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ストーカーって何処からがストーカー?
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「なあ、ストーカーってどこまでがストーカーかな?」
いきなり、友人が呼び出してきたと思ったら、こんなことを言い出すから変な顔をした後。ドラマを見過ぎな私の口から出た言葉は、定番の言葉だった。
「無言電話とかかな?」
「無言電話ね・・・・」
ふーん。て感じの友人の顔につい眉間に皺を寄せて問いただしてしまうかんじで「なに?もしかしてストーカーされてるの?」と言ってしまったのは仕方ないと思う。
「いや、んー。なんて言うかな・・・」
「はっきりしなさいよ。男でしょー。」
そう言うと、私は、彼の背中を叩く。女の力だからそんなに強く叩いてないつもりだったんだけど、彼は盛大にげほげほ言っている。
この馬鹿みたいに顔がいい友人は、よく言えば優しすぎる。悪く言えば、はっきりしない。優柔不断。男らしくない。女々しい。まあ、ボロクソ言ってしまったがこれは仕方ない。
だからか。知り合って結構経つけど、恋愛感情などは育たず。
良い友人関係を保っている。
「うん。いや、・・・・」
「もしかして、また相談されたの?また知り合いの女の子がストーカーされてるから、相談乗って欲しいとか?守って欲しいとか言われたの」
「まあ、そんな感じかな・・・」
友人は、ビールジョッキ見つめながら、そう呟いている。
「あんた、そのうち刺されるわよ。鈍いのも大概にしないと・・・」
「・・・・?」
この友人は、モテるくせに大概鈍くて、きっと、ストーカーされてるとか相談されてる時点で好意が少しはあるって気づけばいいのに。
心の中でため息を着くと。
「で。どんな感じなの。」
「んー。遠くから見るのはストーカー?」
「まあ、気づいたら見られてる方は気持ち悪いかもだけど、まあ、見るくらいなら声ぐらいかけろって話よね。ずっと見てるの?」
「いやずっとではないけど、」
「たまに見かけて見るくらいならいいんじゃないの?」
「まあ、ずっとは、ダメだよね。」
「まあ、たまにみるならいいんじゃない。」
「じゃあ、写真は?」
「なに?写真が送られてきたとかなの?」
つい眉間にシワが寄ってしまった。
「いや、そうじゃないけど・・・」
「ああ、撮られたかもしれないってこと。アイドルじゃないんだからね。隠し撮りとかは最悪じゃない。まあ、アイドルでもダメだろうけど」
「隠し撮りはだめだね。」
なにやらうんうん。と頷いている。
「・・・・?」
「いや、うん」
「もしかして、たまに見られてるからとか目があったとかで、ストーカーだのなんだの言ってるの?その女?」
「いや、言ってるわけではないんだけど・・・どこまでだったらストーカーって思うのかなって?おかしいかな?」
「・・・いや」
仔犬のような目で見られてもなあ
「じゃあ、メール送るのは?」
「メール教えてるんだったらいいんじゃない?毎日何通も無駄に送ってこなければ」
「ごめん・・・」
一瞬なんで謝られたのかわからなかったけど、そういや、こやつ一日何通も送ってくるんだった。
「いや・・・そういう意味でいったんじゃなかったんだけど・・・」
この頃仕事で忙しくてメール返してなかったのもあって。気づくと何通もきていることがあった。
「うん。いや、この頃メール返してなかった。私も悪かった。返せる時返すから。」
なぜ恋人でもないこやつに気を使うかと言うと、こんな顔でこんな性格のせいか信用できる仲良い友人ができなかった。と言うか友人が少ないらしいのだ。
私の知る限り、2人くらいそれもその二人が今年ゴールインしてしまったため。
さすがに新婚夫妻にメールを頻繁に送るのも少しためらわれるので必然的に私の方にその分のツケが来てしまったのだと私は結論ずけている。
「・・・うん」
そして、この友人に集まってくるのは、若い女ども、女と言うなの狩人だ。
あの手この手で迫ってくるらしく。その度に相談され、対策を考えさせられる。
まあ、その代わり、ご飯とかお酒とかこいつもちだからいいんだけどね
「で、ほかになんかあるの?」
「家の近くに引越しとか」
「近く?」
「うん。近く」
「んー。なんかするわけじゃなくてだよね」
「見るため?と言うか会うため・・・かな」
「引越しまでするくらいなんだ。その女美人なのね」
「うん。美人て言うか。可愛いって言うか。」
っと少し顔を赤くする友人。
なんだ。のろけか。もしかして、のろけを聞かされているのか?
