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第三章 モテ期到来?の章
第十話・閑話 アクード馬鹿王子の仕事…アクードは何処を目指すの?
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【他人の仕事を見て簡単そうに思えるのは、その人物の仕事のやり方が非常に上手いからである。】
【ノースホイント】
年中、分厚い雪に覆われたこの土地は、日々の暮らしがとてもキツイ。
なら、こんな土地にあまり住もうと思う者は少ないだろう…と思うかもしれないが、この街の住民の数は1000人弱いる。
では、この街の魅力とは?
時期の中で2か月間、雪が降らない時期に夜空に幻想的なオーロラが発生するのである。
それ以外にも…寒冷地方の魔物の肉類は、非常に脂がのっていて美味いと評判だし、角や毛皮などは他国の貴族や王族がコレクションとして人気が高いのである。
その為に、住人達は他国から引っ越す者もいれば…冒険者達も他国から流れて移住する者達もいる。
さて、今回が初の雪かきの仕事を受けてから集合場所に集まると、30人位の屈強な肉体をした冒険者達が集合していた。
冒険者達は、差し入れの料理を食べながら体に英気を養いつつ、体を温めていた。
これは雪かきの報酬とは別に、商業組合から無償で配られるのである。
アクードも料理を食べて体を温めながら待機をしていた。
「では、今回の雪かきの地域を決める抽選くじをしたいと思う。 希望者は名乗って欲しい!」
すると、そこに雪かき地域のリストが置かれていた。
雪かきを毎回している冒険者達は、従来の報酬が半分の地域に集まっていた。
アクードはそのリストを見て、一番報酬が高い場所を選んでいた。
「馬鹿じゃねぇか、こいつら…? 報酬が高い場所に行くのが普通だろ?」
アクードは、真っ先に雪かき地域のポイントに移動した。
すると、監督官の冒険者が居り、今回作業の仕方を説明した。
振り向くとアクード以外には、3人いたのだった。
「今回、ここの初は2名か…では、ベテラン2名は屋根の雪下ろしをやって貰う。 他2名は店の前の雪から開始だ。」
アクードは入り口から右側を担当、もう1人は左側担当だった。
アクードは教えられた通りに、スコップで雪に切り込みを入れてブロック状にしてから雪を運ぶという作業をしていた。
普段から全く仕事をしていなかったアクードは、もたついていた。
反対に、左側担当は慣れた手つきで次々と雪かきをしてどんどん開けて行った。
「あっち側の雪の方が軽いのではないか?」
アクードはそう思い始めて、場所を代わって貰う様に進言した。
だが、左側はこの店の要になっている場所で雪かきをする範囲が多い為に監督官は無理だと判断してアクードの進言を却下したが、納得の行かないアクードは無理に話を通そうとした。
監督官は呆れて、左側担当と交代させた。
「こっちの方の雪が軽いなら、俺でも出来るさ!」
だが、雪の重さはどちらも変わらなかった。
そして左側担当は、アクードがやっていた右側より3倍近く範囲が広い為に、急に範囲が狭くなったと言って喜んでいた。
アクードは雪かきをするが、一向に終わる気配がない。
そんな事をやっている事1時間…元左側担当が右側の雪かきを終えたのだった。
アクードは残り2倍近い範囲をしなければならない。
終わったら誰かが手伝ってくれる…なんていう甘い考えを持っていたが、元左側担当だった男は監督官から依頼終了の札を受け取ると、冒険者ギルドに帰って行った。
「雪の重さは変わらねえじゃないかよ! ならなんでアイツは簡単に進めていたんだ⁉」
アクードは5m位の範囲しか雪かきは終わっていない。
また悪態を吐き始めたのだった。
すると、アクードは屋根を見ると…屋根の雪下ろしをしている奴等の方が簡単な仕事をしていると思いだした。
