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第二章
第五話 旅の目的(勇者は魔王をと討伐、なら僕は?)
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「最後にもう1度だけ確認するけど…本当に良いんだね?」
「はい、私はダン様に着いて行きます!」
ここまで決心が堅いのなら断る理由はない。
バルバトス一家は、心配そうな顔で見ていた。
だが、レイリアの決心は硬く、何を言われても覆す感じが無いのは見てわかる。
僕もいずれパーティを作ろうと思っていたから、少し予定が早まったけど…まぁ良いだろう。
「ダン殿…分かっているとは思うがくれぐれも…」
「大丈夫ですよ! 亡くなった妹が生きていたら、レイリアさんと同じ年だし、妹に手を出すような真似はしませんって…」
妹という言葉にガイウスが反応した。
そういえば、ガイウスの妹だったんだけか…?
よし、先程の腹いせに少し意地悪をしてみよう。
「レイリアさん…いや、レイリア、僕の事はこれからは「お兄ちゃん」と呼んでくれよ。 血の繋がった兄妹…というには無理があるかもしれないが、旅をする上で兄妹と言った方が話が早いから…」
「うん、わかりました! ダンお兄ちゃん!」
ガイウスは僕を睨みながら、こめかみ辺りがピクピクしていた。
どうやら、ガイウス的には兄の立場を取られたと思って、気が気じゃないのだろう。
とんだシスコンだな、ガイウス!
「さて、今後の目的を話すね。 まず、このままサーディリアン聖王国に向かおうと思います。 テルシア王国の冒険者ギルドのギルドマスターから、サーディリアン聖王国の冒険者ギルドのギルドマスター宛に紹介状を預かっているのと、アルカディア王女様から、サーディリアン聖王国の王妃殿下当ての手紙を受け取っていますので…」
「その後はどうするんだ?」
「そうですねぇ…? まず、サーディリアン聖王国の冒険者ギルドで依頼をしながら路銀を稼いで、その後は船で大陸を渡り、聖竜国グランディオを目指そうかと思っています。 聖竜国グランディオの冒険者ギルドのギルドマスター宛の紹介状も受け取っていますので…」
バルバトスは考えていた。
そして紙に文字を書き入れると、それを包んで僕に渡してきた。
「エルドナート大陸の帰らずの森に行く事があれば、そこの族長にこの手紙を渡してほしい。」
「帰らずの森と言うと…エルフの王国がある場所ですよね? そんな場所にレイリアを連れて行っても平気なのでしょうか?」
エルフ族から見ると、エルヴ族という種族は…元は同じエルフ族だったが、強靭な肉体を得る為に禁忌の肉喰いを行い、エルフ族からは【穢れた者】という烙印を押されているという。
現在のエルフ族の族長は、そんな閉鎖的な考えを捨てて、他種族との交流をしているという話だが?
「現在のエルフ族の族長は、話に理解のある方だ! 多少偏見に見られる事もあるかもしれないが、問題はないだろう…」
「わかりました! 確かにお受け致します…が、行くのはかなり先になると思いますが、宜しいでしょうか?」
「問題ない! レイリアを頼むぞ!」
「待ってくれ‼」
僕等は立ち上がり、部屋を出ようとすると…ガイウスが声を掛けて来た。
これは…俺も連れていけと言わんばかりの表情だな?
「俺も一緒に連れて行って…」
「断る!」
僕はガイウスの頼みをバッサリ斬り捨てた。
ガイウスは断られるという事を微塵も感じていなかったので、呆気に取られていた。
そして気を取り直すと、再びお願いして来た。
「何故だ⁉」
「だって、ガイウスさん…弱いじゃん。」
「くっ…」
「ガイウスの気持ちは分からなくもないが、お前が一緒ではダン殿の足を引っ張るだけだぞ!」
「なら、俺と勝負をしろ!」
「それも断る! 勝てる勝負をしたところで時間の無駄だし、意味がない…」
ガイウスは酷く落ち込んだ。
気持ちは分からなくもない。
長い年月を妹は眠ったままで、つい先日に目覚めているからだ。
家族思いのエルヴ族にとっては…?