「好きなのね・・・」
からかいついでに呟いてみると目を見開いて私の顔を見ている。
あれ?じ自覚なしだったのかしら?
「なによ。」
「いや、なんでもない・・・」
ちょっと、じと目で見たのが堪えたのか。目線をそらされてしまった。
「で、その子の妄想かもしれない被害は?」
「妄想って」
「はいはい。ほかにはないの?実際たまに見られてるくらい?それなら、美人なんだし我慢しろって私は言いたいけど」
「そ、そう?」
「そうそう、見られるくらい。私は気にしないけど」
「そっか、ならいいんだ」
「もう解決?」
「いや、たまに、物をもらったりとかは?」
「知らない人からは、怖いわね。」
いきなり知らない人からは、物をもらうとか恐怖しかないなー。
そんな感じで話は続いて行った。
☆(友人目線です。)
きょうは、久しぶりに僕の愛しい人に会える。
彼女は、本当に頭がいい。いろいろ相談にのってくれるし。うざったかった彼女に付きまとう彼女の周りのハエも今年やっと、裏工作の甲斐あって、半年早めて結婚させた。
これからは、二人っきりで会えると思っていたのに彼女は会社が少し忙しくなっているみたいだ。
しょうがないのでその時間に彼女の会社の彼女に嫌がらせしていた女をちょっと、弄んで振ってやったら、取り乱して半狂乱になった。
ただいまあの女は、精神病院に入院中だ。しかしそのせいでもっと彼女が忙しくなって彼女との時間が潰れるなら、もうちょっと別な方法にすればよかったかもしれない。
まあ、しかし僕の愛する彼女に手を出そうとするんだからこれぐらい当然だ。
ただ、この間。俺の周りをうるさくうろちょろしていた女が、あの女を罵倒していた。
「あんた、ストーカーって言うのよ。ずっと見つめて気持ち悪い。」
見てたら?ストーカーになるのか?
いや違うだろ。
「隠し撮りもしてなかった?あなた」
いや、隠し撮りくらいふつうだろ?
ストーカーって、なんだ・・・。
これは、彼女に聞いてみるしかない。
聡明な彼女ならこれ位簡単に答えてくれるだろう。
おれは、勇気を持って聞いてみた。
「なあ、ストーカーってどこまでがストーカーかな?」
彼女の答えは、
「無言電話とか?」
無言電話は、俺はしてない。そうか俺は、ストーカーじゃないんだ。
でも、罵倒していた。あの女を思い出した。
そうだ聞かないと
「んー。遠くから見るのはストーカー?」
彼女の答えは、たまに見るくらいならいいらしい。
たまにならいいのか。
うん。僕も仕事があるから、ずっとはみてられないし、流石に彼女のシャワー姿を見るのは気が引けたけど、彼女がたまにならいいっていってるし。
うん。ずっとみてたいけど彼女の頼みだからたまににしよう。
あと、隠し撮りはダメらしい。今度から、堂々と撮ろう。
隠し撮りは、ダメだからね。
でも、次の質問の答えには流石にショックだった。
「メール教えてるんだったらいいんじゃない?毎日何通も無駄に送ってこなければ」
そうだよね。何通も送るのは、彼女も疲れてるんだから、ダメだよね。
彼女を毎日見れるだけで我慢しよう。
そう、誓った。
ついでに彼女のうちの近くに越してきたことを遠回しに伝えてみた。
あと、彼女の可愛さとか伝えたら
そしたら、彼女の口から好きなのね。って言われた。
やっと、僕の気持ちに気付いてくれたみたいだ。
ちょっと、見つめ過ぎたら、ジト目で見られたけど、恥ずかしがり屋な彼女だから仕方ないな。
そんなこんなで、付き合うことになった。
☆
「送って行くよ。」
「大丈夫だよ.だって確か逆方向でしょー。」
「いや、引っ越したんだ」
「そうなんだ?いつ?引越しそば食べ損ねた。」
「今度食べに来る?」
「そうだねー。どこに引っ越したの?」
「◯◯のコンビニの向かいくらい。」
「まじかー。すぐちかくじゃん。ってか。よくコンビニ使うのに見なかったわ」
「そうだね。なかなか会わないね」
「あ、猫だ・・・」
「どうしたの?」
「この頃家のゴミ箱がさー。猫に荒らされてるみたいでさ。」
「猫に・・・。」
「うん。猫が漁ってるの見たし。あ、外のゴミ箱だよ。生ゴミとかも入ってるんだけど、蓋たまに閉め忘れてるみたいで荒らされてるんだよー。」
「・・・。」
「あ、今めんどくさがってるからっておもったでしょー。」
「いや、思ってないよ。」
友人は、焦ったように手を振るが、その顔には騙されないぞ。
「どうせ。めんどくさがりですよー。」
「そんなことないよ。」
「両親が田舎で隠居生活とか言っていなくなったから、やること多いんだけど、疲れるんだよ。」
去年くらい定年退職した両親が、田舎でお婆ちゃんが死ぬまでのんびり面倒みようと思うと言って、私に一軒家を託して田舎に引っ越したのだ。
「ゴミも溜まっちゃうし。」
「俺でよかったら、捨てとくけど・・」
「ほんとー。あー。でも、ちょっと、生ゴミくさいって言うかー。」
「ふふ。大丈夫。明日ゴミ出しだし」
「ほんとー。やったねー。」
「これから、ゴミ捨てもやってあげていいけど」
そんな言葉に食いつかない私ではない。
「いったねー。私は聞いたよー。そのこと言葉に二言はないですか?」
私は、友人も前に少し威張ったように立つと友人を見つめる。
「うん。二言はないよ。・・・むしろ手間が省けるし」
「・・・・?」
「いや、なんでもないよ。」
☆
「送って行くよ。」
そういうと、いつも彼女は
「大丈夫だよ.だって確か逆方向でしょー。」
と言って断る。けど付き合い始めたんだからもう照れなくていいのにそんな彼女は、可愛い。
「いや、引っ越したんだ」
そして、やっぱり、気づいてなかった。引越しのことを彼女に伝えると
「そうなんだ?いつ?引越しそば食べ損ねた。」
といわれて、ちょっと恥ずかしくなった。僕の部屋に来たいとか今までそんな事言ったことなかったのにやっぱり付き合うっていいなって思った。
家の話をして、彼女が俺の部屋に来ることになった。へやを片付けないとそう思ってると彼女が
「あ、猫だ・・・」
といって、ちょっと不機嫌に、でも可愛い
どうやら、猫にゴミを荒らされてるらしい。僕がちゃんと選別いつもしてあげてるんだけど、その後に猫が来てるなんて知らなかった。
猫に荒らされるくらいならと思い
「俺でよかったら、捨てとくけど・・」
というと、彼女は嬉しそうだ。ついでに結婚してくださいって意味も込めて
「これから、ゴミ捨てもやってあげていいけど」
というと、彼女は
「いったねー。私は聞いたよー。その言葉に二言はないですか?」
って僕に確認して来るくらい嬉しかったみたいでついつい頬が緩んでしまう
☆
足は、ちょいふらふら。
「ごめんねー。送ってもらって、」
なんとか家に着きました。ちょっと呑みすぎたかなー。
人のおごりだとついつい呑みすぎちゃうよねー。
「大丈夫?」
まあ、千鳥足ですからね。心配されますよね。
「大丈夫だよ。」
「また、玄関で寝たらダメだよ。」
またって、たまに寝る時があるくらいだよー。
「寝ないって。」
「化粧落とさず寝ると、後から後悔するからね。」
「わかってます。」
それは、もう後悔済みなので
「ちゃんと、着替えてから寝るんだよ。」
「もう、お母さんか!ってか。私、そんな醜態見せたことあったっけ?」
そういうと、友人は、なにも言わずにこってわらいました。
ええ、そりゃあ、いい笑顔で笑われましたよ。
いつもと、立場が逆になってます。
まあ、酒飲み過ぎた後は、よくこうなるんだけどねー。
「おぼえてないなー。記憶なくすまで飲んだ時かな?」
「まあ、とりあえず帰るから。」
なんか誤魔化されました。見せたらしい・・・いつだろ?
「うん。ゴミお願いします。」
「うん。じゃあ、おやすみ。」
そういって友人は、ゴミを持って帰って行きました。
なんか申し訳ないなー。
☆
家に帰ってモニターを見ると案の定。
彼女は、玄関の床で這いつくばって寝てる。
「まったく仕方ないなー。」
そういって、すぐにコートをはおってさっき持ってた仕事用カバンと似た別のカバンを持って部屋を出る。
この鞄は、彼女のうちに入る時に必要な物が入っている。
ああ、カメラを持って行かなきゃいけなかった。隠し撮りはいけないからね。今日も、綺麗に撮ってあげよう。
彼女のうちには物の五分もしないでつくとカバンから鍵を取り出す。
これは、彼女の家の鍵。彼女が忘れて行った時に作ったスペアキーだ。
ドアを開けると、スヤスヤ寝ている。彼女がいる。彼女は、一度寝るとなかなか起きない。
酒が入ると余計にだ。
一応声をかけて見るが返事はない。
ベットにお姫様抱っこで連れて行くと、汗で張り付いたスーツがきになる
まったくスーツがシワになってしまう。
そう思ってついつい次々に脱がしてしまっていた。はだけたブラウスからブラが見える。
黒のブラだ。
もしかして、と思いスカートを少しおろして見るとやっぱり黒だった。
もしかして、そう思いついつい、物思いに耽ってしまう。
彼女はきょうは、僕とそういうことをしたかったのではないか?
なのに僕はそれに気づかず帰ってしまうなんて。僕はなんて気が回らないやつなんだ。
今日玄関で寝てしまっているのも彼女なりの遠回しのアプローチだったのかもしれない。
そう思うと、可愛い彼女をつい抱きしめてしまった。
でも、いや、しかし最初の行為がこんな意識がない状態で彼女はいいのだろうか?
いくら、彼女の方から誘っているとはいえ。
でも、女の子の方から、誘ってくれてるのに断るのは最低だよな。
うん。今日は、ちゃんと最後までしよう。
そう決めると、後はいつもどおり、一緒にお風呂に入る為に準備を始める。
お酒を飲んだ日はほぼ僕と彼女はお風呂に入っている。。
僕が念入りに彼女のスキンケアから、体の隅々髪の毛まで綺麗に洗ってあげるのだ。
最初は、なかなか上手にできなかったけど最近は、彼女が寝ながら感じてしまうくらい上手くなった。
でも、流石にあの部分は、付き合っていない時に触るのはどうかと思ったので彼女の指を使って洗っていたのだけど今日から結婚を前提としたおつきあいが始まっているのだから、僕のこの指で細部までしっかりと洗ってあげようと思う。
洗ってあげていると、彼女から吐息が漏れる。
あまりにも可愛いから、ついつい口づけが多くなってしまう。
彼女の唇は柔らかかった。
まあ、ここからは、僕と彼女の秘密だから教えてあげないけど、
今日は珍しく彼女は、途中で起きて
「なに・・・これ・・・夢・?・・」
といって泣いて喜んでたいた。
初めて繋がった日なんだから彼女が眠りに着くまでそばにいて、今日は、帰ろうかな。
いきなり、友人が呼び出してきたと思ったら、こんなことを言い出すから変な顔をした後。ドラマを見過ぎな私の口から出た言葉は、定番の言葉だった。
「無言電話とかかな?」
「無言電話ね・・・・」
ふーん。て感じの友人の顔につい眉間に皺を寄せて問いただしてしまうかんじで「なに?もしかしてストーカーされてるの?」と言ってしまったのは仕方ないと思う。
「いや、んー。なんて言うかな・・・」
「はっきりしなさいよ。男でしょー。」
そう言うと、私は、彼の背中を叩く。女の力だからそんなに強く叩いてないつもりだったんだけど、彼は盛大にげほげほ言っている。
