9 / 63
第七話 人相が悪い男達の目的…
しおりを挟む
「お嬢ちゃんよぉ、随分と稼いでいるじゃねぇか!」
「その稼いだ分を俺達にも施してはくれねぇかい?」
この物言いからすると、男達の目的はやはり私のお金だったみたいですね?
やはり人相が悪そうな男達は、分かり易い行動を起こすみたいです。
私は杖を構えると、男達は両手を振った。
「…と、勘違いするんじゃねぇよ! 施してくれという意味は金を寄越せと言っているわけじゃねぇんだ‼︎」
「お前さんとパーティーを組みたいという意味なんだよ! あんなクラスの魔物を倒したお前さんとまともにやり合ったら、俺達の方が始末されるからな‼︎」
…どうやら人相の悪い男達は、私のお金が目的というわけではなく…?
私をパーティーに誘って儲けるのが目的だったみたいでした。
人相が悪いというだけであって、別に盗賊や悪党ではなかったみたいですね。
私は武器を下ろして話を聞く事にした。
「俺の名前はドレクス、このパーティーのリーダーでタンクだ! それと斥候のフレクスと剣士のレドナースと…あと1人は今買い物に出ている。」
ドレクスは自己紹介をしてくれた。
ドレクスはスキンヘッドでかなりの高身長の中年…なのかな?
フレクスは逆に身長が低く細身で動きが素早そうな感じ。
レドナースは二人の身長の中間という感じで、体格に恵まれている感じだった。
この三人に共通するのは三人とも人相が悪く、街道で出くわしたら盗賊か何かと勘違いしそうな印象があった。
「紹介してくれるにはありがたいけど、まだパーティーに入るとは…それにまだ素性も知らないのに、私が男だけのパーティーに入ると思っているの?」
「まぁ、確かに俺達の顔を見たら入るのを躊躇うかもしれないが…もう1人は女で男だけのパーティーではないから安心しろ!」
「もう1人はどんな子なの?」
「もう1人はメナスと言って…ドレクスの娘だ。」
「俺の娘は初級の魔法が使えるしっかり者だ! 目の中に入れても痛くない可愛い子だぞ‼︎」
ドレクスが中年とは思っていたけど、まさか子持ちだったとはね?
そのメナスという女の子に会ってみない事にはなんとも言えないけど、本当に大丈夫なのかな?
「それであんたの名前を知りたいんだが…」
「私は…そうね、他にも用事があるし…そちらが全員揃ってから話をしたいから、後で冒険者ギルド内の酒場で会うというのはどうかな?」
私は鑑定魔法を使って三人を見ると、名前を偽っている様子もないし、素性も確かなもので悪党というわけでもなかった。
ただ人相が悪いだけ…で別に犯罪歴とかも見当たらなかった。
「それで構わない。 俺達は依頼がない時はほとんど酒場に入りびだっているからな、見掛けたら声をかけてくれ!」
「分かったわ。」
私はそう言うと、ドレクス達は冒険者ギルドの方に向かって去って行った。
私はパーティー経験は決して初めてではなかったけど、他の地で素性もハッキリと分からない相手にホイホイ着いていくような真似はしない。
とりあえず、メナスという子を見て判断する事にしようと思っていた。
「さてと…後は貴族邸だけど、ワーテルギナス公爵家だったっけ?」
私はワーテルギナス公爵家に向けて歩き出した。
そこで私は少し困った事に遭遇する事になるのだった。
*登場人物にドレクス達を追加しました。
今日も仕事なので詳細は後日…
「その稼いだ分を俺達にも施してはくれねぇかい?」
この物言いからすると、男達の目的はやはり私のお金だったみたいですね?
やはり人相が悪そうな男達は、分かり易い行動を起こすみたいです。
私は杖を構えると、男達は両手を振った。
「…と、勘違いするんじゃねぇよ! 施してくれという意味は金を寄越せと言っているわけじゃねぇんだ‼︎」
「お前さんとパーティーを組みたいという意味なんだよ! あんなクラスの魔物を倒したお前さんとまともにやり合ったら、俺達の方が始末されるからな‼︎」
…どうやら人相の悪い男達は、私のお金が目的というわけではなく…?
私をパーティーに誘って儲けるのが目的だったみたいでした。
人相が悪いというだけであって、別に盗賊や悪党ではなかったみたいですね。
私は武器を下ろして話を聞く事にした。
「俺の名前はドレクス、このパーティーのリーダーでタンクだ! それと斥候のフレクスと剣士のレドナースと…あと1人は今買い物に出ている。」
ドレクスは自己紹介をしてくれた。
ドレクスはスキンヘッドでかなりの高身長の中年…なのかな?
