平安王都の時代。 宮中魔よけの任に就く、守り木(もりぎ)と呼ばれる木の精たちがいた。 守り木の一員、若き桜の木の精は、先達にして守り木の長である梅の木にいつしか慕情を抱く。 しかし梅の木は、大宰府に下った先の右大臣、菅原道真を慕っていた。
想いを秘めて、梅と共に穏やかに過ごす日々を願う桜。 しかし、慕情の刻限は、すぐそばに迫っていた……。
現在は桜、橘の二樹が植えられている京都御所、紫宸殿の南庭に、昔は梅の木が植えられていたという言い伝えを元に、飛梅伝説を混ぜ込んだ架空歴史物語です。
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最終更新日 2024.07.01
登録日 2024.07.01