特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?

アノマロカリス

文字の大きさ
上 下
20 / 65
第一章

第十八話 僕の言い分と親達の言い分

しおりを挟む
 僕はトール達の親達に開口一番言われたのは?

 「テイト、よくお前だけ村に帰って来れたな‼︎」

 …だった。
 それからは僕にギャーギャーと罵声を浴びせているので、僕は耳栓をしながら武器の手入れをしていた。
 そしてようやく静かになったと思ってから耳栓を外すと、トールの親が皆を代表して言った。

 「噂では、お前の所為でトールは勇者を剥奪されたという話だが⁉︎」

 僕の所為…というのは、あながちハズレではない。
 僕がパーティーから離脱した所為で、トール達のレベルが下がって勇者を剥奪されたので間違ってはいない。
 だが、そもそもトール達が僕を追い出さなければこうならなかった訳だし、僕だけ責められるのは筋違いだった。

 「はぁ…何も知らない癖に知った様な口を聞くな‼僕だけがこの村に帰った理由が聞きたいのか?それはな、長年一緒にいたのに、トール達は僕の事を一切仲間として見ていなかった事だよ‼」
 「そ…それはどういう事だ⁉」
 「息子の活躍の新聞なら捨てずに持っているよな?」
 「あぁ、全て残してあるが…」
 「その記事に1つでも僕の名前が書いてあるのか確認してみろ!それが答えだよ‼」
 
 するとカルネアの父親が家に帰って、新聞を持って帰って来た。
 その新聞を広げて親達は目を通したが、僕の名前が書かれている項目は1つも無かった。

 「トールに言われたのはこうだ!テイトは戦いに参加していないサポーターで、戦いに参加していない奴の名前を書く必要はない!…と僕はトールにハッキリそう言われたんだ!」
 「そりゃあ…戦いに参加してなければ、名前が載らないのは当然だろう?」
 「僕はサポーター業務をしながら、パーティースキルを発動していた所為でレベルが上がらなくても、仲間だと思っていてくれる…そしていつかは!そう思っていたんだけど、ある程度レベルが上がった時に、お前のスキルはもう必要ないから出て行けと言われたんだ‼」
 「だが、テイトのスキルは…仲間の経験値を大幅に上げる物だよな?そしてその経験値は、固定する事も出来たのではないか?」
 「あぁ、出来たよ。」
 「なら、何故だ‼」
 「その新聞だよ。最初は何かの手違いで名前が書いて居ないと思っていた。次に出された新聞には、メンバー紹介の欄があっても僕の名前が書かれていなかった。それ以降の新聞を全て確認したが、何処にも僕の名前が書かれていなかった。それでパーティーを追い出されて、何故あいつ等に僕のスキルの恩恵を授けなければならないんだ‼」

 どんなに待遇が悪くても、仲間扱いをされていたら考えてやっても良かった。
 だが5つ目の新聞を見ても、どこにも僕の名前が書かれていなかったのを見て恩恵を譲渡するのは辞めたんだ。

 「それからは僕は僕だけのパーティーを結成して旅をする事にしたんだ。話は以上だ‼」
 「なら、そのパーティーを解散してからテイトは息子のパーティーに戻れ‼」
 「何を馬鹿な事を言っているんだよ!あそこ迄の扱いをされて戻る訳ねぇだろ!頭おかしいのか?」
 「テイトが抜けた所為でトールが勇者を剥奪されて、そのパーティーの親達は周りから非難を浴び続けていたんだよ!」
 「そんなもん、出来損ないの息子の自業自得だろ?僕が攻められる筋合いじゃない‼」
 「お前が息子たちの元に戻ってパーティーでスキルを使えば、また息子は勇者に返り咲くだろう。その為に役に立って見せろ‼」
 「それこそ冗談じゃない!さっきまでの話を聞いていなかったのか?この村から出発する時に一緒に頑張ろう…最初はそう言われたよ。だがな、アイツらは出世する度に態度がデカくなり、僕に酷い扱いをする様になった。そんな所に戻る事は一生ない‼」
 
 この親共は一体何を言っているんだ?
 あ…そうか、汚名返上の為に息子達に勇者に返り咲かしてから、その恩恵で優遇される為にか!
 だから僕にトール達の元に戻れと言っていたのか。