「ダン殿、愚息が迷惑を掛けた…」
「いえ…では、僕等は行きますね。」
「ここからどうやってサーディリアンに行くつもりだ?」
「ロンバークさんがサーディリアンに戻るという事なので、護衛として一緒の馬車に乗せて貰う事に昨日お話をしておきました。」
僕はそういうと、部屋を出て集落の入り口にいるロンバークの馬車に向かった…のだが…
「ダン殿、待ってくれ! 料理の話がまだ終わってないぞ⁉」
「あれ? その話でしたら、盾に使っている金属を譲って下さいと言ったら、エルヴ族の宝だといってくれなかったじゃないですか…」
「ダン殿の料理の味を知ってしまったら、もう前には戻れないんだ! これを渡すから頼む!」
僕はバルバトスから、小石程度の銀色の金属を受け取った。
手の平にある小石程度の金属をバルバトスに返した。
「さて、行きますか!」
「待ってくれ! これを…」
バルバトスは、先程よりは若干大きい金属を渡してきたが、僕はその場で返した。
料理を教えるのは構わないけど、報酬がこれっぽっちでは話にならない。
…というか、どこまでセコイのだろうと思った。
バルバトスは、鍛冶工房に走って行くと、小岩程度の大きさの金属を持って来た…のだが?
「あの、バルバトスさん…僕の事を馬鹿にしていませんか? これ、銀じゃないですか‼ 先程の金属を見た時には、ハルモニア鋼とありましたけど?」
「そういえば、ダン殿は鑑定が使えたんだっけか…」
完全に舐められているな…?
よし、早く集落を出よう!
そう思っていたのだが、バルバトスはとんでもない行動に出た。
身に付けている衣服を脱ぎだして、裸になって土下座をして頼み込んで来た。
周りの者達は呆気に取られ、レイリアも父親を冷めた目つきで見ていた。
「ダンお兄ちゃん…アレはほっといてもう行きましょう…」
「良いの? アレは一応…君のお父さんなんだけど?」
「私の父は、誇り高く…気高く…自慢出来る素晴らしい人でした!」
「レイリアよ…俺の事をそこまで!」
「ですが、アレに…誇りも気高さすらありません。 なので、アレは父ではありません!」
レイリアは僕の手を取り馬車に乗り込むと、ロンバークの馬車は発車した。
まぁ、お別れは済んでいるだろうし…僕としてはどちらでも良いのだが?
去り行く馬車の中からバルバトスを見ると、哀れというしかなかった。
まぁ、あそこまでやって報われないのもねぇ…?
「私はレイリアって言います!」
「私はサシャだよ! 宜しくね、レイリアお姉ちゃん!」
こっちはこっちで、先程の事が無かったように振る舞っている。
まぁ、アレは忘れよう。
僕等は、サーディリアン聖王国に向かって馬車を進んで行ったのだった。
新たな国…楽しみだ!
「はい、私はダン様に着いて行きます!」
ここまで決心が堅いのなら断る理由はない。
バルバトス一家は、心配そうな顔で見ていた。
だが、レイリアの決心は硬く、何を言われても覆す感じが無いのは見てわかる。
僕もいずれパーティを作ろうと思っていたから、少し予定が早まったけど…まぁ良いだろう。
「ダン殿…分かっているとは思うがくれぐれも…」
「大丈夫ですよ! 亡くなった妹が生きていたら、レイリアさんと同じ年だし、妹に手を出すような真似はしませんって…」
妹という言葉にガイウスが反応した。
そういえば、ガイウスの妹だったんだけか…?
よし、先程の腹いせに少し意地悪をしてみよう。
「レイリアさん…いや、レイリア、僕の事はこれからは「お兄ちゃん」と呼んでくれよ。 血の繋がった兄妹…というには無理があるかもしれないが、旅をする上で兄妹と言った方が話が早いから…」
「うん、わかりました! ダンお兄ちゃん!」
ガイウスは僕を睨みながら、こめかみ辺りがピクピクしていた。
どうやら、ガイウス的には兄の立場を取られたと思って、気が気じゃないのだろう。
とんだシスコンだな、ガイウス!
「さて、今後の目的を話すね。 まず、このままサーディリアン聖王国に向かおうと思います。 テルシア王国の冒険者ギルドのギルドマスターから、サーディリアン聖王国の冒険者ギルドのギルドマスター宛に紹介状を預かっているのと、アルカディア王女様から、サーディリアン聖王国の王妃殿下当ての手紙を受け取っていますので…」
「その後はどうするんだ?」
「そうですねぇ…? まず、サーディリアン聖王国の冒険者ギルドで依頼をしながら路銀を稼いで、その後は船で大陸を渡り、聖竜国グランディオを目指そうかと思っています。 聖竜国グランディオの冒険者ギルドのギルドマスター宛の紹介状も受け取っていますので…」
バルバトスは考えていた。
そして紙に文字を書き入れると、それを包んで僕に渡してきた。
「エルドナート大陸の帰らずの森に行く事があれば、そこの族長にこの手紙を渡してほしい。」
「帰らずの森と言うと…エルフの王国がある場所ですよね? そんな場所にレイリアを連れて行っても平気なのでしょうか?」
エルフ族から見ると、エルヴ族という種族は…元は同じエルフ族だったが、強靭な肉体を得る為に禁忌の肉喰いを行い、エルフ族からは【穢れた者】という烙印を押されているという。
現在のエルフ族の族長は、そんな閉鎖的な考えを捨てて、他種族との交流をしているという話だが?
