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第十二話 レッドドラゴンをワンパン!
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「どうも、テトです! 僕は現在…ギム達が盾を構えてレッドドラゴンからの攻撃を防いでいる後ろで守られております!」
何故こんな事になったのか…それは前回の話です。
複数の石を同時にいくつリフティングが出来るかをやっていて、調子に乗って数を増やしすぎた結果…威力が高すぎる事になって上空に飛ばしたら、11個が連鎖的に爆発して大気や地面が振動して…どうやら山の主の怒りを買ったらしく、現在は山の主であるレッドドラゴンからの攻撃をギム達ドワーフが盾で防いでいるという感じです。
「やばいな…この山の主は、普段はここまで気性が激しくは無かったが…テトの放った爆発で寝ていたのを起こして機嫌が悪そうだ!」
「何とか謝って許しを請う…っていう事は出来ないかな?」
「無理…じゃろうな! ここまで理性を無くして怒っていたら、こちらが何を言っても聞く耳を持ってはくれんだろう。」
「じゃが、幾ら盾で防げたとしても…こうも連続で攻撃され続けていたら、強固な盾でも危ういかもしれん。」
「なら、どうするの?」
「出来る事があるとすれば2つ…逃げるか、戦うかだ!」
「戦うなんて…こんな大きい奴と?」
「なら逃げるか? テト1人なら逃げるまでの時間を稼げるかもしれんが…」
「僕が逃げたら…皆はどうなるの?」
「奴に殺されるじゃろうな! だが、お前を逃がす為なら、ワシ等は命を掛けられる!」
ギムがそう言うと、他の4人も頷いてみせた。
僕は…5人がいなくなるなんて嫌だ!
僕は覚悟を決めた。
「皆、僕も一緒に戦うよ!」
「良いのか、テト?」
「僕だけ逃げて皆が死ぬなんて嫌だ! 死ぬ時は僕も一緒だよ! 皆は大事な………家族だからね‼」
僕がそう言うと、5人は照れた様な顔をした。
皆は僕が死なせない!
「皆! もう少しだけ耐えられる?」
「あぁ、何をするんじゃ?」
「今からキツいのを1発ぶつけるから、奴が吹っ飛んだらその隙に…」
「分かった! 皆、聞いたな! テトの為に…いや、息子の為に耐え抜いてみせようぞ‼」
「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」
僕は皆に守られながら近くにあった手頃な石を拾ってから、リフティングを開始した。
右足が光りだし、石も光りだした。
10回を越え…20回…30回を越えると、以前空に放って大爆発を起こした位の炎と熱気の放った石に変化した。
だけど、この程度で大したダメージが無かったら皆が殺されちゃう!
僕はどんどんリフティングの回数を増やして行った。
50…70…90…まだまだ回数を増やす。
すると、もう赤い炎のレベルを青い炎と変化をした。
「リフティング100完了!」
「な…なんつう熱さじゃ! テトよ、放て!」
「うん! 喰らえ、レッドドラゴン! 家族達との…キズナドライブ‼」
ドワーフ達は左右に分かれると、僕の進路を開けてくれた。
僕はそのまま、レッドドラゴン目掛けてシュートをした。
すると、僕の放ったキズナドライブは…レッドドラゴンの頭部に直撃して消滅させてから、更に山頂付近に直撃して大爆発を起こした。
その爆発の威力は、巨大なキノコの様な雲を発生させたのだった。
そして凄まじい爆風が起こって暴風が吹きつけて来た。
ドワーフの皆は僕に覆い被さる様にして守ってくれた。
そして風が収まって目を開けると…岩山だった目の前から頂上までが消し飛んでいたのだった。
「な…な…な…なんちゅう威力じゃ‼ 山を消し飛ばしおった‼」
「レッドドラゴンも消滅したし、山も消し飛ばす威力って…」
