたものは画面が熱くて熱くて……。
担当画面が熱くて作業しづらい、というのはよく聞く話ですね。どのあたりから液タブをお使いになられているのでしょうか?
マナカ同人時代から初の商業連載である「幕末恋華・新撰組」(宙出版)の頃は半アナログで、板タブを使っていましたね。と言ってもほとんどの作業はアナログでした。ペン入れまでは紙の原稿でやって、それをスキャンしてトーンを貼っていく方法で。
彩帆ペン入れもパソコンでやったほうが楽そうだ、ということになって液タブを導入したんです。
マナカ手元を見ずに画面を見ながら板タブで絵が描けるのであれば液タブじゃなくてもいいんですけど、ずっと紙で描いていた人間なんで、手元を見ていないとどうにも上手く描けなくて……。
担当なるほど。手元と画面の距離感は、アナログからスタートしている作家さんにとってはなかなかに厄介な問題ですよね。……マナカさんはネーム・ペン入れ・仕上げ、彩帆さんは下絵担当ですが、タブレットの設定や使用しているペンの種類にこだわりはあったりしますか?
彩帆私はフェルト素材のペン先を使っているくらい……かな?
マナカ私はあんまりこだわりがなくて、液タブに最初から付いている付属のペンを使っています。芯もデフォルトのプラスチック芯のまま描いていますね。筆圧が弱いので、筆圧感知の設定は柔らかめにしています。
彩帆私は筆圧が強めなのでやや固めに筆圧感知を設定しています。でも、シャープペン設定のブラシで描いているのであんまり関係ないですね(笑)
担当筆圧! 確かに大事な要素ですよね。鉛筆なんかは筆圧が強い人だとすぐに芯が減っちゃうイメージですが、ペンの芯も筆圧が強いと頻繁に交換するのでしょうか?
彩帆斜めにすり減っても芯の交換はほとんどしないですね……2年に1回くらい?
マナカズボラやん(笑)
2016.09.07
実はコンビなんです! 二人が漫画家「黒百合姫」になるまで2016.09.14
黒百合姫先生の作業場&スケジュール 大公開!!2016.09.21
「物語の中の人」はこうして生まれる!!2016.09.28
黒百合姫と担当編集のフリートーク!