この馬鹿みたいに顔がいい友人は、よく言えば優しすぎる。悪く言えば、はっきりしない。優柔不断。男らしくない。女々しい。まあ、ボロクソ言ってしまったがこれは仕方ない。
だからか。知り合って結構経つけど、恋愛感情などは育たず。
良い友人関係を保っている。
「うん。いや、・・・・」
「もしかして、また相談されたの?また知り合いの女の子がストーカーされてるから、相談乗って欲しいとか?守って欲しいとか言われたの」
「まあ、そんな感じかな・・・」
友人は、ビールジョッキ見つめながら、そう呟いている。
「あんた、そのうち刺されるわよ。鈍いのも大概にしないと・・・」
「・・・・?」
この友人は、モテるくせに大概鈍くて、きっと、ストーカーされてるとか相談されてる時点で好意が少しはあるって気づけばいいのに。
心の中でため息を着くと。
「で。どんな感じなの。」
「んー。遠くから見るのはストーカー?」
「まあ、気づいたら見られてる方は気持ち悪いかもだけど、まあ、見るくらいなら声ぐらいかけろって話よね。ずっと見てるの?」
「いやずっとではないけど、」
「たまに見かけて見るくらいならいいんじゃないの?」
「まあ、ずっとは、ダメだよね。」
「まあ、たまにみるならいいんじゃない。」
「じゃあ、写真は?」
「なに?写真が送られてきたとかなの?」
つい眉間にシワが寄ってしまった。
「いや、そうじゃないけど・・・」
「ああ、撮られたかもしれないってこと。アイドルじゃないんだからね。隠し撮りとかは最悪じゃない。まあ、アイドルでもダメだろうけど」
「隠し撮りはだめだね。」
なにやらうんうん。と頷いている。
「・・・・?」
「いや、うん」
「もしかして、たまに見られてるからとか目があったとかで、ストーカーだのなんだの言ってるの?その女?」
「いや、言ってるわけではないんだけど・・・どこまでだったらストーカーって思うのかなって?おかしいかな?」
「・・・いや」
仔犬のような目で見られてもなあ
「じゃあ、メール送るのは?」
「メール教えてるんだったらいいんじゃない?毎日何通も無駄に送ってこなければ」
「ごめん・・・」
一瞬なんで謝られたのかわからなかったけど、そういや、こやつ一日何通も送ってくるんだった。
「いや・・・そういう意味でいったんじゃなかったんだけど・・・」
この頃仕事で忙しくてメール返してなかったのもあって。気づくと何通もきていることがあった。
「うん。いや、この頃メール返してなかった。私も悪かった。返せる時返すから。」
なぜ恋人でもないこやつに気を使うかと言うと、こんな顔でこんな性格のせいか信用できる仲良い友人ができなかった。と言うか友人が少ないらしいのだ。
私の知る限り、2人くらいそれもその二人が今年ゴールインしてしまったため。
さすがに新婚夫妻にメールを頻繁に送るのも少しためらわれるので必然的に私の方にその分のツケが来てしまったのだと私は結論ずけている。
「・・・うん」
そして、この友人に集まってくるのは、若い女ども、女と言うなの狩人だ。
あの手この手で迫ってくるらしく。その度に相談され、対策を考えさせられる。
まあ、その代わり、ご飯とかお酒とかこいつもちだからいいんだけどね
「で、ほかになんかあるの?」
「家の近くに引越しとか」
「近く?」
「うん。近く」
「んー。なんかするわけじゃなくてだよね」
「見るため?と言うか会うため・・・かな」
「引越しまでするくらいなんだ。その女美人なのね」
「うん。美人て言うか。可愛いって言うか。」
っと少し顔を赤くする友人。
なんだ。のろけか。もしかして、のろけを聞かされているのか?
「好きなのね・・・」
からかいついでに呟いてみると目を見開いて私の顔を見ている。
あれ?じ自覚なしだったのかしら?
