上 下
14 / 55
上章

第十二話 レッドドラゴンをワンパン!

しおりを挟む
 「どうも、テトです! 僕は現在…ギム達が盾を構えてレッドドラゴンからの攻撃を防いでいる後ろで守られております!」

 何故こんな事になったのか…それは前回の話です。
 複数の石を同時にいくつリフティングが出来るかをやっていて、調子に乗って数を増やしすぎた結果…威力が高すぎる事になって上空に飛ばしたら、11個が連鎖的に爆発して大気や地面が振動して…どうやら山の主の怒りを買ったらしく、現在は山の主であるレッドドラゴンからの攻撃をギム達ドワーフが盾で防いでいるという感じです。

 「やばいな…この山の主は、普段はここまで気性が激しくは無かったが…テトの放った爆発で寝ていたのを起こして機嫌が悪そうだ!」
 「何とか謝って許しを請う…っていう事は出来ないかな?」
 「無理…じゃろうな! ここまで理性を無くして怒っていたら、こちらが何を言っても聞く耳を持ってはくれんだろう。」
 「じゃが、幾ら盾で防げたとしても…こうも連続で攻撃され続けていたら、強固な盾でも危ういかもしれん。」
 「なら、どうするの?」
 「出来る事があるとすれば2つ…逃げるか、戦うかだ!」
 「戦うなんて…こんな大きい奴と?」
 「なら逃げるか? テト1人なら逃げるまでの時間を稼げるかもしれんが…」
 「僕が逃げたら…皆はどうなるの?」
 「奴に殺されるじゃろうな! だが、お前を逃がす為なら、ワシ等は命を掛けられる!」

 ギムがそう言うと、他の4人も頷いてみせた。
 僕は…5人がいなくなるなんて嫌だ!
 僕は覚悟を決めた。

 「皆、僕も一緒に戦うよ!」
 「良いのか、テト?」
 「僕だけ逃げて皆が死ぬなんて嫌だ! 死ぬ時は僕も一緒だよ! 皆は大事な………家族だからね‼」
 
 僕がそう言うと、5人は照れた様な顔をした。
 皆は僕が死なせない!

 「皆! もう少しだけ耐えられる?」
 「あぁ、何をするんじゃ?」
 「今からキツいのを1発ぶつけるから、奴が吹っ飛んだらその隙に…」
 「分かった! 皆、聞いたな! テトの為に…いや、息子の為に耐え抜いてみせようぞ‼」 
 「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 僕は皆に守られながら近くにあった手頃な石を拾ってから、リフティングを開始した。
 右足が光りだし、石も光りだした。
 10回を越え…20回…30回を越えると、以前空に放って大爆発を起こした位の炎と熱気の放った石に変化した。
 だけど、この程度で大したダメージが無かったら皆が殺されちゃう!
 僕はどんどんリフティングの回数を増やして行った。
 50…70…90…まだまだ回数を増やす。
 すると、もう赤い炎のレベルを青い炎と変化をした。
 
 「リフティング100完了!」
 「な…なんつう熱さじゃ! テトよ、放て!」
 「うん! 喰らえ、レッドドラゴン! 家族達との…キズナドライブ‼」

 ドワーフ達は左右に分かれると、僕の進路を開けてくれた。
 僕はそのまま、レッドドラゴン目掛けてシュートをした。
 すると、僕の放ったキズナドライブは…レッドドラゴンの頭部に直撃して消滅させてから、更に山頂付近に直撃して大爆発を起こした。
 その爆発の威力は、巨大なキノコの様な雲を発生させたのだった。
 そして凄まじい爆風が起こって暴風が吹きつけて来た。
 ドワーフの皆は僕に覆い被さる様にして守ってくれた。
 そして風が収まって目を開けると…岩山だった目の前から頂上までが消し飛んでいたのだった。

 「な…な…な…なんちゅう威力じゃ‼ 山を消し飛ばしおった‼」
 「レッドドラゴンも消滅したし、山も消し飛ばす威力って…」
 「山の上にいる筈のアースドラゴンやバーサークオーガの集落も無くなっている所を見ると、テトのあれで消滅させたのか…」
 「えっと…知り合いとか?」
 「いや、この山に登る時に出会うと厄介な奴等だったのだが…その手間が省けたな!」
 「でもこれで、今後の山登りが楽になったんじゃないかな?」
 「まぁ、今迄は山頂近くまで登ってから、反対側から降りるという感じだったから、その分の手間が省けたという事で良かったと言えば良かったのだが…」