「屋根の方は、雪を降ろすだけで運ばなくて良いのか! 俺はそっちの方が良いな!」
そういって監督官にまた場所の交代をせがんだ。
すると、屋根はまだ早いと言われたが、納得出来ないアクードは喚き出すと、監督官は溜息を吐いて屋根の者と交代させた。
ただし…残りの屋根の雪下ろしを全てやるというのを条件に…
アクードは屋根に上り、地面を見ると思った以上に高かった。
ビギナーズラックと言うべきか…最初の15分は簡単に雪下ろしが出来ていた。
「やはり、こっちの方が楽だったな…」
ところが、15分を越えると…降り続いていた雪が高さを増して行った。
何度降ろしても何度降ろしても、一向に減っている感じがしなかった。
その隙に、屋根と交代した者達は…依頼終了の札を持って帰って行った。
「あいつらいつの間に…」
「何をモタモタしているんだ、そんな事では終わらんぞ‼」
アクードは必死になって全ての屋根の雪下ろしを終えてから、監督官から依頼終了の札を貰って冒険者ギルドに帰った。
そして受付で札を渡すと、依頼の報酬を貰ったのだ。
アクードは冒険者ギルドを出て、宿に向かっていた。
すると、先程報酬の少ない依頼をしていた冒険者達が、肉や酒を持って通り過ぎていった。
「はっ! もう金を使ったのか! 子供かよ!」
アクードは宿に帰り食堂で料理を注文すると、その料理を食べていたら…先程の肉や酒を持っていた冒険者と食堂でばったり会った。
その冒険者達は、食材を渡して料理を作って貰うように食堂の料理人に依頼した。
暫くして冒険者の出された料理は、アクードの料理より遥かにグレードが高かった。
冒険者達の肉料理は、大きな肉の塊でアクードの料理の肉は小さい。
さらに大きな肉は肉質が柔らかいのに対し、アクードの肉は微妙に固かった。
すると冒険者は、宿代としてその日の分を支払ったのだが…アクードよりも1日の宿代が安かった。
それを見ていたアクードは、主人に文句を言い出した。
「なんで一緒の宿に泊まっているのに、俺の料金の方が高いんだよ⁉」
「いや、それは…」
すると、冒険者の1人が言い出した。
「お前…この街の宿は初めてだろ? この街の宿屋は、食料は持ち込みOKなんだよ。 1泊の値段で俺達の値段が安いのは、料理は注文していないからな。 料理2食分で1泊の料金より高いから、皆料理は注文しねぇんだよ。」
「では、その肉や酒は今日の依頼で購入したのか?」
「いや、貰えるんだよ。 地域によって、肉屋の地域や酒蔵の地域は、報酬以外に食材を分けて貰えるんだ。 その代わり依頼料は減るけどな! お前…報酬の高さで選んでいただろ? 報酬の高い地域は、金が必要な奴しかしねぇんだよ。」
「なら、報酬が安いのにあんなに人気があったのは?」
「食材を分けて貰えるからな! それに報酬が少なくても、1泊の料金は少ない報酬でも支払えるからな!」
抜かった…報酬の高さで選んだ自分が馬鹿だったと痛感した。
暫くこの街で滞在する為には、金の節約は勿論の事…食料にも気を使わないといけないという事に…
翌日、アクードは…雪かき地域の抽選くじに参加した。
だが、ものの見事に外れて昨日と同じ場所の担当になったのだった。
そして…何度も仕事をして居るうちにコツを掴み始めて行き…それから1か月後には、アクードは雪かきのベテラン勢に入る様に迄になっていた。
「よし! 肉屋の地域ゲットしたぜ!」
「ぐわーーーまた奴に取られた‼」
「おい、にーちゃん! こっちは酒の地域だから、後で交換しようぜ!」
アクードは、未だにノースホイントに滞在していた。
本来の目的は、ノワールを探しに行く為に訪れたのに…すっかり街に馴染んでいたのだった。
体は筋肉で逞しくなっていて、他の冒険者からも頼られる存在になっていた。
その数日後…
エルティナス伯爵家の親子が街に来たのだった。
はたして、どうなるのか?