「山の上にいる筈のアースドラゴンやバーサークオーガの集落も無くなっている所を見ると、テトのあれで消滅させたのか…」
「えっと…知り合いとか?」
「いや、この山に登る時に出会うと厄介な奴等だったのだが…その手間が省けたな!」
「でもこれで、今後の山登りが楽になったんじゃないかな?」
「まぁ、今迄は山頂近くまで登ってから、反対側から降りるという感じだったから、その分の手間が省けたという事で良かったと言えば良かったのだが…」
議論を長々としていても仕方が無いという事で、僕達はそのまま進んで山を下りていた。
すると、途中に先程のレッドドラゴンの頭部のない首から下が横たわっていた。
ドワーフ達はレッドドラゴンを解体して、肉と鱗と爪や革を回収した。
「これらを売れば、当面の生活費には困らないだろうが…」
「レッドドラゴンの鱗なんて買い手がつくかのぅ?」
「冒険者ギルドや防具屋に卸されるのは、せいぜいブルードラゴンかグリーンドラゴンが関の山じゃからな!」
「バグザンの奴が腰を抜かすぞ!」
「グレッド、バグザンって?」
「ワシと同じ防具職人でな、奴は街に住んでいるドワーフだ。」
「他のドワーフ族かぁ‥街にはどんな人達がいるの?」
「街には…人間が半数で、それ以外は多種多様な種族がる街じゃ。 エルフもいるし、獣人族もいる。」
「エルフって、耳の尖った人達だっけ? 僕と会って襲ってきたりしないかな?」
「エルフと言っても森に住む者達ではない、ダークエルフという種族じゃからな。 そういえばテトは、森のエルフの長老の木をへし折ったんだっけか? じゃが、ダークエルフは森のエルフとは違うから、テトを見ても襲ったりはせんよ。」
良かった…エルフ族の大事な御神木をへし折ったから、次に彼等に会うとまた襲われるんじゃないかと懸念していたからね。
「それにしても、テトが蹴る物は石でないと駄目なのか?」
「石蹴りストライカーというジョブらしいから、石じゃないと駄目なんじゃないかな?」
「ここに鉄球があるんじゃが、試しにやってみてはくれんか?」
「鉄球って…鉄?」
「まぁ、鉄なんじゃが、鉄になる前は鉄鉱石という鉄が含まれる石から抽出する物だから、元は石…という事にはならんか?」
「どうだろうね? 試しにやってみようか?」
僕がギムから野球のボール位の大きさの鉄球を受け取ると、リフティングを開始した。
まずは右足が光りだした…以前、藁を丸めた物でリフティングをしても足が光らなかった事を見ると、石以外では反応しないという事が解ったので、鉄もありなのだろう。
そして回数を重ねて行くと、鉄の光が強くなっていった…が、光る速さが今迄と段違いだった。
「あまり回数を重ねすぎると、また爆発するアレになるんじゃないか? それ位で良いじゃろう!」
「これをどこに蹴れば良いかな?」
「なら、目の前に山があるじゃろ? 次に登る山なんじゃが…そこの麓を狙って思いっ切り蹴れ!」
「分かった! いっくぞぉ~~~~」
僕は山の麓を狙ってシュートした。
光を纏った球は、山の麓に当たってから…そのまま山を貫通したのだった。
「ねぇ…街って山を越えた先にあるんだよね?」
「正確には、山を越えてから更に2日ほど行った場所だがな!」
「なら、山の向こう側って何もない…よね?」
「オーク共の集落があったとは思うが…」
「オークって、どんな人達?」
「オークはな、人間を攫うと男は喰われて、女は子作りに利用されるという最低な種族だ!」
「なら、滅ぼしても大丈夫だよね?」
「寧ろ、滅ぼした方が…って、山を貫通して奴等の集落まで届いたのか?」
「もしかしたら…そうなっているかもしれない。」
ギムは少し考えたが、すぐに僕に向かって言った。
「大丈夫じゃ、気にする事は無い。」
「そうそう、奴等にとっては不運だったという話という事だ!」
「消滅すれば、人も攫われる事も無いし、感謝されるだろう。」
僕はもう少し他種族の事を学ぶ必要があると思った。
そして威力を抑える事も学ばないと…
僕は歩き出そうとすると、右足の甲に痛みが走った。
「いったぁ…やっぱり、石と違って鉄は痛いな。」
「お前の履いているのは革製の靴だしな…今回手に入れたドラゴンの革で靴を作れば、鉄でも痛みが無く蹴れる様になるじゃろう。」
僕はガルダに、ポーションを足に掛けられてから包帯を巻かれたのだった。
ガルダは酒職人だが、酒以外に酒精の強いアルコールも作っており、それを治療薬として使用出来る為に改良を加えているのだった。
それが…少し酒の匂いがするポーションになるのだが、効果は絶大だった。
だが、僕等は…僕の足を心配してその日はその場で留まって休む事にした。
その夜にドワンゴさんの料理が振舞われ、料理には先程倒したレッドドラゴンが使われていたのだった。
ギムや他の皆は普通に食べていたけど、僕のアゴではドラゴンの肉は堅くて嚙み切れず、思った以上に苦戦しながら食べたのだった。
翌日、もう1つの山に行くと…
僕の蹴り込んだ鉄球でトンネルが出来ていた。
そのトンネルは貫通されており、ギム達ドワーフは向こう側までトンネルを整備した。
すると、崩れる心配がないしっかりとしたトンネルになったので、そこを通り抜けたのだった。
「この山が手前の山より厄介でな、所々道が途絶えていて、飛び越えないと渡れなかったりと面倒だったんじゃが、これで山を越える事なく抜ける事が出来て楽になったのぅ!」
「僕は環境破壊をして申し訳ない気持ちになったけどね。」
「天変地異が何度も起きる訳ではないが、たまにはどこかで起きて地形が変わる事がある。 今回もそれと同じだ、気にするな!」
「良いのかなぁ、それで?」
皆が言うのならそれで良いのだろう。
納得はしていないけど、諦める事にした。
そして僕達は予定より5日早く街に辿り着いたのだった。
「ところで、この街の名前って?」
「自由都市フリーニングという名前じゃったか?」
「フレミングじゃよ。 この街を作った魔導師の名前の街じゃ…」
「さて、まずは…」
「冒険者ギルドへ?」
「いや、飯が先じゃ!」
僕達はそのまま街の食堂に赴いたのだった。
僕のギルドカードは…飯の後になるのかな?
そして僕の知らない所で、別な厄介事が起こりつつあるのだった。
何故こんな事になったのか…それは前回の話です。
複数の石を同時にいくつリフティングが出来るかをやっていて、調子に乗って数を増やしすぎた結果…威力が高すぎる事になって上空に飛ばしたら、11個が連鎖的に爆発して大気や地面が振動して…どうやら山の主の怒りを買ったらしく、現在は山の主であるレッドドラゴンからの攻撃をギム達ドワーフが盾で防いでいるという感じです。
「やばいな…この山の主は、普段はここまで気性が激しくは無かったが…テトの放った爆発で寝ていたのを起こして機嫌が悪そうだ!」
「何とか謝って許しを請う…っていう事は出来ないかな?」
「無理…じゃろうな! ここまで理性を無くして怒っていたら、こちらが何を言っても聞く耳を持ってはくれんだろう。」
「じゃが、幾ら盾で防げたとしても…こうも連続で攻撃され続けていたら、強固な盾でも危ういかもしれん。」
「なら、どうするの?」
「出来る事があるとすれば2つ…逃げるか、戦うかだ!」
「戦うなんて…こんな大きい奴と?」
「なら逃げるか? テト1人なら逃げるまでの時間を稼げるかもしれんが…」
「僕が逃げたら…皆はどうなるの?」
「奴に殺されるじゃろうな! だが、お前を逃がす為なら、ワシ等は命を掛けられる!」
ギムがそう言うと、他の4人も頷いてみせた。
僕は…5人がいなくなるなんて嫌だ!
僕は覚悟を決めた。
「皆、僕も一緒に戦うよ!」
「良いのか、テト?」
「僕だけ逃げて皆が死ぬなんて嫌だ! 死ぬ時は僕も一緒だよ! 皆は大事な………家族だからね‼」
僕がそう言うと、5人は照れた様な顔をした。
皆は僕が死なせない!