 議論を長々としていても仕方が無いという事で、僕達はそのまま進んで山を下りていた。
 すると、途中に先程のレッドドラゴンの頭部のない首から下が横たわっていた。
 ドワーフ達はレッドドラゴンを解体して、肉と鱗と爪や革を回収した。
 
 「これらを売れば、当面の生活費には困らないだろうが…」
 「レッドドラゴンの鱗なんて買い手がつくかのぅ?」
 「冒険者ギルドや防具屋に卸されるのは、せいぜいブルードラゴンかグリーンドラゴンが関の山じゃからな!」
 「バグザンの奴が腰を抜かすぞ!」
 「グレッド、バグザンって?」
 「ワシと同じ防具職人でな、奴は街に住んでいるドワーフだ。」
 「他のドワーフ族かぁ‥街にはどんな人達がいるの?」
 「街には…人間が半数で、それ以外は多種多様な種族がる街じゃ。 エルフもいるし、獣人族もいる。」
 「エルフって、耳の尖った人達だっけ? 僕と会って襲ってきたりしないかな?」
 「エルフと言っても森に住む者達ではない、ダークエルフという種族じゃからな。 そういえばテトは、森のエルフの長老の木をへし折ったんだっけか? じゃが、ダークエルフは森のエルフとは違うから、テトを見ても襲ったりはせんよ。」

 良かった…エルフ族の大事な御神木をへし折ったから、次に彼等に会うとまた襲われるんじゃないかと懸念していたからね。
 
 「それにしても、テトが蹴る物は石でないと駄目なのか?」
 「石蹴りストライカーというジョブらしいから、石じゃないと駄目なんじゃないかな?」
 「ここに鉄球があるんじゃが、試しにやってみてはくれんか?」
 「鉄球って…鉄?」
 「まぁ、鉄なんじゃが、鉄になる前は鉄鉱石という鉄が含まれる石から抽出する物だから、元は石…という事にはならんか?」
 「どうだろうね? 試しにやってみようか?」

 僕がギムから野球のボール位の大きさの鉄球を受け取ると、リフティングを開始した。
 まずは右足が光りだした…以前、藁を丸めた物でリフティングをしても足が光らなかった事を見ると、石以外では反応しないという事が解ったので、鉄もありなのだろう。
 そして回数を重ねて行くと、鉄の光が強くなっていった…が、光る速さが今迄と段違いだった。

 「あまり回数を重ねすぎると、また爆発するアレになるんじゃないか? それ位で良いじゃろう!」
 「これをどこに蹴れば良いかな?」
 「なら、目の前に山があるじゃろ? 次に登る山なんじゃが…そこの麓を狙って思いっ切り蹴れ!」
 「分かった! いっくぞぉ~~~~」

 僕は山の麓を狙ってシュートした。
 光を纏った球は、山の麓に当たってから…そのまま山を貫通したのだった。

 「ねぇ…街って山を越えた先にあるんだよね?」
 「正確には、山を越えてから更に2日ほど行った場所だがな!」
 「なら、山の向こう側って何もない…よね?」
 「オーク共の集落があったとは思うが…」
 「オークって、どんな人達?」
 「オークはな、人間を攫うと男は喰われて、女は子作りに利用されるという最低な種族だ!」
 「なら、滅ぼしても大丈夫だよね?」
 「寧ろ、滅ぼした方が…って、山を貫通して奴等の集落まで届いたのか?」
 「もしかしたら…そうなっているかもしれない。」

 ギムは少し考えたが、すぐに僕に向かって言った。
 
 「大丈夫じゃ、気にする事は無い。」
 「そうそう、奴等にとっては不運だったという話という事だ!」
 「消滅すれば、人も攫われる事も無いし、感謝されるだろう。」
 
 僕はもう少し他種族の事を学ぶ必要があると思った。
 そして威力を抑える事も学ばないと…
 僕は歩き出そうとすると、右足の甲に痛みが走った。

 「いったぁ…やっぱり、石と違って鉄は痛いな。」
 「お前の履いているのは革製の靴だしな…今回手に入れたドラゴンの革で靴を作れば、鉄でも痛みが無く蹴れる様になるじゃろう。」