 「わかったよ、良いよ戻ってあげても。」
 「お、そうか!なら今すぐ…」
 「ただし、僕も冒険者なので依頼を出させて貰う。その依頼の条件に達していない場合は受理しないのでそのつもりで。」
 「なら、その条件を言ってみろ!」
 「依頼の条件、報酬は白金貨1000枚で前金は白金貨700枚で、残りは成功報酬で白金貨300枚で受けてあげますよ。」
 「は…白金貨だと⁉」
 「言っておきますが、僕のレベルもランクもトール達より遥か上に居ますからね。上位ランカーが下位ランカーの依頼を請けるにはそれ相応の金額が必要ですが、払えますか?」

 払える訳が無いと思っていて吹っ掛けたのだった。
 白金貨1000枚なんて、大国の年間予算位の金額だから、息子達の恩恵で稼げたとはいってもそこまでの金額を持っている訳はなかった。

 「どうします?払いますか?払えませんか?」
 「そんな金額…ある訳ないだろ‼」
 「では、交渉決裂です。お帰り下さい。」
 「だが、息子たちが再び勇者に返り咲けば!」
 「そうですか、ではトール達に頑張って勇者に返り咲いて下さいと伝えておいて下さい。僕達は僕達で旅を続けますので。」
 
 僕はそう言うと、離れた所で聞いていたブレイドとダーネリアとルーナリアは、ぷっと吹いた。
 僕は確かにそう伝えた筈なのに、トール達の親達はまだ帰ろうとしなかった。
 あれ?僕の意図は伝えたと思ったんだけどな?

 「おかえりはあちらですよ、トール達にあったら頑張って勇者に返り咲いて下さいと伝えて下さいね。」
 「勇者に返り咲く為にはテイトの力が必要だと何度も…」
 「では報酬を下さい!僕も冒険者なので、報酬が無いと動きませんよ。」
 「だから、息子が勇者に返り咲いたら支払うと…」
 「誰が支払うんですか?まさかトールが…とか言いませんよね?アイツが支払う訳ないでしょ!」
 「いや、私が説得をして必ず支払わせ…」
 「ちゃんと話を聞いていなかったみたいですね。僕は報酬の内、前金で白金貨700枚と言ったんですよ。成功報酬で白金貨1000枚といった訳ではありませんので…ちゃんと聞いてました?」

 さて、さすがにここまで聞けばこの馬鹿な親達も理解が出来ただろう。
 これ以上まだ何かを言うつもりなら…あの手を使ってみるか!

 「前金何か…とても払える金額じゃない!」
 「なら話は終わりですね。お帰り下さい!」
 「息子が勇者に返り咲けば、またこの村にも旅人が訪れるんだ!」
 「そして自分は勇者の父親として優遇されるという訳ですか…それが狙いですか?」
 「それのどこが悪い‼」

 うわー開き直ったよ、この親父…。
 なるほどね、それなら…?

 「ブレイド、ダーネリア、ルーネリア!」
 
 僕は3人を呼ぶと、3人は僕の元に来た。

 「僕は最初は乗り気ではなかったけど、今回の事で決めた。僕が勇者になる!みんな、僕に着いて来てくれるか?」
 「テイトが勇者になるのなら、自分は何処までも付き合うさ‼」
 「テイト様が勇者になるのでしたら、私はテイト様をお守り致します。」
 「テイト君が勇者になるのか!私はテイト君の矛となって活躍します!」
 「という事なので、勇者には僕がなります!別にこの村に活気を取り戻すのに、トールが勇者じゃなくても問題ありませんよね?」
 
 僕がそう宣言すると、親達の文句がピタリと止まった。
 別にこの村から勇者が誕生すれば良いだけという話なら、別にトールじゃなくても良いだけの話だ。

 「という訳で、話は以上ですよね?お帰り下さい。」
 「テイトに勇者が務まると思っているのか‼」
 「現在のトールのレベルとランクが幾つかは解りませんが、僕のレベルは現在231で、ランクはAランクです。そしてマクファーレン港の英雄という称号もありますので、勇者には近い位置に居ますよ?」
 「な…何だと⁉」
 「それで、他にまだ何かありますか?」

