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第三章
第七話 ゴルディシア大陸(魔王城に向かいます!)
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僕は現在、ゴルディシア大陸の魔王サズンデスがいる魔王城を目指していた。
移動には飛翔魔法を使用し、レイリアとクリアベールはギルドマスターのヴォルガンと紅の騎士クレアに任せて来た。
今迄は一緒に冒険をして来たが、流石に魔王城を構える大陸に足手纏いの2人を連れて行くのは賛成出来なかった。
少し待たせてしまう事になるが、僕はさっさと終わらせたいので、こうしてゴルディシア大陸に到着をしたのだが…?
港らしき場所にライオンのぬいぐるみがいて、王冠を被っていて腕を組んで立っていた。
「よく来たな…ガウッ、我は魔王サズンデス様配下…三元将の壱元・獅子王クラウンカイザーだ…ガウッ‼︎」
シリアス調に威嚇をして凄んでいる様に見せているんだろうけど、顔がファンシーなだけに恐さが全く伝わらなかった。
何でこんなのが魔王の配下に…とも思っていたが、サーディリアン聖王国に侵攻して来た魔王軍の幹部の中に、ピンクのくまとか茶色いくまとかが何匹か見掛けた。
…という事は、このライオンのぬいぐるみが奴等の頭なんだろうけど…?
正直言って、なんかやる気が削がれる顔をしていた。
魔王サズンデスは、何でこんなのを作り出したのだろうか?
魔王の印象を和らげる為に…か、何かウケを狙った物なのかな?
「えーっと………君は何しに来たんだ?」
「我は魔王様がいるこの大陸に足を踏み入れようとする不届者を成敗する為にいるんだ……ガウッ‼︎」
「その…取って付けたような語尾をやめい!」
「これが無いと我は……威厳が無いと言われ…」
「はなからそのファンシーな顔で威厳とか無いから。」
僕はクラウンカイザーにそう伝えると、クラウンカイザーは落ち込んで見せた。
コイツは、思った以上に打たれ弱いのか?
鑑定魔法で見ると、このクラウンカイザーは三元将の一角を成す程に強いという事は分かる。
…ただなぁ?
顔はファンシーなライオンで、胴長短足に加えて腕も短い。
正直言って、どんな攻撃を繰り出して来るのかが…少々考え難い。
「悪いけど僕は、君の様なぬいぐるみには用は無いんだ。出来れば、このまま魔王城に通してくれると嬉しいんだけど…」
「それはならん相談だ!我はこの大陸の守護を任されている!」
「この大陸の守護って…この大陸はかなり広いが?」
「他の場所には部下達を配置している。連絡を受ければ、我がその場所に向かうだけだ!」
その場所に向かうって、そんなに素早い奴だったのか?
どう見ても、胴長短足の身体からは想像も出来ないが…?
「君が強いというのは分かるが、連絡を受けたらすぐに向かうって…君はそんなに動きが速いのか?」
「我は兄妹達の能力を全て持っているんだ…あ、ガウッ!」
「その語尾のガウッ!という言葉だけど、定着していないから付けるのを忘れていただろ?」
「……無くてもいいか?」
「任せる…」
クラウンカイザーはホッとした表情になった。
先程も威厳が…と言っていた感じからすると、本人も望んだ語尾ではなかったみたいだった。
「んで…、この大陸の守護と先程言っていたけど、僕はもう上陸しているんだが…この場合はどうなるんだ?」
「上陸する前に倒すのがセオリーだが、上陸してしまったのは仕方がない。なので…この場で早速始末してやるぞ!」
クラウンカイザーはそう言い終わると同時に、目の前からフッと姿を消した。
そして僕の背後に現れると同時に、クラウンカイザーの団子みたいな手から伸びた爪で僕の身体を引き裂いた。
「流石の英雄も…我の速さには追い付けなかったか!」
「残像だ…」
クラウンカイザーは僕の身体を引き裂いたと勘違いしたみたいだったが、目の前から僕の姿が消えると驚いている様だった。
かなり速いスピードだったけど、これ位だったら僕も魔法を使わなくても同じ速度を出せていた。
幹部達との戦いで大幅にレベルが上がっていたから、こんな事が可能だったのだろうが…?
リアやベルとレベル差が出来てしまったみたいだな。
さて…?
「自信満々だった爪…が空を斬った感想は?」
「我の目にも捉える事が出来なかった…なんだ、貴様は本当に人間か⁉」
「う~~~ん…多分!」
レベルが上がると、様々なステータスがアップする。
日本にいた時にレベルの制度なんかなかったから、仮に潜在能力の効果が発揮されたとしても、ここまでの性能は無い筈だよなぁ?
何度も考えていたけど、やはりこの辺は未だに理解出来ない謎なんだよなぁ。
「中々の速さだが、我の速さがこれで精一杯だと思われても困るな!」
「ほぉ…?すると、まだまだ速度が出るのかい?」
「当然だ!」
「ふむ…?」
僕は海沿いの道を目で辿って行くと、10㎞位先に大きな大木を見付けた。
「なら、速度を試してみたいな。その言葉がハッタリではない事をね。」
「ふん!何で証明する?」
「僕の指の先を見てくれ、遥か先に大木が見えるだろ?そこをゴールにして、辿り着いたら勝利というのはどうだ?」
「よかろう…」
僕はスタート用の線を引いてから、合図はコインが地面に落ちてからと言った。
クラウンカイザーもそれで承諾し、僕はコインを空高く放り投げた。
そして構えると、コインが地面に落ちたと同時に…クラウンカイザーは全速力で走りだして行った。
「なるほど、先程言ったっ言葉はハッタリでは無かったか!」
僕は…その場でクラウンカイザーの走りを見ていた。
クラウンカイザーは余裕を見せているのか、「フハハハハハー」という声を発していた。
辿り着いたら勝利とは言ったが、僕は勝負をするとは一言も言っていない。
なのでこの隙に僕は、魔王城を目指して向かって行った。
距離はかなりあるだろうし、クラウンカイザーはどこで嘘だったと気付くだろうか?
…ところが、僕が魔王城を目で捉えたと思ったら、クラウンカイザーが僕の前に立ち塞がって憤っていた。
「貴様、我との勝負はどうした⁉︎」
「勝負?何の事だ?」
「我との勝負だ!我は先にゴールして待っていたが、一向に貴様の姿が見えないのでな!」
「分からないなぁ?何でそれで僕がこっちに向かったと気づいたんだ?」
「我の配下の目を配置して場所を連絡するようにしている。なので、貴様が主君の城に向かっていると報告を受けて、真っ先に向かってきたんだ‼︎」
配下の目というのは、空に浮かんでいた巨大な目玉の事だったか!
僕が大陸に来る際にも、飛んでいる姿を見ていたので…ただ飛行をしているとばかりのただの魔物だと思っていたが、あれが監視役だったんだな…納得。
「貴様、何を頷いているんだ?」
「いや…んで、なんだっけ?」
「貴様…いつまでも我を舐め腐りやがって!こうなれば、貴様に後悔を抱かせて葬ってくれるわ‼︎」
クラウンカイザーは、両手を振り上げてから威嚇のポーズをしていた。
…が、ファンシーな顔の所為で恐怖感が一切伝わらなかった。
「覚悟しろよ、英雄ダン!全ての能力を兼ね揃えたぬいぐるみ族最強の力を思い知らせてやる‼︎」
「何か…やりにくいなぁ。」
こうして、クラウンカイザーとの死闘が切って落とされるのだった。
…いや、死闘になるのか?
移動には飛翔魔法を使用し、レイリアとクリアベールはギルドマスターのヴォルガンと紅の騎士クレアに任せて来た。
今迄は一緒に冒険をして来たが、流石に魔王城を構える大陸に足手纏いの2人を連れて行くのは賛成出来なかった。
少し待たせてしまう事になるが、僕はさっさと終わらせたいので、こうしてゴルディシア大陸に到着をしたのだが…?
港らしき場所にライオンのぬいぐるみがいて、王冠を被っていて腕を組んで立っていた。
「よく来たな…ガウッ、我は魔王サズンデス様配下…三元将の壱元・獅子王クラウンカイザーだ…ガウッ‼︎」
シリアス調に威嚇をして凄んでいる様に見せているんだろうけど、顔がファンシーなだけに恐さが全く伝わらなかった。
何でこんなのが魔王の配下に…とも思っていたが、サーディリアン聖王国に侵攻して来た魔王軍の幹部の中に、ピンクのくまとか茶色いくまとかが何匹か見掛けた。
…という事は、このライオンのぬいぐるみが奴等の頭なんだろうけど…?
正直言って、なんかやる気が削がれる顔をしていた。
魔王サズンデスは、何でこんなのを作り出したのだろうか?
魔王の印象を和らげる為に…か、何かウケを狙った物なのかな?
「えーっと………君は何しに来たんだ?」
「我は魔王様がいるこの大陸に足を踏み入れようとする不届者を成敗する為にいるんだ……ガウッ‼︎」
「その…取って付けたような語尾をやめい!」
「これが無いと我は……威厳が無いと言われ…」
「はなからそのファンシーな顔で威厳とか無いから。」
僕はクラウンカイザーにそう伝えると、クラウンカイザーは落ち込んで見せた。
コイツは、思った以上に打たれ弱いのか?
鑑定魔法で見ると、このクラウンカイザーは三元将の一角を成す程に強いという事は分かる。
…ただなぁ?
顔はファンシーなライオンで、胴長短足に加えて腕も短い。
正直言って、どんな攻撃を繰り出して来るのかが…少々考え難い。
「悪いけど僕は、君の様なぬいぐるみには用は無いんだ。出来れば、このまま魔王城に通してくれると嬉しいんだけど…」
「それはならん相談だ!我はこの大陸の守護を任されている!」
「この大陸の守護って…この大陸はかなり広いが?」
「他の場所には部下達を配置している。連絡を受ければ、我がその場所に向かうだけだ!」
その場所に向かうって、そんなに素早い奴だったのか?