「なによ。」
「いや、なんでもない・・・」
ちょっと、じと目で見たのが堪えたのか。目線をそらされてしまった。
「で、その子の妄想かもしれない被害は?」
「妄想って」
「はいはい。ほかにはないの?実際たまに見られてるくらい?それなら、美人なんだし我慢しろって私は言いたいけど」
「そ、そう?」
「そうそう、見られるくらい。私は気にしないけど」
「そっか、ならいいんだ」
「もう解決?」
「いや、たまに、物をもらったりとかは?」
「知らない人からは、怖いわね。」
いきなり知らない人からは、物をもらうとか恐怖しかないなー。
そんな感じで話は続いて行った。
☆(友人目線です。)
きょうは、久しぶりに僕の愛しい人に会える。
彼女は、本当に頭がいい。いろいろ相談にのってくれるし。うざったかった彼女に付きまとう彼女の周りのハエも今年やっと、裏工作の甲斐あって、半年早めて結婚させた。
これからは、二人っきりで会えると思っていたのに彼女は会社が少し忙しくなっているみたいだ。
しょうがないのでその時間に彼女の会社の彼女に嫌がらせしていた女をちょっと、弄んで振ってやったら、取り乱して半狂乱になった。
ただいまあの女は、精神病院に入院中だ。しかしそのせいでもっと彼女が忙しくなって彼女との時間が潰れるなら、もうちょっと別な方法にすればよかったかもしれない。
まあ、しかし僕の愛する彼女に手を出そうとするんだからこれぐらい当然だ。
ただ、この間。俺の周りをうるさくうろちょろしていた女が、あの女を罵倒していた。
「あんた、ストーカーって言うのよ。ずっと見つめて気持ち悪い。」
見てたら?ストーカーになるのか?
いや違うだろ。
「隠し撮りもしてなかった?あなた」
いや、隠し撮りくらいふつうだろ?
ストーカーって、なんだ・・・。
これは、彼女に聞いてみるしかない。
聡明な彼女ならこれ位簡単に答えてくれるだろう。
おれは、勇気を持って聞いてみた。
「なあ、ストーカーってどこまでがストーカーかな?」
彼女の答えは、
「無言電話とか?」
無言電話は、俺はしてない。そうか俺は、ストーカーじゃないんだ。
でも、罵倒していた。あの女を思い出した。
そうだ聞かないと
「んー。遠くから見るのはストーカー?」
彼女の答えは、たまに見るくらいならいいらしい。
たまにならいいのか。
うん。僕も仕事があるから、ずっとはみてられないし、流石に彼女のシャワー姿を見るのは気が引けたけど、彼女がたまにならいいっていってるし。
うん。ずっとみてたいけど彼女の頼みだからたまににしよう。
あと、隠し撮りはダメらしい。今度から、堂々と撮ろう。
隠し撮りは、ダメだからね。
でも、次の質問の答えには流石にショックだった。
「メール教えてるんだったらいいんじゃない?毎日何通も無駄に送ってこなければ」
そうだよね。何通も送るのは、彼女も疲れてるんだから、ダメだよね。
彼女を毎日見れるだけで我慢しよう。
そう、誓った。
ついでに彼女のうちの近くに越してきたことを遠回しに伝えてみた。
あと、彼女の可愛さとか伝えたら
そしたら、彼女の口から好きなのね。って言われた。
やっと、僕の気持ちに気付いてくれたみたいだ。
ちょっと、見つめ過ぎたら、ジト目で見られたけど、恥ずかしがり屋な彼女だから仕方ないな。
そんなこんなで、付き合うことになった。
☆
「送って行くよ。」
「大丈夫だよ.だって確か逆方向でしょー。」
「いや、引っ越したんだ」
「そうなんだ?いつ?引越しそば食べ損ねた。」
「今度食べに来る?」
「そうだねー。どこに引っ越したの?」
「◯◯のコンビニの向かいくらい。」
「まじかー。すぐちかくじゃん。ってか。よくコンビニ使うのに見なかったわ」
「そうだね。なかなか会わないね」
「あ、猫だ・・・」
「どうしたの?」
「この頃家のゴミ箱がさー。猫に荒らされてるみたいでさ。」
「猫に・・・。」
「うん。猫が漁ってるの見たし。あ、外のゴミ箱だよ。生ゴミとかも入ってるんだけど、蓋たまに閉め忘れてるみたいで荒らされてるんだよー。」
「・・・。」
「あ、今めんどくさがってるからっておもったでしょー。」
「いや、思ってないよ。」
友人は、焦ったように手を振るが、その顔には騙されないぞ。
「どうせ。めんどくさがりですよー。」
「そんなことないよ。」
「両親が田舎で隠居生活とか言っていなくなったから、やること多いんだけど、疲れるんだよ。」
