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聖女の修行の章

第八話

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 聖女になるかどうかは別として、生きる為には能力を向上するしか無い!

 …とは言ったけど、聖女になる気はさらさらないけどね。

 神殿関係者の前ではあぁ言ったけど、私は聖女をやるだなんて一言も言ってない。

 ただ…聖女になるのを回避する為に、最低でも聖女の修行というのはやっておいた方が良いかも。

 侯爵家では小物は作っていたけど、それが世間で生活する為の術になるとは到底思えない。

 手に職を身に付けるという意味では、聖女の修行は打って付けだと思う。

 まぁ、それよりも…今は体型を元に戻す事から始めますか!

 そう思って食事が出て来たんだけどねぇ、肉類が一切出て来ないんだよね。

 動物の乳を使ったシチューとかチーズやバターは出てくるのに肉類は一切無い。

 そして魚類も出て来ない。

 それでも侯爵家にいる頃の食事に比べたら雲泥の差なんだけど、期待した程の食事は出て来なかった。

 まぁ、最初のうちはそれでも良いとは思ったけど…ね。

 「こんな質素な食事で太れるのかと思ったけど、アバラが浮いた体は目立たなくなったかも…」

 神殿では殺生は禁じられていた。

 なのでその名残で肉類が出て来ないのかな?

 「私は肉が食べたいの!こうなったら…聖女の修行を終えてから神殿を飛び出して、外で稼ぎながら肉を食べてやる!」

 此処で私の新たな目標が決まったのだった。
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