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第三章 魔法道具店の開店迄のクエスト
第十二話 それぞれの者達…パート1!(1つの終止符) 一部変更しました。
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テールナール夫妻は現在、領民に追われていた。
テールナール元子爵も貴族で有り、領地もあった。
その領地では細々と野菜を作らせていたのだったが、レオナリアがポーションを作る様になってから野菜畑を潰して薬草園として薬草を育てさせた。
ただ強欲なテールナール子爵は、領民達に薬草を栽培させる際に安価でこき使っていた。
しかも…収穫量が悪いと賃金を下げられ、質が悪いからと言って賃金を下げたりしていた為に領民達は余裕の無い最低限の生活をするしか無かった。
そんな領主にいつか復讐をしてやる…と思っていたが、貴族だけあって私兵はいたので迂闊に手を出せなかったのだが…子爵地位を奪われて平民に落ちた事を知ると、領民達はすぐに行動を起こして牙を剥いて来た。
テールナール子爵家は王国に屋敷と財産を没収された。
だが、テールナール子爵夫妻は抜け目が無く…幾つかの宝石や装飾品を持ち出す事に成功した。
…筈だったのだが、屋敷を出た途端に待ち構えていた領民達に暴行された挙句宝石類を奪われ、領民達が宝石類を見て喜んでいる隙を見て逃げる事に成功したのだった。
…そう、その程度の宝石類で当然満足する領民では無く…領民達はテールナール夫妻を始末する為に躍起になっていた。
「領民共め…領主だった頃に仕事を与えて育ててやった恩を忘れたのか⁉︎」
「そんな事を言っている場合じゃありません、早く見つからない場所に逃げませんと…」
安価でコキ使っていただけならここまでに発展する事はなかった。
問題はテールナール子爵のある態度だった。
ある時、薬草園を管理していた地域に魔物が侵入し、領民達は酷い怪我を負ってしまい…作業に支障が出て遅れていた。
領民達はテールナール子爵に怪我を治す為にポーションを要求したのだが、その際に言い放った言葉が怒りのキッカケになったのだった。
「怪我したからポーションを寄越せだと? 高価なポーションを何故お前ら如きに使わないと行けないんだ! まぁ、使えなくなった奴がまた現れたら…その時には他から調達すれば良いから、使いものにならなくなった奴らはその辺で適当にのたれ死ね‼︎」
この言葉が無ければ領民達も安価で使われていたとしても、不満を言うだろうが逆らおうとする者達はいなかった筈だった。
「いたぞ! 元領主達だ‼︎」
「仲間の仇だ、絶対に捕まえて処刑してやる‼︎」
「ひっ! お前ちょっとこっちに来い‼︎」
「何かしら…ギャ⁉︎」
テールナール子爵は夫人に対して動けない様に近くにあった太い枝で脛を力一杯何度も打ち付けた。
夫人はその場で倒れたと同時にテールナール子爵はそのまま逃亡し、夫人は見事に領民達に捕まった。
夫人は何度もテールナール子爵に対して叫んだが、テールナール子爵は一切振り返る事はなかった。
●◯●◯●◯●
テルシェリア王国・結界牢では…?
ルーナリア・テールナールが現在服役していた。
全て壁で閉ざされていて窓もなく、昼なのか夜なのかすらわからない。
唯一時間が分かる方法があれば、それは1日に2度運ばれて来る食事で時間が分るくらいだった。
そしてこの部屋の中には本すらない始末で、ただただひたすらに寝て過ごしているだけだった。
そんなルーナリアに転機が訪れた!
この結界牢に同居人が来るという話だった。
だが、結界牢は…犯罪者が収監される為に作られた場所だ。
1人で退屈だった気を紛らわせる為に話が出来る者が増えて一瞬喜んだが…?