フレクスは逆に身長が低く細身で動きが素早そうな感じ。
レドナースは二人の身長の中間という感じで、体格に恵まれている感じだった。
この三人に共通するのは三人とも人相が悪く、街道で出くわしたら盗賊か何かと勘違いしそうな印象があった。
「紹介してくれるにはありがたいけど、まだパーティーに入るとは…それにまだ素性も知らないのに、私が男だけのパーティーに入ると思っているの?」
「まぁ、確かに俺達の顔を見たら入るのを躊躇うかもしれないが…もう1人は女で男だけのパーティーではないから安心しろ!」
「もう1人はどんな子なの?」
「もう1人はメナスと言って…ドレクスの娘だ。」
「俺の娘は初級の魔法が使えるしっかり者だ! 目の中に入れても痛くない可愛い子だぞ‼︎」
ドレクスが中年とは思っていたけど、まさか子持ちだったとはね?
そのメナスという女の子に会ってみない事にはなんとも言えないけど、本当に大丈夫なのかな?
「それであんたの名前を知りたいんだが…」
「私は…そうね、他にも用事があるし…そちらが全員揃ってから話をしたいから、後で冒険者ギルド内の酒場で会うというのはどうかな?」
私は鑑定魔法を使って三人を見ると、名前を偽っている様子もないし、素性も確かなもので悪党というわけでもなかった。
ただ人相が悪いだけ…で別に犯罪歴とかも見当たらなかった。
「それで構わない。 俺達は依頼がない時はほとんど酒場に入りびだっているからな、見掛けたら声をかけてくれ!」
「分かったわ。」
私はそう言うと、ドレクス達は冒険者ギルドの方に向かって去って行った。
私はパーティー経験は決して初めてではなかったけど、他の地で素性もハッキリと分からない相手にホイホイ着いていくような真似はしない。
とりあえず、メナスという子を見て判断する事にしようと思っていた。
「さてと…後は貴族邸だけど、ワーテルギナス公爵家だったっけ?」
私はワーテルギナス公爵家に向けて歩き出した。
そこで私は少し困った事に遭遇する事になるのだった。
*登場人物にドレクス達を追加しました。
今日も仕事なので詳細は後日…
27
お気に入りに追加
1,270
あなたにおすすめの小説
計画的婚約破棄でした
チャイムン
恋愛
グリフィス公爵家の長女フローレンスはガーフィット伯爵家の三男エルマーと条件付き婚約をしていた。
その条件が満たされないまま期限が迫った時、新たな縁談が持ち込まれた。
こちらは願ってもいない好条件だった。
数々の無礼に辟易していたフローレンスは計画的婚約破棄を決意した。
全6話
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
もう婚約者に未練はありません。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿。
グロブナ公爵家の長女アグネスは、心から婚約者であるルーパス王太子を愛していた。光り輝くほど美しいルーパス王太子に相応し婚約者に成ろうと、涙ぐましい努力を重ねていた。
だがルーパス王太子とても浮気性で、多くの貴族夫人や貴族令嬢と浮名を流していた。そしてついにアグネスの妹エイダと密通をして、妊娠までさせてしまった。それを聞いてしまったアグネスの心臓は激烈な痛みに……
【完結】婚約破棄の明と暗
仲村 嘉高
恋愛
題名通りのお話。
婚約破棄によって、幸せになる者、不幸になる者。
その対比のお話。
「お前との婚約を破棄する!」
馬鹿みたいに公の場で宣言した婚約者を見て、ローズは溜め息を吐き出す。
婚約者の隣には、ローズの実妹のリリーが居た。
「家に持ち帰って、前向きに検討させていただきます」
ローズは、婚約者の前から辞した。
※HOT最高3位!ありがとうございます!
悲しみの向こう側
雲龍神楽
青春
18歳にして病魔と戦い余命5年と言われたが、10年生きてこの世を去った麻耶。
麻耶を襲ったのは、現代の医学では治療法のない病魔だった。
親友の杏奈は、麻耶の死を受け入れることが出来なかった。杏奈は麻耶の死以前に杏奈のお姉ちゃんの佑奈の死があったからだ。
麻耶は自分の余命が残り僅かだとわかった時麻耶が杏奈に残したものとは。
杏奈に降りそそぐ運命とはーー。
春の日、私が死ぬまでの物語。
🤚
青春
高校3年生の春が始まり桜が満開を迎えた頃、紅梨は死んだ。
これは紅梨が死ぬまでの物語。
高校入学初日、紅梨に一目惚れをする彗那(せな)。猛アプローチをするがことごとく断られる。
しかし、紅梨には断り続ける必要があった。彼女は病気で、余命宣告を受けていた。この世に未練を残して死にたくない紅梨は彗那を避け続けるが、いつしかその気持ちは変わっていき……。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる