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第六話

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 早速、職人さん達に依頼して装飾品の製作に取り掛かってもらいました。

 平民様に販売するシンプルな作りの装飾品を。

 イメージ的には、ハトサブレーの様な鳥の形で小さくした物です。

 「しかし、こんなのが本当に売れるのか?もっと細かい細工を施した方が…」

 「それだとコストが掛かる上に、大量生産は望めないと思いますので…」

 そしてこの装飾品は、最初に購入してもらったお客様に動物園の様な模様の嵌め込み式の置き場を用意する。

 単純に1つだけしか売らないというのなら、すぐに飽きがくるかもしれないけど…?

 他の設置場所にも埋まる様な複数の動物があるとすれば、コンプリートするまでお金を掛けて購入するというやり方でした。

 そして…複数の動物を用意するのだけれど、1つのお店で全ての種類を売るという方法では無く、複数の店で販売する形にするのでした。

 子供の足で他の場所に出向く事は難しいけど、親ならそれが可能なので…。

 これが噂を呼び…最初の滑り出しは成功し、次は貴族の子供向けに金属コーティングを施した物を販売した。

 だけど、貴族によっては金に物を言わせて全てを揃えようとする…事に対しての対策もしてあります。

 店の商品のある物を購入すると、本来品薄で手に入りにくい動物が手に入るという仕組みに。

 平民相手にこれをやると買う意欲を諦めてしまいがちだけど、金に糸目を付けない貴族相手なら…?

 これで第一弾は見事に収益が出ました。

 「これは…思った以上の収益が手に入ったな!」

 「まだ第一段階ですので、次はこれらの商品を国外で販売し…そして売り上げを元に第二段階の制作を始めたいと思います。」

 「第二段階は何を販売するんだ?」
 
 「第二段階は食品を販売したいと思います。 これはデルード男爵家の商品にありました物を使用します。」

 「一体…何を販売するんだ?」

 デルード男爵家の取り扱っている商品の中には、大量のデンコロモシとうもろこしがあります。

 それを使った…何かは分かりますか?
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