女癖が悪くて襲われる可能性が拭えないという事もあった。
牢屋に入っている女は、女性として扱われることが無く…犯罪者の場合は奴隷かそれ以下の扱いになるのだった。
なので同時に恐怖も感じていたのだった。
「ルーナリア・テールナール、お前の同居人だ! 仲良くしろよ。」
ルーナリアは入って来る者の顔を見た。
すると愛するドミニオン殿下だと分かり歓喜をしたのだった。
~~~~~翌日~~~~~
昨日とは一転、ルーナリアは最悪な気分になっていた。
まずドミニオンが入ってきた事に喜んだのは、ルーナリアを救出する為に会いに来て牢屋から出してくれるものだと思っていたからだ。
だが、ドミニオンが牢屋に入れられた際に監守が話した内容では…ドミニオンは国王陛下に斬りかかって牢屋入りをされたという話だった。
そこで監守から言われた「同居人」という意味を初めて理解した。
それでもルーナリアは会話を出来る人間が増えた事に初めは喜んでいた…のだが、ドミニオンからは冷たい目で見られ一切の会話がなく、食事はこれっぽっちでは足りないからと言って奪われ、寝床で使っているベッドは「俺が床で寝る訳には行かないだろ‼︎」と言って占領されていた。
ルーナリアは牢屋の隅で毛布を掛けながら寝ていたのだが、その毛布ですら「寒い!」と言って奪われて行った。
こんな事になるんだったら、まだ1人でいた方が良かった。
時が流れて…食事の時間になった。
ドミニオンとルーナリアはそれぞれ食事を受け取ったが、またもドミニオンに奪われそうになったが…それだけは何とか阻止をした。
するとその行為に腹を立てたドミニオンは、ルーナリアを殴る蹴るの暴力を振るって行った。
ルーナリアは身を縮こませて食事を守る為に耐えていたのだったが、ドミニオンは食事に使っていたフォークを肩に刺して腕に力がなくなった瞬間にルーナリアの食事を全て奪って行った。
「お前が抵抗をしなければ、こんな目に遭う事は無かったのによぉ…!」
それから数日間は毎日この暴力が続いては、食事を奪われて行った。
1週間が経過したある日…騎士は見るからに痩せ細っていて傷や怪我だらけで横たわっているルーナリアに気付いた。
ルーナリアがまだ生かされている理由は、ルーナリアの処遇をレオナリアの判断に委ねる為だった。
すると騎士からの報告で国王陛下が結界牢に来て…
「お前は何をやっているのだ‼︎」
「どうせレオナリアがこの女の処遇を決まれば、どの道死ぬ未来しか残ってないからな! 俺はこの女と違って生き延びなければならないから…」
「逆だ!」
「え?」
「ルーナリアはレオナリアが帰るまでの間は生かせて待つ事が罪だが、ドミニオンは別に今すぐ死んで貰っても構わん。 今のお前にはルーナリア以上に価値が無いのだからな‼︎」
「そ、そんな…」
「そもそもお前が生き延びていて何の役に立つんだ? お前は我が子だったから辛い試練を与えて意識が変わる為に道を用意していたつもりだったが、それも不意にして余に斬り掛かってきた。 牢屋に入る事を望んだと思えば同居人であるルーナリアに暴力を働き食事を奪って行く…そんなお前を生かしておく理由を逆に聞きたいくらいだ。」
国王陛下はルーナリアの元に赴いて声を掛けた。
「今まで辛い思いをさせて済まなかった。 代わりと言っては何だが…今迄の分の食事とちゃんとした寝床を用意し、退屈凌ぎに本も用意させよう。」
国王陛下は騎士に命じて、食事や家具を牢屋に入れたのだった。
するとドミニオンも同じ待遇にしてくれるものだと思い待っていたのだが…何の変化もなくて、ルーナリアの食事に手を伸ばそうとしたところを国王陛下に蹴られたのだった。
「それはルーナリアの分であって、お前のでは無い‼︎」
ドミニオンはその場で従ったフリをして、国王陛下が居なくなったのを確認したら奪うつもりでいた。
…ところが?
「ドミニオン、お前はもう此処には居させられん。」
「では、別の牢に移されるのですか?」
「お前の行く場所は牢屋では無く鉱山に送ろうと思う。 常に監視を付けさせてノルマが達成するまでは休むことが出来ない過酷な場所だ‼︎」
「そんな場所では死んでしまいます‼︎」
「だからなんだ?」
「はい?」
「お前は話を聞いていなかったのか? 今のお前にはルーナリア以上に価値が無い上に、生かしておく必要もないからな。 なので、別に死のうがどうでも良い…連れて行け‼︎」
暴れるドミニオンを騎士は枷を付けて拘束し、鉱山行きの馬車に放り込まれて運ばれて行った。
そしてルーナリアは自由を手に入れた…のだが、監守の騎士に命じて紙とペンを貰うと手紙を書き始めた。
それは謝罪の手紙で…レオナリアに宛てた物だった。
ここ数日間に大事な物を奪われる経験をして、自分も同じ理由でレオナリアの大事な物を奪って行った謝罪をする為だった。
当然だけど、今更謝罪の手紙を送った所で許される事が無いのはルーナリアにも分かっていた。
だけど書かずにはいられなかった。
手紙を書き終えたルーナリアは、涙を流しながら蹲る様にそっと息を引き取った。
そしてこの手紙はというと…?
