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最終章 異世界召喚が8回目って…マジかコレ⁉︎
第十四話 かつての旧友…そして?
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「まさか…異世界で朔夜に会えるとは思わなかった。」
「それを言うなら俺もだよラック、お前はどうやってこの世界に来たんだ?」
ラックは説明した。
両親の借金を細々と返していたが、痺れを切らした父親が借金を一括返済する為に息子の臓器を売りに出すと言われ、闇金連中から逃げていた時に身を投げたら異世界に飛ばされたと。
その異世界で魔王を討伐しろと神に言われて魔王を単独で討伐した…らしいのだが、それ以外にも色々な出来事が起きて現在に至るという話だった。
「そういえばお前の両親って、禄でもない親だって言ってたよな…妹もだっけ?」
「昔の事なのに良く覚えていたな。」
「俺の周囲にそこまで不幸な奴はあまりいなかったしな、ラックは河原で採れた野草を弁当に入れて持って来たしな。」
「生食は危ないと思って、一応天麩羅にして来たが…あれはあれで割といけたぞ。 まぁ今となっては喰う気もしないが…」
中学時代の話を色々としたい所だが…?
そう言えばラックが何かで入院した時に俺を含めた学校の全員が異世界に召喚されたんだっけか…。
ラックの中ではあの時の出来事は、世界のアップロードでどうなっているんだろうか?
「朔夜の事も聞かせて貰えないか? 何でこの世界のお前がいるんだ?」
「あぁ…それはな。」
俺は異世界召喚が7回と異世界転移が1回あった事を話した。
過去の7回の異世界では魔王や魔人を討伐した事も全てだ。
これが現実世界で話していたのなら、痛い中二野郎の妄想で片付けられるが…?
同じ異世界にいる場合なら、疑われる事は無いだろう。
「朔夜、俺より数奇な運命を過ごして来たんだな…」
「俺がお前の剣を欲しがった理由が分かっただろ?」
「8つの世界の魔王を全て倒さないと元の世界に戻れないとかムリゲーだろう。 それに…地球ではそんなに年数が経っているのか?」
ラックは地面に転移陣を出現させた…が地球に移動はキャンセルされた。
何度試そうとも、地球に転移出来ることは一切なかった。
「なんでなんだ⁉」
「ラックのいた世界がこの世界に来た事で地球の転移が封じられたんだろうな。 8つの世界が全て戻った場合、お前達の世界が元の世界に戻れば…地球も元の時間になっているだろうな。」
「俺は別に今の地球にはそれ程の思い入れや友達も別にいないから、数十年後や数百年後でも別に構わないが…朔夜の話を聞く限りだと大問題だな。」
「正直言って…この世界に異世界転移させられて無人島からこの場所に来るまでに数年は経っているからな。 ここの1か月が向こうでは1年と考えると…元の世界の知り合いの奴等が生きているかどうかも怪しい。」
「もしもその話が本当だとしたらどうするんだ?」
「8つの世界を救ってから、この世界で伴侶でも見付けて生涯を終えるという選択肢も無くは無いのだが…この世界の神達だと異世界に留めて置く様な真似はしないだろうな。 元の世界に帰されてから知り合いが誰もいない世界で生きていくしかないだろうな。」
元の世界にはライトストーカーやナイトストーカーがいるので、全く知り合いが居ないという事はない。
だが…生きている人間は誰もいないだろうな。
知り合いの孫かひ孫に会うという可能性はあるだろうが。
「そうなると…生きている可能性を賭けて、さっさと8つの世界の魔王を倒して元の世界に戻るというのが好ましいだろうな。」
「その為のラックの武器なんだよ。 それって…オリハルコンではないよな? 何の金属なんだ⁉」
「この剣はベルスマギア鉱で作られている。」
「ベルスマギア…聞いた事がないな?」
「アダマンタイトのもう1段階上の金属だよ。」
「その話が本当なら、下手な聖剣や魔剣より強力だな!」
そしてラックは俺の耳に内緒話をした。
俺には断る理由が全くない上に、そんな便利な機能なら是非とも頼みたいというと…ラックは早速作業に取り掛かってくれた。
ラックはベルスマギア鉱で作られた剣を2本用意してくれた。