「皆! もう少しだけ耐えられる?」
「あぁ、何をするんじゃ?」
「今からキツいのを1発ぶつけるから、奴が吹っ飛んだらその隙に…」
「分かった! 皆、聞いたな! テトの為に…いや、息子の為に耐え抜いてみせようぞ‼」
「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」
僕は皆に守られながら近くにあった手頃な石を拾ってから、リフティングを開始した。
右足が光りだし、石も光りだした。
10回を越え…20回…30回を越えると、以前空に放って大爆発を起こした位の炎と熱気の放った石に変化した。
だけど、この程度で大したダメージが無かったら皆が殺されちゃう!
僕はどんどんリフティングの回数を増やして行った。
50…70…90…まだまだ回数を増やす。
すると、もう赤い炎のレベルを青い炎と変化をした。
「リフティング100完了!」
「な…なんつう熱さじゃ! テトよ、放て!」
「うん! 喰らえ、レッドドラゴン! 家族達との…キズナドライブ‼」
ドワーフ達は左右に分かれると、僕の進路を開けてくれた。
僕はそのまま、レッドドラゴン目掛けてシュートをした。
すると、僕の放ったキズナドライブは…レッドドラゴンの頭部に直撃して消滅させてから、更に山頂付近に直撃して大爆発を起こした。
その爆発の威力は、巨大なキノコの様な雲を発生させたのだった。
そして凄まじい爆風が起こって暴風が吹きつけて来た。
ドワーフの皆は僕に覆い被さる様にして守ってくれた。
そして風が収まって目を開けると…岩山だった目の前から頂上までが消し飛んでいたのだった。
「な…な…な…なんちゅう威力じゃ‼ 山を消し飛ばしおった‼」
「レッドドラゴンも消滅したし、山も消し飛ばす威力って…」
「山の上にいる筈のアースドラゴンやバーサークオーガの集落も無くなっている所を見ると、テトのあれで消滅させたのか…」
「えっと…知り合いとか?」
「いや、この山に登る時に出会うと厄介な奴等だったのだが…その手間が省けたな!」
「でもこれで、今後の山登りが楽になったんじゃないかな?」
「まぁ、今迄は山頂近くまで登ってから、反対側から降りるという感じだったから、その分の手間が省けたという事で良かったと言えば良かったのだが…」
議論を長々としていても仕方が無いという事で、僕達はそのまま進んで山を下りていた。
すると、途中に先程のレッドドラゴンの頭部のない首から下が横たわっていた。
ドワーフ達はレッドドラゴンを解体して、肉と鱗と爪や革を回収した。
「これらを売れば、当面の生活費には困らないだろうが…」
「レッドドラゴンの鱗なんて買い手がつくかのぅ?」
「冒険者ギルドや防具屋に卸されるのは、せいぜいブルードラゴンかグリーンドラゴンが関の山じゃからな!」
「バグザンの奴が腰を抜かすぞ!」
「グレッド、バグザンって?」
「ワシと同じ防具職人でな、奴は街に住んでいるドワーフだ。」
「他のドワーフ族かぁ‥街にはどんな人達がいるの?」
「街には…人間が半数で、それ以外は多種多様な種族がる街じゃ。 エルフもいるし、獣人族もいる。」
「エルフって、耳の尖った人達だっけ? 僕と会って襲ってきたりしないかな?」
「エルフと言っても森に住む者達ではない、ダークエルフという種族じゃからな。 そういえばテトは、森のエルフの長老の木をへし折ったんだっけか? じゃが、ダークエルフは森のエルフとは違うから、テトを見ても襲ったりはせんよ。」
良かった…エルフ族の大事な御神木をへし折ったから、次に彼等に会うとまた襲われるんじゃないかと懸念していたからね。
「それにしても、テトが蹴る物は石でないと駄目なのか?」
「石蹴りストライカーというジョブらしいから、石じゃないと駄目なんじゃないかな?」
「ここに鉄球があるんじゃが、試しにやってみてはくれんか?」
「鉄球って…鉄?」
「まぁ、鉄なんじゃが、鉄になる前は鉄鉱石という鉄が含まれる石から抽出する物だから、元は石…という事にはならんか?」
「どうだろうね? 試しにやってみようか?」
僕がギムから野球のボール位の大きさの鉄球を受け取ると、リフティングを開始した。
まずは右足が光りだした…以前、藁を丸めた物でリフティングをしても足が光らなかった事を見ると、石以外では反応しないという事が解ったので、鉄もありなのだろう。