数日後にレオナリア手に無事に渡るのだった。
⭐︎数日後と書くはずが数年後と書いておりました。
指摘をして下さった方、有り難う御座います。
テールナール元子爵も貴族で有り、領地もあった。
その領地では細々と野菜を作らせていたのだったが、レオナリアがポーションを作る様になってから野菜畑を潰して薬草園として薬草を育てさせた。
ただ強欲なテールナール子爵は、領民達に薬草を栽培させる際に安価でこき使っていた。
しかも…収穫量が悪いと賃金を下げられ、質が悪いからと言って賃金を下げたりしていた為に領民達は余裕の無い最低限の生活をするしか無かった。
そんな領主にいつか復讐をしてやる…と思っていたが、貴族だけあって私兵はいたので迂闊に手を出せなかったのだが…子爵地位を奪われて平民に落ちた事を知ると、領民達はすぐに行動を起こして牙を剥いて来た。
テールナール子爵家は王国に屋敷と財産を没収された。
だが、テールナール子爵夫妻は抜け目が無く…幾つかの宝石や装飾品を持ち出す事に成功した。
…筈だったのだが、屋敷を出た途端に待ち構えていた領民達に暴行された挙句宝石類を奪われ、領民達が宝石類を見て喜んでいる隙を見て逃げる事に成功したのだった。
…そう、その程度の宝石類で当然満足する領民では無く…領民達はテールナール夫妻を始末する為に躍起になっていた。
「領民共め…領主だった頃に仕事を与えて育ててやった恩を忘れたのか⁉︎」
「そんな事を言っている場合じゃありません、早く見つからない場所に逃げませんと…」
安価でコキ使っていただけならここまでに発展する事はなかった。
問題はテールナール子爵のある態度だった。
ある時、薬草園を管理していた地域に魔物が侵入し、領民達は酷い怪我を負ってしまい…作業に支障が出て遅れていた。
領民達はテールナール子爵に怪我を治す為にポーションを要求したのだが、その際に言い放った言葉が怒りのキッカケになったのだった。
「怪我したからポーションを寄越せだと? 高価なポーションを何故お前ら如きに使わないと行けないんだ! まぁ、使えなくなった奴がまた現れたら…その時には他から調達すれば良いから、使いものにならなくなった奴らはその辺で適当にのたれ死ね‼︎」
この言葉が無ければ領民達も安価で使われていたとしても、不満を言うだろうが逆らおうとする者達はいなかった筈だった。
「いたぞ! 元領主達だ‼︎」
「仲間の仇だ、絶対に捕まえて処刑してやる‼︎」
「ひっ! お前ちょっとこっちに来い‼︎」
「何かしら…ギャ⁉︎」
テールナール子爵は夫人に対して動けない様に近くにあった太い枝で脛を力一杯何度も打ち付けた。
夫人はその場で倒れたと同時にテールナール子爵はそのまま逃亡し、夫人は見事に領民達に捕まった。
夫人は何度もテールナール子爵に対して叫んだが、テールナール子爵は一切振り返る事はなかった。
●◯●◯●◯●
テルシェリア王国・結界牢では…?
ルーナリア・テールナールが現在服役していた。
全て壁で閉ざされていて窓もなく、昼なのか夜なのかすらわからない。
唯一時間が分かる方法があれば、それは1日に2度運ばれて来る食事で時間が分るくらいだった。
そしてこの部屋の中には本すらない始末で、ただただひたすらに寝て過ごしているだけだった。
そんなルーナリアに転機が訪れた!
この結界牢に同居人が来るという話だった。
だが、結界牢は…犯罪者が収監される為に作られた場所だ。
1人で退屈だった気を紛らわせる為に話が出来る者が増えて一瞬喜んだが…?
