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キッドが旅立った後の兄妹達
第五話 後日談…
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あれから数日経った。
あの討伐の時に参加していた者達の今後を話そうと思う。
まず、ベクターだけど…?
真実の水晶により、ベクターの考えに賛同したいた者とそうでない者に分かれた。
そうでない者達は、ベクターのチームに参加していただけで作戦の内容は聞かされていなかった為に無罪放免となった。
ベクターとその一味については、過去の余罪が露見して死刑になりかけたが…
余罪の関係者の支払いを命じられた為に、鉱山で働く事になった。
生きて日の目を見る事は難しいだろう。
次にスタンピード作戦に参加していたBランクのダスティンのチームは、地元ゆかりの冒険者ギルドの酒場にいて尊敬されていた。
「俺はな…今回のスタンピード作戦で、魔王を倒した英雄のテッド・リターンズと共に戦ったんだぜ!」
「おぉ、スゲェ!」
作戦に一緒に参加しいていただけで、共に戦ってはいないのだが…
まるで一緒に戦っていたような素振りで話していた。
「やっぱり、英雄テッドは強かったですか?」
「キングベヒーモスの首を一撃で切り落とした人物が弱いと思うか?」
「やはり噂通りの子供なんですよね?」
「そうだ。 子供であの強さだからな…俺は彼に一生追いつけそうもないと悟ったよ。」
ダスティンの話は、地元の冒険者ギルドで当分の間語り継がれたのだった。
その2ヶ月後…
Aランクチームのレオンは、討伐依頼でとある火山に来ていた。
レオンは冒険者登録をした子供も一緒だった。
いずれは成人を迎えたら子供も立派な冒険者になる…そう思っての研修目的で連れて来ていたのだった。
それに討伐依頼は、ただのドラゴンなので危険は及ばないと思っていたのだが…
それは虚偽の報告で、本当はゴールデンドラゴンだった。
チームの仲間達は、奴の攻撃で瀕死の重傷を負っていた。
残すはレオンと息子のハルトだけだった。
「済まないなハルト、こんな事になって…」
「良いんだ父さん…父さんと一緒なら。」
ゴールデンドラゴンは、2人とその仲間達にブレスを喰らわせた。
2人の親子は死を覚悟したその時!
「マジックシールド!」
2人の親子は前を見ると、4人の男女が前にいた。
白いローブを着た女の子が回復魔法を発動すると、レオンとそのチームの怪我を癒したのだった。
「レオンさん、久しぶりですね! 後は僕達に任せて下さい!」
「君は…テッド君?」
テッドは号令を掛けると、ロットは守護結界を展開し…ルットは雷魔法を浴びせたのだった。
ゴールデンドラゴンは腕をふるって攻撃を仕掛けようとすると、リットが聖剣で腕を斬り飛ばした。
「お兄ちゃん‼︎」
「うん!」
ルットのチェーンバインドで拘束したゴールデンドラゴンを僕がエターナルセイバーで切り落としたのだった。
戦闘時間は物の5分も掛からなかった。
レオンとそのチームの仲間達は、呆然としていたのだった。
「さてと、レオンさんに相談なのですが…頭は差し上げますので、体の方は頂いても良いですか?」
「いや…討伐したのは君なんだから、全てを受け取る権利があるのは君の方だ!」
「僕らは素材と肉だけ欲しいので、頭のほうは要りません。」
僕はそう言うと、ルットが収納魔法で体を収納した。
そして僕はレオンに礼を言うと、レオンはお礼を言ってきた。
「英雄テッド君、本当にありがとう! あのままでは、俺やチームの皆や息子まで命を落とす所だった。」
「息子さん?」
レオンの横にいたハルトと目が合った。
スタンピード作戦でレオンが話していた息子だと分かった。
確かに年齢は僕と同じくらいだった。
「君の事は以前レオンさんから聞いているよ。」
「自分は貴方に憧れて冒険者になりました!」
「以前レオンさんに言った時は、冒険者になってから世界のどこかで会おうと話していたけど、まさかこんなに早く会えるとはね。」
「自分はいずれ成人になってから、チームを結成して世界に出ます! その時にまた会ってもらえますか?」
「勿論だよ、次は世界のどこかで会おう!」
僕とハルトは握手をしてから、ルットの転移魔法で戻って行った。
そしてレオンはと言うと?
真面目な彼の性格では、ゴールデンドラゴンの報酬は受け取らなかった。
冒険者ギルドでも内容と違う情報を渡してしまったと、報酬とは別の迷惑料を支払うと言っていたけど、それすらも断った。
レオンという男は真面目な性格の為に皆からも信頼されているのだが、融通が効かないところもあるのだった。
そしてレオンは、ゴールデンドラゴンを討伐したのはテッド・リターンズと言い張って…
テッドの住む冒険者ギルドにゴールデンドラゴンの報酬が渡ったという。
「本当に律儀な人だな…今度何かお礼をしよう。」
こうしてテッドとレオンの話は終わったのだった。
テッドの次の冒険の話は、まだ無い。
近い内にまた更新されると思うので、気長に待っていて欲しい。
あの討伐の時に参加していた者達の今後を話そうと思う。
まず、ベクターだけど…?