去年くらい定年退職した両親が、田舎でお婆ちゃんが死ぬまでのんびり面倒みようと思うと言って、私に一軒家を託して田舎に引っ越したのだ。
「ゴミも溜まっちゃうし。」
「俺でよかったら、捨てとくけど・・」
「ほんとー。あー。でも、ちょっと、生ゴミくさいって言うかー。」
「ふふ。大丈夫。明日ゴミ出しだし」
「ほんとー。やったねー。」
「これから、ゴミ捨てもやってあげていいけど」
そんな言葉に食いつかない私ではない。
「いったねー。私は聞いたよー。そのこと言葉に二言はないですか?」
私は、友人も前に少し威張ったように立つと友人を見つめる。
「うん。二言はないよ。・・・むしろ手間が省けるし」
「・・・・?」
「いや、なんでもないよ。」
☆
「送って行くよ。」
そういうと、いつも彼女は
「大丈夫だよ.だって確か逆方向でしょー。」
と言って断る。けど付き合い始めたんだからもう照れなくていいのにそんな彼女は、可愛い。
「いや、引っ越したんだ」
そして、やっぱり、気づいてなかった。引越しのことを彼女に伝えると
「そうなんだ?いつ?引越しそば食べ損ねた。」
といわれて、ちょっと恥ずかしくなった。僕の部屋に来たいとか今までそんな事言ったことなかったのにやっぱり付き合うっていいなって思った。
家の話をして、彼女が俺の部屋に来ることになった。へやを片付けないとそう思ってると彼女が
「あ、猫だ・・・」
といって、ちょっと不機嫌に、でも可愛い
どうやら、猫にゴミを荒らされてるらしい。僕がちゃんと選別いつもしてあげてるんだけど、その後に猫が来てるなんて知らなかった。
猫に荒らされるくらいならと思い
「俺でよかったら、捨てとくけど・・」
というと、彼女は嬉しそうだ。ついでに結婚してくださいって意味も込めて
「これから、ゴミ捨てもやってあげていいけど」
というと、彼女は
「いったねー。私は聞いたよー。その言葉に二言はないですか?」
って僕に確認して来るくらい嬉しかったみたいでついつい頬が緩んでしまう
☆
足は、ちょいふらふら。
「ごめんねー。送ってもらって、」
なんとか家に着きました。ちょっと呑みすぎたかなー。
人のおごりだとついつい呑みすぎちゃうよねー。
「大丈夫?」
まあ、千鳥足ですからね。心配されますよね。
「大丈夫だよ。」
「また、玄関で寝たらダメだよ。」
またって、たまに寝る時があるくらいだよー。
「寝ないって。」
「化粧落とさず寝ると、後から後悔するからね。」
「わかってます。」
それは、もう後悔済みなので
「ちゃんと、着替えてから寝るんだよ。」
「もう、お母さんか!ってか。私、そんな醜態見せたことあったっけ?」
そういうと、友人は、なにも言わずにこってわらいました。
ええ、そりゃあ、いい笑顔で笑われましたよ。
いつもと、立場が逆になってます。
まあ、酒飲み過ぎた後は、よくこうなるんだけどねー。
「おぼえてないなー。記憶なくすまで飲んだ時かな?」
「まあ、とりあえず帰るから。」
なんか誤魔化されました。見せたらしい・・・いつだろ?
「うん。ゴミお願いします。」
「うん。じゃあ、おやすみ。」
そういって友人は、ゴミを持って帰って行きました。
なんか申し訳ないなー。
☆
家に帰ってモニターを見ると案の定。
彼女は、玄関の床で這いつくばって寝てる。
「まったく仕方ないなー。」
そういって、すぐにコートをはおってさっき持ってた仕事用カバンと似た別のカバンを持って部屋を出る。
この鞄は、彼女のうちに入る時に必要な物が入っている。
ああ、カメラを持って行かなきゃいけなかった。隠し撮りはいけないからね。今日も、綺麗に撮ってあげよう。
彼女のうちには物の五分もしないでつくとカバンから鍵を取り出す。
これは、彼女の家の鍵。彼女が忘れて行った時に作ったスペアキーだ。
ドアを開けると、スヤスヤ寝ている。彼女がいる。彼女は、一度寝るとなかなか起きない。
酒が入ると余計にだ。
一応声をかけて見るが返事はない。
ベットにお姫様抱っこで連れて行くと、汗で張り付いたスーツがきになる
まったくスーツがシワになってしまう。
そう思ってついつい次々に脱がしてしまっていた。はだけたブラウスからブラが見える。
黒のブラだ。
もしかして、と思いスカートを少しおろして見るとやっぱり黒だった。
もしかして、そう思いついつい、物思いに耽ってしまう。
彼女はきょうは、僕とそういうことをしたかったのではないか?
