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第三十話 バレンシア大陸に向けての移動中…
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バレンシア大陸に向けて出発した…んだけど、海流や暗礁の関係で大陸に移動する迄に1ヶ月半近く掛かります。
隣の大陸と言っても距離に換算すると、ノースファティルガルドよりも遠いのですが、バレンシア大陸はノースファティルガルドとは近い位置にあり…カリオスにイタズラする距離としては有効な距離でした。
だって…1ヶ月半もやる事がなくて暇でしたので。
まぁ、ただカリオスだけに時間を割いているわけではありませんよ?
船の上でも稼ぐ方法はありますから。
フレマアージュ王国からバレンシア大陸迄の海路は、海流が激しい所が幾つか有り…一部の美食家にとっては食材の宝庫と呼ばれる場所にもなっております。
そこで出番なのがヴュンシェンの釣竿の出番なのですが…?
ヴュンシェンの釣り竿の特徴は、明確なイメージが出来る絵などが無い場合はヒットする事はないという欠点がありました。
なので、人伝に聞いた話では釣り上げる事が不可能なのです。
「幻の食材である、トコブシェーターがこの海域には生息しているんですがねぇ…」
船員は海を見つめながらボソッと呟いていた。
するとメナスが…
「ファスティアの釣り竿でも釣り上げる事は出来ないの?」
「詳細な絵や実物が無いとイメージ出来ないから…冒険者ギルドの人相描きみたいに精密な絵なら可能だけど、そこまで詳細に絵を描けますか?」
「いや、流石にそれは…」
幻の食材であるトコブシェーターが襲って来れば別だけど、滅多に顔を見せる事が無いという話なので釣り上げるのは無理でした。
「でもまぁ、幻の食材という程ではないけど…これだけ捕獲出来たから良いんじゃないかな?」
「まぁ、オロボニアなんて釣り上げられたのですから…船にいる美食家達は歓喜の声が上がっているでしょうね。 海面近くの船の底を食い破れる様な強靭な歯を持っている海の悪魔の1匹ですからね。」
私が以前釣り上げたティンクシーオロボニアをこの船でも釣り上げた所、船員達から悲鳴が上がっていた。
それだけ船乗り達は、ティンクシーオロボニアを恐れているという事だった。
それがまさか釣り上げれるとは思ってはいないらしく、船に乗っている美食家達から歓喜の声が響いたのでした。
「出来れば、幻の食材のトコブシェーターも釣り上げてみたかったけどね。」
「名のある美食家達なら、惜しみ無く金を競うでしょうからね。 下位貴族が破産寸前まで追い込まれる位の金額を支払っても手に入れたいというものらしいですから…」
「一体、幾らになるのやら…?」
男爵家や子爵家程度の資産では、破産寸前までお乞い込まれるくらいの食材という話なので…?
きっと、冒険者を引退出来るくらいの資産が手に入るのでしょうね?
美食家が絵師に頼んで描いてもらった絵があったんだけど、それを踏まえて釣り竿を振ってもヒットはしなかった。
トコブシェーター自体の中身は決まっているけど、それを覆う殻が均一ではない為に捕獲は一切出来なかった。
※ちなみに、オロボニアはアンコウでトコブシェーターはトコブシです。
※地球でも幻ではありませんが、一応どちらも高級食材です。
「それにしても…暇ですね、カリオスもまだ宿屋で寝込んでいるみたいですし…?」
バレンシア大陸に着くまでの船旅は、まだまだ先になりそうです。
隣の大陸と言っても距離に換算すると、ノースファティルガルドよりも遠いのですが、バレンシア大陸はノースファティルガルドとは近い位置にあり…カリオスにイタズラする距離としては有効な距離でした。
だって…1ヶ月半もやる事がなくて暇でしたので。
まぁ、ただカリオスだけに時間を割いているわけではありませんよ?
船の上でも稼ぐ方法はありますから。
フレマアージュ王国からバレンシア大陸迄の海路は、海流が激しい所が幾つか有り…一部の美食家にとっては食材の宝庫と呼ばれる場所にもなっております。
そこで出番なのがヴュンシェンの釣竿の出番なのですが…?
ヴュンシェンの釣り竿の特徴は、明確なイメージが出来る絵などが無い場合はヒットする事はないという欠点がありました。
なので、人伝に聞いた話では釣り上げる事が不可能なのです。
「幻の食材である、トコブシェーターがこの海域には生息しているんですがねぇ…」
船員は海を見つめながらボソッと呟いていた。
するとメナスが…
「ファスティアの釣り竿でも釣り上げる事は出来ないの?」
「詳細な絵や実物が無いとイメージ出来ないから…冒険者ギルドの人相描きみたいに精密な絵なら可能だけど、そこまで詳細に絵を描けますか?」
「いや、流石にそれは…」
幻の食材であるトコブシェーターが襲って来れば別だけど、滅多に顔を見せる事が無いという話なので釣り上げるのは無理でした。
「でもまぁ、幻の食材という程ではないけど…これだけ捕獲出来たから良いんじゃないかな?」
「まぁ、オロボニアなんて釣り上げられたのですから…船にいる美食家達は歓喜の声が上がっているでしょうね。 海面近くの船の底を食い破れる様な強靭な歯を持っている海の悪魔の1匹ですからね。」
私が以前釣り上げたティンクシーオロボニアをこの船でも釣り上げた所、船員達から悲鳴が上がっていた。
それだけ船乗り達は、ティンクシーオロボニアを恐れているという事だった。
それがまさか釣り上げれるとは思ってはいないらしく、船に乗っている美食家達から歓喜の声が響いたのでした。
「出来れば、幻の食材のトコブシェーターも釣り上げてみたかったけどね。」
「名のある美食家達なら、惜しみ無く金を競うでしょうからね。 下位貴族が破産寸前まで追い込まれる位の金額を支払っても手に入れたいというものらしいですから…」
「一体、幾らになるのやら…?」
男爵家や子爵家程度の資産では、破産寸前までお乞い込まれるくらいの食材という話なので…?
きっと、冒険者を引退出来るくらいの資産が手に入るのでしょうね?
美食家が絵師に頼んで描いてもらった絵があったんだけど、それを踏まえて釣り竿を振ってもヒットはしなかった。
トコブシェーター自体の中身は決まっているけど、それを覆う殻が均一ではない為に捕獲は一切出来なかった。
※ちなみに、オロボニアはアンコウでトコブシェーターはトコブシです。
※地球でも幻ではありませんが、一応どちらも高級食材です。
「それにしても…暇ですね、カリオスもまだ宿屋で寝込んでいるみたいですし…?」
バレンシア大陸に着くまでの船旅は、まだまだ先になりそうです。
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