「現在のエルフ族の族長は、話に理解のある方だ! 多少偏見に見られる事もあるかもしれないが、問題はないだろう…」
「わかりました! 確かにお受け致します…が、行くのはかなり先になると思いますが、宜しいでしょうか?」
「問題ない! レイリアを頼むぞ!」
「待ってくれ‼」
僕等は立ち上がり、部屋を出ようとすると…ガイウスが声を掛けて来た。
これは…俺も連れていけと言わんばかりの表情だな?
「俺も一緒に連れて行って…」
「断る!」
僕はガイウスの頼みをバッサリ斬り捨てた。
ガイウスは断られるという事を微塵も感じていなかったので、呆気に取られていた。
そして気を取り直すと、再びお願いして来た。
「何故だ⁉」
「だって、ガイウスさん…弱いじゃん。」
「くっ…」
「ガイウスの気持ちは分からなくもないが、お前が一緒ではダン殿の足を引っ張るだけだぞ!」
「なら、俺と勝負をしろ!」
「それも断る! 勝てる勝負をしたところで時間の無駄だし、意味がない…」
ガイウスは酷く落ち込んだ。
気持ちは分からなくもない。
長い年月を妹は眠ったままで、つい先日に目覚めているからだ。
家族思いのエルヴ族にとっては…?
「ダン殿、愚息が迷惑を掛けた…」
「いえ…では、僕等は行きますね。」
「ここからどうやってサーディリアンに行くつもりだ?」
「ロンバークさんがサーディリアンに戻るという事なので、護衛として一緒の馬車に乗せて貰う事に昨日お話をしておきました。」
僕はそういうと、部屋を出て集落の入り口にいるロンバークの馬車に向かった…のだが…
「ダン殿、待ってくれ! 料理の話がまだ終わってないぞ⁉」
「あれ? その話でしたら、盾に使っている金属を譲って下さいと言ったら、エルヴ族の宝だといってくれなかったじゃないですか…」
「ダン殿の料理の味を知ってしまったら、もう前には戻れないんだ! これを渡すから頼む!」
僕はバルバトスから、小石程度の銀色の金属を受け取った。
手の平にある小石程度の金属をバルバトスに返した。
「さて、行きますか!」
「待ってくれ! これを…」
バルバトスは、先程よりは若干大きい金属を渡してきたが、僕はその場で返した。
料理を教えるのは構わないけど、報酬がこれっぽっちでは話にならない。
…というか、どこまでセコイのだろうと思った。
バルバトスは、鍛冶工房に走って行くと、小岩程度の大きさの金属を持って来た…のだが?
「あの、バルバトスさん…僕の事を馬鹿にしていませんか? これ、銀じゃないですか‼ 先程の金属を見た時には、ハルモニア鋼とありましたけど?」
「そういえば、ダン殿は鑑定が使えたんだっけか…」
完全に舐められているな…?
よし、早く集落を出よう!
そう思っていたのだが、バルバトスはとんでもない行動に出た。
身に付けている衣服を脱ぎだして、裸になって土下座をして頼み込んで来た。
周りの者達は呆気に取られ、レイリアも父親を冷めた目つきで見ていた。
「ダンお兄ちゃん…アレはほっといてもう行きましょう…」
「良いの? アレは一応…君のお父さんなんだけど?」
「私の父は、誇り高く…気高く…自慢出来る素晴らしい人でした!」
「レイリアよ…俺の事をそこまで!」
「ですが、アレに…誇りも気高さすらありません。 なので、アレは父ではありません!」
レイリアは僕の手を取り馬車に乗り込むと、ロンバークの馬車は発車した。
まぁ、お別れは済んでいるだろうし…僕としてはどちらでも良いのだが?
去り行く馬車の中からバルバトスを見ると、哀れというしかなかった。
まぁ、あそこまでやって報われないのもねぇ…?
「私はレイリアって言います!」
「私はサシャだよ! 宜しくね、レイリアお姉ちゃん!」
こっちはこっちで、先程の事が無かったように振る舞っている。
まぁ、アレは忘れよう。
僕等は、サーディリアン聖王国に向かって馬車を進んで行ったのだった。
新たな国…楽しみだ!
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