なのに僕はそれに気づかず帰ってしまうなんて。僕はなんて気が回らないやつなんだ。
今日玄関で寝てしまっているのも彼女なりの遠回しのアプローチだったのかもしれない。
そう思うと、可愛い彼女をつい抱きしめてしまった。
でも、いや、しかし最初の行為がこんな意識がない状態で彼女はいいのだろうか?
いくら、彼女の方から誘っているとはいえ。
でも、女の子の方から、誘ってくれてるのに断るのは最低だよな。
うん。今日は、ちゃんと最後までしよう。
そう決めると、後はいつもどおり、一緒にお風呂に入る為に準備を始める。
お酒を飲んだ日はほぼ僕と彼女はお風呂に入っている。。
僕が念入りに彼女のスキンケアから、体の隅々髪の毛まで綺麗に洗ってあげるのだ。
最初は、なかなか上手にできなかったけど最近は、彼女が寝ながら感じてしまうくらい上手くなった。
でも、流石にあの部分は、付き合っていない時に触るのはどうかと思ったので彼女の指を使って洗っていたのだけど今日から結婚を前提としたおつきあいが始まっているのだから、僕のこの指で細部までしっかりと洗ってあげようと思う。
洗ってあげていると、彼女から吐息が漏れる。
あまりにも可愛いから、ついつい口づけが多くなってしまう。
彼女の唇は柔らかかった。
まあ、ここからは、僕と彼女の秘密だから教えてあげないけど、
今日は珍しく彼女は、途中で起きて
「なに・・・これ・・・夢・?・・」
といって泣いて喜んでたいた。
初めて繋がった日なんだから彼女が眠りに着くまでそばにいて、今日は、帰ろうかな。
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麻竹
ホラー
霊感少年と平凡な少女との涙と感動のホラーラブコメディー・・・・かも。
第一章【きっかけ】
容姿端麗、冷静沈着、学校内では人気NO.1の鈴宮 兇。彼がひょんな場所で出会ったのはクラスメートの那々瀬 北斗だった。しかし北斗は・・・・。
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恋愛要素多め、ホラー要素ありますが、作者がチキンなため大して怖くないです(汗)
他サイト様にも投稿されています。
毎週金曜、丑三つ時に更新予定。
となりの音鳴さん
翠山都
ホラー
新たに引っ越してきたコーポ強井の隣室、四〇四号室には音鳴さんという女性が住んでいる。背が高くて痩身で、存在感のあまりない、名前とは真逆な印象のもの静かな女性だ。これまでご近所トラブルに散々悩まされてきた私は、お隣に住むのがそんな女性だったことで安心していた。
けれども、その部屋に住み続けるうちに、お隣さんの意外な一面が色々と見えてきて……?
私とお隣さんとの交流を描くご近所イヤミス風ホラー。
シカガネ神社
家紋武範
ホラー
F大生の過去に起こったホラースポットでの行方不明事件。
それのたった一人の生き残りがその惨劇を百物語の百話目に語りだす。
その一夜の出来事。
恐怖の一夜の話を……。
※表紙の画像は 菁 犬兎さまに頂戴しました!
AI彼氏
柚木崎 史乃
ホラー
日々の疲れに癒しを求めていた七海は、ある時友人である美季から『AI彼氏』というアプリを勧められる。
美季が言うには、今流行りのAIとの疑似恋愛が体験できる女性向けのマッチングアプリらしい。
AI彼氏とは、チャットだけではなくいつでも好きな時に通話ができる。人工知能の優秀さは一線を画しており、そのうえ声まで生身の人間と変わらないため会話もごく自然だった。
七海はそのアプリでレンという名前のAI彼氏を作る。そして、次第に架空の恋人に夢中になっていった。
しかし、アプリにのめり込みすぎて生活に支障をきたしそうになったため、七海はやがてレンと距離を置くようになった。
そんなある日、ラインに『R』という人物が勝手に友達に追加されていた。その謎の人物の正体は、実は意思を持って動き出したAI彼氏・レンで──。
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