漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 4月が導く異世界道中
木野コトラ先生

わたしの履歴書

第2回 木野先生の仕事場&制作スケジュールを大公開!

どんなに忙しくてもお絵描きは欠かせない! 1日のスケジュール

――今度は1日のスケジュールをうかがっていきます。まずはふだんのスケジュールを教えてください。

起床は7時30分ですね。以前は息子の登校時間に合わせて6時30分に起きていたんですが、今は主人に任せています。娘の幼稚園のバスが、9時に家の前まで来てくれるので、それを見送ってから仕事を始めます。お昼ですが……この街は正午にお昼を知らせる鐘が鳴って便利なんです。鐘が鳴ったら私も昼食をとり、その後は小一時間ほど仮眠をとります。ごはんを食べると眠くなるんですよね(笑)

こちらが、締め切りまでまだ間がある時の1日。執筆作業の合間に、適度に食事や休憩の時間が設けられていて理想的。

――その後、娘さんが帰宅するまで仕事ですか?

そうですね。娘が帰るのがだいたい15時くらい。帰ってくるなり「かあちゃん、話聞いて!」って騒ぎ始めて(笑)、その相手をします。16時くらいに次男が小学校から帰ってくると、娘と2人で遊んだりテレビを観てくれるので、様子を見つつ仕事をしたり……。その後、17時30分くらいに主人と高校一年生の長男が帰ってきます。そうしたら、娘をまるっきり任せちゃいます。

――そして夕食ですね。

18時以降になりますね。締め切り間際などは、主人や長男が作ってくれます。夕飯とお風呂をすませて、21時くらいにまた仕事を再開。それで夜中の1時ごろまで描いているかな? その後は1時間くらいお絵描きをして、2時くらいに就寝って感じですね。

――仕事を終えて、お絵描きですか?

子供のころからの習慣です(笑)。ゲームもやりたいんですが、ハマるとそのことしか考えられなくなっちゃうので……。だから最近は、遊ぶとしてもスマホのアプリゲームを少し触るくらいですね。

――では、忙しい時の1日のスケジュールはいかがですか?

9時までは変わらないです。仕事を始めたら、あとは娘が帰ってくるまでずっと描いてます。眠くなるのでごはんは食べません。どうしても眠い時だけ、20分仮眠をとります。15時に娘が帰ってきたら相手をしますが、16時に次男が帰ってきたらそれ以降は、夜中までずっと仕事をしています。その合間、ちょっと気が抜けたタイミングでお風呂に入ります。就寝は深夜3時ごろですが、その30分くらい前に軽く食事をとります。そのタイミングなら、食べて眠くなっても構わないですからね。ベッドに入ってからは、眠くなるまでお絵描きをしてます。

そしてこちらが、締め切り間際の1日。執筆に割かれている時間は、ざっと16時間!

――どんなに忙しくても、お絵描きはしているんですね。

最近気づいたんですが、ペン入れは下絵をなぞっているだけで、仕上げも絵を描いているわけじゃありません。絵の描き方を忘れてしまうので、どんなに修羅場になっても、なるべくお絵描きをするようにしています。もちろん、息抜きでもありますけどね。

――仕事が終わらず、徹夜してしまうことは?

ありますね……。2015年の年末は「月が導く」とは別の単行本の仕事で、2カ月のうちに約100ページを描き下ろしました。あの時は、さすがに死ぬかと思いました(笑)

――うわぁ、本当にお疲れ様でした。さて次回のインタビューでは、「月が導く」の原稿を拝見しながら、実際の原稿作業について詳しくおうかがいします。ありがとうございました。

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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