更に先程内緒話をした際の付与を施してくれた。
「済まないなラック、これで何とかなりそうだ!」
「後さぁ…俺も朔夜の手助けをしてやろうか? この8つの世界の魔王を倒さない限り、俺達だって元の世界に戻れない訳なんだし…」
「その話が本当なら凄く助かるが…ラックには仲間がいるのか?」
「斥候役のトレジャーハンターと聖女が俺の仲間にいる。」
「それは頼もしい限りだが…仲間は賛成してくれるのか?」
「恐らくな…」
ラックは仲間達を呼びに行くのでこの場で少しの間別れてから、空の大陸に戻って行った。
俺は待ち時間が暇だったのと、ラックの創ってくれた剣を試してみたかったので…適当な魔獣を攻撃してみた。
すると剣は凄い切れ味で、この剣さえあれば8つの世界の魔王を倒すのも容易な事だと感じる様になった。
さらにレベルが桁違いに上がったのだった。
「これは…チート過ぎるだろ‼」
ラックの創ってくれたベルスマギア鉱の剣は、切れ味もだが取得経験値数兆倍という付与がされていた。
そしてその剣の付与には神レベルの偽装が施されている為に、例えこの世界の神だとしても鑑定で見抜けない様に施されていた。
俺は魔獣討伐でレベルが900近くまで上昇していた。
すると一気に全属性魔法を覚えたのだった。
「俺との約束を破ったグヴェリオンは、まさか今更卑怯とは言わないよな? 神々の干渉出来るのは異世界に転移や召喚の移動の時だけで起きてしまった事を変える力はない筈だ!」
俺はラックが仲間を連れて来るまでの時間、目に付く雑魚までも全て狩っていった。
面白い事にこの剣の付与は、雑魚でもレベルが上がったのだった。
「良いねぇ…この剣は! これでラックには頭が上がらないな。」
そしてこの状況を見ているグヴェリオンは、非常に焦った表情をしていた。
~~~~~天界では~~~~~
「何じゃ! 不知火朔夜君の持っている剣は⁉」
「あれは…何ていう金属でしょうか? 我等にも不明な金属が存在するなんて…」
「剣もそうじゃが、あの異常なレベルの上がり方じゃ! 我の鑑定でもあの剣に施されている付与が見抜けん!」
「グヴェリオンが色々禁を破って行った結果でしょう。 我等は世界に干渉は出来ても人には干渉出来ませんから、今更不知火朔夜君にどうこうする事は出来ませんよ。」
グヴェリオンは思いっ切りテーブルを叩いた。
他の神々達はその様子を見て…気の毒と思う反面、いい気味だとも思っていた。
「これでは儂等の楽しみが…賭けが成立せん!」
「ならば世界その物を破壊しますか?」
「そうじゃな…これでは賭けにはならんし、楽しみも失せたしな。」
グヴェリオンはテーブルの中心に映っている世界に巨大隕石を落とそうとした際に腕を掴まれた。
グヴェリオンは掴んでいる腕の者を見ると、一瞬で顔に恐怖の色が伺えた。
『異世界を管理する神よ、随分と好き勝手に時空を歪めておるな…』
「ほ…星の断罪者様⁉」
『時間を歪める事は、例え神であろうとも許されない行為だと解らない訳ではあるまい?』
「は…はい、その通りです!」
グヴェリオンは目の前に現れた星の断罪者達の前で滝の様な汗を流して地に膝を対いていた。
グヴェリオンが最強なのはあくまでも管理する星の中だけで、宇宙からすればグヴェリオンは1個人としての神でしかない。
まさか…宇宙を管理する星の断罪者に目を付けられるとは夢にも思っていなかった。
星の断罪者とグヴェリオンでは、それ位に力の差が大きかった。
『現在の者達の干渉に関しては目を瞑るとしよう。 この者達が見事目的を達成し、その褒美は用意はしておるよな?』
「はっ! 時間軸を元に戻し、可能な限りの願いを聞き届けるつもりです!」
『戯れも度が過ぎると…消すぞ!』
「大変申し訳ございませんでした‼」
星の断罪者はテーブルの中心に映っている世界を見ていた。
『貴様が我等の約束を違えるとは思えぬが…一応最後まで見届けさせて貰おう!』
「え? お帰りになられるのではないのですか?」
『何だ、我等が此処に居る事が何か問題でもあるのか?』
「いえ…滅相もございません!」
グヴェリオンは調子に乗り過ぎた。
その為にとんでもない者達に目を付けられたのだった。
さて…グヴェリオンはこれからどうなるのか?
