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第一章 異世界召喚編
第十三話 覚醒
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「不知火、大丈夫?」
「ミク…か? 大丈夫に見えるか…っていうか、お前だけじゃ無理だ!」
「大丈夫、私だけじゃないから!」
ミクはそういうと、無数の方向から鉄の鎖の様な物が飛んできて…デスブリンガーを拘束した。
ミクはその隙にデスブリンガーに一撃を加えると、デスブリンガーは拘束を無理矢理破壊してからミクに向かって行った。
ミクは体を横にズラすと、背後から雷魔法のライトニングがデスブリンガーに命中した。
俺は振り返ると、そこには杖を構えて魔法を放っていたユウトの姿と、俺の斬り落とされた腕を持ったマミの姿があった。
3人は見事に連携が取れていたのだった。
「マミ、不知火の怪我を!」
「えぇ!」
マミは俺の腕を持って、斬り落とされた場所に合わせてから回復魔法を放った。
俺は激しい痛みにより叫び声を上げた
アニメやラノベでは、腕は回復魔法でくっ付くという感じだが…実際は腕側と体側から神経が繋がった後に細胞が…そして肉がくっ付いていくという感じなので、桁違いな痛みが襲って来るのだった。
だがそれでも、肩からの出血で意識が飛び掛けている状態だったので、痛みは若干だが多少はマシだったが………
だが、まだ立ち上がれる状態ではない。
そしてミクも少しずつ押され始めて…?
いや、デスブリンガーとミクの実力では圧倒的な差があって、少しずつ押されるなんて事はあり得ない。
デスブリンガーは振りかぶって強撃を喰らわせようとして、ミクが剣で防ぐと…衝撃波が広がってミクの足元の地面が少し陥没した。
そしてミクの持っていた剣に亀裂が走った。
「ヤバいな…あの剣ではもう保たない!」
そう言ったと同時にミクの使っていた剣は刀身の根元から折れて行った。
俺はミクに叫んでから右手の聖剣を投げた。
ミクは聖剣を受け取ると、果敢に攻めの姿勢で向かって行った。
「ミク、無理をするな!」
「私は………仲間を………友達を………見捨てたりしない! それは貴方もよ、しらぬ…いえ、サクヤ‼︎」
ミクの強い想いが聖剣と共鳴して強い光を発していた。
そして右手の甲には、聖戦士の証の紋章が現れたのだった。
ミクの聖剣の鍔の宝石から、俺に向かって光の線が伸びていた。
この線は………まさか⁉︎
俺は収納魔法からあの聖剣を入手した時に一緒にあった鎧と盾と冠を取り出すと、それらの防具はミクの元に飛んでいき装備された。
「まさか…ミクがあの聖剣や聖なる武具の適合者だったのか⁉︎」
聖剣も鎧も盾も冠も…ミクが纏う事によって強くて眩い光を放っていた。
あの武具は…聖剣は使えてはいたけど使いこなしていた訳じゃなかった。
俺のジョブのアンノウンの特性なんだろうか?
選ばれし聖剣や魔剣は難なく手に取る事が出来た。
装備も出来たが、能力をフルに使えた訳ではなかった。
その証拠に適合者だと思われるミクの聖剣は、眩い位に光を放っている。
そしてミクはデスブリンガーと対等に戦えていたのだった………が?
「おかしい…? いくらミクが聖戦士に覚醒したとして、聖剣や武具を手に入れたからと言っても実力はまだ及ばない筈。 何故…対等に戦えるんだ?」
ミクはデスブリンガーの攻撃を盾で受け止めてから聖剣で攻撃をした。
まるで聖剣も盾も使い慣れたかの様に振る舞っていた。
ミクの一撃がデスブリンガーの兜を掠ると…デスブリンガーが頭を押さえて苦しみ出していた。
デスブリンガーの暗黒に鎧に朝日が刺さったからである。
暗黒の鎧にはもう1つ特徴があり、夜の闇にだけ効果を発揮するが、日の出ている日中は威力が極端に弱くなるのである。
「そうか! 夜明けか‼︎」
俺はマミに支えられながら目を閉じると、デスブリンガーのリンクを接続した。
そしてデスブリンガーを操作して言った。
『時間切れか…だが、この国の兵士や騎士の軟弱さが知れただけ良しとしよう! 今回は敗北を認めるが、次は1週間後に再びこの国に現れよう…その時は絶望を知れ‼︎』
デスブリンガーで周囲を見ると、気絶したサクヤの近くに居たのは…デスブリンガーの前で構えているミクに、サクヤの体を支えているマミ、その横にユウトが杖を構えていた。
では、マサギは一体何処に?
すると、大勢の騎士の背後で突っ立ってこちらを見ているマサギの姿があった。
《アイツは…何をしているんだ⁉︎》
他の3人が敵わないまでも立派に立ち向かっているというのに、勇者のアイツが………
今回の作戦は成功と呼べたか分からない。
だけど、収穫もあったのだ。
次は1週間後にまた再戦となるが…どうなるだろうか?
