構築世界
人類は自らの力を過信し
万物の構成をつくりかえる技術を生み出した
捻じ曲げられた自然に適応できなくなった生物は死に絶え
世界は不自然なもので満たされた
多種多様な生命は死にそこにもともとあった植物たちは腐り朽ち果てた
人は人を生まずかわりに猿を生んだ
ごくわずかに残った人々も子を残す力がなかった
それでも人々は魔法にかかったような享楽の日々を過ごした
きらびやかで美しい金銀細工の宝石を愛で
不自然に作り上げられた極採色の料理に舌鼓を打ち
天にも届く建物を自らつくりそれを神のようだと崇め奉り
手で土を触らずその足で歩こうともしない
空の色も花の香も天の光も火と水と風と共に歩み過ごした日々も忘れてしまった
人々は自分がおかれた立場を見ようとしない
聞くための耳を持たない
ただ快楽だけの空しい日々を過ごし全ての不利益を先送りにし
世界にある全てのものを自分の所有物であるかのように振舞い続け
本当に『それ』をつくった神を馬鹿げたものだと笑いながら
自分たちがつくりあげた神は『本物』だと信じていた
こうした不義の代償は彼らの未来に大きな犠牲を強いらせた
万物の構成をつくりかえる技術を生み出した
捻じ曲げられた自然に適応できなくなった生物は死に絶え
世界は不自然なもので満たされた
多種多様な生命は死にそこにもともとあった植物たちは腐り朽ち果てた
人は人を生まずかわりに猿を生んだ
ごくわずかに残った人々も子を残す力がなかった
それでも人々は魔法にかかったような享楽の日々を過ごした
きらびやかで美しい金銀細工の宝石を愛で
不自然に作り上げられた極採色の料理に舌鼓を打ち
天にも届く建物を自らつくりそれを神のようだと崇め奉り
手で土を触らずその足で歩こうともしない
空の色も花の香も天の光も火と水と風と共に歩み過ごした日々も忘れてしまった
人々は自分がおかれた立場を見ようとしない
聞くための耳を持たない
ただ快楽だけの空しい日々を過ごし全ての不利益を先送りにし
世界にある全てのものを自分の所有物であるかのように振舞い続け
本当に『それ』をつくった神を馬鹿げたものだと笑いながら
自分たちがつくりあげた神は『本物』だと信じていた
こうした不義の代償は彼らの未来に大きな犠牲を強いらせた