 僕はガルダに、ポーションを足に掛けられてから包帯を巻かれたのだった。
 ガルダは酒職人だが、酒以外に酒精の強いアルコールも作っており、それを治療薬として使用出来る為に改良を加えているのだった。
 それが…少し酒の匂いがするポーションになるのだが、効果は絶大だった。
 だが、僕等は…僕の足を心配してその日はその場で留まって休む事にした。
 その夜にドワンゴさんの料理が振舞われ、料理には先程倒したレッドドラゴンが使われていたのだった。
 ギムや他の皆は普通に食べていたけど、僕のアゴではドラゴンの肉は堅くて嚙み切れず、思った以上に苦戦しながら食べたのだった。
 
 翌日、もう1つの山に行くと…
 僕の蹴り込んだ鉄球でトンネルが出来ていた。
 そのトンネルは貫通されており、ギム達ドワーフは向こう側までトンネルを整備した。
 すると、崩れる心配がないしっかりとしたトンネルになったので、そこを通り抜けたのだった。

 「この山が手前の山より厄介でな、所々道が途絶えていて、飛び越えないと渡れなかったりと面倒だったんじゃが、これで山を越える事なく抜ける事が出来て楽になったのぅ!」
 「僕は環境破壊をして申し訳ない気持ちになったけどね。」
 「天変地異が何度も起きる訳ではないが、たまにはどこかで起きて地形が変わる事がある。 今回もそれと同じだ、気にするな!」
 「良いのかなぁ、それで?」

 皆が言うのならそれで良いのだろう。
 納得はしていないけど、諦める事にした。
 そして僕達は予定より5日早く街に辿り着いたのだった。

 「ところで、この街の名前って?」
 「自由都市フリーニングという名前じゃったか?」
 「フレミングじゃよ。 この街を作った魔導師の名前の街じゃ…」
 「さて、まずは…」
 「冒険者ギルドへ?」
 「いや、飯が先じゃ!」

 僕達はそのまま街の食堂に赴いたのだった。
 僕のギルドカードは…飯の後になるのかな?
 
 そして僕の知らない所で、別な厄介事が起こりつつあるのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

ちょっっっっっと早かった!〜婚約破棄されたらリアクションは慎重に!〜

オリハルコン陸
ファンタジー
王子から婚約破棄を告げられた令嬢。 ちょっっっっっと反応をミスってしまい……

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚。 ネット小説や歴史の英雄話好きの高校生の洲河 慱(すが だん) いつものように幼馴染達と学校帰りに公園で雑談していると突然魔法陣が現れて光に包まれて… 幼馴染達と一緒に救世主召喚でテルシア王国に召喚され、幼馴染達は素晴らしいジョブとスキルを手に入れたのに僕のは何だこれ? 王宮からはハズレと言われて追い出されそうになるが、幼馴染達は庇ってくれた。 だけど、夢にみた迄の異世界… 慱は幼馴染達とは別に行動する事にした。 自分のスキルを駆使して冒険する、魔物と魔法が存在する異世界ファンタジー。 現在書籍化されている… 「魔境育ちの全能冒険者は好き勝手に生きる!〜追い出した癖クセに戻って来いだと?そんなの知るか‼︎〜」 の100年前の物語です。 リュカが憧れる英雄ダン・スーガーの物語。 そして、コミカライズ内で登場する「僕スキなのか…」がこの作品です。 その作品の【改訂版】です。 全く同じな部分もあれば、新たなストーリーも追加されています。 今回のHOTランキングでは最高5位かな? 応援有り難う御座います。