そして朔夜は?
「それを言うなら俺もだよラック、お前はどうやってこの世界に来たんだ?」
ラックは説明した。
両親の借金を細々と返していたが、痺れを切らした父親が借金を一括返済する為に息子の臓器を売りに出すと言われ、闇金連中から逃げていた時に身を投げたら異世界に飛ばされたと。
その異世界で魔王を討伐しろと神に言われて魔王を単独で討伐した…らしいのだが、それ以外にも色々な出来事が起きて現在に至るという話だった。
「そういえばお前の両親って、禄でもない親だって言ってたよな…妹もだっけ?」
「昔の事なのに良く覚えていたな。」
「俺の周囲にそこまで不幸な奴はあまりいなかったしな、ラックは河原で採れた野草を弁当に入れて持って来たしな。」
「生食は危ないと思って、一応天麩羅にして来たが…あれはあれで割といけたぞ。 まぁ今となっては喰う気もしないが…」
中学時代の話を色々としたい所だが…?
そう言えばラックが何かで入院した時に俺を含めた学校の全員が異世界に召喚されたんだっけか…。
ラックの中ではあの時の出来事は、世界のアップロードでどうなっているんだろうか?
「朔夜の事も聞かせて貰えないか? 何でこの世界のお前がいるんだ?」
「あぁ…それはな。」
俺は異世界召喚が7回と異世界転移が1回あった事を話した。
過去の7回の異世界では魔王や魔人を討伐した事も全てだ。
これが現実世界で話していたのなら、痛い中二野郎の妄想で片付けられるが…?
同じ異世界にいる場合なら、疑われる事は無いだろう。
「朔夜、俺より数奇な運命を過ごして来たんだな…」
「俺がお前の剣を欲しがった理由が分かっただろ?」
「8つの世界の魔王を全て倒さないと元の世界に戻れないとかムリゲーだろう。 それに…地球ではそんなに年数が経っているのか?」
ラックは地面に転移陣を出現させた…が地球に移動はキャンセルされた。
何度試そうとも、地球に転移出来ることは一切なかった。
「なんでなんだ⁉」
「ラックのいた世界がこの世界に来た事で地球の転移が封じられたんだろうな。 8つの世界が全て戻った場合、お前達の世界が元の世界に戻れば…地球も元の時間になっているだろうな。」
「俺は別に今の地球にはそれ程の思い入れや友達も別にいないから、数十年後や数百年後でも別に構わないが…朔夜の話を聞く限りだと大問題だな。」
「正直言って…この世界に異世界転移させられて無人島からこの場所に来るまでに数年は経っているからな。 ここの1か月が向こうでは1年と考えると…元の世界の知り合いの奴等が生きているかどうかも怪しい。」
「もしもその話が本当だとしたらどうするんだ?」
「8つの世界を救ってから、この世界で伴侶でも見付けて生涯を終えるという選択肢も無くは無いのだが…この世界の神達だと異世界に留めて置く様な真似はしないだろうな。 元の世界に帰されてから知り合いが誰もいない世界で生きていくしかないだろうな。」
元の世界にはライトストーカーやナイトストーカーがいるので、全く知り合いが居ないという事はない。
だが…生きている人間は誰もいないだろうな。
知り合いの孫かひ孫に会うという可能性はあるだろうが。
「そうなると…生きている可能性を賭けて、さっさと8つの世界の魔王を倒して元の世界に戻るというのが好ましいだろうな。」
「その為のラックの武器なんだよ。 それって…オリハルコンではないよな? 何の金属なんだ⁉」
「この剣はベルスマギア鉱で作られている。」
「ベルスマギア…聞いた事がないな?」
「アダマンタイトのもう1段階上の金属だよ。」
「その話が本当なら、下手な聖剣や魔剣より強力だな!」
そしてラックは俺の耳に内緒話をした。
俺には断る理由が全くない上に、そんな便利な機能なら是非とも頼みたいというと…ラックは早速作業に取り掛かってくれた。
ラックはベルスマギア鉱で作られた剣を2本用意してくれた。
更に先程内緒話をした際の付与を施してくれた。
「済まないなラック、これで何とかなりそうだ!」
「後さぁ…俺も朔夜の手助けをしてやろうか? この8つの世界の魔王を倒さない限り、俺達だって元の世界に戻れない訳なんだし…」