【ノースホイント】
年中、分厚い雪に覆われたこの土地は、日々の暮らしがとてもキツイ。
なら、こんな土地にあまり住もうと思う者は少ないだろう…と思うかもしれないが、この街の住民の数は1000人弱いる。
では、この街の魅力とは?
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それ以外にも…寒冷地方の魔物の肉類は、非常に脂がのっていて美味いと評判だし、角や毛皮などは他国の貴族や王族がコレクションとして人気が高いのである。
その為に、住人達は他国から引っ越す者もいれば…冒険者達も他国から流れて移住する者達もいる。
さて、今回が初の雪かきの仕事を受けてから集合場所に集まると、30人位の屈強な肉体をした冒険者達が集合していた。
冒険者達は、差し入れの料理を食べながら体に英気を養いつつ、体を温めていた。
これは雪かきの報酬とは別に、商業組合から無償で配られるのである。
アクードも料理を食べて体を温めながら待機をしていた。
「では、今回の雪かきの地域を決める抽選くじをしたいと思う。 希望者は名乗って欲しい!」
すると、そこに雪かき地域のリストが置かれていた。
雪かきを毎回している冒険者達は、従来の報酬が半分の地域に集まっていた。
アクードはそのリストを見て、一番報酬が高い場所を選んでいた。
「馬鹿じゃねぇか、こいつら…? 報酬が高い場所に行くのが普通だろ?」
アクードは、真っ先に雪かき地域のポイントに移動した。
すると、監督官の冒険者が居り、今回作業の仕方を説明した。
振り向くとアクード以外には、3人いたのだった。
「今回、ここの初は2名か…では、ベテラン2名は屋根の雪下ろしをやって貰う。 他2名は店の前の雪から開始だ。」
アクードは入り口から右側を担当、もう1人は左側担当だった。
アクードは教えられた通りに、スコップで雪に切り込みを入れてブロック状にしてから雪を運ぶという作業をしていた。
普段から全く仕事をしていなかったアクードは、もたついていた。
反対に、左側担当は慣れた手つきで次々と雪かきをしてどんどん開けて行った。
「あっち側の雪の方が軽いのではないか?」
アクードはそう思い始めて、場所を代わって貰う様に進言した。
だが、左側はこの店の要になっている場所で雪かきをする範囲が多い為に監督官は無理だと判断してアクードの進言を却下したが、納得の行かないアクードは無理に話を通そうとした。
監督官は呆れて、左側担当と交代させた。
「こっちの方の雪が軽いなら、俺でも出来るさ!」
だが、雪の重さはどちらも変わらなかった。
そして左側担当は、アクードがやっていた右側より3倍近く範囲が広い為に、急に範囲が狭くなったと言って喜んでいた。
アクードは雪かきをするが、一向に終わる気配がない。
そんな事をやっている事1時間…元左側担当が右側の雪かきを終えたのだった。
アクードは残り2倍近い範囲をしなければならない。
終わったら誰かが手伝ってくれる…なんていう甘い考えを持っていたが、元左側担当だった男は監督官から依頼終了の札を受け取ると、冒険者ギルドに帰って行った。
「雪の重さは変わらねえじゃないかよ! ならなんでアイツは簡単に進めていたんだ⁉」
アクードは5m位の範囲しか雪かきは終わっていない。
また悪態を吐き始めたのだった。
すると、アクードは屋根を見ると…屋根の雪下ろしをしている奴等の方が簡単な仕事をしていると思いだした。
「屋根の方は、雪を降ろすだけで運ばなくて良いのか! 俺はそっちの方が良いな!」
そういって監督官にまた場所の交代をせがんだ。
すると、屋根はまだ早いと言われたが、納得出来ないアクードは喚き出すと、監督官は溜息を吐いて屋根の者と交代させた。
