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第一章

第二話 国王陛下の決断(かなり揶揄いました!)

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 「さてどうしますか? 国王陛下…」
 「ぐぬぬぬぬぬ…」
 
 国王陛下は、僕の言った言葉にかなり腹を立てているらしい。
 まぁそれも当然だろう。
 一国の王が頭を下げるのと土下座では、威厳にも関わる事だし、何よりプライドが許せまい…
 まぁ、そうなると当然…

 「あまり調子に乗るなよ若造が! お主は今すぐこの国から出て行ってもらおう‼」

 こういう反応になる。
 さてと、ではこちらも反撃と行きますか…!

 「アルカディア王女に聞きたい事があります! 70年前の勇者パーティ達の話は後世に伝わる様に本か何かで出版されたりしましたか?」
 「はい、筆記士が勇者パーティの話を聞いて後世に伝わる様に本を作られましたが…」
 「だとすると、勇者が魔王を倒した後には、この会話も下手すると本にされて世に出回る事になるのでしょうね?」
 「お主は何が言いたい?」
 「あ、いぇねぇ…勝手にそちらが召喚術で異世界人を拉致して、気に入らないからと言って右も左もわからない異世界人を城から追い出す…なんていう話を本で読んだ皆さんは、テルシア王国の国王陛下の印象が悪くなる事は間違いないと思うのですが…大丈夫ですか?」
 「んなにぃい⁉」

 これで、いくらか城に残る事は許可されるだろう。
 近隣諸国や世界の事等、その他諸々の知識を入れるとすれば…5日もあれば事足りるか…?
 
 「国王陛下が血も涙もない方とは思いたくないので、1週間の滞在許可を戴ければ、その後に国から出て行きますが…どう致します?」
 「くっ…良かろう! ただし今から1週間後にダン殿はこの城から出て行ってもらう! それで良いな⁉」
 「ありがとうございます、国王陛下…w」
 
 僕は国王陛下とアルカディア王女に頭を下げると、玉座の間から出て行った。
 玉座の間の中では、何かが派手な音を立てて倒れた音が響いてきた。
 あれだけ挑発をすれば、国王なら怒り心頭だろう。
 さて、城の兵士に図書館の場所を聞くか?
 僕は図書館の場所を聞いて、図書館に向かった。
 図書館に着くと、中に入った。

 「さすが、1国の蔵書だな。 すごい数だ!」

 …とはいえ、1冊ずつ読んでいる時間はない。
 僕はギルドカードのスキルを確認した。
 【多読数読破】というスキルを見付けた。
 このスキルは、一気に10冊以上の本を同時に読む事が出来るというスキルらしい。
 僕は早速スキルを使用した。
 すると、一度に50冊の本を同時に頭の中に流れて来た。
 同時に読むというのはこういう事か…?
 僕はスキルを使用して本の情報を頭に入れていった。

 ………3時間経過………

 「よし、これで最後か…思ったより早く読み終えたな。」

 スキルを使って、3時間で全ての本を読破した。
 中にはあまり役に立たない様な本もあったけど、何かの役には立つだろうと思った。

 「ん~~~1週間は多かったかな?」

 まぁ、国王陛下は気に入らないが、他の人達と仲良くなるくらいなら別に良いでしょう。
 それに、これだけの日数があれば…このやたら多いスキルの確認も出来るだろうし。
 僕は次に何をしようかと考えた。
 そして考えが纏まると、次の行動に移ることにした。

 「胃袋を掴んで、人身掌握して周囲を取り込もう!」

 僕は食堂に向かった。
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