どう見ても、胴長短足の身体からは想像も出来ないが…?
「君が強いというのは分かるが、連絡を受けたらすぐに向かうって…君はそんなに動きが速いのか?」
「我は兄妹達の能力を全て持っているんだ…あ、ガウッ!」
「その語尾のガウッ!という言葉だけど、定着していないから付けるのを忘れていただろ?」
「……無くてもいいか?」
「任せる…」
クラウンカイザーはホッとした表情になった。
先程も威厳が…と言っていた感じからすると、本人も望んだ語尾ではなかったみたいだった。
「んで…、この大陸の守護と先程言っていたけど、僕はもう上陸しているんだが…この場合はどうなるんだ?」
「上陸する前に倒すのがセオリーだが、上陸してしまったのは仕方がない。なので…この場で早速始末してやるぞ!」
クラウンカイザーはそう言い終わると同時に、目の前からフッと姿を消した。
そして僕の背後に現れると同時に、クラウンカイザーの団子みたいな手から伸びた爪で僕の身体を引き裂いた。
「流石の英雄も…我の速さには追い付けなかったか!」
「残像だ…」
クラウンカイザーは僕の身体を引き裂いたと勘違いしたみたいだったが、目の前から僕の姿が消えると驚いている様だった。
かなり速いスピードだったけど、これ位だったら僕も魔法を使わなくても同じ速度を出せていた。
幹部達との戦いで大幅にレベルが上がっていたから、こんな事が可能だったのだろうが…?
リアやベルとレベル差が出来てしまったみたいだな。
さて…?
「自信満々だった爪…が空を斬った感想は?」
「我の目にも捉える事が出来なかった…なんだ、貴様は本当に人間か⁉」
「う~~~ん…多分!」
レベルが上がると、様々なステータスがアップする。
日本にいた時にレベルの制度なんかなかったから、仮に潜在能力の効果が発揮されたとしても、ここまでの性能は無い筈だよなぁ?
何度も考えていたけど、やはりこの辺は未だに理解出来ない謎なんだよなぁ。
「中々の速さだが、我の速さがこれで精一杯だと思われても困るな!」
「ほぉ…?すると、まだまだ速度が出るのかい?」
「当然だ!」
「ふむ…?」
僕は海沿いの道を目で辿って行くと、10㎞位先に大きな大木を見付けた。
「なら、速度を試してみたいな。その言葉がハッタリではない事をね。」
「ふん!何で証明する?」
「僕の指の先を見てくれ、遥か先に大木が見えるだろ?そこをゴールにして、辿り着いたら勝利というのはどうだ?」
「よかろう…」
僕はスタート用の線を引いてから、合図はコインが地面に落ちてからと言った。
クラウンカイザーもそれで承諾し、僕はコインを空高く放り投げた。
そして構えると、コインが地面に落ちたと同時に…クラウンカイザーは全速力で走りだして行った。
「なるほど、先程言ったっ言葉はハッタリでは無かったか!」
僕は…その場でクラウンカイザーの走りを見ていた。
クラウンカイザーは余裕を見せているのか、「フハハハハハー」という声を発していた。
辿り着いたら勝利とは言ったが、僕は勝負をするとは一言も言っていない。
なのでこの隙に僕は、魔王城を目指して向かって行った。
距離はかなりあるだろうし、クラウンカイザーはどこで嘘だったと気付くだろうか?
…ところが、僕が魔王城を目で捉えたと思ったら、クラウンカイザーが僕の前に立ち塞がって憤っていた。
「貴様、我との勝負はどうした⁉︎」
「勝負?何の事だ?」
「我との勝負だ!我は先にゴールして待っていたが、一向に貴様の姿が見えないのでな!」
「分からないなぁ?何でそれで僕がこっちに向かったと気づいたんだ?」
「我の配下の目を配置して場所を連絡するようにしている。なので、貴様が主君の城に向かっていると報告を受けて、真っ先に向かってきたんだ‼︎」
配下の目というのは、空に浮かんでいた巨大な目玉の事だったか!
僕が大陸に来る際にも、飛んでいる姿を見ていたので…ただ飛行をしているとばかりのただの魔物だと思っていたが、あれが監視役だったんだな…納得。
「貴様、何を頷いているんだ?」
「いや…んで、なんだっけ?」
「貴様…いつまでも我を舐め腐りやがって!こうなれば、貴様に後悔を抱かせて葬ってくれるわ‼︎」
クラウンカイザーは、両手を振り上げてから威嚇のポーズをしていた。
…が、ファンシーな顔の所為で恐怖感が一切伝わらなかった。
「覚悟しろよ、英雄ダン!全ての能力を兼ね揃えたぬいぐるみ族最強の力を思い知らせてやる‼︎」
「何か…やりにくいなぁ。」
こうして、クラウンカイザーとの死闘が切って落とされるのだった。
…いや、死闘になるのか?
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