【下品·胸糞注意】異世界召喚されたけどもらったスキルがクソだった件

まにゅまにゅ
ファンタジー
便秘症の草井一人者(くさいそろもん)は今日もトイレに籠もっていた。 「ちくしょう、なかなか出ねぇ!」 彼は今日もトイレで踏ん張っていたが、なかなか出ない。しかし努力(?)の甲斐ありようやく5日ぶりのお通じがあるとスッキリした気分になった。しかしその瞬間彼の足元に魔法陣が現れ、彼は異世界に召喚されてしまう。 一人者(そろもん)を召喚し者は一人者(そろもん)を含む他の召喚された者達に世界の窮状を訴えられ、力を貸してほしいとせがむ。しかし一人者(そろもん)の得たスキルがクソ魔法というふざけたスキルであったため城を追い出してしまうのであった。 「はーっ、しょうがない。冒険者にでもなるか」 異世界で生きることになった一人者(ソロモン)は冒険者となり生き抜くことにする。しかし一人者(ソロモン)のスキルがゴミ過ぎて魔物相手には通じなかった。しかし魔王の腹心であるホルヌスに見い出され彼は魔王軍へと誘われる。 「お前の能力は魔物相手にはゴミだが人間相手なら凄い性能を発揮するだろう」 「俺、別にこの世界の人間に義理なんかねーし別に構わんぞ」 一人者(ソロモン)は己の欲望に従い魔王の下につくことを決意する。そして一人者(ソロモン)は人類の敵として立ちはだかるのであった。彼の運命やいかに!? ※下品なネタや胸糞展開が多いため苦手な方は閲覧しないことをオススメします。

NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~

ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。 城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。 速人は気づく。 この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ! この世界の攻略法を俺は知っている! そして自分のステータスを見て気づく。 そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ! こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。 一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。 そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。 順調に強くなっていく中速人は気づく。 俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。 更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。 強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』 カクヨムとアルファポリス同時掲載。

【完結】ちょっぴり身長が高い女の子が望むのは、恋愛なんだけど相手が居ない!(自作品のクロスオーバーです。)

アノマロカリス
ファンタジー
ちょっぴり身長の高い女の子のグロリアの身長は196㎝… それってちょっぴりなのか⁉ グロリアはそう言っているが、周りからは【壁女】とか【要塞】と呼ばれている。 何故そんな呼ばれ方をしているかというと、グロリアのジョブの特性から来る物だった。 グロリアのジョブは【アリスガーディアン】 【アリス】と呼ばれるジョブは、想像力を具現化して戦えるというものだ。 そしてグロリアの具現化能力は、主に兵器であり…戦場に出ると彼女がいれば自軍は負け知らずだった。 だがグロリアは、そんな恋愛には向かない能力を気に入ってはいなかった。 どうせだったら、魔法を生み出して攻撃出来る能力が欲しかった。 だけど、これは諦めるしかないけど…身長が低くなれば世間の見方も変わる筈? そんな時に彼女が目にしたある新聞記事が彼女に希望を与えた。 「今度の王国主催の武道大会で優勝をして、優勝者に送られる神の恩恵を手に入れて小さくなったら…誰からも見向きのされる女の子になれる!」 グロリアは燃えだしてから武道大会に参加する事になる。 だが、グロリアの需要を考えると…所属している騎士団からはグロリアの優勝を阻止すべく動き出した。 何故なら現在の身長で兵器を操るグロリアだからこそ、相手を怯ませるのであり…需要が高いからだ。 グロリアの容姿は…普通サイズなら間違いなく男にモテる。 顔は美人でスタイルは良く…気立てが良くて、誰にでも優しい。 だが、身長が高すぎてそれが敬遠される原因になっている。 何故グロリアはそんなに身長が高いのか? それは両親からの遺伝であるからだ! グロリアの父親は巨人族、母親はラミア族だった。(どうやって子供を作ったのかは詮索しない様に…) グロリアの両親は種族間戦争で戦場でお互い出会い、一目惚れをしてから2人で戦場を放棄して結婚をした。 グロリアの身長は父親譲りで、容姿やスタイルは母親譲りだった。 そう…グロリアは人間ではなくてデミだったのだ。 そしてグロリアは、極度の興奮をするとラミア族に変化が出来る能力も兼ね揃えていた。 そんな彼女が望むのは、武道大会で優勝をして神の恩恵というアイテムで小さくなる事! はたしてグロリアは無事に武道大会で優勝できるのか? アノマロカリスワールドの新作です。 アノマロカリスの作品の登場人物が数名出て来ますよw

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

処理中です...