 僕はそう言うと、トールとその親達は肩を落としながら宿から出て行った。
 こうまで言えば、もう僕に突っ掛かって来る事は無いだろう。
 すると父さんが来て言った。

 「テイトが勇者になる…というのはあの場限りの冗談だよな?」
 「当然、僕は勇者になる気なんか全く無いよ。勇者になると、その国の雑用や揉め事を一手に引き受けならないといけないからね。」
 「まぁ、ダールの奴は息子がまた勇者になって有名になる事を望んでいたみたいだったがな。」
 「それで僕に戻れと強く言って来たのか…あんな待遇されていて戻る訳が無いだろうに。」
 
 これでこの村での厄介事は片が付いた。
 僕達は久々に両親の手作り料理を食べていたのだが?

 「あの…この紫色の塊は何?」
 「これはね、ダーネリアちゃんがテイトの為に作ったのよ。」
 「じゃあ、こっちの赤黒くてボコボコという音がするこれは?」
 「それは、ルーナリアちゃんがテイトの為に作ったスープだよ。」
 
 こ…これは喰い物なのか?
 おかしいなぁ?
 山越えの時にキャンプをした時は、ちゃんとまともな物が作れていたと思ったのに?
 僕は光魔法のフラッシュで目くらましさせてから、紫色の物体と赤黒いスープをブレイドの口の中に放り込んだ。
 そして光が収まると、僕の隣にいたブレイドが「ゴトッ!」という重い音をしながらテーブルに頭を打って気を失っていた。
 その姿を見て僕は食べなくて良かったと思った。
 だが、一応言うべきことは言おうと思って…

 「ダーネリア、ルーナリア、味見はした?」
 「ううん、してないよ?」
 「いいえ、してませんわ!」
 「そう、なら自分の作った物を食べてみると良い…」

 2人は首を傾げながら自分の作った料理を口に入れると、ブレイドと同じ様にテーブルに頭を打って気を失った。
 一体何を食べたらこうなるのだろうか?
 僕は料理を出された時に鑑定を使ったが、正体不明としか表示されていなかったので口に入れたくは無かったのだ。
 というか、何の食材を組み合わせたら正体不明と表示されるのかが謎だった。

 「これからの旅の課題が決まったな!極力2人にはまともな物が作れる様に特訓させよう!」

 これを旅先でやられたら堪った物ではない。
 だけど、他の3人の料理はまともでセンスがあると思った。
 これならヤーレイ達もすぐに馴染むだろう。
 食事が終わると、僕は3人にステータス障害治癒魔法を掛けてあげてから眠りに就いた。
 翌日…3人は酷く優れない表情をしていた。
 だけど今日が出発の日ではないので、体調が良くなるまで寝ている様に伝えたのだった。

 「さて、僕は何をしようかな?」

 久々に故郷に帰ってきた僕は、村の中を見て回ろうと思っていた。
しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス
ファンタジー
主人公のテルパは、Sランク冒険者パーティーの有能なサポーターだった。 だが、そんな彼は…? Sランクパーティーから役立たずとして追い出された…訳ではなく、災害級の魔獣にパーティーが挑み… パーティーの半数に多大なる被害が出て、活動が出来なくなった。 その後パーティーリーダーが解散を言い渡し、メンバー達はそれぞれの道を進む事になった。 テルパは有能なサポーターで、中級までの攻撃魔法や回復魔法に補助魔法が使えていた。 いざという時の為に攻撃する手段も兼ね揃えていた。 そんな有能なテルパなら、他の冒険者から引っ張りだこになるかと思いきや? ギルドマスターからの依頼で、魔王を討伐する為の養成学園の新人講師に選ばれたのだった。 そんなテルパの受け持つ生徒達だが…? サポーターという仕事を馬鹿にして舐め切っていた。 態度やプライドばかり高くて、手に余る5人のアブノーマルな女の子達だった。 テルパは果たして、教え子達と打ち解けてから、立派に育つのだろうか? 【題名通りの女の子達は、第二章から登場します。】 今回もHOTランキングは、最高6位でした。 皆様、有り難う御座います。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

処理中です...