「その話が本当なら凄く助かるが…ラックには仲間がいるのか?」
「斥候役のトレジャーハンターと聖女が俺の仲間にいる。」
「それは頼もしい限りだが…仲間は賛成してくれるのか?」
「恐らくな…」
ラックは仲間達を呼びに行くのでこの場で少しの間別れてから、空の大陸に戻って行った。
俺は待ち時間が暇だったのと、ラックの創ってくれた剣を試してみたかったので…適当な魔獣を攻撃してみた。
すると剣は凄い切れ味で、この剣さえあれば8つの世界の魔王を倒すのも容易な事だと感じる様になった。
さらにレベルが桁違いに上がったのだった。
「これは…チート過ぎるだろ‼」
ラックの創ってくれたベルスマギア鉱の剣は、切れ味もだが取得経験値数兆倍という付与がされていた。
そしてその剣の付与には神レベルの偽装が施されている為に、例えこの世界の神だとしても鑑定で見抜けない様に施されていた。
俺は魔獣討伐でレベルが900近くまで上昇していた。
すると一気に全属性魔法を覚えたのだった。
「俺との約束を破ったグヴェリオンは、まさか今更卑怯とは言わないよな? 神々の干渉出来るのは異世界に転移や召喚の移動の時だけで起きてしまった事を変える力はない筈だ!」
俺はラックが仲間を連れて来るまでの時間、目に付く雑魚までも全て狩っていった。
面白い事にこの剣の付与は、雑魚でもレベルが上がったのだった。
「良いねぇ…この剣は! これでラックには頭が上がらないな。」
そしてこの状況を見ているグヴェリオンは、非常に焦った表情をしていた。
~~~~~天界では~~~~~
「何じゃ! 不知火朔夜君の持っている剣は⁉」
「あれは…何ていう金属でしょうか? 我等にも不明な金属が存在するなんて…」
「剣もそうじゃが、あの異常なレベルの上がり方じゃ! 我の鑑定でもあの剣に施されている付与が見抜けん!」
「グヴェリオンが色々禁を破って行った結果でしょう。 我等は世界に干渉は出来ても人には干渉出来ませんから、今更不知火朔夜君にどうこうする事は出来ませんよ。」
グヴェリオンは思いっ切りテーブルを叩いた。
他の神々達はその様子を見て…気の毒と思う反面、いい気味だとも思っていた。
「これでは儂等の楽しみが…賭けが成立せん!」
「ならば世界その物を破壊しますか?」
「そうじゃな…これでは賭けにはならんし、楽しみも失せたしな。」
グヴェリオンはテーブルの中心に映っている世界に巨大隕石を落とそうとした際に腕を掴まれた。
グヴェリオンは掴んでいる腕の者を見ると、一瞬で顔に恐怖の色が伺えた。
『異世界を管理する神よ、随分と好き勝手に時空を歪めておるな…』
「ほ…星の断罪者様⁉」
『時間を歪める事は、例え神であろうとも許されない行為だと解らない訳ではあるまい?』
「は…はい、その通りです!」
グヴェリオンは目の前に現れた星の断罪者達の前で滝の様な汗を流して地に膝を対いていた。
グヴェリオンが最強なのはあくまでも管理する星の中だけで、宇宙からすればグヴェリオンは1個人としての神でしかない。
まさか…宇宙を管理する星の断罪者に目を付けられるとは夢にも思っていなかった。
星の断罪者とグヴェリオンでは、それ位に力の差が大きかった。
『現在の者達の干渉に関しては目を瞑るとしよう。 この者達が見事目的を達成し、その褒美は用意はしておるよな?』
「はっ! 時間軸を元に戻し、可能な限りの願いを聞き届けるつもりです!」
『戯れも度が過ぎると…消すぞ!』
「大変申し訳ございませんでした‼」
星の断罪者はテーブルの中心に映っている世界を見ていた。
『貴様が我等の約束を違えるとは思えぬが…一応最後まで見届けさせて貰おう!』
「え? お帰りになられるのではないのですか?」
『何だ、我等が此処に居る事が何か問題でもあるのか?』
「いえ…滅相もございません!」
グヴェリオンは調子に乗り過ぎた。
その為にとんでもない者達に目を付けられたのだった。
さて…グヴェリオンはこれからどうなるのか?
そして朔夜は?
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