ただし…残りの屋根の雪下ろしを全てやるというのを条件に…
アクードは屋根に上り、地面を見ると思った以上に高かった。
ビギナーズラックと言うべきか…最初の15分は簡単に雪下ろしが出来ていた。
「やはり、こっちの方が楽だったな…」
ところが、15分を越えると…降り続いていた雪が高さを増して行った。
何度降ろしても何度降ろしても、一向に減っている感じがしなかった。
その隙に、屋根と交代した者達は…依頼終了の札を持って帰って行った。
「あいつらいつの間に…」
「何をモタモタしているんだ、そんな事では終わらんぞ‼」
アクードは必死になって全ての屋根の雪下ろしを終えてから、監督官から依頼終了の札を貰って冒険者ギルドに帰った。
そして受付で札を渡すと、依頼の報酬を貰ったのだ。
アクードは冒険者ギルドを出て、宿に向かっていた。
すると、先程報酬の少ない依頼をしていた冒険者達が、肉や酒を持って通り過ぎていった。
「はっ! もう金を使ったのか! 子供かよ!」
アクードは宿に帰り食堂で料理を注文すると、その料理を食べていたら…先程の肉や酒を持っていた冒険者と食堂でばったり会った。
その冒険者達は、食材を渡して料理を作って貰うように食堂の料理人に依頼した。
暫くして冒険者の出された料理は、アクードの料理より遥かにグレードが高かった。
冒険者達の肉料理は、大きな肉の塊でアクードの料理の肉は小さい。
さらに大きな肉は肉質が柔らかいのに対し、アクードの肉は微妙に固かった。
すると冒険者は、宿代としてその日の分を支払ったのだが…アクードよりも1日の宿代が安かった。
それを見ていたアクードは、主人に文句を言い出した。
「なんで一緒の宿に泊まっているのに、俺の料金の方が高いんだよ⁉」
「いや、それは…」
すると、冒険者の1人が言い出した。
「お前…この街の宿は初めてだろ? この街の宿屋は、食料は持ち込みOKなんだよ。 1泊の値段で俺達の値段が安いのは、料理は注文していないからな。 料理2食分で1泊の料金より高いから、皆料理は注文しねぇんだよ。」
「では、その肉や酒は今日の依頼で購入したのか?」
「いや、貰えるんだよ。 地域によって、肉屋の地域や酒蔵の地域は、報酬以外に食材を分けて貰えるんだ。 その代わり依頼料は減るけどな! お前…報酬の高さで選んでいただろ? 報酬の高い地域は、金が必要な奴しかしねぇんだよ。」
「なら、報酬が安いのにあんなに人気があったのは?」
「食材を分けて貰えるからな! それに報酬が少なくても、1泊の料金は少ない報酬でも支払えるからな!」
抜かった…報酬の高さで選んだ自分が馬鹿だったと痛感した。
暫くこの街で滞在する為には、金の節約は勿論の事…食料にも気を使わないといけないという事に…
翌日、アクードは…雪かき地域の抽選くじに参加した。
だが、ものの見事に外れて昨日と同じ場所の担当になったのだった。
そして…何度も仕事をして居るうちにコツを掴み始めて行き…それから1か月後には、アクードは雪かきのベテラン勢に入る様に迄になっていた。
「よし! 肉屋の地域ゲットしたぜ!」
「ぐわーーーまた奴に取られた‼」
「おい、にーちゃん! こっちは酒の地域だから、後で交換しようぜ!」
アクードは、未だにノースホイントに滞在していた。
本来の目的は、ノワールを探しに行く為に訪れたのに…すっかり街に馴染んでいたのだった。
体は筋肉で逞しくなっていて、他の冒険者からも頼られる存在になっていた。
その数日後…
エルティナス伯爵家の親子が街に来たのだった。
はたして、どうなるのか?
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