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第一話
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私の名前は、カーネラ・フェルサージ。
フェルサージ男爵家の長女です。
私は現在、フェルサージ男爵家でメイドと共に仕事をしております。
どんな仕事なのかと申しますと、メイドと共に屋敷の掃除をしております。
フェルサージ男爵家の財政は、決して誇れる程の資産はありませんでした。
なので、メイドを満足に揃える事も出来ず、私もこうしてメイドと共に仕事をするしかなかったのです。
「本当に見窄らしいわね、お姉様…本当にこんなのと血が繋がっているのかしら?」
この様な嫌味を言って来るのは、妹のネフティス。
私とネフティスは双子なのですが、見た目は全く一緒というわけではありません。
私は年齢相応な体型も美貌も無く、逆にネフティスは…
生まれながらに美貌も容姿も兼ね揃えた令嬢でした。
すると、子供の頃から両親の差別に遭い…
妹は溺愛されて、私は無碍に扱われる様になりました。
「貴方なんか一生結婚とは無縁な訳なんだし、家政婦として人生を捧げるのね!」
そう言ってネフティスは、高笑いをしながらその場を去っていきました。
一生結婚とは無縁…そんな事はネフティスに言われるまでも無い事です。
自分でもその辺の事は弁えています。
そう…この日まではそう思っておりました。
フェルサージ男爵家の長女です。
私は現在、フェルサージ男爵家でメイドと共に仕事をしております。
どんな仕事なのかと申しますと、メイドと共に屋敷の掃除をしております。
フェルサージ男爵家の財政は、決して誇れる程の資産はありませんでした。
なので、メイドを満足に揃える事も出来ず、私もこうしてメイドと共に仕事をするしかなかったのです。
「本当に見窄らしいわね、お姉様…本当にこんなのと血が繋がっているのかしら?」
この様な嫌味を言って来るのは、妹のネフティス。
私とネフティスは双子なのですが、見た目は全く一緒というわけではありません。
私は年齢相応な体型も美貌も無く、逆にネフティスは…
生まれながらに美貌も容姿も兼ね揃えた令嬢でした。
すると、子供の頃から両親の差別に遭い…
妹は溺愛されて、私は無碍に扱われる様になりました。
「貴方なんか一生結婚とは無縁な訳なんだし、家政婦として人生を捧げるのね!」
そう言ってネフティスは、高笑いをしながらその場を去っていきました。
一生結婚とは無縁…そんな事はネフティスに言われるまでも無い事です。
自分でもその辺の事は弁えています。
そう…この日まではそう思っておりました。
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