――2016年からは、おふたりともアルファポリスでの連載が始まりますが、どのような経緯でお仕事をすることになったのでしょうか?
なおアルファポリスの担当編集さんから、熱意のこもった依頼メールが届いたのがきっかけです。一緒に仕事をしたことがない方でしたけど、自分のコミックスを読んだり、色々調べてから依頼してくれたことが伝わってきたので、まずはお話を聞いてみようかと。
イゾ私の方は、「魔法精錬」の連載が終わりかけのタイミングでした。「制御魔法」のお話がまとまった頃、なおさんに「もしよければ編集さんを紹介してもらえない?」って頼んだんです。
――イゾ先生は、アルファポリスの作品に興味がおありだったのですか?
イゾ正直に言うと、最初は会社も作品も知りませんでした……。でも、アルファポリスさんのホームページを見てみたら、ファンタジー系のコミックが多くて……。小説もいくつか読んでみて、コミカライズをやれたらいいなって思ったんです。3年ほどオリジナル作品を描いていたし、今度は原作つきの漫画が描きたくなったというのもあります(笑)
――それぞれ原作を読んだ時は、どんなことを思いましたか?
なお「制御魔法」は魔法バトルものではありますが、意外に物理的なアクション要素が強い作品なんです。魔法の作用がかかった剣やボウガンを使って、敵を倒したりします。これまでの自分の経歴から考えても、自分に合っている作品だなと思いました。魔法の光や炎を飛ばして戦うようなシーンを描くよりも、剣術や体術を使ったアクションを組み立てて描く方が自分としては好みですからね。実際、立体的なアクションが描けるだろうということで、オファーをいただいていました。
イゾ「平兵士」は冒頭のシーンから、映画のように映像が思い浮かぶ文章で、これを絵にできたら面白いだろうなって思いました。実はコミカライズの候補に挙がっている作品は別にもあったのですが、私の方から「『平兵士』を描かせてください」とお願いしたんです。
――そして「制御魔法」は2016年3月に連載が始まり、12月に単行本第1巻が発売。「平兵士」は2016年5月に連載が始まり、2017年2月に単行本第1巻が発売されます。連載も順調に進んでいますが、具体的にどのようにしてこの2作品が作られているのか。次回はおふたりの作業環境や、お仕事のスタイルについておうかがいします。どうぞよろしくお願いします。
ふたりこちらこそ、よろしくお願いします!
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