真実の水晶により、ベクターの考えに賛同したいた者とそうでない者に分かれた。
そうでない者達は、ベクターのチームに参加していただけで作戦の内容は聞かされていなかった為に無罪放免となった。
ベクターとその一味については、過去の余罪が露見して死刑になりかけたが…
余罪の関係者の支払いを命じられた為に、鉱山で働く事になった。
生きて日の目を見る事は難しいだろう。
次にスタンピード作戦に参加していたBランクのダスティンのチームは、地元ゆかりの冒険者ギルドの酒場にいて尊敬されていた。
「俺はな…今回のスタンピード作戦で、魔王を倒した英雄のテッド・リターンズと共に戦ったんだぜ!」
「おぉ、スゲェ!」
作戦に一緒に参加しいていただけで、共に戦ってはいないのだが…
まるで一緒に戦っていたような素振りで話していた。
「やっぱり、英雄テッドは強かったですか?」
「キングベヒーモスの首を一撃で切り落とした人物が弱いと思うか?」
「やはり噂通りの子供なんですよね?」
「そうだ。 子供であの強さだからな…俺は彼に一生追いつけそうもないと悟ったよ。」
ダスティンの話は、地元の冒険者ギルドで当分の間語り継がれたのだった。
その2ヶ月後…
Aランクチームのレオンは、討伐依頼でとある火山に来ていた。
レオンは冒険者登録をした子供も一緒だった。
いずれは成人を迎えたら子供も立派な冒険者になる…そう思っての研修目的で連れて来ていたのだった。
それに討伐依頼は、ただのドラゴンなので危険は及ばないと思っていたのだが…
それは虚偽の報告で、本当はゴールデンドラゴンだった。
チームの仲間達は、奴の攻撃で瀕死の重傷を負っていた。
残すはレオンと息子のハルトだけだった。
「済まないなハルト、こんな事になって…」
「良いんだ父さん…父さんと一緒なら。」
ゴールデンドラゴンは、2人とその仲間達にブレスを喰らわせた。
2人の親子は死を覚悟したその時!
「マジックシールド!」
2人の親子は前を見ると、4人の男女が前にいた。
白いローブを着た女の子が回復魔法を発動すると、レオンとそのチームの怪我を癒したのだった。
「レオンさん、久しぶりですね! 後は僕達に任せて下さい!」
「君は…テッド君?」
テッドは号令を掛けると、ロットは守護結界を展開し…ルットは雷魔法を浴びせたのだった。
ゴールデンドラゴンは腕をふるって攻撃を仕掛けようとすると、リットが聖剣で腕を斬り飛ばした。
「お兄ちゃん‼︎」
「うん!」
ルットのチェーンバインドで拘束したゴールデンドラゴンを僕がエターナルセイバーで切り落としたのだった。
戦闘時間は物の5分も掛からなかった。
レオンとそのチームの仲間達は、呆然としていたのだった。
「さてと、レオンさんに相談なのですが…頭は差し上げますので、体の方は頂いても良いですか?」
「いや…討伐したのは君なんだから、全てを受け取る権利があるのは君の方だ!」
「僕らは素材と肉だけ欲しいので、頭のほうは要りません。」
僕はそう言うと、ルットが収納魔法で体を収納した。
そして僕はレオンに礼を言うと、レオンはお礼を言ってきた。
「英雄テッド君、本当にありがとう! あのままでは、俺やチームの皆や息子まで命を落とす所だった。」
「息子さん?」
レオンの横にいたハルトと目が合った。
スタンピード作戦でレオンが話していた息子だと分かった。
確かに年齢は僕と同じくらいだった。
「君の事は以前レオンさんから聞いているよ。」
「自分は貴方に憧れて冒険者になりました!」
「以前レオンさんに言った時は、冒険者になってから世界のどこかで会おうと話していたけど、まさかこんなに早く会えるとはね。」
「自分はいずれ成人になってから、チームを結成して世界に出ます! その時にまた会ってもらえますか?」
「勿論だよ、次は世界のどこかで会おう!」
僕とハルトは握手をしてから、ルットの転移魔法で戻って行った。
そしてレオンはと言うと?
真面目な彼の性格では、ゴールデンドラゴンの報酬は受け取らなかった。
冒険者ギルドでも内容と違う情報を渡してしまったと、報酬とは別の迷惑料を支払うと言っていたけど、それすらも断った。
レオンという男は真面目な性格の為に皆からも信頼されているのだが、融通が効かないところもあるのだった。
そしてレオンは、ゴールデンドラゴンを討伐したのはテッド・リターンズと言い張って…
テッドの住む冒険者ギルドにゴールデンドラゴンの報酬が渡ったという。
「本当に律儀な人だな…今度何かお礼をしよう。」
こうしてテッドとレオンの話は終わったのだった。
テッドの次の冒険の話は、まだ無い。
近い内にまた更新されると思うので、気長に待っていて欲しい。
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