「ミク…か? 大丈夫に見えるか…っていうか、お前だけじゃ無理だ!」
「大丈夫、私だけじゃないから!」
ミクはそういうと、無数の方向から鉄の鎖の様な物が飛んできて…デスブリンガーを拘束した。
ミクはその隙にデスブリンガーに一撃を加えると、デスブリンガーは拘束を無理矢理破壊してからミクに向かって行った。
ミクは体を横にズラすと、背後から雷魔法のライトニングがデスブリンガーに命中した。
俺は振り返ると、そこには杖を構えて魔法を放っていたユウトの姿と、俺の斬り落とされた腕を持ったマミの姿があった。
3人は見事に連携が取れていたのだった。
「マミ、不知火の怪我を!」
「えぇ!」
マミは俺の腕を持って、斬り落とされた場所に合わせてから回復魔法を放った。
俺は激しい痛みにより叫び声を上げた
アニメやラノベでは、腕は回復魔法でくっ付くという感じだが…実際は腕側と体側から神経が繋がった後に細胞が…そして肉がくっ付いていくという感じなので、桁違いな痛みが襲って来るのだった。
だがそれでも、肩からの出血で意識が飛び掛けている状態だったので、痛みは若干だが多少はマシだったが………
だが、まだ立ち上がれる状態ではない。
そしてミクも少しずつ押され始めて…?
いや、デスブリンガーとミクの実力では圧倒的な差があって、少しずつ押されるなんて事はあり得ない。
デスブリンガーは振りかぶって強撃を喰らわせようとして、ミクが剣で防ぐと…衝撃波が広がってミクの足元の地面が少し陥没した。
そしてミクの持っていた剣に亀裂が走った。
「ヤバいな…あの剣ではもう保たない!」
そう言ったと同時にミクの使っていた剣は刀身の根元から折れて行った。
俺はミクに叫んでから右手の聖剣を投げた。
ミクは聖剣を受け取ると、果敢に攻めの姿勢で向かって行った。
「ミク、無理をするな!」
「私は………仲間を………友達を………見捨てたりしない! それは貴方もよ、しらぬ…いえ、サクヤ‼︎」
ミクの強い想いが聖剣と共鳴して強い光を発していた。
そして右手の甲には、聖戦士の証の紋章が現れたのだった。
ミクの聖剣の鍔の宝石から、俺に向かって光の線が伸びていた。
この線は………まさか⁉︎
俺は収納魔法からあの聖剣を入手した時に一緒にあった鎧と盾と冠を取り出すと、それらの防具はミクの元に飛んでいき装備された。
「まさか…ミクがあの聖剣や聖なる武具の適合者だったのか⁉︎」
聖剣も鎧も盾も冠も…ミクが纏う事によって強くて眩い光を放っていた。
あの武具は…聖剣は使えてはいたけど使いこなしていた訳じゃなかった。
俺のジョブのアンノウンの特性なんだろうか?
選ばれし聖剣や魔剣は難なく手に取る事が出来た。
装備も出来たが、能力をフルに使えた訳ではなかった。
その証拠に適合者だと思われるミクの聖剣は、眩い位に光を放っている。
そしてミクはデスブリンガーと対等に戦えていたのだった………が?
「おかしい…? いくらミクが聖戦士に覚醒したとして、聖剣や武具を手に入れたからと言っても実力はまだ及ばない筈。 何故…対等に戦えるんだ?」
ミクはデスブリンガーの攻撃を盾で受け止めてから聖剣で攻撃をした。
まるで聖剣も盾も使い慣れたかの様に振る舞っていた。
ミクの一撃がデスブリンガーの兜を掠ると…デスブリンガーが頭を押さえて苦しみ出していた。
デスブリンガーの暗黒に鎧に朝日が刺さったからである。
暗黒の鎧にはもう1つ特徴があり、夜の闇にだけ効果を発揮するが、日の出ている日中は威力が極端に弱くなるのである。
「そうか! 夜明けか‼︎」
俺はマミに支えられながら目を閉じると、デスブリンガーのリンクを接続した。
そしてデスブリンガーを操作して言った。
『時間切れか…だが、この国の兵士や騎士の軟弱さが知れただけ良しとしよう! 今回は敗北を認めるが、次は1週間後に再びこの国に現れよう…その時は絶望を知れ‼︎』
デスブリンガーで周囲を見ると、気絶したサクヤの近くに居たのは…デスブリンガーの前で構えているミクに、サクヤの体を支えているマミ、その横にユウトが杖を構えていた。
では、マサギは一体何処に?
すると、大勢の騎士の背後で突っ立ってこちらを見ているマサギの姿があった。
《アイツは…何をしているんだ⁉︎》
他の3人が敵わないまでも立派に立ち向かっているというのに、勇者のアイツが………
今回の作戦は成功と呼べたか分からない。
だけど、収穫もあったのだ。
次は1週間後にまた再戦となるが…どうなるだろうか?
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