そして回数を重ねて行くと、鉄の光が強くなっていった…が、光る速さが今迄と段違いだった。
「あまり回数を重ねすぎると、また爆発するアレになるんじゃないか? それ位で良いじゃろう!」
「これをどこに蹴れば良いかな?」
「なら、目の前に山があるじゃろ? 次に登る山なんじゃが…そこの麓を狙って思いっ切り蹴れ!」
「分かった! いっくぞぉ~~~~」
僕は山の麓を狙ってシュートした。
光を纏った球は、山の麓に当たってから…そのまま山を貫通したのだった。
「ねぇ…街って山を越えた先にあるんだよね?」
「正確には、山を越えてから更に2日ほど行った場所だがな!」
「なら、山の向こう側って何もない…よね?」
「オーク共の集落があったとは思うが…」
「オークって、どんな人達?」
「オークはな、人間を攫うと男は喰われて、女は子作りに利用されるという最低な種族だ!」
「なら、滅ぼしても大丈夫だよね?」
「寧ろ、滅ぼした方が…って、山を貫通して奴等の集落まで届いたのか?」
「もしかしたら…そうなっているかもしれない。」
ギムは少し考えたが、すぐに僕に向かって言った。
「大丈夫じゃ、気にする事は無い。」
「そうそう、奴等にとっては不運だったという話という事だ!」
「消滅すれば、人も攫われる事も無いし、感謝されるだろう。」
僕はもう少し他種族の事を学ぶ必要があると思った。
そして威力を抑える事も学ばないと…
僕は歩き出そうとすると、右足の甲に痛みが走った。
「いったぁ…やっぱり、石と違って鉄は痛いな。」
「お前の履いているのは革製の靴だしな…今回手に入れたドラゴンの革で靴を作れば、鉄でも痛みが無く蹴れる様になるじゃろう。」
僕はガルダに、ポーションを足に掛けられてから包帯を巻かれたのだった。
ガルダは酒職人だが、酒以外に酒精の強いアルコールも作っており、それを治療薬として使用出来る為に改良を加えているのだった。
それが…少し酒の匂いがするポーションになるのだが、効果は絶大だった。
だが、僕等は…僕の足を心配してその日はその場で留まって休む事にした。
その夜にドワンゴさんの料理が振舞われ、料理には先程倒したレッドドラゴンが使われていたのだった。
ギムや他の皆は普通に食べていたけど、僕のアゴではドラゴンの肉は堅くて嚙み切れず、思った以上に苦戦しながら食べたのだった。
翌日、もう1つの山に行くと…
僕の蹴り込んだ鉄球でトンネルが出来ていた。
そのトンネルは貫通されており、ギム達ドワーフは向こう側までトンネルを整備した。
すると、崩れる心配がないしっかりとしたトンネルになったので、そこを通り抜けたのだった。
「この山が手前の山より厄介でな、所々道が途絶えていて、飛び越えないと渡れなかったりと面倒だったんじゃが、これで山を越える事なく抜ける事が出来て楽になったのぅ!」
「僕は環境破壊をして申し訳ない気持ちになったけどね。」
「天変地異が何度も起きる訳ではないが、たまにはどこかで起きて地形が変わる事がある。 今回もそれと同じだ、気にするな!」
「良いのかなぁ、それで?」
皆が言うのならそれで良いのだろう。
納得はしていないけど、諦める事にした。
そして僕達は予定より5日早く街に辿り着いたのだった。
「ところで、この街の名前って?」
「自由都市フリーニングという名前じゃったか?」
「フレミングじゃよ。 この街を作った魔導師の名前の街じゃ…」
「さて、まずは…」
「冒険者ギルドへ?」
「いや、飯が先じゃ!」
僕達はそのまま街の食堂に赴いたのだった。
僕のギルドカードは…飯の後になるのかな?
そして僕の知らない所で、別な厄介事が起こりつつあるのだった。
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はたしてグロリアは無事に武道大会で優勝できるのか?
アノマロカリスワールドの新作です。
アノマロカリスの作品の登場人物が数名出て来ますよw
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
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