女癖が悪くて襲われる可能性が拭えないという事もあった。
牢屋に入っている女は、女性として扱われることが無く…犯罪者の場合は奴隷かそれ以下の扱いになるのだった。
なので同時に恐怖も感じていたのだった。
「ルーナリア・テールナール、お前の同居人だ! 仲良くしろよ。」
ルーナリアは入って来る者の顔を見た。
すると愛するドミニオン殿下だと分かり歓喜をしたのだった。
~~~~~翌日~~~~~
昨日とは一転、ルーナリアは最悪な気分になっていた。
まずドミニオンが入ってきた事に喜んだのは、ルーナリアを救出する為に会いに来て牢屋から出してくれるものだと思っていたからだ。
だが、ドミニオンが牢屋に入れられた際に監守が話した内容では…ドミニオンは国王陛下に斬りかかって牢屋入りをされたという話だった。
そこで監守から言われた「同居人」という意味を初めて理解した。
それでもルーナリアは会話を出来る人間が増えた事に初めは喜んでいた…のだが、ドミニオンからは冷たい目で見られ一切の会話がなく、食事はこれっぽっちでは足りないからと言って奪われ、寝床で使っているベッドは「俺が床で寝る訳には行かないだろ‼︎」と言って占領されていた。
ルーナリアは牢屋の隅で毛布を掛けながら寝ていたのだが、その毛布ですら「寒い!」と言って奪われて行った。
こんな事になるんだったら、まだ1人でいた方が良かった。
時が流れて…食事の時間になった。
ドミニオンとルーナリアはそれぞれ食事を受け取ったが、またもドミニオンに奪われそうになったが…それだけは何とか阻止をした。
するとその行為に腹を立てたドミニオンは、ルーナリアを殴る蹴るの暴力を振るって行った。
ルーナリアは身を縮こませて食事を守る為に耐えていたのだったが、ドミニオンは食事に使っていたフォークを肩に刺して腕に力がなくなった瞬間にルーナリアの食事を全て奪って行った。
「お前が抵抗をしなければ、こんな目に遭う事は無かったのによぉ…!」
それから数日間は毎日この暴力が続いては、食事を奪われて行った。
1週間が経過したある日…騎士は見るからに痩せ細っていて傷や怪我だらけで横たわっているルーナリアに気付いた。
ルーナリアがまだ生かされている理由は、ルーナリアの処遇をレオナリアの判断に委ねる為だった。
すると騎士からの報告で国王陛下が結界牢に来て…
「お前は何をやっているのだ‼︎」
「どうせレオナリアがこの女の処遇を決まれば、どの道死ぬ未来しか残ってないからな! 俺はこの女と違って生き延びなければならないから…」
「逆だ!」
「え?」
「ルーナリアはレオナリアが帰るまでの間は生かせて待つ事が罪だが、ドミニオンは別に今すぐ死んで貰っても構わん。 今のお前にはルーナリア以上に価値が無いのだからな‼︎」
「そ、そんな…」
「そもそもお前が生き延びていて何の役に立つんだ? お前は我が子だったから辛い試練を与えて意識が変わる為に道を用意していたつもりだったが、それも不意にして余に斬り掛かってきた。 牢屋に入る事を望んだと思えば同居人であるルーナリアに暴力を働き食事を奪って行く…そんなお前を生かしておく理由を逆に聞きたいくらいだ。」
国王陛下はルーナリアの元に赴いて声を掛けた。
「今まで辛い思いをさせて済まなかった。 代わりと言っては何だが…今迄の分の食事とちゃんとした寝床を用意し、退屈凌ぎに本も用意させよう。」
国王陛下は騎士に命じて、食事や家具を牢屋に入れたのだった。
するとドミニオンも同じ待遇にしてくれるものだと思い待っていたのだが…何の変化もなくて、ルーナリアの食事に手を伸ばそうとしたところを国王陛下に蹴られたのだった。
「それはルーナリアの分であって、お前のでは無い‼︎」
ドミニオンはその場で従ったフリをして、国王陛下が居なくなったのを確認したら奪うつもりでいた。
…ところが?
「ドミニオン、お前はもう此処には居させられん。」
「では、別の牢に移されるのですか?」
「お前の行く場所は牢屋では無く鉱山に送ろうと思う。 常に監視を付けさせてノルマが達成するまでは休むことが出来ない過酷な場所だ‼︎」
「そんな場所では死んでしまいます‼︎」
「だからなんだ?」
「はい?」
「お前は話を聞いていなかったのか? 今のお前にはルーナリア以上に価値が無い上に、生かしておく必要もないからな。 なので、別に死のうがどうでも良い…連れて行け‼︎」
暴れるドミニオンを騎士は枷を付けて拘束し、鉱山行きの馬車に放り込まれて運ばれて行った。
そしてルーナリアは自由を手に入れた…のだが、監守の騎士に命じて紙とペンを貰うと手紙を書き始めた。
それは謝罪の手紙で…レオナリアに宛てた物だった。
ここ数日間に大事な物を奪われる経験をして、自分も同じ理由でレオナリアの大事な物を奪って行った謝罪をする為だった。
当然だけど、今更謝罪の手紙を送った所で許される事が無いのはルーナリアにも分かっていた。
だけど書かずにはいられなかった。
手紙を書き終えたルーナリアは、涙を流しながら蹲る様にそっと息を引き取った。
そしてこの手紙はというと…?
数日後にレオナリア手に無事に渡るのだった。
⭐︎数日後と書くはずが数年後と書いておりました。
指摘をして下さった方、有り難う御座います。
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